カジノ・シティをぶっとばせ!!稽古場レポート

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さわやかな秋晴れの某日、第55回本公演「カジノ・シティをぶっとばせ!!」稽古真っ最中の劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の稽古場にお邪魔した。

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上は60代後半から下は21歳までという幅広い年齢層の団員が所属する劇団SET。総勢40人以上の劇団員が揃い踏みして行われる稽古は壮観。稽古するエリア以外は、劇団員とスタッフでひしめき合い、身動きが取れない程の人口密度。

まずは劇団の中堅どころ3人の場面から稽古が始まった。舞台上への出のタイミング、小道具を持つ角度や扱い、その時の役の心境等いついて座長の三宅裕司の細かなダメ出しが役者に飛ぶ。座長からのダメ出しとなると緊張感が漂うのが芝居の稽古だが、三宅座長はダメ出しをしつつも絶妙なタイミングでジョークを言い、場を和ませていた。

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コメディを作りあげる上で役者を緊張させない配慮、その気遣いが演出のはしばしに垣間見える。何回も同じ場面を繰り返し少しずつ場面の精度をあげていく、そしてそれを見守る他の出演者。少しニュアンスや、細かな演出を加えていくことで場面がどんどん面白みと深みを増してゆく、そんな稽古が他のシーンでも繰り返されていた。

稽古の休憩中、出演者は、リラックスしながらも「自分の役は、どこまでカジノ法案のことを理解しているんだろうか」という事や、「この役はここでこう思うから、このセリフが出てくるんだよね」といった心情の確認、それをどう演技に反映させていくかというような打ち合わせに余念がない。舞台への飽くなき情熱、が劇団SETの稽古場を包んでいた。

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芝居の稽古がひと段落し、ダンスや歌稽古が始まった。SETは、ミュージカル・アクション・コメディーを旗印にしている劇団、そのため必ず劇中に歌とダンスとアクションが入り、様々なエンターテイメント要素が盛り込まれている。
今回のダンスや歌には京都を舞台にしているという事から、その地や、文化にゆかりのある日舞や華道などの特色を取り入れたものとなっているそうで、それがどんな形で舞台上に現れるのか楽しみだ。

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今回のストーリーはカジノ法案が可決され、カジノ誘致巡る町同士の誘致合戦が主軸となる。
様々なライバルを押しのけ、過疎化に悩む田舎町がまさかの大逆転でその勝利を勝ち取る。しかし、実はそこには大いなる陰謀が仕組まれており・・・?!と物語のほうも目が離せなさそうな展開。舞台にかける劇団員達の熱意を早く生で感じてみたい!

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撮影:引地信彦

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