2015年7月アーカイブ

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30-DELUX(サーティーデラックス)の新たな挑戦、歌舞伎三大狂言のひとつを斬新に再構築する『新版 義経千本桜』
先日レポートした<顔合わせ>に続き、<本読み>稽古の様子も取材してきました!
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『新版 義経千本桜』、これまでもご紹介していますが、源平合戦の時代が舞台で、平氏を滅ぼした源義経が主人公。
勝利大将でありながら兄・頼朝から謀反を疑われている義経が、その追っ手を逃れながら、壇ノ浦の戦いから逃れた平氏方の大将たちの行く手を探す中で起きる様々な物語を描いていきます。
この源平の戦いは当の武士たちのみならず様々な階級にも影響は及び、朝廷・武士・庶民、そして人外のモノ...多様なドラマが生まれるのです。

<本読み>は各演者が座ったままで自分の役のセリフを読み進めていくのですが、30-DELUXの場合、演出助手さんが<ト書き>の部分を読む形で進めていくようです。
そしてこの脚本、その<ト書き>の部分までカッコいい!
体言止めの多い、淡々とした言葉が、逆に雰囲気を盛り上げ、時代ものならではの熱量を伝えていきます。
これは...テンション上がります!!

そんな、いかにもカッコいい雰囲気の中、義経役=水夏希さんの凛々しい声がさらにカッコよく空間を切り裂きます。
アルトの落ち着いた声で語られる七五調のリズムが心地よく、「されど」とか「ならぬ」とか、時代劇ならではの言葉遣いも、ピシッと決まります。
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■『ダンス オブ ヴァンパイア』vol.3■


勝つのは知性か、欲望か!?
ヴァンパイアのクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究者・アブロンシウス教授との対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れる『ダンス オブ ヴァンパイア』
ゴシック・ホラーかと思いきや爆笑!?の展開がクセになる、熱狂の大人気ミュージカルです。

げきぴあではキャストインタビュー&ビジュアル撮影レポートを連載中。
第3弾は、レベッカ役として初参戦する、出雲綾さんの登場です。
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宝塚歌劇団出身、その後もミュージカルを中心にさまざまなステージで活躍している出雲さん。
本作が帝国劇場初出演となりますが、『マンマ・ミーア!』など劇団四季の舞台にも立っており、宝塚、劇団四季、帝国劇場...という日本ミュージカル界を代表する3つのビッグステージに出演するというのはかなり珍しく、凄いこと!

そして出雲さんといえば、華やかな美声!!
宝塚で何度もエトワールを務めたあの美しい声が帝劇に響きわたる日が楽しみです。


 ビジュアル撮影レポート 



ヒロイン・サラの母親であるレベッカは、2006年の日本初演からこれまで阿知波悟美さんが演じていましたが、今回は阿知波さんと出雲さんという、初のWキャスト体制です。

撮影はこんな雰囲気ですすめられています。
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■ミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』■


"ミスター・ブロードウェイ"と呼ばれるブロードウェイの巨匠、ハロルド・プリンス
なぜそう呼ばれているのか...。それは彼が手がけた作品名を並べるだけで「納得」なのです。

プロデューサーとして...
『パジャマ・ゲーム』『くたばれ!ヤンキース』『ウエスト・サイド・ストーリー』『屋根の上のバイオリン弾き』etc、etc

演出家として...
『キャバレー』『リトル・ナイト・ミュージック』『キャンディード』『太平洋序曲』『スウィーニー・トッド』『エビータ』『オペラ座の怪人』『蜘蛛女のキス』etc、etc

このきらびやかな作品の数々!
まさにブロードウェイ・ミュージカルの歴史とともにある人なのです。

その彼の新作が、ここ日本で世界初演を迎えます。
それが『プリンス・オブ・ブロードウェイ』

↓製作発表の模様
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しかもその内容は、彼がこれまでに生み出してきた名作の中から、名ナンバー、名シーンを選りすぐりそれを縦軸に、さらに彼自身の人生を横軸に織り成していくとのこと!
巨匠ハロルド・プリンスの集大成といった内容になりそうで、期待も高まります。

出演者も、ブロードウェイ第一線で活躍している俳優たち&日本からは元宝塚星組トップスター柚希礼音、という豪華布陣!


製作発表レポートはコチラ(チケットぴあニュース)


その巨匠、ハロルド・プリンスにお話を伺ってきました!!


★ ハロルド・プリンス INTERVIEW ★

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――この作品は、これまでのプリンスさんの作品のナンバーやシーンを縦軸に、プリンスさん自身の人生を綴るものになるとのこと。なぜこのような作品を創作しようと思われたのでしょう?

「正直なところ、これは自分の発案ではなく、持ち込まれたアイディアでした。そして、その案を聞いたとき、はじめは躊躇しました。自己アピールしているみたいで気まずいでしょう(笑)。でも、魅力も同時に感じました。というのは、私は本当に"運(LUCK)"に恵まれていたんだと思ったからです。
そして長いこと芝居を創っていますが、その間、演劇を取り巻く環境にも著しい変化があった。例えば国際化。私が演劇を始めたころは、国際性といってもアメリカとイギリスの2ヵ国くらいだった。こんにちのブロードウェイには、色々な国の方がいらっしゃっています。これは素晴らしいこと。同時に、我々がいままで作り上げたものは伝統として守っていかないといけないとも思いました。守ると同時に、オープンマインドで進化も遂げる。両方やることで、演劇界を広げていきたい。だから、(今作のような形で)皆さんと"遺産"を分かちあうことも必要だと思ったのです」

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■音楽劇『ライムライト』vol.4■


石丸幹二が主演する音楽劇『ライムライト』が7月5日、東京・シアタークリエで開幕した。喜劇王・チャップリンの晩年の傑作映画を、世界で初めて舞台化する注目の作品だ。
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物語は落ちぶれた老芸人・カルヴェロと、若きバレリーナ・テリーの純愛を描くもの。もとが映画作品であることを意識してか、フィルムの回転する音で始まるこの舞台はしかし、"チャップリンの映画"という印象に縛られることなく、物語の本質を掘り下げることで、新たな『ライムライト』の世界を再構築した。たとえば、石丸扮するカルヴェロには、ちょび髭といったいかにもチャップリンなアイコンはない。だが逆に、その純化した物語の中にこそ、チャップリンの精神が浮き彫りになるようだ。それは人生の悲哀を見つめながらも、日々をけなげに生きる人間に深い愛情を注ぐ、優しいまなざしだ。登場人物たちが時に自分に言い聞かせ、時に相手を励ます言葉は美しくシンプルで、心を打たれる瞬間が何度も訪れる。
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音楽も美しい。何度もリフレインされる名曲『エターナリー』は、その都度、甘さや切なさを運んでくる。また、カルヴェロが最後の舞台で歌うナンバー『You are the Song』はとりわけ祈りのような崇高さで響く。もともとチャップリンの未発表作『The freak』のためのこの曲が効果的に活きた。さらにこれらチャップリンが作った音楽に加え、荻野清子が書き下ろしたナンバーが美しく溶け合い、作品世界を色づける。"音楽劇"という手法が物語に見事にマッチした。

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銀河劇場ニュージェネレーションシリーズ 朗読劇「僕とあいつの関ヶ原」は2014年12月の初演の際に多くのお客様からご好評の声を頂きました。その皆様の声と共に、初演舞台写真をご紹介します。

この熱いご声援のおかげで『僕とあいつの関ヶ原』はオリジナルキャストでの再演に加え、新キャストでの上演。さらに、原作シリーズの新作『俺とおまえの夏の陣』も新たな朗読劇として上演することが決定しました。

今回はじめてご覧いただく方も、初演から応援頂いている皆様も、ぜひご期待ください!


・台本を持って、他のどんな小道具も使ってないのに、その場に剣や槍が見え、銃弾が飛び交う様が感じられる演出と役者の演技に高揚します。朗読劇なのにこれほどいきいきと合戦を描けるとは思いませんでした。
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・役者さんの演じ分けが観ていて楽しかったです。ナレーション役からキャラクターに変わっていく様子にぞくぞくしました。

・キャスト、スタッフの皆様が真正面から作品にぶつかっていらして、それが真っ直ぐ「生」に相手にぶつかろうとして生きていた武将たちの姿としてわたしの心に響いたように思えました。
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・初めて朗読劇を拝見させて頂いたのですが、動きがついていて分かりやすく、劇よりも手軽に楽しめるという点が気に入りました。また、一人のキャストさんが何役も演じられる、ということで、分かり難くならないか不安だったのですが、皆さんの演技に引き込まれ、また照明の色の使い分けなどでどちらの話(東軍か西軍か)をやっているのか分かりやすく工夫されていたので混乱することなく過ごせました。

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・関ヶ原の戦いという壮大なテーマを濃密な人間関係で表現するという、ある意味新しい見せ方にとても感銘を受けた。実力のある役者さん達でとても見ごたえがある劇だった。

・1人で2役以上の演じ分け、がらっと変わるその雰囲気すごかったです!家康の怪しさ、大谷のすごみ、小早川の心の弱さ、惹きこまれました。

・原作未読で役者と関ヶ原いついて軽く学びなおしたのみで観させていただきましたが場面の移り変わりの演出がとてもわかりやすく、見ていてすんなりと話を理解できました。役者さんの役の変化もとても印象的で、あの人数ながら関ヶ原の熱い戦いが見事に描かれていて感動しました。

・すごく世界に引きこまれました。気がついたら、手に汗にぎりました。そして涙しました...。すごい朗読劇観させて頂きましたぁぁぁ...はぁ。キャストの皆さんの気迫...場面、役ごとの空気の変化、世界観をつくる照明、音、セット...おもしろかったー!
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・少人数なところがよかった。演者さんがたくさんいると目が追いつかないので。1人2役で反対の役を演じてるやり方がおもしろかったです。

・昨日とは読み方が変わり、印象に残りました。

・歴史は全く詳しくない自分が、1人1人の人生を覗き、興味がわきました。

・朗読って文がキレイだからより光ってみえます。

・ト書きを読まれる時に、そこに関わるキャラクターの感情が見えました。不思議です。

・学生時代に日本史を選択していなかった&苦手だったので、正直、ほとんど役が分からない状態でした(笑)でもとても面白かったです。それぞれの役の心情など、見ているうちにどんどん引きこまれてしまいました!
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・すごかったです。もう、何と言ったら良いやら...終わってから息が止まるくらい圧倒されてまともに拍手も出来ませんでした。お1人ずつが何役もこなしてらっしゃって、入れ替わり立ち替りに役が変わっても、まったく違和感なくどんどん飲み込まました。それぞれがハマリ役と言えるもので...。

・配役がすごく考えられていて、すごくスムーズに話が展開されていくので、どんどん舞台に引き込まれていって、圧倒される素晴らしい舞台でした。

・舞台にはたった5人しかいないハズなのにそこには関ヶ原の喧騒が感じられました。たった5人の群像劇ってすごすぎる!!

などなど・・・8月には「僕とあいつの関ヶ原」の再演と、
「俺とおまえの夏の陣」の公演が上演されます。

どちらもお見逃しなく!

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お昼の顔・小堺一機が1985年から続けている夏の恒例のショー『小堺クンのおすましでSHOW』が今年、30回目を迎えます。
歌あり、踊りあり、トークあり、パフォーマンスありのエンターテインメントショー。
メンバー本気のタップダンスから、おしゃれなソング・ショー、おなかを抱えて笑えるコント仕立てのお芝居、そしてテレビでは見られない"ブラック小堺"が顔を覗く...と評判(?)の爆笑トークまで。
夏はこの作品を観ないと終われない!という人も多数いる、盛りだくさんの内容で贈る人気のステージです。

30回目の『おすまし』は、
メンバー大忙しで贈るコメディ・タイム、「30」にまつわるショートストーリーの第一部と、トーク&音楽バラエティショーの第二部という構成となる予定とのこと。


構成・演出も手がける小堺さんに、この作品への思いや懐かしのエピソードをじっくり伺ってきました!


● 小堺一機 INTERVIEW ●

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――今回『小堺クンのおすましでSHOW』は30回目の公演とのことで、おめでとうございます。演劇界・夏の風物詩となっているこの公演、もともとはどんなきっかけから始まったのですか?

「はい、気がついたら30回目。初演はもう30年前のことですね...。あの頃はバブルだったでしょう。僕の『ライオンのいただきます』(現在もCX系で放映されている『ごきげんよう』の前身番組)が初演の前年、1984年10月から始まったのですが、その影響やらで知名度があがったりすると、「こういうことやってみませんか」とか、お声がかかるようになるんです。その頃、PARCO劇場にうちの専務とあるショーを観に行って、「お前もこういうところで、看板に名前が出るようなショーを出来るようにならなきゃダメだよ」とハッパかけられていたんですよ。そんなのもあり、渡りに舟といいますか(笑)、やらせていただくことになりました」


――ご自身がやりたくて始めたのかと思っていました! 小堺さんの好きなものが詰め込まれているイメージなので...。

「あ、そう言った方がが良かったですか(笑)? 舞台は好きで観ていましたし、昔のアメリカのテレビショーとかもよく見ていましたが、ただのファンとして見ていたので...。でも、やりたくないということはなかったし、やらせてもらえるんだと思ったら嬉しかったですね。その前にも欽ちゃんファミリーで舞台に立ったりはしていましたが、自分の中では、「僕は(舞台は)無理だろう」という思い込みのようななものがあったので...。でもどこかで「やってみたいです」みたいなことを言っていたのかしら? もしかしたら、それを聞いてくれてた人がやらせてみたのかもしれないですね」

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迫力の"アクションプレイ"で魅せ、"笑って、泣けて、考えさせられて、かっこいい"演劇を作り出している30-DELUX(サーティー・デラックス)の新作、『新版 義経千本桜』
歌舞伎でもおなじみの演目を斬新な解釈で再構築、オリジナルのストーリー展開も織り交ぜ、30-DELUXらしいスペクタクルな歴史劇を描き出します。

主人公・義経は、元宝塚トップスター水夏希

この注目作の<顔合わせ>現場を取材してきました!
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顔合わせとは、稽古はじめに、キャスト・スタッフ・関係者一同が顔を揃えるイベントです。
出演者を中心に、こんな感じで進められています。
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7月4日に開幕する、ロイド=ウェバー作曲のミュージカル『サンセット大通り』の稽古が公開され、ノーマ役の安蘭けい/濱田めぐみ、ジョー役の平方元基/柿澤勇人を含むキャスト達が、ピアノを伴奏に、4つのシーンを披露した。


 まず、アップテンポなナンバー<Let's Have Lunch>。
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ジョー(柿澤)が借金取りに追われ、仕事を得ようとあがいている。彼の後ろを、人々がせわしなく行き交い、セットはめまぐるしく動く。これらを支える、本番では見えないスタッフ達の活躍ぶりにも脱帽だ。こうして、生き馬の目を抜く大都会の情景が、多層的に表現される。のちにジョーが恋仲となるベティ(夢咲ねね)や彼女の婚約者アーティ(水田航生)、映画プロデューサーのシェルドレイク(戸井勝海)、映画監督のデミル監督(浜畑賢吉)など、登場人物の多くが一堂に会し、その後の展開を示唆する。


 続いて、ガラリと雰囲気が変わり、舞台は重厚なノーマの屋敷に。平方ジョー(平方)とノーマ(安蘭)が最初に出会う<With One Look>だ。
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目の前の女性が大スターであることに気づいたジョーに向かい、ゆっくりと振り返るサングラス姿の安蘭ノーマ。かつての栄光を歌い上げる彼女の迫力に、平方ジョーが、そして見学者全員が飲み込まれる。最後は、まさに独壇場。歌詞の通り、サングラスを取ったその眼差しに世界が震え、ひときわ大きな拍手が起こった。


 次は、ジョー(平方)とベティが恋に落ちる<Too Much In Love To Care>。
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夢咲の高く透明な声は、低く深いノーマの声とは対照的だ。緩やかに回転する階段の端と端に位置取りながら、歌と共に、徐々に近づくジョーとベティ。やがて平方ジョーと夢咲ベティは階段のてっぺんに並び、みつめ合い、伸びやかな声で恋する心情を歌い上げる。若者達の恋が瑞々しく煌めく場面だ。


 そして最後は、映画撮影所での<As If We Never Said Goodbye>。濱田ノーマは、若者達で溢れた新時代の撮影所に臆しているが、旧知の照明技師が彼女にライトを当てると、戸惑いと感慨の入り交じった表情で歌い始める。周囲の憧れの視線を一身に浴び、その顔も声も自信を取り戻していく。めまぐるしかった時の流れが歩みを止め、束の間、新旧二つの世代が一つになる----。ノーマの女優としての生き様が浮かび上がるようで、圧巻だった。
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 わずか30分の公開稽古にもかかわらず、本作がいかに劇的な音楽に彩られ、豊かな人間模様を織り成すミュージカルであるかが伝わってきた。全編を通した時、一体どのようなドラマが立ち上がるだろうか。

取材・文:高橋彩子


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安蘭けいさん・濱田めぐみさんのWキャストで話題のミュージカル「サンセット大通り」。
巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーが、
サイレント映画の大女優ノーマ・デズモンドと売れないシナリオライター ジョー・ギリスとの愛憎を描いた作品です。

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まずは安蘭けいさんによる「With One Look」。
かつてスター女優であったノーマ・デズモンドの強さと自信が、歌声とともに会場に響き渡ります。
衣装もとっても素敵でした~

次は柿澤勇人さん演じるジョー・ギリスの「Sunset Boulevard」。
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時折挑発するような仕草を見せながら、歌い上げるその姿には目を奪われっぱなしでした!

後ほど会見で「とても良い空気の中で稽古ができているので、このままいけば良い初日をむかえることが
できるのではないかと思います。」と話していた柿澤さん。初日公演が待ち遠しい限りです!

続いてもう1人のノーマ・デズモンド、濱田めぐみさんの登場!
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今回披露されたのは「As If We Never Said Goodbye」。
周りからの視線を浴びながら朗々と歌い上げる場面なのですが、その歌唱力に鳥肌がたちました。。。
安蘭さんも「(濱田さんのノーマは)歌唱力があるから説得力も増す」と太鼓判。

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そして平方元基さんと夢咲ねねさんの「Too Much In Love To Care」。
恋に落ちていく2人を素敵な歌声で表現されていました、思わずうっとり。
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公開舞台稽古の後はキャストの皆さんを囲んでの取材がありました。

記者の1人から「濱田めぐみさんは今回が初演ということですが、難しいですか?」と聞かれ
「難しいところだらけです、早替えなど段取りが大変で・・・逆に舞台上に出るほうがホッとする。
舞台上ではおおらかでのびのびとやっていけたら」と仰っていました。

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最後にWキャストのおふたりに見所を伺ったところ

「観る度に色んなキャラクターに共感できるのではないか。」と濱田さん。
安蘭さんは「演じている自分がワクワクするし、色んなことを発見できる。お客様も観る度に様々なことを発見して
もらえるたら」と笑顔で語っていました。

7月4日(土)赤坂ACTシアターにて公演初日をむかえる本作品を、ぜひ劇場にてご覧ください!



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成河深田恭子の主演で贈る、注目のミュージカル『100万回生きたねこ』
1977年の初版からロングセラーを重ねる、佐野洋子の同名絵本を原作にした作品です。
女優・深田恭子にとっては、本作が初舞台になります!

6月29日、都内にてこの作品の製作発表が行われました。
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100万回死んで、100万回生きた、とある"とらねこ"。
ある時は王様に、ある時は泥棒にと様々な飼い主に飼われながら、どの飼い主も好きにならず、自分のことしか好きにならなかった彼が、ある時彼に見向きもしない1匹の白いねこに出会い、初めて愛情を知る物語です。
100万回の生と死の果てに、ねこが見つけたものとは...。

演出・振付・美術を手がけるのはイスラエルの演出家ユニット、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック
彼らが手がけ、森山未來×満島ひかりのコンビで上演された2013年公演も大きな評判を呼び、今回、フレッシュな顔合わせでの待望の再演となります。


会見は、成河さん・深田さんと、実際に舞台でも演奏をする楽団による劇中歌『私のねこ』の披露からスタートしました。
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このナンバーについては、深田さんから「成河さん演じるとらねこちゃんは、なにしろ100万回も生きたり死んだりしてますので、本当にたくさんの方の飼い猫だった。でも初めて自分だけの人生を、野良猫として生きていくと決めた時に歌う歌です」との解説が。
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三拍子の可愛らしいナンバーを、オルガン、空き缶etc可愛らしい楽器たちが、どこか郷愁を誘う音色で奏でていきます。

初舞台、初ミュージカルの深田さんですが、堂々とした歌唱披露です。
トイピアノを弾きながら、楽しそうに歌っていました。
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成河さんはウクレレを手に、クライマックスでは足でカスタネットを鳴らす妙技も!
成河さんもまた、楽しそうな笑顔が素敵でした。
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