■『ダンス オブ ヴァンパイア』vol.3■
勝つのは知性か、欲望か!?
ヴァンパイアのクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究者・アブロンシウス教授との対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れる『ダンス オブ ヴァンパイア』。
ゴシック・ホラーかと思いきや爆笑!?の展開がクセになる、熱狂の大人気ミュージカルです。
げきぴあではキャストインタビュー&ビジュアル撮影レポートを連載中。
第3弾は、レベッカ役として初参戦する、出雲綾さんの登場です。
宝塚歌劇団出身、その後もミュージカルを中心にさまざまなステージで活躍している出雲さん。
本作が帝国劇場初出演となりますが、『マンマ・ミーア!』など劇団四季の舞台にも立っており、宝塚、劇団四季、帝国劇場...という日本ミュージカル界を代表する3つのビッグステージに出演するというのはかなり珍しく、凄いこと!
そして出雲さんといえば、華やかな美声!!
宝塚で何度もエトワールを務めたあの美しい声が帝劇に響きわたる日が楽しみです。
◆ ビジュアル撮影レポート ◆
ヒロイン・サラの母親であるレベッカは、2006年の日本初演からこれまで阿知波悟美さんが演じていましたが、今回は阿知波さんと出雲さんという、初のWキャスト体制です。
撮影はこんな雰囲気ですすめられています。
レベッカは旦那様を思い、娘を心配し...というホロリとさせられるシーンがありつつも、いかにも宿屋のおかみさん、なコミカルな顔も要求される役。
出雲レベッカは、アニメのキャラクターのような可愛らしさ!
ねじを巻いたら動き出しそうな、そんな愛らしい面白さがあります。
こちらはおなじみ、「コミカルな表情で!」のワンカット。
出雲さんにも、お話を聞いてきました。
◆ 出雲綾 INTERVIEW ◆
――帝国劇場には、初出演ですね。
「そうなんですよ! 宝塚も長くいましたし、舞台経験も長いのですが、やっぱり<東京の帝国劇場>というのはずっと憧れの劇場で、ここには絶対出たい...!とずっと思っていました。でもこの『ダンス オブ ヴァンパイア』でそれが叶うとわかった時には本当に嬉しくて。だから今、ドキドキして舞い上がっている状態なんです」
――出雲さんはこの作品、通われたとか?
「そんなに何回も、というほどではないんですが(笑)。もともと映画でも何でも"ヴァンパイアもの"が好きだったのですが、もう少し、ホラー要素がたっぷりといった感じのミュージカルかと思って観にいったら、えっ?そうくるんだ!お風呂のシーンとかがあるんだ!...という感じで。こんなに楽しい、お笑い要素たっぷりの作品とは思わなくて、なんて面白いんだろうと思いましたね。もちろん全編コメディというわけではないのですが、お客さまがずっと笑っていらっしゃる雰囲気で、しかもフィナーレがお客さま参加型じゃないですか。それで一気に「たのしー!」と。私も一緒に踊って、もう一回観たい!と思って、東京のあと、大阪でもまた観に行きました」
――出雲さん、『マンマ・ミーア!』なども出ていらっしゃるので、客席を盛り上げるのはお得意そうです。
「ええ、大好きです(笑)。そうそう、ちょうどこの作品を観にいったのが、『マンマ・ミーア!』に出演している時だったので、一層「こういうの好きよ~!」と思ったのかもしれません。お客さまも一緒に盛り上がりましょう、という作品はやっぱり楽しいなあと思いました」
――では、帝劇初出演は気負わず参加できそうですか?
「いや、気負うと思いますし、ご一緒したことのない方ばかりなので、借りてきた猫みたいに緊張していると思います(笑)。ただ私が出るのは明るいシーンが多いですし、コメディタッチの場面に出ることが多いと思うので、明るく楽しく、自分も楽しんでやっていきたいなと思っています」
――演じるレベッカはどういう女性でしょう。
「宿屋のおかみで、亭主といつもケンカをしているような夫婦なのですが、やっぱり夫婦愛は強いんだろうなというところと、子どもに対する愛を感じます。ファミリー的な愛情を出せるよう、あたたかいお母さんでいたいですね。それでいて急に怒ったりする血気盛んな強さもあり、喜怒哀楽がはっきりしているおかみさんだなと思っています」
――最後に、作品のアピールポイントを教えてください!
「すべてにおいてクオリティが高いミュージカルです。キャストで言えば、初演から出ている方、何度も出演されている皆さんはそれぞれの個性と役の深め方が素晴らしく、おひとりおひとりを観るのも本当に楽しい。もちろん全体のストーリーもワクワクするものがあります。それに、私がすごくいいなと思っているのは、ダンスナンバー。ダンサーの方たちが本気でカッコいいです! どの場面も素晴らしく、観ているとあっという間に終わってしまうほど見どころがいっぱいある作品。全体通して見どころ満載、おなかいっぱいで帰っていただける作品だと思いますので、1回といわず2回、3回観に来てくださったら嬉しいです」
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【『ダンスオブヴァンパイア』バックナンバー】
【公演情報】
・11月3日(火・祝)~30日(月) 帝国劇場(東京)
一般発売:8/29(土)
・2016年1月2日(土)~11日(月) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
・2016年1月15日(金)~17日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
<ぴあ貸切公演>
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【対象公演】11月14日(土)12:30(東京)
【受付】7/9(木)11:00~7/16(木)11:00
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