ディスグーニー『From Three Sons of Mama Fratelli』の公開稽古が6月2日、都内にて行われた。ディスグーニーは、劇団「AND ENDLESS」で20年近くに亘り、全ての作・演出で数多くの実績を残してきた西田大輔が「創ることは出逢うこと」をテーマに掲げ、演劇界のみならず幅広くエンタテインメント界での新たな冒険を目指し、舞台作品の創作・製作・興行を自ら行うために2015年3月に設立したもの。第4弾公演となる今回は、人気の高い西田作品3本を新たなキャストにより、回替わりで一挙上演する。時代や国、テイストも異なる3作で、西田の創る異なる世界観が楽しめる企画だ。この日の稽古場では、その3本『GOOD-BYE-JOURNEY』『枯れるやまぁ のたりのたりとまほろばよ あぁ 悲しかろ あぁ 咲かしたろ』『SECOND CHILDREN』それぞれ一部のシーンが抜粋で披露された。
5月31日に、宝塚歌劇月組公演『All for One~ダルタニアンと太陽王~』の制作発表会が行われました。
作品は、デュマの『三銃士』をもとに、新たな発想で鬼才・小池修一郎が書き下ろすダルタニアンと三銃士の冒険浪漫活劇。
今年正月、トップお披露目公演『グランドホテル』を大成功におさめた珠城りょう率いる月組が、夏休みシーズンに心躍る活劇を繰り広げます。
会見では小池さんから
「珠城りょうはもともと真面目な人なので、死ぬ役や、重たい責任を果たす役が多かった。新しい体制になって2作目なので、のびのび出来るものがいいかな、三銃士をベースにしたら面白くなるかな、と」
「17世紀、ルイ14世が20歳くらいになる頃、親政をはじめる頃に時代を設定。史実とそうではない部分を織り交ぜます」
「"トンデモ三銃士"と言われるかも(笑)」
「デュマの『三銃士』の話は本当はルイ13世の時なのですが、14世だと20年後くらい。なので、(銃士たちには)20歳くらい若返ってもらう。(デュマ作の話と違い)ダルタニアンは、もう銃士隊の中で一番の使い手になっている。要するに、よく知られている『三銃士』の物語の後、という設定。ダルタニアンがルイ14世に剣を教えるのですが、なかなか上手くいかず、そこから色々なことが起こっていく」
「大劇場公演は夏休み時期でもありますので、娯楽性、エンタテインメント性の高い作品に。多くの世代の方に楽しんでもらえるように」
...等々、気になるワードがポロポロと飛び出しました!
日本総合悲劇協会「業音」松尾スズキ、平岩紙
日本総合悲劇協会「業音」が15年ぶりに再演される。作・演出の松尾スズキと、主演の平岩紙にインタビュー取材した。
「業音」は、松尾スズキが作・演出をするプロデュース公演「日本総合悲劇協会」の3作目として2002年に初演。
荻野目慶子を主演女優として迎え、人間の業や執念、情念を描き、現代の日本人の生々しい感情をさらけ出した人物造形が大きな話題となった作品だ。
今回、主演女優を務めるのは大人計画の平岩紙。
なぜ、15年経った今再演するのか?
平岩紙の主役起用の理由などについて松尾スズキ、平岩紙にインタビュー取材した。【動画4分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
プレビュー公演を終え、6月8日(木)に東京・シアタークリエで開幕する『CLUB SEVEN -ZERO-』。プレビュー公演前に行われた公開ゲネプロにおじゃましてきました!
『CLUB SEVEN』とは......ソング&ダンス、芝居、タップ、ミュージカル、スケッチ(コント)などの要素が詰まったエンタテインメントショー。日本を代表するタップダンサーでもある玉野和紀さん指揮のもと、2003年に始まった人気シリーズです。今回はその11作目!
なぜ『ZERO』なのか......という部分は座談会でもお話しいただきましたが、今回は玉野さんが「『CLUB SEVEN』の原型を創り上げた」という吉野圭吾さん、東山義久さん、西村直人さんの"レジェンドメンバー"が6年ぶりに集結、さらに3rdに出演した香寿たつきさん、6thに出演した原田優一さん、初出演の蘭乃はなさんと、1stと同じ<男5人・女2人>の構成。ここで一度"原点"に戻って懐かしいネタも久しぶりにやってみよう!という公演なのだそうです。
日本初演30周年を迎えたミュージカル「レ・ミゼラブル」が開幕。囲み取材に福井晶一、吉原光夫、知念里奈、昆 夏美、生田絵梨花、森公美子が登壇した。
ミュージカルの金字塔と称される「レ・ミゼラブル」。 フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーの自身の体験を基にした小説が原作。1985年ロンドンでミュージカル版が初演されて以来、世界中で熱狂的に支持されてきた作品だ。
日本では1987年に帝国劇場で初演。既に累計3000回を超える上演回数を記録しており、今回さらに記録を伸ばし続けるはずだ。
本作の囲み取材が行われ、福井晶一、吉原光夫、知念里奈、昆 夏美、生田絵梨花、森公美子の6名が登壇した。【動画3分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
月刊バーズで連載中の同名コミックを、中村優一(「仮面ライダー電王」)と井上正大(「仮面ライダーディケイド」)のふたりの平成ライダーがタッグを組んで舞台化する舞台「警視庁抜刀課」が、5月26日(金)東京・CBGKシブゲキ!!で開幕した。
警視庁に親設された銃刀特別対策課、通称・抜刀課に所属する切通弥(中村)と架光隼人(井上)が、増え続ける刀による犯罪から市民を守るべく奔走する物語。見どころはやはり刀を使った殺陣のシーンだ。
それもそのはず、殺陣師として舞台作りに参加したのは、東映京都撮影所で20年、日本の時代劇の最先端を走り続けた青木哲也。『時代劇の東映』だからこそ作れる、本物の殺陣は見ごたえ十分!重厚なアクションが展開していく。
そのほか出演は、2.5次元舞台で人気を博す山本一慶や星元裕月、「特捜戦隊デカレンジャー」でデカグリーンを演じた伊藤陽佑、元AKB48の岩田華怜などが脇を固める。
初日公演前に行われた囲み取材では「約2か月間の殺陣の稽古を通して、本読みの稽古を通してがんばってきました。これから千秋楽までしっかり圧倒していこうと思います」(中村)、「原作を知っている方々も、そうでない初見の方も楽しんでいただけるよう頑張りたい」(井上)とそれぞれコメント。
その後、行われた書道による決意表明では、中村は「千秋楽まで、みんなでしっかりと"納め"られるように」と願いをこめて「納刀」の2文字。井上は「ありがとう」の5文字で「喜」という言葉を作り「お客様と喜びを分かち合いたい」と抱負を語った。刀に翻弄される少女、六人部真名を演じる岩田華怜は「真」と大きく書いたその下に「真名だよ。真心を込めて 真険に」と三通りを続けたものの、「真剣」の「剣」の字がちがうと指摘を受け、「険しい道のりもみなさんで乗り越えていきましょう」とまとめて会場の笑いを誘った。
<公演情報>
舞台「警視庁抜刀課」
公演期間:5/26(金)~6/4(日)
会場:CBGKシブゲキ!!(東京・渋谷)
チケットは公演前日まで当日引換券を販売中。
言わずと知れた演歌界のプリンス、氷川きよしさん。2003年に初座長公演の舞台に立って以来、2011年から始まった明治座座長公演『氷川きよし特別公演』でも、「銭形平次」「め組の辰五郎」といった時代劇の名作を上演して、歌い手のみならず、役者としての才能も見せつけてきました。今年の明治座で演じるのは「ねずみ小僧」。昼は職人、夜になると義賊・ねずみ小僧に変身して江戸の町を駆け回るというあの有名な物語にどう挑むのか。氷川さんに意気込みを伺ってきました。
──稽古が始まりました。今、どんな手応えを感じておられますか。
「次郎吉でいるときと、ねずみ小僧になったときと、今回は二役を演じなければならない感じなので、二面性を上手く表現できればと思っているんですけど、その切り替えにまだ悩んでいるところです。というのも、脚本・演出の市川正先生の書いてくださった次郎吉が、普段ぼんやりしている人で、とくにきれいなものを見るとぼーっとしてしまうっていうところがあるので、あまりやりすぎたら、子供みたいになっちゃうなと思ったりしていて(笑)。今のところは、次郎吉のときは台詞のテンポをゆっくりにして、ねずみ小僧のときはパキパキっと早口で話すのがいいかなとか考えてるんです。ねずみ小僧と言えば、颯爽と走るというイメージがありますから」
──アクションもたっぷりありますね。
「殺陣の稽古はこれからですけど、これまでやってきた時代劇の立ち回りと違って刀を使わないようなので、どんな感じになるんだろうと楽しみにしています。たぶん、今まででいちばん身体を動かすことになるので大変だとは思いますし、基本、身体を動かすのは苦手だったんですけど(笑)。30代に入ってから健康のためにジョギングや水泳はやっているので、頑張りたいなと思っています」
──「ねずみ小僧」は昔からいろんな方が演じてこられてきた演目です。どこに魅力があると感じておられますか。
「正義の味方であるっていう部分が僕は好きですね。盗みはよくないことですけど、悪い人たちのお金を困ってる人たちに配るという心意気とか、弱者にやさしいというところは、やっぱり魅力ですよね」
──中でも"氷川版"はどんなねずみ小僧になりそうでしょうか。
「今回の脚本は市川先生のお人柄が出ていてすごく"誠実"なイメージがあるんです。だから、次郎吉もねずみ小僧も、いろんな人から慕われかわいがられている感じがするんですね。愛されキャラといいますか。僕自身、親分肌でみんなを引っ張っていくよりは、かわいがっていただくほうが好きなので(笑)、自分には合ってるのかなと思います」
──座長としてもかわいがられる存在ですか。
「そうでありたいです(笑)。やっぱり周りは僕よりもずっと長くやってらっしゃる先輩の方々ばかりですから、勉強させてもらいたいなといつも思っています。たとえば前回も今回もご一緒する曾我廼家寛太郎師匠からは、笑わせるっていうことを学ばせてもらっていますし、やるんだったら中途半端はイヤなので、今回も面白くするところは徹底的に面白く演じられたらなと思っています」
──第二部のコンサートも、明治座ならではの演出があったりするのでしょうか。
「新しいアルバムの曲を中心に歌わせてもらうんですけど、若手の役者さん方に手伝っていただこうかなとかいろいろ考えています。芝居もコンサートも、ステージと客席が一体となって、『いい舞台だったね』と言われるように、努力していきたいと思います」
取材・文:大内弓子
元宝塚歌劇団星組トップスター北翔海莉が主演し、『グランドホテル』『タイタニック』も評判となったイギリスの鬼才 トム・サザーランドが演出する注目のミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』 。
物語は、7セント半の賃上げを望むパジャマ工場の労働者と雇用者の闘い、そしてその中の恋をコミカルに描くもの。
耳なじみの良いオシャレな音楽、素敵なダンスシーンも満載の楽しい作品です!
キャストも北翔さんのほか、新納慎也、大塚千弘、上口耕平、広瀬友祐、栗原英雄といった実力派が揃いました。
先日は、北翔海莉さんとトム・サザーランドさんのインタビューを掲載しましたが、今回はプレッツ役の上口耕平さん、チャーリー役の広瀬友祐さんに作品についてお話を伺ってきました!
上口耕平&広瀬友祐 ロングインタビュー
プレッツとチャーリー、一体どんな役どころ?
―― ミュージカル界でいま勢いのあるおふたりですね! おふたりは...
上口・広瀬「初共演です!」
上口「客席からはよく拝見していて、『1789-バスティーユの恋人たち-』(2016年)の時に改めてしっかりご挨拶させていただきました。フェルゼン、すごく良かったです!」
広瀬「いやいやいや...、ありがとうございます。僕もよく上口さんの舞台を観させて頂いています。先ほど、僕ら同い年ということを知ったんです」
上口「敬語からタメ語になる過程を、これから楽しもうと思っています(笑)。初共演の"あるある"ですよね」
広瀬「ぴあさんの取材の時は敬語だったね、みたいな(笑)」
山下聖菜が大白蛇の化身を演じる舞台「幻想奇譚 白蛇伝」が5月25日から新宿・紀伊国屋サザンシアターで開幕。
「白蛇伝」は、中国では著名な民話として誰もが知っているという有名な物語。今回上演される舞台「幻想奇譚 白蛇伝」では、美しい歌と音色、踊り、そして中国武術を盛り込んで、時代を超えた普遍の愛を描く。
大白蛇の化身として人間界に降り立った妖(あやかし)、ヒロインの白娘(パイニャン)役に山下聖菜、白娘と恋に落ちる青年、許仙(キョセン)に伊勢大貴、白娘と共に人間界に降り立つ妖、少青(シャオチン)は椎名鯛造が演じ、妖退治を行う高僧、法海(ホウカイ)として兼崎健太郎が出演する。
脚本・演出は菅野臣太朗。
本作の囲み取材と公開舞台稽古が行われた。動画はこちらをダイジェストにしたもの。【動画2分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
ソング&ダンス、芝居、タップ、ミュージカル、スケッチ(=コント)など、色とりどりの要素が詰まったエンタテインメントショー『CLUB SEVEN』シリーズの最新作が、6月8日(木)に東京・シアタークリエで開幕します。
2003年に始まった"怒涛のジェットコースター大娯楽エンタテインメント"11作目となる今作のタイトルは『CLUB SEVEN-ZERO-』。『ZERO』に込められた想いは以前、座談会(http://community.pia.jp/stage_pia/2017/04/club-seven-2.html)でお話しいただきましたが、構成・脚本・作詞・訳詞・演出・振付・出演(1人7役!)の玉野和紀さんが「『CLUB SEVEN』の原型を創り上げた」と話す、吉野圭吾さん、東山義久さん、西村直人さんの"レジェンドメンバー"が6年ぶりに集結したことが大きな理由。それに加え、3rdに出演した香寿たつきさん、6thに出演した原田優一さん、初出演の蘭乃はなさんも参加し、1stと同じ<男5人・女2人>の構成で上演されます。
今回、5月半ばに行われた顔寄せ(出演者やスタッフが集まる会)におじゃましてきました!