シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛〈やじきた〉』初日舞台挨拶で染五郎と猿之助の爆笑トークが炸裂!

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6月3日より全国の映画館で上映しているシネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛〈やじきた〉』の初日舞台挨拶が東京・東劇で行われ、出演の市川染五郎さん、市川猿之助さん、市川弘太郎さん、シネマ歌舞伎版監督の浜本正機さん、舞台版構成とシネマ歌舞伎版監修の杉原邦生さんが登壇しました。

 

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MCはアフロのカツラに金ピカのジャケットと蝶ネクタイ姿で現れた弘太郎さん。
テンション高く登壇者を呼び込むと、ラップのBGMにノッて客席から染五郎さんと猿之助さんが登場。
しかしよく見ると、猿之助さんの手には別の映画『花戦さ』(猿之助さんも出演している)のチラシが。
それを配りながら歩く猿之助さんに「あっ、すいません。あの~『やじきた』の...これ、『花戦さ』じゃないんで...」と申し訳なさそうにツッコむ弘太郎さん。
のっけから自由な雰囲気で始まったイベントに観客は大喜びでした。

杉原さん、浜本監督に続き、猿之助さんが「〈やじきた〉で......(小声で隣の染五郎さんに喜多八だっけ?と確認してから)喜多八をやらせていただきました」と自己紹介すると、染五郎さんも「歌舞伎もするラッパー市川染五郎です」と挨拶し、おとぼけぶりを発揮するふたり。
滞りなく進行させようと奮闘する弘太郎さんとの楽しいやり取りをレポートします!

 

弘太郎さん「シネマ歌舞伎の宣伝のためだけに作られたこの曲『YJKT』ですが、4月にレコーディングされて、ラップも初めてだったと思います。いかがでしたでしょうか?」
猿之助さん「終演後の疲れている時にやらされてね。行ったら結構本格的で」
染五郎さん「テンポがちょっと遅れてますよと言われて、ふたりとも」
猿之助さん「ダメ出しされて」
染五郎さん「何回も何回も練習しましたよ。"いや~いいんですけどね~。もう一回お願いします!"って結局ダメだったんじゃないかって(笑)」

  

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猿之助さん「しまいにはマイクのせいにしてたよね、僕ら?」
染五郎さん「時間差で聞こえるみたい、とかね(笑)」

 

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ここですかさず弘太郎さんが「プロのラッパーみたいでしたよ、ねっ皆さん」と客席にふると場内からは大きな拍手。それを聞いた染五郎さんは、
「目指せピコ太郎なんでね。会社でもふっとした時で構いません、(動画は)見なくていいですから、部屋に入ったらアクセス、帰ったらアクセス。それだけで1日80回くらいは稼げますから」
と大きな目標を達成すべくお客さんへ協力を求めていました。

続いて、本作『東海道中膝栗毛』についての質問に。

弘太郎さん「昨年の八月に歌舞伎座・納涼歌舞伎の三部制のうちの二部で上演されましたが、これはどなたの発案でやろうという話になったのか伺いたいのですが」
染五郎さん「(わざとトーンを落として)松竹さんからお話をいただいて......」
弘太郎さん「そうだろうなとは思いましたが、もう少しホットなお話をお願いします!」
染五郎さん「八月の納涼に出るのは久しぶりなんです。かなり前から猿之助くんと、これをいつかやりたいと話していたので、納涼に出ると決まって、今じゃないかと思いました」

 

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猿之助さん「うちのひいお祖父さん(初世猿翁)が、『東海道中~』を毎年歌舞伎座でやっていまして。けっこう好評で、九州へ行ったり北海道へ行ったり、シリーズものになっていたんでね、ぜひやりたいと思っていました」

弘太郎さん「ところで、染五郎さんと猿之助さんは小さい時から仲が良かったと伺っています。仲が良かったからやりやすかった、あるいはその逆はありますか?」
猿之助さん「これだけの新作を短期間で作ろうというのが間違いなんだよ」
弘太郎さん「そうですね......。一週間くらいの稽古でしたね」
猿之助さん「普通の演劇だったら二ヶ月くらい稽古に時間かけますよ」
染五郎さん「そうですよ!仕掛けも沢山ありましたから」
猿之助さん「短い日数で出来たってことは、やっぱりコンビネーションがよかったんだね」
染五郎さん「稽古は〈やじきた〉だけじゃなく他の演目の稽古をやりながらでしたが、全く滞る事なくできましたね」

弘太郎さん「歌舞伎役者のポテンシャルの高さというか、底力をみた気がしました」

 

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猿之助さん「(出演者の)年齢層も幅広くてね。ラップの曲で盆を廻して(登場人物紹介の)出の演出をつけたんですけど、ラップが何かもわからずに大先輩方がよくついてきてくださったと」
弘太郎さん「本水や宙乗り、ドリフターズばりに屋台が傾いたりと色々仕掛けがありましたが、アイディアは出し合っていたんですか?」
猿之助さん「ドリフ好き世代ですからね」

 

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染五郎さん「育てられた世代ですから。ドリフターズに許可を頂きましてそのままやりました。そうしたら加トちゃん(加藤茶)が観に来られて。ぜひお会いしたいと思って、会いに行きました。感激しましたよ。"よくぞやっていただきました"と言っていただいてね」
と、感慨深げに語ったあと、染五郎さんが「加トちゃんは父(松本幸四郎)と同い年なんです」と続けると、客席からは「へえ~」の声。すると急に不安になったのか「・・・多分」とおっしゃり、観客は大受け。

 

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弘太郎さん「そういうアイディアをまとめる役が杉原さんでしたが、大変でしたか?」
杉原さん 「全然大変じゃなかったです。僕のアイディアをすごく膨らませてくださって。例えば、やじさんきたさんに黒衣をやらせたいと話したら、ドリフの歌舞伎のコント演出を引っ張ってきてくださったり。楽しくやらせていただきました」

 

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シネマ歌舞伎のPRイベントという事で、弘太郎さんが「月イチで映画を観に行こうという企画があるようですが、お二人は最近映画はご覧になりましたか?」と尋ねると、
染五郎さん「観てません」
猿之助さん「『花戦さ』を観ました」
とすかさず持っていたチラシを掲げる猿之助さん。

 

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染五郎さんが「会社が違うから!それ、松竹じゃないから」とツッコむ様子をマスコミが一斉に撮影し、それを見ていた弘太郎さんが「今日一番のフラッシュじゃないですか!」とさらに煽って場内は大爆笑の渦に。

そんなフリーダムなおふたりですが、シネマ歌舞伎になった〈やじきた〉への思い入れはひとしおの様子。
染五郎さん「シネマ歌舞伎にするのであれば、舞台よりも面白い作品だったら上映してもいいなと思いました」
猿之助さん「映画じゃなきゃ撮れないアングルで監督に撮ってもらってね」
染五郎さん「舞台上に置いたカメラで撮ったのも初めてじゃないですか」
弘太郎さん「監督、これは何台のカメラで撮ったんですか?」
浜本監督 「二日間に渡って撮影したんですが、一日10~11台くらい。延べでいうと22〜23台ですね」
杉原さん 「舞台でもテンポ良かったですが、映画ではさらにテンポ良くなってます」
浜本監督 「舞台では観れないアングルや、映画でしか聞こえない音もあります。苦心して作ったので、映画として楽しんで欲しいです」

 

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猿之助さん「今年の八月に〈やじきた〉のパート2が決定しましたし、これを観ないとわからないように作りますから。最低3回は観てください」
染五郎さん「(パート2の)キーワードになる言葉もありますからね!」

最後はしっかりシネマ歌舞伎の宣伝もされたおふたり。
染五郎さんが「歌舞伎座に来るにも帰るにも暑い時間帯の【第二部】であえて上演して満席にしたい」という意気込みで臨んだという納涼歌舞伎。
今年も新たな"やじさん&きたさん"の冒険に期待したいですね!

シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛〈やじきた〉』[配給:松竹・(c)松竹]は東劇ほかにて全国公開中です。

詳細は公式サイトへ。

 

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