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2016年6月からスタートしている新作落語の会『実験落語neo』の第12弾、『実験落語neo〜シブヤ炎上ミックス〜』が渋谷の劇場・CBGKシブゲキ!!で開催された。

この日は、「ハメもの」と呼ばれる、三味線や太鼓など音楽の入った演目に限定した、特別な会とのこと。

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トップバッターの立川吉笑は、腹話術とテレパシーをテーマに、ハメものが入った名人の落語の音源を用いた「ハメモノ落語neo」をネタおろし。尖りに尖った実験的な演目で、客席を爆笑の渦に巻き込んだ。

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2番手の浪曲師・玉川奈々福は、初心者にも聴きやすく、浪曲のいろはを説明しながら披露したのは、「浪曲百人一首・恋歌編」。五七五七七の和歌を節に乗せて、色鮮やかに歌い上げた。

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仲入り前に登場したのは、柳家権太楼。古典落語の爆笑王で名高い権太楼がかけたのは、小佐田定雄作の新作落語「幽霊の辻」。案内人の老婆を演じる権太楼がなんとも愛らしく映る。

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仲入り後に登場したのは、神田松之丞。講談界・若手の星として活躍中である松之丞の新作講談は、前座時代に作ったという「しゅうまい」。人と人の距離、人と物との距離をしゅうまいという斬新な切り口から描いている作品に、観客がドッと沸いた。

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トリは、実験落語の祖、三遊亭円丈。古典落語を改作した「双蝶々スカイツリー」。高座に台本を持ち込むリーディング型の落語が定番となりつつある円丈だが、その声色、風貌、全てにおいて長年の芸に裏打ちされた凄みがある。近年のニュースをギャグとして差し込むなど、「今」を落語に反映させる姿勢に、新作落語のレジェンドたる所以を感じさせ、大盛況のうちに幕を閉じた。

次回は、2019年2月8日に開催予定。

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三遊亭円丈ほか、実験落語neoの常連である神田松之丞の師匠である、神田松鯉が満を持して登壇。全国行脚中の柳家三三、若手注目株の柳家わさびが初参戦。勢いが止まらない桂宮治が二度目の参戦と、多彩な顔ぶれに目が離せない。

<次回 実験落語neo 公演概要>

CBGKシブゲキ!!『実験落語neo~シブヤ炎上2019 立春~』

[⽇程] 2019 年2⽉8⽇(⾦) 19 時開演
(18 時開場及びロビーにて、三遊亭はらしょうによるウエルカム落語上演)
[会場] CBGKシブゲキ!!(渋⾕区道⽞坂2-29-5 ザ・プライム6F)
[出演者]
三遊亭円丈
神⽥松鯉(講談)
柳家三三
柳家わさび
桂宮治
[料⾦]3,800 円(全席指定・税込)
[発売⽇]⼀般発売 2018 年12 ⽉8⽇(⼟)10︓00〜 予定
[主催/問合せ先] CBGKシブゲキ!! info@cbgk.jp 03-6415-3363

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エントレが主催する《クォータースターコンテスト》第6回の【げきぴあ賞】に輝いた「くちびるの会」が、11月に新宿眼科画廊で"くちびるの展会"を開催します。



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旗揚げから5年の節目を迎えたくちびるの会の作品を展覧会のようなスタイルで短編3作を一挙に上演する趣向。

全3作品の作・演出は団体の代表でもある山本タカが担当。
薄平広樹、大石憲、加藤ひろたか(柿喰う客)、木村圭介(劇団献身)、佐藤修作(四次元ボックス)の5人の俳優が、それぞれ2作品に出演。

また、上演後には全ステージでアフタートークを実施。日替わりで、脚本家・演出家の福原充則や演劇ジャーナリストの徳永京子らが登壇します。



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◆山本タカのコメント

くちびるの会は、今年2018年で劇団旗揚げ5年目になります。
私、代表の山本タカも30という節目の年を迎えるにあたり、ここらでひとつくちびるの会の"今まで"を全部見れるようなことができなかと思い、今回の企画を行うにいたりました。
会場では、過去公演のチラシや台本などを展示する予定です。

『ごうわん』は、山本秘蔵の未発表戯曲です。
片田舎の寂れたショッピングセンターのフードコートで、時間を潰す男二人。
『ネクラホマ・ミクサー』は、2017年の演劇イベントにて上演した作品です。
25分という短編ながら、男三人の15年間の関係の変化を描いた作品です。
そして新作『猛獣のくちづけ』は、先日まで「せんだい卸町アートマルシェ2018」で上演していた作品。
片田舎の物流倉庫で起こった奇妙な出来事を発端に、不条理の中でも生きる人間の姿を描いた作品です。
新作『猛獣のくちづけは』仙台でもご好評をいただき、満を持しての東京凱旋でございます。

各俳優には2作品に出演してもらいます。
「え!?本当に同じ人?」と、そんな楽しみ方もしていただけましたら幸いです。

そして、各回全作品の上演後には、くちびるの会、山本タカにゆかりの深い方々をお呼びしてのアフタートークがございます。様々な視点よりくちびるの会を知って、楽しんでいただける公演にしたいと思います。

演劇を続ければ、続けるほど、人間の面白さ、愚かさ、美しさに気づかされます。
俳優たちが立ち上げる3つの作品を通して、お客様にもそれが伝わればと思います。
くちびるの会が描く、人間讃歌の数々。どうぞご覧にいらしていただけましたら幸いです。



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今年2月に初演された舞台『Like A(ライカ)』が、来年1月に第二弾となる『Like A』room[002]を上演します。

本作は、演出・脚本を三浦 香、脚本を伊勢直弘、振付を當間里美、楽曲制作をAsu(BMI Inc.)という『Club SLAZY』シリーズのスタッフが再び集結した完全新作オリジナル舞台。初演は、謎だらけのストーリー、光と影を操る演出、音楽、舞台上でのピアノ演奏、風変わりな美術、そしてダンスと、すべてが印象的な作品となりました。

多くの謎を残した初演の続編は果たしてどんな物語になるのか、そして初演はどうやってつくりあげたのか、引き続き出演するFC(エフシー)役平牧仁さんにお話をうかがいました!

*****

思ったことはやれる環境

――第二弾が決まって、今どんなお気持ちですか?
 ゼロからの立ち上げに参加できて、「絶対いいものにしたい」という気持ちが強かったので、今回第二弾ができることは本当に嬉しいです。
――初演はどんなふうにつくっていかれたのですか?
 世界観はみんなでつくりましたが、キャラクターをつくるのは自分だったのでかなり考えました。(三浦)香さんが大まかにはつくってくれますが、あとは自分で考えて稽古場でプレゼンしていくような感じだったんですよ。
――どんなふうに考えていくのでしょうか?
 香さんが「(平牧さん演じるFCは)むちゃくちゃな役にしたい」って言うから「むちゃくちゃなって...もうちょっとないですか?」とか言って(笑)。妙なこだわりがある人がいいかなと思いついて、ピアノを弾くから「爪をケアしたほうがいいかな?」、「爪を研ぐ道具が変だったらおもしろいかな?」、「フランスパンで研いだらどうかな?」って考えていって(笑)。最終的には「そのフランスパン、実はパンじゃなかったりして」みたいな。

――すごい発想力!確かにフランスパン、出てきましたね。

 それで香さんとも「フランスパンが電話になったり楽器になったりしたらおもしろいよね」と話したのを覚えています。でもそれは香さんとお仕事させていただいた経験があって、どんな方かをわかっていたから信頼してできた部分もあると思いますけどね。
――たしかにまず初めましての演出家さんには「フランスパンでいきたいです」は言いにくそうですし、そこからどうなるか想像もつかないです。
 あはははは!そうですね。ただ、もともと当て書きということもあって、香さんは自分の中からうまれたものはすべて(「良し悪し」で言うと)「良し」で始めてくれました。そうやって"思ったことはやれる環境"をつくってくださったので、共演者のみんなもよく「香さんに引き出してもらえた」と言っていました。香さんも必死に引き出そうとしていましたし。だから芝居でも、例えば幼馴染の役だったら「お互いの過去の体験談を話すように」って言われて、実際に稽古場のすみっこで話していました。そこで生まれる親密さを芝居上で出して!みたいな。

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――リアルで自分を出しあって、そこから生まれるものを舞台上にも持ってくるというような感じでしょうか。
 でもけっこう難しいんですよね、自分をそのままさらけ出すって。自信がないとできないじゃないですか。普通は纏って纏って舞台上で出すので。
――でもそこまで見せたからこそあのバラバラの個性がまとまった作品ができたのかもしれないですね。
 うん、そうですね。いいカンパニーになったので。

――若いキャストも多いカンパニーですが、その辺りはどうでしたか?

 そう!みんな若いんですよ(笑)。でも例えばSHUNはまだ舞台出演が2作目でしたけど、だからこそ表現に嘘がなかったというか。そのぶん素敵なことも多くて、周りも感化されて変わることがありました。そういう、みんなの個性が全部"いいもの"になってたんですよね。
――ご自身はどうでしたか?
 『Lika A』のようなポジションって僕、初めてなんですよ。今までは主演とかそういうわかりやすく目立つ位置で出演させていただいてきたので、FCの「ちょっと出てきて爪痕残して、みんなを支えて...」みたいな役柄は、最初は掴むのが大変でした。そのさじ加減は本番やりながらも考えていましたし。まあ、最終的には好き勝手やってたんですけど(笑)。好き勝手やって成立するところまでいくために、稽古でもだいぶ気を使ってつくりました。
――今作はどうしたいですか?
 斜め上にいくことはやってみたいです。香さんの要求もきっとあるはずですし。それと今作ではFC自身が謎になっていきたい。「FCを知りたい!」と思われる空気を醸し出せる男に......これ、プライベートでもそうかな?(笑)
――振り回す男に。
 そう、転がしたい!僕、転がされちゃうタイプだから(笑)。

ダンスが何かを語っていた

――初演は作品としてどういうところが好きでしたか?
 個人的には(當間)里美さんがつくってくださったダンスがめちゃくちゃ好きでした。あまり他の舞台では味わったことのない感動がありましたね。ホテルマンの動作を使った動きがあったり、セットや演出をフルで活用した、独特の振付だったなと思いますし、ダンスが何かを語っていたと思うんです。まあ、僕は一度も踊ってないんですけど(笑)。
――(笑)。でも舞台上でピアノを弾かれましたよね。
 はい、楽しかったです。僕、ピアノを毎回全く同じには弾けないという、自分としてはネックな部分があるのですが、それを逆手にとって"ライブ感"という表現にしてくれたのが本当に嬉しくて。毎回違うぶん「いつ観てもおもしろい」というふうにできたのかなと思ったし、本当に楽しかったなって思います。

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――ピアノといえば平牧さんは今年は音楽活動にも力を入れてらっしゃいますよね。
 はい、シキドロップというユニットで活動しています。
――『Like A』でもテーマ曲のピアノ部分は平牧さんがつくられたんですよね。今年音楽でがんばってきた部分が、今作の演奏でも感じられそうだなと思いました。
 ユニットでは僕が作詞作曲をしているのですが、この1年の活動を経てシンプルな演奏ができるようになってきたと思います。つい盛っていっちゃうんですよ、ずっとやってると。ピアノの演奏も派手にするほうばっかり覚えて。でも、誰かと合わせるときはその人が入る隙間をつくらないといけないことを学んで。足し引きの"引き"を覚えたというか。
――きっと今作のピアノ演奏も変化がありますよね。
 うん、そうですね。あ、でもピアノあるかわかんないからな~。アコーディオンかもしれないし。
――ええ?(笑)
 まだ何も決まってないのでわからないんですよ。でもピアノはある......と思います!

今作で謎が明かされるのか深まるのか...

――今作のあらすじは、読んでいかがでしたか?
 いい感じでゾッとしました。「怖いもの見たさ」みたいな何かがありましたね。美しい世界の中に怖さがある内容で。僕の役はその「ゾッ」にすごく絡んでるので、大事な役割だなと思っています。
――そもそも全体的に謎が多いのですが、さらに謎が謎を呼ぶ展開になりそうですよね。
 そうですね!僕らも知らされていないことが多くて。役柄にも本人とスタッフしか知らない秘密の設定とかあるんですよ。共演者には言わないんです。
――その秘密が今作で表に出てきたりしますか?
 少し出てくると思います。でもまだ全然ですよ。今作で謎が明かされるのか深まるのか...。初演でふわっと謎めいていた部分が、今回でクッキリした「知りたい謎」になる気はしています。
――今回、共演者の皆さんに楽しみにしていることはありますか?
 いっぱいありますよ。SHUNのラップだったり、(中谷)優心のビブラートだったり、(石賀)和輝の低音の静かな歌声とか、岩(義人)のダンスとか。それに新キャストのけんけんさん(鎌苅健太)もパワフルな役柄で華になりそうですし、齋藤健心くんの役柄も重要な経験をしているのでね。新キャストがいい感じにかき乱してくれそうで。楽しみです。

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――では最後に読者の皆さんに一言お願いします!
 (真顔で)チケットがどれだけ売れるかで予算が決まりますし、それによって僕が弾くのがピアノなのか、アコーディオンなのか、はたまた木琴になるのか。
――え?(笑)
 僕が自宅から電子ピアノを持っていくことになると、辛いですから。めちゃくちゃ重いんです。30キロあるので......。
――そんな情に訴えるようなコメントで締めていいんですか?(笑)
 正直、グランドピアノを置きたいんです。でもそれには初動が伸びないとね?
――初動、つまり発売日の売れ行きが勝負ですか。
 (笑)。単純におもしろい舞台になると思います!初演を観てなくても大丈夫!ぜひ皆さん、いらしてください!

舞台『Like A』room[002]は2019 年1 月12 日(土)から20 日(日)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。ぴあでは10月28日(日)23:59まで最速先行を受付中。チケット一般発売は12月2日(日)昼12:00より。

取材・文:中川實穂 / 撮影:川野結李歌

『Like A』room[002]

日程:2019年1月12日(土)~1月20日(日)全労災ホール/スペース・ゼロ

演出・脚本:三浦香

脚本:伊勢直弘

楽曲制作:Asu(BMI Inc.)

振付:當間里美

出演:辻 凌志朗 (※「辻」は一点しんにょう)、石賀和輝、SHUN(Beat Buddy Boi)、中谷優心、髙﨑俊吾、岩 義人、齋藤健心、橋本有一郎、今井 稜、平牧 仁、鎌苅健太

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毎日深夜0時に店を開ける、一軒の食堂。
目にワケアリそうな切り傷があるマスターが出す料理に、やってくる客が満たされるのは、空腹だけじゃない......。

ドラマ、映画も大ヒットとした安倍夜郎による漫画『深夜食堂』が、今度はミュージカルとなって日本初登場します!
オリジナルのドラマシリーズが製作されるほど『深夜食堂』人気がある韓国で生まれたミュージカルが、本家・日本に逆輸入される形です。

マスターを演じるのは筧利夫
演出はミュージカルらしい華やかさの中に、繊細な人間心理を織り込むことに定評のある荻田浩一が手掛けます。

げきぴあでは、いよいよ今週末に開幕するそのミュージカル『深夜食堂』 の稽古場を取材してきました。
キャストは10名ですが、体感としては20人くらいいるんじゃないか、というエネルギーが稽古場には満ちていました!meshiya00_0998.JPG

稽古場に入ると、まず目に付くのが「めしや」のカウンター。
稽古場の段階で、すでにリアル!meshiya01_0858.JPG

マスターを演じるのは筧利夫さん
メニューは豚汁定食だけですが、お客が注文する料理は、出来るものは作ってくれます。
寡黙で、でもあたたかそうなムードが "らしい!" です。
映画・ドラマでは小林薫さんが演じていましたね。
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彼の作る料理とこの店の雰囲気に惹かれ、集まってくる客たちを演じる皆さんも、個性的であり、バックボーンもバラバラの俳優さんたちがそろいました!

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■『レベッカ』特別連載vol.1■
 
 
ミュージカル『レベッカ』が8年ぶりに上演されます。

『エリザベート』『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けた作品で、日本では2008年に初演。この前年に開場した新劇場・シアタークリエで、最初のミュージカル公演でした。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

主人公である大富豪、マキシム・ド・ウィンターは、初演から変わらず、山口祐一郎が演じています。
その相手役である「わたし」は、2018年版は大塚千弘平野綾桜井玲香のトリプルキャスト。

今回は、普段は乃木坂46のキャプテンとして活躍、今年は野田秀樹の名作『半神』に主演、本作では初のグランドミュージカルに挑戦......と、演劇界でも大注目の桜井玲香さんのインタビューをお届けします

なおげきぴあではこのインタビューを皮切りに『レベッカ』の特別連載を実施しますのでこちらも乞うご期待ください!

 

◆ 桜井玲香 INTERVIEW ◆

Rebecca01_1_0594r.JPG● グランドミュージカルへ、初めての挑戦


――『レベッカ』は今回で3度目の上演となりますが、桜井さんは初参加。『レベッカ』に初出演というより、グランドミュージカルへの出演が初めて、でしょうか。

「初めてです。ありがたいことにこういった演劇系のメディアの取材も増えましたが、素人同然で何を話していいのかもわかりません(笑)」


―― そうなんですか? 他社さんのインタビュー記事などを拝見しましたが、ずいぶんしっかりした方だなあ、と思っていたのですが。もしかしてこういった取材もプレッシャーになっていますか?

「うーん......いえ、でもこういう機会をいただくたびに毎回、「本当に頑張ろう、頑張らなきゃ!」って思うので、いい刺激になっています」


―― それはよかったです。そしてまだ公演に向けては、本格的には動いていない段階でしょうか?

「今日から歌稽古が始まりました! まだ "音取り" の段階ですが、本当に丁寧に教えていただきました」


―― 普段の乃木坂46での活動でも、こういった「歌稽古」というようなものはあるのでしょうか?

「ありません。普段は "仮歌" をもらって、それを聴いて、耳から覚えるという形です。ピアノで弾いてもらって、楽譜のこの音符がこの音で......、という形のお稽古は初めて緊張しました。小さい頃にピアノを習ってはいたのですが、だいぶブランクがあるので、自分が楽譜をちゃんと読めるのか、というところから心配で。それに普段のJ-POPだと正確さよりもニュアンスを重視することが多いのですが、今日は「その音に正確に当てていく」というお稽古でしたので、まったく方向性も違う。緊張のしどおしでしたが、でもいよいよ始まるんだな、って実感しました」
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撮影:引地信彦

10月20日(土)、東京・下北沢 本多劇場で、KERA・MAP#008『修道女たち』が開幕した。
いま演劇界で最も注目される演出家のひとり、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が作・演出を手がける最新作。今年2018年に自身が主宰する劇団ナイロン100℃が結成25周年を迎え、4月に『百年の秘密』、7月に『睾丸』と、立て続けに2本の、全く異なる作風の作品を上演したKERAが、今年3本目の公演として新作『修道女たち』を発表した。

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KERAが初めて"修道女"という、特殊なコミュニティに身を置き信仰に生きる人々を描いた本作。神を信じ、規律の中で祈りながら生活を送る人々、そしてそれを取り巻く人々の間で起こる群像劇であり、KERAが"マジック・リアリズム"と表現する世界観の、ファンタジック且つ生々しい悲喜劇となった。

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古典落語を現代風にアレンジし、若手俳優が2人1組の掛け合いで演じる『ハンサム落語』。2013年の初演以来、公演を重ね、この秋に記念すべき第十幕となります。第一幕から出演する磯貝龍虎さん、平野良さん、宮下雄也さんの3名に意気込みを聞きました。


――第十幕ということで、まずはそれぞれ意気込みをお願いします。

宮下:2013年から10回も続く作品です。これほど続いたのは、たくさんのお客様に来ていただき、スタッフさんのいろんな努力があったから。集大成のようなものです。今回はいつもと少し違う緊張感がありますね。
平野:第一幕から出ているのが今日いる3人なのですが...もう、出し尽くして、すっからかんの状態です(笑)。今回10回目ですごく皆さん期待もしてくれているので、そこから一つ踏ん張って...。
宮下:30歳超えてもうたからなぁ。
平野:そうだね。俺の場合、20代後半でハンサム落語を始めて、攻めた下ネタを言ってみたり、いろんなことを試しましたけど、34歳の下ネタって正直結構きついなって...(笑)
宮下:可愛くはないよな(笑)
平野:だから、そこの塩梅をしっかり見極めて、大人感をいい感じで出していきたいなと思います。
磯貝:僕も一番最初からやってきて、紆余曲折、いろんなことがありまして...。毎回、僕も出し尽くした感は否めないと思っておりますが、また新しい何かを見つけて、第十幕にぶつけられたらいいなと思っております。僕は、演劇は自由だと思っているので、確かに少しは決まりはありますが、その中でやれることはまだあると思うので、そこを見つけ出して、お客様に見せられたらなと思います。

――今回の演目は『まんじゅうこわい』、『芝浜』、『死神』、『明鳥』。過去に上演したことのある演目から、出演キャストやお客様が好きな演目のアンケートをとって決定されたそうですね。どれもすごく面白い作品ですが、それぞれ作品への思いはありますか?

宮下:僕、『芝浜』をやりたかったんですよ。第一幕の時にやった演目なのですが、当時は下手だった。落語というものを全然勉強していない段階でやっていたので、やり残した感がめちゃめちゃあったんです。公演経験も年も重ねているし、何かまた違った本の読み方やお話の見方ができるのではないかなと思うので、早く『芝浜』をやりたいですね。
平野:僕は『芝浜』を一回もやったことがないんですよ。今回が僕にとっては初『芝浜』。楽しみです。あとは『まんじゅうこわい』。何役も何役も出てくるお話で、お話の面白さと、役者が役を演じ分ける面白さがあると思うので、それがすごく楽しみです。
磯貝:有名な演目ばかり。僕も初めて『ハンサム落語』をやった時は、落語というものを全く知らなかったのですが、今は大好き。今回はきちんと落語というものを見せて...まぁ林明寛君はどうなるか分からないんですけど...(笑)
宮下:やばいよな(笑)

磯貝:その人らしいのもいいんですけどね...。僕は落語の面白さをきちんと伝えたいなと思います(笑)

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累計6000万部を超える大ヒットコミック『るろうに剣心』。
幕末に伝説の人斬りとして恐れられ、明治維新後は "不殺" を誓った剣客・緋村剣心を主人公に、個性的な登場人物が繰り広げる歴史活劇です。

2016年には小池修一郎の脚本・演出により、宝塚歌劇団雪組により初のミュージカル化がされました。
この宝塚雪組公演は、主人公の剣心を演じた早霧せいなの演技力をはじめ、原作を高いレベルで再現したビジュアルや宝塚らしいドラマチックな物語展開などが絶賛され、宝塚ファンのみならず原作ファンからも大評判に。

そしてこのたび、小池修一郎の新演出のもと、10月11日より日本の伝統芸能の殿堂である新橋演舞場の舞台に、『るろうに剣心』の舞台が新たに登場しています。
剣心には、2017年に宝塚を退団した早霧せいながふたたび挑みます。
 
その、新生版・浪漫活劇『るろうに剣心』 の稽古場を取材したレポートをお届けします。
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9月末の某日、この日取材したのは、ふたつの稽古場。
どうやら『るろ剣』カンパニー、同時進行で色々と作り上げているようです。

まずは、松岡充さんを中心に、「殺陣」をつけている稽古場です。
比較的小さめの稽古場で、スタッフも少数精鋭!?
少人数ならではの静けさで、皆さんの集中力もビシビシ伝わってきます。

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【公演レポート】ガラリ刷新、ミュージカル『マリー・アントワネット』11年ぶりに日本上陸
 
 
ミュージカル『マリー・アントワネット』 が現在、東京・帝国劇場で上演中だ。遠藤周作の小説『王妃 マリー・アントワネット』を原作に、脚本・歌詞をミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲をシルヴェスター・リーヴァイという『エリザベート』『モーツァルト!』で知られる巨匠コンビが手掛け、2006年に日本で世界初演された作品だ。この作品はその後世界各地での上演を経てブラッシュアップされたが、中でも好評を博したロバート・ヨハンソン演出版(2014年に韓国で初演)が日本初上陸。日本産の大作ミュージカルとしてファンの中で記憶が刻まれている作品が、大胆にリニューアルされ、11年ぶりに日本の観客の前に登場した。
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物語は18世紀フランスが舞台。豪華な生活で散財をしている王妃マリー・アントワネットが、やがて巻き起こる革命の嵐の中、王妃としての自分を自覚し断頭台の露と消えていくまでを、家族愛や恋人であるスウェーデン貴族フェルセン伯爵との許されざる愛を絡めながら描いていくもの。マリー像としては、『ベルサイユのばら』など数多の作品で描かれている姿と大きく乖離することはないが、このミュージカルでは王妃と同じイニシャルを持ち、革命に身を投じる貧しい娘マルグリット・アルノーの存在が肝。ふたりの "MA" の生き様が時に対となり、時に重なることで、物語全体に奥深さを出している。
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大幅リニューアルとなった今回の上演は "新演出版" と謳われているのだが、実際に観ると、想像以上に初演とは別の作品になっている。入り口と出口は一緒でも、途中の道(エピソード)がまったく違う。追加された曲は16曲、登場するキャラクターも初演時の重要キャラクター数名がカットされ、代わりに別の主要キャラクターが追加されていたり......と、これはもはや、"新版" と銘打った方がいいのではと思える刷新ぶりだ。0 HTA_1106.JPG

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いとうせいこうの家に、みなさまをご招待するかのごとく、いとうせいこうとゲストが様々なトークを繰り広げる連続トークイベント企画「せいこうHOUSE」。その第3回が2018年10月15日(月)に渋谷・CBGKシブゲキ‼にて上演された。

歴代のトークゲストとしては第1回が池田貴史、オカモト"MOBY"タクヤ、第2回がみうらじゅんという豪華メンバーが続く中、来る第3回はついに斎木しげるがゲストで登場。いとうせいこうと斎木は「シティーボーイズ」での長年の親交でおなじみだが、こういった形でのふたりでのトークは、はじめて。予測不可能なトークセッションに会場は不思議な期待感に包まれていた。

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斎木が登場し、トークが"おもむろ"にスタートすると、話は、中野坂上にあるカフェの話から宇宙の話まで不思議な脈略で展開。魅惑的な声とともに、温水プールに浸かっているような不思議な引力のある斎木のトークに、すかさず入るいとうのエッジの効いた突っ込みで会場は爆笑に包まれた。斎木が、大学生のいとうせいこうと初めて会った時の話など、貴重な話題も飛び出すのもこのイベントならではだろう。

不定期開催の『せいこうHOUSE』であるが次回第4回の開催も発表された。来年2019年2月、トークゲストは金澤ダイスケ、堂島孝平、オカモト"MOBY"タクヤという豪華ミュージシャン達が集う。次回の開催にも期待が高まる。


『せいこうHOUSE vol.4』開催概要

企画・出演=いとうせいこう
出演=
金澤ダイスケ(フジファブリック)
堂島孝平
オカモト"MOBY"タクヤ(Scoobie Do)

日時:2019年2月5日(火)19時開場、19時半開演
会場:渋谷・CBGKシブゲキ!!
チケット代:前売り3,800円 当日4,000円
一般発売:1月5日 (土)


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