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■『レベッカ』特別連載vol.6■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が、現在8年ぶりに上演中です。

▽ 山口祐一郎、大塚千弘REBECCA2018_06_01_29B_0309ohtsuka.jpg
▽ 左から大塚大塚、保坂知寿REBECCA2018_06_02_29A_0539hosaka.JPG


物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

これまでもキャストインタビュー、稽古場レポートなどで本作品をご紹介しているげきぴあ、今回はフランク・クロウリー役の石川禅さん、ジャック・ファヴェル役の吉野圭吾さんのインタビューをお届けします。

2008年の初演、2010年の再演でも同じ役を演じているおふたりならではの深い役の解釈や、2018-19年版の見どころなどをじっくりお話くださっています!

 

◆ 石川禅×吉野圭吾 INTERVIEW ◆

▽ フランク役、石川禅REBECCA2018_06_11_29A_0031.jpg
▽ ファヴェル役、吉野圭吾REBECCA2018_06_12_29B_0350.jpg

● 初演から10年経ちました

  
―― 初演が2008年。再演を経て三度目の『レベッカ』ですが、おふたりは10年前の初演にも出演されているオリジナルキャストです。

石川「初演、10年前だよ......、若かったよね、ふたりとも(笑)。でも、10年経った感じがしないよね?」

吉野「そうですね......10年かぁ......。でも今回、僕はファヴェルをとても自然にやれている気がします。彼は自分の欲のためにガンガン行く男なのですが、今までは年上の方を相手に若造が頑張ってるってところがちょっとあった。でも今回その感覚があまりない。やっとファヴェルをやれる年になったのかな、と思っています」

石川「圭吾ちゃんの芝居を見ていても思うけど、やっぱりみんな、大人になっていますよね。今回、すごく大人の雰囲気を感じます。皆さん10年分の経験を踏まえて新たに挑んでいるから、作品全体が、しっとりと落ち着いている。「......いいじゃない、リアルで」って頷いちゃうような、そんな進化を遂げていますよ」


―― 石川さんがフランク・クロウリー、吉野さんがジャック・ファヴェル。今回の公演が発表になったときにおふたりのお名前があって喜んだファンは多いと思います。

石川「本当ですか(笑)」

吉野「でも祐さん(山口祐一郎)が出るなら、僕らもやりますよね!」

石川「うん。大塚千弘さんや、2010年から参加している涼風真世さんと、ほかにも続投メンバーも多いし、目に映る風景は10年前と同じだよね、みんな平等に年をとっているから(笑)」

吉野「なんというか、みんながそれぞれ10歳大人になって、改めてこの『レベッカ』と対峙すると、ものすごくシンプルになりましたよね。内容も、それから舞台セットとかも」

石川「なりましたねぇ。大変シンプルです」

吉野「レベッカってこれでいいんだ、って感じがする。ドーン!と派手に見せるだけじゃなくて。ミュージカルなんだけど、ストレートプレイっぽい部分もある作品だなって今回、思っています」

石川「初演の時は、(オリジナルである)ウィーン版の絢爛豪華さに対抗するために、あえて日本的な侘びさびの世界で表現する、ってところがあったけど、今回はウィーンとの比較じゃないよ、っていう。作品にシンプルに向き合って、シンプルに研ぎ澄ましたら、こんな美しいやり方があるんだ......っていうのが今回の日本版。美術も演出も、とっても素敵だと思います」

吉野「振付、ステージングも変わって。それもまた、良い方向に作用していますね」
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神秘の聖剣エクスガリバー、これを引き抜いた者は王となるだろう――。神話時代のヨーロッパで生まれた有名なアーサー王伝説を元に紡ぎだす、新たな英雄譚。OSK日本歌劇団の最新作『円卓の騎士』が12月21日、大阪・近鉄アート館で開幕した。

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王の息子として生まれながらも魔法使いマリーンに育てられた青年アーサーが、様々な試練を糧に真の王として覚醒していく様は、明快にして痛快。裏切りや隠された真実といったドラマや、聖剣を手にしたものが実力に関係なく最強になるという構図もゲーム的で面白い。ともすれば子供向けのおとぎ話に終始しそうな題材だが、そこはファンタジーの旗手、作・演出の荻田浩一。子供には痛快なヒーロー物語として、大人には示唆に富んだ奥深い作品として楽しめるよう手腕を発揮する。登場人物が出揃う1幕はテンポよく要点をまとめつつ、台詞では語りきれない役の心情やムードを歌やダンスが補い効果的。2幕では各キャラクターが真価を発揮する見せ場もあり、小気味良いエンタテインメントに仕上がっている。

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「僕はダメなんだ...」と両親の愛を知らず、どこか盲目的に人生を送る青年アーサー。王の証である聖剣エクスガリバーを手にした後も不安げな表情をのぞかせるが、そんな揺れる主人公の心情を、主演の楊琳が澄んだ瞳で繊細かつ雄弁に物語る。なかでも、愛を知り加速度的に感情を解き放っていく2幕での変化は人が変わったよう。抜群の集中力で感情の振れ幅を表現している。ヒロインの王妃グウィネヴィアには舞美りら。アーサーの目を開かせる重要な役どころだ。舞美は登場から光を得たような存在感で場の空気を変えていく。愛嬌たっぷりのヒロインがアーサーと終盤、どんな愛の旅路を辿るのかも見所のひとつ。また、愛ゆえに混乱を招く好敵手ランスロットには翼和希。陽気で逞しい剣士ぶりが甘いマスクによくハマる。そして、アーサーの人生を左右するキーマンとして、魔法使いマーリンと湖の乙女の存在も外せない。マリーン役の愛瀬光は抑えた演技にも威厳を漂わせ、年齢不詳のキャラクターを造形。湖の乙女役の朝香櫻子も確かな表現力が光り、観客をファンタジックな劇世界へと誘う。人ならざるものの佇まいと幻想的な歌声はさすがだ。

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例えば、他国から異なる価値観を持ち込むヒロインや、魔術で生み出された騎士モードレッドには、移民問題や共生が進むAIの存在など、極めて今日的なテーマを深読みすることができる。と同時に「愛とは」「生きるとは」といった普遍的なテーマも届けられ、語り継がれる名作の所以を思わずにはいられない。とりわけ、アーサー王最後の台詞に託された、タイトルにも通じるメッセージは、あまりの純粋さに心洗われる思いだ。本編後にはプチショーも付いてお得感満載。家族での観劇にもぴったりの作品といえそうだ。

公演は12月27日(木)まで大阪・近鉄アート館にて、2019年1月24日(木)から27日(金)まで東京・博品館劇場にて上演。チケット発売中。

取材・文:石橋法子

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C.I.A.JPG 撮影:桜井隆幸

昨年末に発足した、株式会社キューブに所属する若手俳優陣のサポーターズクラブC.I.A.(Cube Infinity Artists)。2018年、様々なイベントやミッションを通して成長を続けてきた彼らが、年末12月28日・29日に、その集大成となる初のライヴ『SUPER LIVE 2018』を品川インターシティーホールで行う。

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そしてそのライヴには欠かせない、彼ら初のオリジナルソング『お揃いの1日』の配信が決定した。『お揃いの1日』は、今夏のイベントで初披露され、C.I.A.メンバーとファンの気持ちをつなぐ曲として、早くもファンの間で話題となった1曲。作詞・作曲はそのポップセンス溢れるメロディーと、キャッチーかつ唯一無二の詞の世界観で、幅広いリスナーから支持を得るにゃんぞぬデシが担当。自身以外にもDISH//などの人気バンドへの楽曲提供など、若手でありながらも活躍しているアーティストだ。

『お揃いの1日』は、ポップで、可愛く元気になれる歌詞、そしてメンバーの歌声が、心を暖かくしてくれるような一曲。その楽曲タイトルどおり、ライヴ会場でステージと客席が一体となって、声を揃えて歌い盛り上がれるキラーチューンに仕上がった。

配信は各ストアにて2018年12月24日(月)よりスタート。

初のオリジナル曲となった『お揃いの1日』の配信に先立ち、C.I.A.メンバーを代表して、永田崇人からメッセージが届いた。

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<永田崇人メッセージ>
C.I.A.初のオリジナルソング『お揃いの1日』を皆さんに聴いて頂けることがとても嬉しいです。
この曲はいつも応援してくださる皆さんへの想いがたくさん詰まっている楽曲です。沢山聴いて頂いて、日頃の嫌なことや、辛いことを晴らす、皆さんにとって糧になる曲になってくれたら嬉しいです!

『お揃いの1日』は、12月28日と29日のC.I.A. presents 「SUPER LIVE 2018」でも披露予定とのことで、出演者揃っての生のパフォーマンスが期待される。

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C.I.A. presents 「SUPER LIVE 2018」のチケットは、指定席券は完売につき販売終了し、現在は12/28(金)19:00公演と12/29(土)13:30公演の機材席開放分のみ、当日引換券にて発売中。

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公益財団法人東松山文化まちづくり公社による「〜平成家族物語〜舞台芸術によるまちづくりプロジェクト第一弾」『東松山戯曲賞』の優秀作が決定!
 
 
来年で終わる"平成"という今の時代を生きてきた家族の姿を通して、来るべき新たな時代を考えていこうという本企画。全国から応募のあった43作品の中から、5名の選定委員により選出され、東京都在住の緑川有さんの『琵琶の家』が優秀作品に選ばれました。
 
5名の選定委員は以下のとおりです。
委員長:劇作家・演出家・俳優の岩松了さん
委員:岩崎正裕さん、KAKUTA主宰の桑原裕子さん、ミナモザで劇作・演出を務める瀬戸山美咲さん、彩の国さいたま芸術劇場・事業部長の渡辺弘さん

選考詳細は公式サイトに記載 http://www.pac.or.jp/hfs.html


12月20日に、都内で『琵琶の家』作者の・緑川有さん、演出を務める瀬戸山美咲さんらが会見を開き、朗読劇制作発表を行いました。

IMG_2802.jpeg左から緑川有さん、瀬戸山美咲さん
 
  

瀬戸山さんは、選考理由について次のように語りました。

瀬戸山さん最終選定では、SFや戦時中からの記憶だったり、本当にいろいろな作品が集まりました。その中で『琵琶の家』には圧倒的なパワーがありました。物語はすごくシンプルな話で、ある3人の女性がひとつの家にシェアハウスで住んでいて、そのうちの一人がある男性に恋をして、そこから展開していく話なんですけど、ストーリーをみせるというよりは、3人がとにかくしゃべっている姿が描かれていて、そのしゃべりそのものがとにかく面白かった。
戯曲を書くと、作者が言いたいことが台詞のどこかに出てきてしまうんですけれども、この作品は作者の思惑を超えて、3人が勝手にしゃべっているようで、とてもリアリティを感じました。
いったいこの作品はどんな人が書いているんだろう?と、ここに出てくる登場人物のような人が書いているのか、それともまったくの想像で書いているのか興味が湧きました。実際、お会いしてみたら、ご自身の身体で書いてらっしゃるような方でした。
3人の女性の設定も面白くて、50代と60代の女性が一緒に暮らしているんですけれども、恋愛もほとんどしないまま50代後半になってしまった人や、夫と死に別れた人もいて、現代も昔の話もごちゃまぜでけんかをしたり。そんな混沌としたしゃべりの中から、彼女たちが歩んできた人生や今置かれた状況が浮かび上がってくる構成が"平成の家族の姿"なのかなと思いました。
審査委員長の岩松さんが"くっちゃべり芝居"と名付けてましたが、今回3年間かけて、リーディング、演劇、音楽劇として立ち上げるのに耐えうる作品だと思って選びました。

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関西での年末公演は今年で17回目。今年もコンドルズが大阪にやってくる。初めてコンテンポラリーダンスを観るならば、彼らほどそのハードルの低いダンスカンパニーもないだろう。彼らを形容すると、コンドルズはかっこいい。かわいい。おもしろい。笑える。群舞もあればソロダンスもある。ロックで踊る。音楽もキャッチー。ダンスだけでなくコントや人形劇、映像・アニメなど、あの手この手で観客を飽きさせない。とにかく彼らは楽しませることに一所懸命だ。

年末の公演は、コンドルズ大阪限定クリスマス会×忘年会公演「2019年ネオユニバース」。12月22日(土)・23日(日) に大阪・ナレッジシアターにて上演される。毎年、夏には全国ツアーを行う彼らだが、冬の大阪公演は意識がちがうという。コンドルズの主宰であり、構成・映像・振付を手がける近藤良平に話を聞いた。

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「もともと僕たちはまず東京からスタートして、京都が2000年くらいから。そしてそのあと大阪公演が定期的になりました。僕たち的に大阪でやるということは、最初のころはちょっと怖かったところがあって、僕たちの作品って笑いの要素があるんですけど、大阪で僕たちの笑いが通じるのだろうか?みたいな(笑)。そこに挑戦する感じが昔はありましたが、でもコンドルズらしくいこうって、コンドルズのスタイルみたいなことを続けていたら、それに大阪のお客さんもついてきてくれて。場合によっては、より熱く観てくれたり語ってくれたり。それは年々変わっていったなっていう印象があります」

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「東京公演はルーティーンでやってるんですけど、大阪は毎回、緊張を伴うというか。今年やったら、来年はできないかもなっていう緊張感があるんですよ。ほかの地域ではそういうことあまりないのですけど、大阪という大都会で続けるという楽しみなりの緊張がある。以前、京都で毎年12月に公演をやっていて、一年の締めくくりは京都!みたいな感じで盛り上がっていた時期があったんですが、劇場の都合で京都でやらなくなってからはコンドルズの年末は大阪がメイン。今年もやりたいし、来年もやりたい。そういう長いスタンスで考えてますね」

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主宰の近藤良平は今年50歳。50代のメンバーも多いが、カンパニー全体では20代から30代のダンサーも多く、年齢層は幅広い。近年の作品では特に若手のメンバーの躍進に目を見張る。

「いまコンドルズが22年目。20周年の時に、ものすごく限定した形で、コンドルズの作品を若手だけでやるっていうのを冗談半分で上演したのですよ。ちょっとやってみろよ、みたいな感じで。でも、そうしたらコンドルズの若手メンバーがマジになってやってくれたんです。ただ僕たちのやったことを模倣するだけではなくて、一個一個ちゃんと受け止めてくれて。結局、僕たちはそれを観て、ものすごく感動したんです。みんなぼろぼろ泣いちゃって。そのときに、若者は若者で考えがあって、何かを築き上げたいとか、コンドルズとしてみせたいとか、そういう思いがあるんだなっていうのを初めて知った。おそらくそこから、もっと若者をちゃんと見せるべきだなって、ちょっと変わったかな。今は上の人たちも若者たちを認める感じでやっているので、若者と老舗のマッチングは今年の公演から非常にいいですね(笑)。それによって逆に50歳以上のメンバーが輝ける雰囲気がでてきたような気もするし。総合的なチーム感が今でてるなって感じです」

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ではさて、今回のネオユニバースはどのような公演になるのだろうか。「今年釣りあげたおもしろいもの、夏公演を経て見えてきたものを拾い上げて、それを『ネオユニバース』バージョンではやると思いますね」と言いつつも、年末に締めくくる1年のベスト盤のようなものではないと言う。「今まで僕たちが築き上げてきたいろんなおもちゃがあって。こういう方法、こういう見え方、こういう伝わり方。いろんなピースがありますよってことを指し示す会になったら。すごく立派な作品ということよりも、コンドルズならではの要素のあるものが、コレクションのようにみられるっていう感じがいいかなと思っています」年末の大阪は総集編でもあり、実験的な場でもある。

今年のコンドルズの締めくくり。初めてコンテンポラリーダンスを見るという方だけでなく、毎年コンドルズを見ているという方にとっても、この大阪公演は刺激的な舞台になるだろう。

公演は12月22日(土)・23日(日) に大阪・ナレッジシアターにて。クリスマスパーティー付き指定席は完売。公演前日まで当日引換券を発売中。

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注目の若手俳優、木内健人さん&百名ヒロキさんが主演するACT×DANCE『ダブルフラット』の稽古場を取材してきました。
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創世記第四章、いわゆる「カインとアベル」の物語をベースに、兄弟の愛憎を繊細な筆致で、そして多彩なダンスと素敵な音楽で描いた作品。

2017年の初演も話題でしたが、キャストを一新し、待望の再演が今月末に開幕します。

タイトルに「ACT×DANCE」とあるように、身体表現もふんだんに使う作品ですので、主演のふたりをはじめ、5人のキャストは踊りまくり!

少数精鋭のキャストが集中してまっすぐに作品と対峙している、気持ちのよい稽古場でした。
ちなみにダンス公演というわけではなく、オリジナル曲・カバー曲あわせ歌もたくさんありますので、ミュージカルファンにもぜひ注目して欲しい作品です!


舞台には、白い積み木のような箱がいくつか。
これをキャストが動かし、形を変えることで、シーンが変化していきます。DoubleFlat10_2290.JPG

 

兄・カイ=木内健人さん。
好奇心旺盛で、目に映るものすべてが不思議でならないピュアな気持ちを持っています。
兄は弟に「なぜなぞ」という問題を出すのが日課のようです。
演じるのは、近年めきめきとミュージカル界でも注目度急上昇中の木内さん。
『グランドホテル』『パジャマゲーム』『タイタニック』とトム・サザーランド作品常連、ほかにも『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』『グレート・ギャツビー』などの話題作に次々と出演。実力の証!
しかし、こんなに踊る木内さんを見られるのも、珍しいと思います!

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弟・ベル=百名ヒロキさん。
ひたすらピュアで、まるで天使のようなベル。そしてカイのことが大好きなベル。
百名さんも『マタ・ハリ』、『タイタニック』をはじめ、ミュージカル、ストレートプレイと話題作で鮮烈な印象を残す注目株。
イノセントなベルは百名さんにピッタリです。DoubleFlat12_2322.JPG

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2017年に10周年を迎え、今年は初の子供向け作品「めにみえない みみにしたい」や、東京芸術劇場プレイハウスでの新作「BOAT」など、新たな挑戦が続いた藤田貴大率いるマームとジプシー。その締めくくりとなるのが、シューズブランド・trippenとのコラボレーション作品「BOOTS」だ。夏に上演された「BEACH」との連作となる本作では、trippenのA/W 2018-19シーズンテーマにちなみ、「Speed」をモチーフにしたクリエーションが展開する。11月に「書を捨てよ町へ出よう」パリ公演を終え、「BOOTS」初日に向けて邁進する藤田に、12月上旬、作品について話を聞いた。

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主演・松坂桃李×演出・吉田鋼太郎というタッグで届ける彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー五世』が2019年2月に上演されます。

彩の国シェイクスピア・シリーズとは、芸術監督を務めた故・蜷川幸雄によってシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指す、1998年から始まったシリーズ。今回の『ヘンリー五世』は2代目芸術監督に就任した吉田鋼太郎の演出2作目、シリーズ第34弾となります。

どんな作品になるのか、吉田鋼太郎さんに直撃しました!

*****

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――今作『ヘンリー五世』はどのようにつくろうと思われていますか?

 『ヘンリー五世』は歴史劇で、僕も上演されたのは一度しか観たことがないんですよ。しかもそれが、僕が25歳の時にイギリスで。しかもそれがケネス・ブラナー(王立演劇学校を首席で卒業し、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加したシェイクスピア俳優としても有名な人物。1989年公開の映画『ヘンリー五世』ではアカデミー監督賞・主演男優賞にノミネートされた)のデビューイヤーで。そのときは「すごい役者が出てきたな!」と思い、芝居自体はあまり印象が無いんです。でもシェイクスピアって本を読んだだけだとよくわからないので、具体的なイメージがなかなか持ちづらくて。前作(第33弾『アテネのタイモン』'17年12月上演)をやっているときから常に頭の中には「次は『ヘンリー五世』、どうすればいいんだ」ということはあるのに、なかなかイメージがまとまらず。今も困っている最中です(笑)。

――前作の時点で『ヘンリー五世』をやろうと決めていたのはどうでしてですか?

 '13年に『ヘンリー四世』をやっていますよね。それでハル王子を演じていた桃李がヘンリー五世役をやればいいなと思ったんですよ。

――『ヘンリー五世』は、第27弾『ヘンリー四世』('13年)のその後を描いた作品ですし、松坂桃李さんは今回、当時演じたハル王子の未来であるイングランド王ヘンリー五世を演じますね。

 はい。桃李のハル王子がヘンリー五世になるのに、この"6年"というのはいい感じの時間だなと思っています。

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――『ヘンリー四世』で共演して、松坂さんのどこに魅力を感じましたか?

 彼はシェイクスピアをやるのが初めてで、もちろん苦労していた部分もあるんですけど、最終的にシェイクスピアの台詞を"自分の言葉"として喋っていて、そこにびっくりした覚えがあります。シェイクスピアの台詞って、言葉も難しいし、言い回しもややこしいので、つい朗誦になっちゃって自分の血と肉が通わなかったりするんですけど。そこをクリアして自分の言葉で喋っていた。これはなかなか稀有な俳優なんだなと思いました。それに、身長ということでなくスケールが大きいんですよ。今回はイギリス全土を背負って立つヘンリー五世という役で、芝居といえども俳優の中にそのスケールがないと嘘っぱちになっちゃう恐れがある。それがある役者がどれだけいるかというと、意外とこれがいない。でも桃李はできるなって気がしましたね。

――物語としてはどのようなところが魅力でしょうか?

 基本的にはイギリスの史実なのでよっぽどイギリスの歴史に興味がある方じゃない限り、観ても面白くないのではと思われがちなのですが、やはりそこはシェイクスピア。史実をただ再現しているだけではなく、そこに関わってくる人たちの悲喜劇があります。この作品は登場人物が多くて、軸はヘンリー五世ですが、さまざまな人たちがほぼ均等の役割で出てくる芝居なんです。つまり兵隊だったり、居酒屋のおかみさんだったり、群衆だったり......そういう人たちのドラマでもある。そこを生かしていければなと思っています。歴史なんて見せてもしょうがないですからね。人間の悲喜劇を見せられればと思います。

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――難しい芝居ですか?

 群像劇というか群衆劇なところがあって、1シーン、1シーンが割と散文的なんですよね。主線はつながっているんだけど、そこに絡んでくる人たちが路上で言い争いをしたり、飲み屋で喧嘩になったり、女を口説いたりっていう。そのシーンをひとつずつ本当に面白く成立させていかないと芝居全体がつながっていかない作品ですね。『ハムレット』ならハムレットを追っていればいいんです、多少芝居がダメでも(笑)。でも『ヘンリー五世』はそういうわけにはいかない。もちろんヘンリー五世が演じなければいけない本筋があるのですが、周りにいる人間たちがそれを盛り立てていける芝居をしないと成立しないので。それが今回一番難しいです。

――そこには何が必要になってくるのでしょうか?

 そういうシーンをつくるには、(俳優に)芸がいります。だから演出家が「こうやってくれ」と言うことに対して、俳優がどれだけ対応してくれるか。もちろん対応してくれるであろう俳優さんを選んでいるのですが、行き止まりがないんですよ、シェイクスピアは。「もっとやれる」「もっとやれる」っていう本だし、もっとやるほど面白くなるので。だから、どこまで突き詰めてやればいいのかなというところですね。それを毎日やってるとへとへとに疲れるだろうと思いますが、なるべく疲れたくない!

――(笑)

 でもやっぱり疲れるまでやらないと面白くできないので。今回一番大変なんじゃないかなという気がしております。

シェイクスピアの中でも。

 『ロミオとジュリエット』のように劇的なストーリーがあるわけでもないですから。いかに登場人物たちを生き生きと演出できるかにかかっているので。

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――そのなかで今回、吉田さんが説明役(コーラス)をやろうと思われたのは。

 ひとつだけプランがあって、それをやるためには俺がコーラスをやらないといけないんですよ。それは『ヘンリー五世』をやると決まってたときから考えてたことなんですけど......完全に秘密です!(笑)

――では本番を楽しみにしています!

 『ヘンリー五世』はあまり耳慣れない題名で歴史の教科書に出てくるような話に思われるかもしれませんが、ヘンリー五世という王様を主人公に、すべての階層すべての職業と言えるくらいさまざまな人たちが繰り広げる、笑いや涙や感動が詰め込まれたお芝居です。騙されたと思って(笑)、ぜひ一度観に来てください。

公演は2019年2月8日(金)から24日(日)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて。その後、仙台、大阪公演あり。

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毎回、多彩な出演者によるオムニバス物語で笑わせてくれる方南ぐみ企画公演「伊賀の花嫁 その三 ズルい女編」! 今作に出演する町田慎吾さん、高橋直純さん、高木トモユキさん、加護亜依さんからメッセージがとどきました!

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町田慎吾さん

『伊賀の花嫁をシリーズ化にしたいんだよ!』初演時の稽古場で、作・演出の樫田正剛さんから言われた言葉です。『絶対に期待にお応えしたい!』と強く思い、稽古に励みました。お客様に愛され今作で3作目。とても感慨深いです。2019 年の初笑いに、ぜひご観劇ください。今作から観劇されても、必ず楽しんでいただける作品です。

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高橋直純さん

人気作品の三作品目というところに初参加させていただくことになり、とても光栄で嬉しいのとワクワクする緊張感と重圧に、現在ちょっとおかしなテンションになっています。とにかく全身全霊全力投球でぶつかっていこうと思ってますので何卒よろしくお願いいたします!ぜひ劇場へお越しいただいてそのパワーを思う存分浴びてくださいね!

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高木トモユキさん

個性的で魅力的なキャラクターが織り成す幾つものストーリーが誰も予想できない展開で最後に交差していく超爆笑コメディ。素敵な脚本&キャストの中で、僕も演じたことのないキャラクターに挑戦するので楽しみです!2019年の初笑いとなるよう、劇場を大爆笑の渦に巻き込みます。ご来場お待ちしております。

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加護亜衣さん

この作品に参加出来る事になり、とても嬉しいです!
オムニバスなので、きっと飽きる事なく最後まで楽しんで頂けると思います!!是非、足を運んで頂けると嬉しいです。私も、共演者の皆さんと一緒に平成最後の2月は大暴れしたいと思います。伊賀の花嫁その三「ズルイ女」編 皆さんも一緒に盛り上げてくださいね!


公演は2019年2月2日(土)~2月11日(月・祝)に東京・三越劇場にて上演。チケットは発売中!


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撮影:鏡田伸幸

12月13日(水)、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて、本格文學朗読演劇シリーズ「極上文學」第13弾『こゝろ』が開幕。

「極上文學」とは、原作者の様々な作品を織り交ぜ、日本文學の上質な世界観を立体的に表現し、ワンランク上のこだわりのスタイルが人気のシリーズ。読み師"であるメインキャストの周りを"具現師"が舞い、"語り師"が彩りを添える。マルチキャスティング制により、組合せを日替わりで上演し、変化のある公演であることも魅力だ。

第13弾となる今作では、作品のファンから最も希望が多かった、夏目漱石の『こゝろ』を満を持してお届けする。

そして開幕に先駆け、12月12日(水)、公開場当たりとマスコミ向けのフォトセッションが行われた。登壇した出演者のコメントは下記の通り。

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