ゼロからイチへ──辻凌志朗×岩義人×平牧仁『Like A』を語る

『Club SLAZY』シリーズの演出・脚本を務めた三浦香、脚本の伊勢直弘、振付の當間里美、楽曲制作の Asu(BMI Inc.)が贈る、完全新作オリジナル舞台『Like A(ライカ)』。
　舞台は海沿いの静かな街High-Tide（ハイタイド）に建つ、高級ホテル『PERMANENT（ペルマネント）』。描かれるのはそのホテルで働くホテルマンたちの物語──新たに紡がれる世界に挑む、辻凌志朗、岩義人、平牧仁の三人に話を伺った。

──実はこれが初顔合わせ、とのことなのでまずは自己紹介と呼び名をお願いします。

平牧：じゃあ、まずは僕から。たぶん最年長だと思うんですが、2.26事件の日に生まれました。好きな色は黄色、好きな食べ物は梅干し。

岩・辻：梅干し！

平牧：そう。だから、人類最後の日には梅干しのおにぎりが食べたい！

岩：深い......。

平牧：全然、深くないよ（笑）。で「じんじん」って呼んでください。

岩・辻：じんじんさん......。

平牧：あ、敬語、禁止で。

岩・辻：ええええ......難しい。

平牧：だめ（笑）。じゃあ次は......どちらが年上？

辻：あ、僕です。初めまして、辻凌志朗です。「凌ちゃん」と呼んでください。最初にお伝えしておくと、苦手なものは中華料理です。

平牧：え、それはラーメンとか？

辻：ラーメンは好きなんです。でも、それ以外の中華料理全般が食べられないので、皆さんにご迷惑をおかけしないように、と......。

平牧：確かに！　帰りにご飯食べようとかってときに知っていたほうがいいよね。

岩：僕、福岡出身なので、美味しいラーメンは得意だから、任せて。

辻：ありがとう！

岩：岩義人です。実は僕も2.26事件の日、生まれなんです。

平牧：え？　ホントに！　そういう偶然ってうれしいよね。

岩：はい！　ミュージカル『テニスの王子様』の先輩でもあるので、一緒の舞台に立てると知って心待ちにしていました。凌ちゃんとは一度、共演していますがあまり絡む役ではなかったので、この機会にもっと仲良くなりたいです。呼び名は祖父が巌（いわお）という名で岩巌と二文字なのがかっこよくて、最近、ずっとその話をしていたら、なぜか「いわお」と呼ばれることが増えたので、いわお、でお願いします。

平牧：凌ちゃん、いわお、よろしくね。

──完全新作オリジナル舞台とのことですが、意気込みと役どころをお願いします。

平牧：『Club SLAZY』を観ましたが、歌も踊りもかっこよくて、大人の男たちの世界だったので、僕らもこんな空間を創りたいと思いました。なにより、ゼロからイチを立ち上げる場に臨めることが楽しみで、今からドキドキしています。

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平牧：僕はFCという、みんなから少し離れたところにいる、ちょっと捉え所のない役なんです。でも伊勢直弘さんに「あの役はアテ書きだから」と言われて、そんなふうに役を考えていただいたことがうれしくて。でも、ピアノを弾く場面もあって、これは三浦香さんの無茶ぶりだと思いますが（笑）がんばります！　當間里美さんには以前、立ち姿や歩き方から指導いただいたこともあるので、また、この方々の作る世界に立てることに縁を感じているし、なにより感謝しています。

岩：ダンスが好きで得意なので、『Club SLAZY』のように歌って踊る舞台に憧れていました。今回それが叶って、その方々が生み出す新たな作品に出演できることが光栄です。
僕はたぶん最年少ですが、BBとは天敵（笑）。メートル・ドテ―ルというレストランマネージャーの役で、上司も部下もいて周りの人々と関わっていく役です。初めましての方も多いんですが、作品の世界観を大切に全員で創り上げていきたいです。