2016年11月アーカイブ

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次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が、古典や舞踊の大役に挑戦する「新春浅草歌舞伎」

戦後、しばらく途絶えていた浅草での歌舞伎興行を、若い俳優を中心に歌舞伎をやろうと、地元の熱い要望に応える形で1980年に復活。その後お正月の名物公演として37年続いてきました。

2015年からは尾上松也を最年長とし、主要メンバーを一新。20代の花形俳優が中心となり、フレッシュな顔ぶれで贈る「新春浅草歌舞伎」は2017年で3年目を迎えます。

来年の公演に出演する尾上松也、坂東巳之助、中村壱太郎、中村隼人、そして中村錦之助が都内で会見を開き、意気込みを語りました。

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松也
「初めて出させていただいたのがついこの間のことのようです。来年で3年目ですがメンバーも少し変わりますし、私自身も初役の大役を勤めさせていただきますので、もう一つステップアップをした私たちをご覧いただけるように、これから準備を進めていきたいと思っています」

巳之助
「初めて浅草歌舞伎に出演した時の演目が『傾城反魂香』で、その時は修理之助の役で出させていただきました。それが(自分にとって)浅草歌舞伎の原点でしたし、大きなお役をさせていただく経験も乏しかった中、役者としても原点となった演目を浅草歌舞伎の3年目にさせていただけるということで気持ちも新たに勤めたいと思います。またその時に、先輩方に教えていただいたように、今回は修理之助を梅丸くんが演じますので、私もまだ若手ではありますが先輩と後輩という関係も意識しつつ、成長していきたいです」

壱太郎
「3年ぶりの出演です。学生の頃から先輩方の舞台を見ていて浅草歌舞伎は憧れの公演でしたので、最初に出させていただいた時は大変嬉しかったです。また浅草歌舞伎では大きな役もたくさん経験させていただきました。『傾城反魂香』のおとく、『吉野山』の静御前をどちらも初役で勤めます。『吉野山』を清元でさせていただくのは初めてです。初役の勉強をするのはもちろんですが、それがしっかりと力となってお客様に伝わるドラマとなるように頑張っていきたいです」

隼人
「高校二年生で出させていただいてから毎年毎年大きなお役を勤めさせていただいています。今回は4役やらせていただきますが、その中でも『御存鈴ヶ森』の権八は私が今まで演じてきた中で一番大きなお役です。この演目は新橋演舞場で(十八世)勘三郎のおじさまと吉右衛門のおじさまがなさったのを見て憧れた演目でした。その演目ができるという事と、リニューアルしてから3年目の浅草歌舞伎に自分の名前が連ねられる事は本当にありがたいです。勉強会ではないので、しっかりと先輩方に教えていただき、自分の中に吸収して皆様にお見せできればと思っています」

錦之助
「今年に引き続き、2年連続で出演させていただきます。上置きという立場ですけれども、気持ちとしては若い人たちと一緒になって皆様に楽しんでいただける芝居を創っていきたいと思っております。歳は上ですが気持ちはまだ20代のつもりでおりますので、皆様よろしくお願いいたします」

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『モーツァルト!』『レベッカ』『ファントム』など、韓国ミュージカル界を牽引するEMK ミュージカルカンパニー。そのEMKが贈る、ミュージカル俳優コンサートが決定しました。
タイトルは『キム・ソヒョン/キム・ジュンヒョン/キム・ソヒャン ミュージカル・コンサート ~マリー・アントワネット&マタハリの世界~』

今回は、同社のミュージカル『マリー・アントワネット』『マタハリ』をテーマにした企画ライブ。

出演は、まずはこの人。
日本のファンにもお馴染み、劇団四季出身で日本版『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン役としても知られるキム・ジュンヒョン
今や韓国ミュージカル界で欠かせない存在の彼、『マリー・アントワネット』にも、『マタハリ』にご出演しています。
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【開幕レポート】

ウィーン発のミュージカル『貴婦人の訪問 THE VISIT』が、プレビュー公演を経て11月12日にシアタークリエで開幕した。昨年、山口祐一郎、涼風真世ら、日本ミュージカル界が誇るスターたちの競演で日本初演され好評を得、1年3ヵ月のスピードで再演が決まった人気作だ。
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舞台は財政破綻寸前の街・ギュレン市。若かりし日をここで過ごし、今は億万長者となった未亡人クレアが久々に街に帰ってきた。人々はクレアが街に経済援助をしてくれることを期待している。そして彼女を歓迎する晩餐会で、皆の期待どおりクレアは多額の寄付金の援助を申し出た。だがその交換条件として突き付けたのは、かつての恋人アルフレッドの「死」だった......。
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11月11日(金)に開幕した舞台「あずみ~戦国編」

大人気漫画『あずみ』(作:小山ゆう)が原作で、

昨年9月に川栄さん主演で上演された舞台「AZUMI~幕末編」の前作にあたる「戦国編」が今回の物語。

舞台では10年ぶりのリメイクとなります。

刺客として育てられた少女・あずみを演じる主演の川栄李奈さん、あずみの幼馴染で同じく刺客のうきはを演じる鈴木拡樹さんに稽古場でのお話を聞かせてもらいました!


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――稽古に入っていかがでしたか?

川栄 殺陣が本当に多くて......大変です(笑)。

――会見では岡村さんが1.5倍とおっしゃってましたが。

川栄 そうですね。誰かを斬った直後にも結構たくさんあるので、やってて悲しくなるような場面も多くて。

――殺陣の量も多いけど、心の負荷も大きいということでしょうか?

川栄 はい。誰かを斬って心が辛いままで大量の殺陣をやるのは...通してみたら大変でした。

――鈴木さんは稽古場に入ってみていかがですか?

鈴木 僕は少し遅れて参加したんですけど、参加したときにはもう完成していて、それに衝撃を受けました。でも、ということはがんばって追いついたら何回も通しができる。そしたらいろいろなことが発見できるのかなって思って。

川栄 鈴木さんはまだ一週間も経ってないですよね、稽古に入って。でも1日で殺陣をほとんど入れて...。

――1日で!?

鈴木 いや、1日では覚えられないです(笑)。

川栄 でも覚えるの、すごく早かったです。びっくりしました。もう通せる状態なんですよ。私、鈴木さんよりも前に稽古に入ったのに全然台詞入ってなかったので(笑)。「やばい、やんなきゃ」って思いました。

鈴木 「楽しいな」って感じてるから、覚えるのも早くできるところはあるのかもしれないです。


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――川栄さんは2度目のあずみ役ですけど、岡村さんの演出はいかがですか?

川栄 岡村さんは台本に書いてない気持ちを私にわかりやすいように教えてくれます。やっていて「どういうことなんだろう?」って部分があってもわかるように説明してくれるので、やりやすいです、とっても。

――「どういうことなんだろう?」というのはどんな部分に思うんですか?

川栄 あずみには、斬りたくないっていう気持ちと、でも使命のためには斬らなきゃいけないって気持ちがあって。このシーンではどっちのほうが大きいんだろうとか...そういう部分ですね。

――鈴木さんは岡村さんの演出は初めてですが、受けてみてどうですか?

鈴木 感情の流れも細かく追ってくれますし、近いニュアンスで演じている部分でも、一言アドバイスをもらうことで「同じ気持ちでやっていても見え方として違うんだ」ということに気付けたりします。そういう繊細な部分をどんどん探っていける環境なのかなって感じています。

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――うきは役として求められていることってありますか?

鈴木 あずみへの接し方として、"お兄さん的なやさしさ"に近いものを出してくれって言われていて。そこが課題です。それを稽古の中で掴んでいけたら、もう一段階この舞台にふさわしいうきはっていう役が見えてくるのかなって感じています。

――お兄さん的なやさしさって?

鈴木 僕が末っ子っていうのもあって、自分にはあんまりない感覚なんですよ。でも、逆に言うとそうしてもらったことはあるので「どういうことをしてくれてたんだっけ?」って思い返してます。今はまだ出せてないと思うんですよね。

川栄 いやでもお芝居していても感じますよ!

――鈴木さんから見た稽古場の川栄さんってどんな方ですか?

鈴木 ついていきたくなる座長だなっていう風に感じていますし、そこは共演してるメンバーも同意見だと思います。あと一つ感じたのは、もし本当に川栄さんが戦国時代に生きてたら、実際めちゃくちゃ強いんだろうなって(笑)。それは殺陣だけじゃなくて、考え方とか。切れ者だなって思うんですよね。いろんなところを見てる。だから戦場でも広く見渡せるだろうし、殺陣のスキルとか見てても、これ実際に強いんだろうなって。

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――いけそうですか?

川栄 すぐ殺されます(笑)。

鈴木 あと、独特なところに笑いのツボを持ってる。一人でずっと大笑いしてるんですよ。

川栄 すぐ笑っちゃうんです。

鈴木 (劇中の)桟敷三兄弟のシーンがお気に入りなんですよね?

川栄 お気に入りです。笑っちゃう...つまんなくても面白くなっちゃう(笑)。

――ほかにも楽しいシーンはありますか?

川栄 (飛猿役の)星田(英利)さんが毎回無茶ぶりをしてくるんですけど、冷や汗かきながら稽古してます(笑)。「本番はもっと無茶ぶりするから」って言われてて、怖いですけど楽しいです。

鈴木 僕も星田さんと絡むシーンが少しあるので、そういうところのやり取りを楽しめたらいいなと思います。あとは加藤清正のちょんまげが取れるときの音も大好きです(笑)。

川栄 ポンッていう(笑)。好きですね、あの音は。

鈴木 気落ちいいんですよね。

川栄 きれいな音が出ますもんね(笑)。

鈴木 何度かありますので、楽しみにしててください。


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――楽しそうなカンパニーですが、稽古場はどんな雰囲気ですか?

川栄 みんな集中するときはガーッと集中して、団結してやってるって感じはありますね。

鈴木 僕は今(遅れを)取り返すしかないのでもくもくとやっているところで、まだ座組の感覚も深くはわかってないかもしれないですけど、和気藹々とした部分もありながら、お芝居に関しては俳優同士でも「こうした方がいいんじゃないか」「ああした方がいいいんじゃないか」って言ってくださったりもして。そうやって話してすぐ試してみたりもしますし。だから他の現場よりも一段階、グループ芝居の打ち合わせは綿密にできてるんじゃないかなって思います。

――今、稽古で挑戦しようとしていることはありますか?

鈴木 僕は2幕の頭に見せ所、一番パートの多い殺陣のシーンがあるんですけど、そこはもうボロボロでもいいので駆け抜けきりたいという目標があります。

――公演期間を駆け抜けるということ?

鈴木 期間どころじゃなく、1公演で全部使い切るつもりでいきたいと思います。


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――それは...大変ですね!

鈴木 それを毎公演やるっていうのが目標です。1日2公演あったら次のことももちろん考えなきゃいけないですけど、それでも全部使い切りたいなと思ってますね。

――川栄さんはいかがですか?

川栄 私もこの前初めて通して、本当に体力が持たないなって...。死にそうになって。今、鈴木さんが言ったうきはのシーンのあとなんかも、あずみは心もボロボロなんですけど、それ以上に殺陣がハンパなくて。もうちょっと体力つけなきゃなって思ってます。

鈴木 あずみは殺陣の量もすごいし、感情もすごく揺さぶられるので。殺陣が肉体だとしたら、精神の疲れもすごくくると思うんですよ。そのバランスの中でよく立ち続けられてるなって思います。"あずみとしている"っていう意味でもですけど、リアルな意味で舞台上で"立ってる"っていう状況すら難しいんじゃないかな、と。だから最後まで立って、しっかりカーテンコールまで出てるのはすごいなって感じます。


――最後にメッセージをお願いします。

鈴木 10年前にやった作品を現代に置き換えて、新しいものにしてお届けしようというつもりでみんな臨んでいます。ギリギリいっぱいまで時間をかけて、いい作品を作りたいと思っています。ぜひぜひ劇場でご覧ください。お待ちしています。

川栄 今回は戦国編ですが、時代劇って若い人は特に「どういうことなんだろう」ってわからない部分が多いと思うんです。でもこの作品はすごく人間味があって、若い人が観ても感じることがあると思います。ぜひいろんな人に観てほしいです。



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公演は、11月27日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて。



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■「あずみ~戦国編」

公演日程:2016年11月11日 (金) ~2016年11月27日 (日) 

会場:Zeppブルーシアター六本木


原作:小山ゆう(「あずみ」小学館刊)

構成・演出:岡村俊一

出演:川栄李奈 鈴木拡樹/

早乙女友貴 小園凌央 斉藤秀翼 三村和敬/

山本 亨/

吉田智則 久保田創/

有森也実

星田英利 他


 

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2012年、NYマンハッタンのシアタークラブで上演され大ヒット。
翌年には早くもオフブロードウェイに進出した、90分ノンストップ、HOT&SEXYな4人ミュージカル『マーダー・バラッド』が、本日11月11日、東京公演初日を迎えます。


挑むは日本ミュージカル界が誇る歌唱力を持つこちらの皆さん。
中川晃教平野綾橋本さとし濱田めぐみ


本日、初日を控えたキャストが公開舞台稽古&囲み取材を行いました。
とってもカッコよかったので、速報で舞台写真ギャラリーをお届けします!

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「自由に生きる男」トム役:中川晃教
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「満たされない妻」サラ役:平野綾
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「誠実な夫」マイケル役:橋本さとし
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「謎のバーテンダー」ナレーター役:濱田めぐみ
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■2016年版『ミス・サイゴン』 vol.9■


ミュージカル『ミス・サイゴン』が現在、帝国劇場で上演中だ。ベトナム戦争という重くシリアスな史実を背負った作品ながら、エンタテインメントとしての華やかさも併せ持つミュージカル。世界各地で公演され、日本でも1992年以降コンスタントに上演され続けている。大作ミュージカルらしく、プリンシパルキャストはダブル・トリプル制をとっているが、今回も個性豊かな顔ぶれが揃った。キャスト評含め、2016年版『ミス・サイゴン』の感想を記す。
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舞台は1970年代ベトナム戦争末期。村が焼かれ、両親を失った17歳の少女キムは、サイゴンの町でナイトクラブを営む男・エンジニアに拾われる。エンジニアやクラブの女たちは、ベトナムを出て自由の国・アメリカで暮らすことを夢見ていた。そんな中で初めて店に出たキムは、アメリカ兵クリスと出会い、恋に落ちる。だがサイゴン陥落の混乱の中、引き裂かれてしまうふたり。3年後、戦争が終わり社会主義国家となったベトナム。クリスとの息子・タムを生んでいたキム、相変わらずアメリカ行きの夢を諦められないエンジニアを中心に、キムの許婚トゥイら、様々な人々の思惑は絡まり、キムの運命はさらに過酷な渦の中に。一方アメリカでは、帰国したクリスがエレンと結婚、しかしいまだ、戦争の悪夢に苦しんでいる。そしてキムが生きていること、息子がいることを知るのだが...。

戦争という極限状態の中で、それでも激しく誰かを愛し、あるいは憎み、また生に執着する生々しい人間の姿を切り取った作品だ。特に新演出になった2012年以降は感情のひだをいっそう繊細に表現、悲しいほどに必死に生きる人々の姿が浮き彫りになった。今回も舞台上に出てくる登場人物すべて、舞台の隅に至るまで全員がリアルに、地に足を付けて生きている。そしてベトナム人もアメリカ人も、等しく傷付いていく。この作品は「戦争は何も生み出しはしない」という人類の反省と、平和への祈りがテーマ。そのことをキャスト全員が深く重く受け止め、覚悟を持って作品に向き合っているのだろう。メインキャラクターがたどるドラマチックな物語に引き込まれながらも、時折視線をはずすと、サイゴンやバンコクの街角で、必死な目をしている人の姿が目に入りハッとする。やはり『ミス・サイゴン』は、ほかのミュージカルとは何か違うのだ。観ているこちら側も、背筋が伸び、彼らが訴えかけることをきちんと受け止めねば、と思う。
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とはいえやはりアラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルクによる珠玉の楽曲は美しく、悲壮なだけではないミュージカルらしい楽しみももちろんある。逆に、ミュージカルという広く大衆に訴えかける手法の中に描かれるからこそ、シリアスなテーマがストンと素直に心の中に落ちてくるのかもしれない。

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イギリスの劇作家アラン・エイクボーンによって書かれた『扉の向こう側』(英題"Communicating Doors")が上演される。今回、このアラン・エイクボーンの原作をもとに、芦沢みどりが翻訳し、板垣恭一が上演台本・演出を手掛ける。

キャスト6名の紹介をしよう。

女優陣3名は、元宝塚歌劇団雪組のトップスターと娘役トップ経験者が揃った。


男役として、『ベルサイユのばら』で気品あるフェルゼンを、また退団公演『一夢庵風流記 前田慶次』の前田慶次を颯爽と演じた壮 一帆。宝塚退団後3作品目の今回は、なんとSMクイーンの役!「やっと女性らしい役が来たと思ったら、娼婦、しかもSMクイーン役とは!」と笑うが、「自分自身をどこまでさらけ出せるかが勝負。体当たりで挑みたいです」と、意気込む。


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▲壮 一帆:フィービー


久しぶりの舞台出演となる紺野まひるは、壮の(宝塚時代の)同期でもあり新人公演では壮の相手役も務めた。更に、一路とは一路の退団公演の時、研1生(入団1年目)として共演したという経緯があり、「懐かしいお2人と共演出来て嬉しい」と、はにかむ。「久しぶりの舞台でドキドキしていますが、お客様に、"最高に面白かった!"と言っていただけるものを創りたいです」と、こちらも気合いがみなぎっている。

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▲紺野まひる:ジェシカ


一方、ここのところストレートプレイに出演する機会が増えている一路真輝は「アラン・エイクボーンが練りに練って創り上げた芝居の面白さを、演じながら体感しています。6人の魅力が詰まった品のいいコメディにしていきたい。でも本当のことを言うと、客席でも観てみたい!(笑)」と、微笑んだ。

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▲一路真輝:ルエラ


この物語はフィービー、ジェシカ、ルエラという女性3人が、ひょんなことから出会い、そこから生まれる不思議な一体感を軸に描かれている。宝塚歌劇団雪組出身という共通点がある3人が、役としてどのように絡んでいくのかも見所になりそうだ。

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11月3日(木・祝)に全労済ホール/スペース・ゼロにて開幕した舞台オリジナル外伝 魔劇「今日からマ王!」~魔王暴走編~

文庫の世界からテレビアニメへと羽ばたいた「今日からマ王!」。 2013年4月、博品館劇場にて『魔劇「今日からマ王!」~魔王誕生編~』を初演し、2015年10月には続編『魔劇「今日からマ王!」~マ王!再降臨~』を上演して多くの反響を呼びました。その圧倒的支持に応え、魔劇の続編第三弾が更にパワーアップし、ミュージカルとしてオリジナルストーリーで帰ってきます!

平凡な高校生の渋谷有利は、実は異世界最強の魔王......らしい。ワケあって、自分が王様をやっている魔族たちの国〝眞魔国〟に3回目の召喚をされて出戻ってみたら、そこでトンデモない騒動が起きていて......?

今回は主役に小西成弥さんを迎えての上演となります。
前日には、公開ゲネプロ及び囲み取材が行われました!
キャストそれぞれのコメントと舞台写真が届きましたので一部公開!!

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小西成弥【渋谷有利 役】
演出の臣太朗さんには、「日本を変えるつもりで演じてくれ」と言われました。僕が演じる有利の、自分というものを強く持った、芯の強い、正義感の強い部分を意識して演じたいと思います。マ王シリーズには初参加で主演なので、初めてのことが沢山あり緊張もしますが、原作と前作の舞台も見て本当に楽しい作品だったので僕自身も楽しみです。

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兼崎健太郎【フォンヴォルデール卿グウェンダル 役】
第3弾の舞台である今回は、主人公有利と僕が演じるグウェンダルとの関係に少し変化がある所が見どころです。初めて舞台オリジナルストーリーですが、原作の世界観は変わらないので違和感なくお楽しみいただけると思います!

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渡辺和貴【ウェラ―卿コンラッド 役】
いつもは有利を優しく見守っているキャラクターなのですが、今回はアーダベルト(下村)とのやり取りで少し違った雰囲気を出すシーンがあるので、ぜひ注目してほしいです。

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樋口裕太【フォンビ―レフェルト卿ヴォルフラム 役】
僕が演じるヴォルフラムは初演では有利を魔王と認めていなかったのですが、再演では有利と恋人のように会話をしていて、それが今回は夫婦のような仲を見せられたらと思います。今回で第3弾ですが、新しい『マ王』をお見せできると思います。

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小谷嘉一【フォンクライスト卿ギュンター 役】
僕が演じるギュンターは、今回初めてお城を飛び出して殺陣にも初挑戦しています。違った一面を見せられると思いますので楽しみにしていてください。

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進藤学【グリエ・ヨザック 役】
女装が趣味みたいなヨザックを演じますが、今回も女装が飛び出すかな...?飛び出すと思います(笑)!スパイシーさと、セクシーさを披露したいと思います!

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反橋宗一郎【村田健 役】
隠された正体をもつ有利の地球の友達、村田健を演じます。正体は見てのお楽しみですが、村田は3作品目にして沢山出演シーンがあり、ソロ曲もあります!ぜひ注目して下さい。

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岡田地平【渋谷勝利 役】
兄弟である有利を溺愛する勝利は、原作には登場しないオリジナルのエピソード、オリジナルの活躍をするので舞台では異なった側面を見せていて、それがどうストーリーに絡んで行くかをぜひ見てほしいと思います。演出の臣太朗さんには「兄弟に見えない!」と言われていたので(笑)、頑張って兄弟を演じきりたいです。

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下村青【フォングランツ・アーダルベルト 役】
アーダルベルトは太マッチョの体でありながら、愛していた女性ジュリアを思って恋に生きるという、体格とは相反する繊細な心情が今回は出ていますので、そこが見どころだと思います。僕はこれまでの3作全てに出演していますが、今回のカンパニーは今までで一番いい雰囲気だと思います。僕もマ族と一緒にいるシーンが今までで一番多いので、楽しく演じています。

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歌あり、殺陣あり、ダンスあり!
新しく主役の有利を演じる小西成弥さんの愛くるしさ、脇をかためるキャストの皆さんの安心感、お芝居的な演出...原作を知らない人も2.5次元観たことない人も、この世界覗いてみませんか?

舞台オリジナル外伝 魔劇「今日からマ王!」~魔王暴走編~
脚本・演出:菅野臣太朗
出演:小西成弥、兼崎健太郎、渡辺和貴、樋口裕太、小谷嘉一、進藤 学
   反橋宗一郎、岡田地平、下村青ほか
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
会期:上演中~11月13日(日)




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結城企画 稽古場レポート第二弾です!

俳優の結城洋平が、「好きなクリエーターたちと舞台がやりたい!」という思いから立ち上げた結城企画。
期待すべき第一弾は、脚本・演出に大歳倫弘を迎え、東京のはずれ、国道沿いにある『ブックセンターきけろ』を舞台に、「本」「記憶」をテーマにしたコメディを上演します。

11月に入り、稽古も佳境のなか、ビッグニュースが飛び込んできました!
なんと日本を代表する作曲家の吉俣良さんが、劇中の音楽を作ってくださることになりました!!
 ※吉俣さんの主な作品... 映画「四月は君の嘘」(2016年)、ドラマ「篤姫」(NHK)、「江〜姫たちの戦国〜 (NHK)、「空から降る一億の星」(フジテレビ)「Dr.コトー診療所」(フジテレビ)等

今回は、吉俣さんが稽古場で音楽を作ってくださった様子をレポートいたします。

吉俣さんとは、結城が2年前に出演していた、復興支演舞台『キッカケの場所』(作・演出:福島カツシゲ)で繋がりました。
結城が自主公演を立ち上げるとお伝えしたときから気にかけてくださっており、今回のオファーに至りました。

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(左から、吉俣良・結城洋平)

事前の打合せでは、台本を読んだ吉俣さんが、「記憶術を教えるシーンで音楽をいれてみてはどうか?」という提案をしてくださり、さっそくその場で鍵盤を弾いてくれていたとか。
稽古場にいらした時にはすでに一曲のイメージが完成していました!

稽古場では、頭のシーンからお芝居を観ながら、その場で鍵盤を弾いてくれます。
「ここでこんな音楽どう?」と提案してくださったり、「エレキギターとアコギのどちらがいい?」と問いかけたり。
演出の大歳さんにも、どこにどんなイメージの音楽を入れたいのかと、ヒアリングしながらどんどん曲が生まれていきます。

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俳優から「こっちの楽器のほうがお芝居が入りやすいです」と、演技をしてみての心境をお伝えする場面も。
大歳さんとキャストと吉俣さんがセッションする場面は、ドキドキワクワクが止まりませんでした。

この日の稽古は劇中音楽の核となるイメージが共有できたところで終了。
後日、完成した音楽が送られてくることになりました。
吉俣さんの重厚な音楽で『ブックセンターきけろ』が彩られるのが楽しみです。

いよいよ本番まであと一週間。
実際に本人たちの「記憶力」も高めながら、脚本稽古にも身が入っていきます。
皆さんの「記憶」にも残るお芝居にすべく、日々奮闘しております。
11月11日より上演の『ブックセンターきけろ』をお楽しみに!

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(左から、目次立樹・眼鏡太郎・吉俣良・大歳倫弘・結城洋平)


<公演情報>
結城企画『ブックセンターきけろ』
脚本・演出:大歳倫弘
出演:眼鏡太郎 目次立樹 結城洋平
日程:2016年11月11日(金)~13日(日)
会場:下北沢・Geki地下Liberty
HP:http://yuukiyohey.wixsite.com/yuukiyohei

アフタートーク決定!
【登壇者】
・11月11日(金)19:00公演
結城洋平、大歳倫弘、今井隆文(劇団プレステージ)、本多力(ヨーロッパ企画)
・11月12日(土)18:00公演
結城洋平、大歳倫弘、松居大悟(ゴジゲン/映画監督)





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1992年にウィーンで初演され、日本でも1996年の宝塚歌劇団での初演以来、幾度となく上演を繰り返しているミュージカル『エリザベート』。宝塚歌劇団だけで9度、ほかに東宝製作の男女混合ミュージカルとしても上演を重ねている大ヒット作だ。この『エリザベート』の日本初演20周年を記念し、宝塚版の歴代キャストが集結、『エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート』が年末から年明けにかけて上演される。11月4日、その制作発表会見が都内にて開催された。
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『エリザベート』は、ハプスブルク家の滅亡の時代に生きた美貌の皇后エリザベートの生涯を軸に、架空の存在・トート(死)と皇后の愛憎を描く作品。歴代のトップスター9名が顔を揃え壮観な会見となったが、それでも、主役のトートとエリザベートを演じるキャストの一部のみ。公演には総勢25名の元トップスターが出演する。『エリザベート』という作品が宝塚で深く愛され、大切に上演を重ねているからこその、今回のこの豪華なガラ・コンサートの上演なのだろう。会見で流れた、過去9回の『エリザベート』のダイジェスト映像を見て、演出の小池修一郎も「それぞれが自分たちの青春、宝塚歌劇団での男役人生・女役人生すべてを燃焼させてこの公演をやってくれたんだな、その積み重ねで20周年に繋がったんだなと改めて思いました」としみじみ。さらに今回の公演については「若き日の青春の情熱とは違うものになるかもしれませんが、演技経験や人生経験を加え、厚みのある『エリザベート』になるのではと期待しています」と語った。

今回の公演は1996年雪組初演メンバーによる<モニュメントバージョン>、扮装でのコンサート形式<フルコスチュームバージョン>、歴代出演者が競演する<アニヴァーサリーバージョン>の3バージョンで上演される。初演の雪組公演でトートを演じた一路真輝は、「今、初演の記者会見を思い出していました。トートの扮装をして出て来ましたら、「宝塚の男役トップスターが死神をやるのか」という、皆さま(記者)からの、恐ろしいほどの殺気を感じました(笑)。命がけで『エリザベート』という作品を、雪組全員で作ったことをしみじみと思い出します。20年経った今、愛される『エリザベート』になったこと、本当に嬉しく思います」と挨拶を。

ほか、「初演の雪組公演が素晴らしく、プレッシャーに耐えられず辛かったが、あの時にトートを演じさせて頂いて本当に良かった」(麻路)、「試練がまたやってきました」(姿月)、「当時は毎日(プレッシャーに)押しつぶされ、必死で立っていた」(春野)等、口々に当時の思いや、作品への思いを語った出演者たち。また、9月に退団したばかりの元月組トップスター・龍真咲は、過去に演じたルキーニ役のほか、エリザベート役にも初挑戦。「楽曲のエネルギーに負けないように、しっかり演じたい」と意気込みを語った。

公演は、12月9日(金)から18日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場メインホール、2017年1月8日(日)から20日(金)まで、東京・オーチャードホールにて上演される。



会見に出席した皆さんです!
まずはトート役の方々をご紹介。

▽ 一路真輝
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