2015年1月アーカイブ

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■『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』vol.6■


連れ立って別荘に休暇に来たふた組の夫婦が、アクシデントによってそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことになり、しかもそれぞれが意気投合しちゃった!?
岡田惠和・脚本、堤幸彦・演出で贈るコメディ『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』

連載第3回では榊夫妻(真飛聖&勝村政信)のインタビューをお届けしましたが、
もちろんもうひと組の夫婦、藤沢家(ミムラ&戸次重幸)にもお話を伺ってきました!

こちらのカップルは、ミムラさん扮するおとなしい(そして、ちょっと変わった)妻と、戸次さん演じるアピール度の高いイケイケなダンナ、という組み合わせ。

初日まで1週間を切り、稽古も追い込み中!?なタイミングで、ふたりは何を語るのか...。
ご覧ください。


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ミムラ&戸次重幸 INTERVIEW


――開幕も目前ですが、現在のお稽古場はどんな状況ですか?

ミムラ「もう本当に楽しいです!」

戸次「毎日毎日、(演出の)堤さんから"小ネタ"が5つずつくらい増やされていくんです...。最近はもう、どんどん作品を固めていく作業ですので、毎日通し稽古をやっているのですが、通しのあとの振り返りチェックでだいたい堤さんに言われるのは"小ネタ"を増やすこと(笑)」

ミムラ「そうなんです、大きな流れや感情面のことも少しは出ますが、基本小ネタばかりですよね(笑)。堤監督は、あまりにご自分が毎日違うことを追加していくので、台本に書き込みをするのに12色の色鉛筆を使っていらっしゃるんですよ。今日は紫にしよう、とか! いつ何を言ったかわからなくなっちゃうから」

戸次「毎回足される小ネタにどう対応していくかというのをみんなが楽しんでやっているのも、今の稽古場の楽しさに繋がっています」

ミムラ「でも戸次さんは大変ですよね。キャラクター的に、戸次さんが演じる藤沢しかツッコめる人がいないということが多いので、戸次さんはボケもやりつつツッコミもやる。だから追加される小ネタのうち、ものすごい分量が戸次さん担当(笑)。私、舞台に出演するのが初めてなのでわからないんですが、この段階になってもやることが増えていく、というのは、よくあることなんですか?」

戸次「いやぁ、こんなのは堤さんくらいじゃないですか?」

ミムラ「やっぱり、あまりないことなんですね...」
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■『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』vol.5■


『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』、開幕もいよいよ目前!
岡田惠和・脚本×堤幸彦・演出で贈る注目のコメディです。

そもそもの岡田さんの脚本自体が非常に面白いのですが(勝村さん曰く「映像の脚本を書いている岡田さんならではで、読み物としてすでに面白い」)、
さらに出演は舞台初挑戦のミムラをはじめ、勝村政信戸次重幸真飛聖モト冬樹広岡由里子馬場良馬といった個性的な面々。
この舞台、面白くならないワケがありません!


12月末の某日、公開稽古が行われました。
シーンとしましては、先立ってげきぴあにてレポートしたのと同じ場面でしたが...。


ノリとテンポの良さが倍増!
俳優さんの表情の絶妙さも倍増!
面白さに拍車がかかった様子をご覧ください。
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メインの登場人物は、連れ立って別荘にやってきた
ハルカ(ミムラ)&藤沢(戸次重幸)
愛子(真飛聖)&(勝村政信)
の、ふた組の夫婦。


まずは改めて、役柄のご紹介。
併せて、前回のレポートより格段に豊かになったキャストの皆さまの表情をとくとご覧あれ!

藤沢家の奥様、ハルカさんを演じるのはミムラさん。
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おとなしいというより、ちょっとオドオドしているような女性ですが...
隠し事がバレそうになって顔がひきつるハルカさん。
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■『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』vol.4■


まもなく開幕を迎える注目の舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』
演出を手掛けるのは、『トリック』『SPEC』といった話題作を連発、"堤ワールド"としか表現できない独特の世界を作り上げファンを魅了し続けている堤幸彦です。
映像の監督として名高い堤さんですが、舞台演出作品も数多く、中心メンバーを務める演劇ユニット「キバコの会」の活動もコンスタントに続けています。

そんな堤さんに、作品の見どころからキャストへの期待、さらには映像の監督と舞台演出家の面白さの違いまで、色々なお話を伺ってきました!
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堤幸彦 INTERVIEW



――ヒットドラマを数多く手がける岡田惠和さんの脚本に、堤さんの演出というのは、なかなか意外な組み合わせに思えます。本作立ち上げまでの経緯とは?

「岡田さんと僕には"ロック好き"という共通項がありまして、一度岡田さんのラジオ番組に呼んでいただいたことがあったんです。それから『スターマン・この星の恋』(2013年)というドラマで初めて組むことになり、当然岡田さんの脚本は面白いですし、とりわけ『スターマン~』は荒唐無稽かつ、ファミリーものとして素敵な作品だった。僕としてもとても楽しい仕事でしたし、岡田さんから今回のお話をいただいた時も、『喜んで!』とお返事した次第です」


――岡田さんの脚本のどんな点に魅力を感じますか?

「まずやっぱり会話の妙ですよね。これだけ会話の丁々発止を書ける人はなかなかいないんじゃないかと。しかも単に言葉のキャッチボールだけじゃなく、それぞれのキャラクターの深いところがだんだん見えてくる。時に180度違うところにも飛んでいってしまうけれども、結局それも大きな本筋へと収れんされていくところとか。まぁどうしてこんなにうまいんだろうなって思いますから。舞台への書き下ろしは初ということですが、非常にぴったりですよね。言ってしまえばニール・サイモンとか、映画で言えばウディ・アレンとか、そういう会話で表現出来る数少ない作家さんだなと思います。それともうひとつ、なんでこんなに女性の気持ちが書けるんだろうっていうのは本当に不思議です。男を一刀両断しつつも、でもどこかで許していて。その持ちつ持たれつ感みたいな、お互いさま感みたいなものを、女性側から描いていく。これはもう見事としか言いようがない。特に今回の『スタンド・バイ・ユー』は、まさにそういったタイプの脚本だと思います」

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100周年を経た宝塚歌劇が1月1日、101年目の新たな一歩を踏み出した。兵庫・宝塚大劇場でその幕開けを飾るのは、新トップスター・早霧(さぎり)せいな率いる新生雪組。演目はミュージカル『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!-』と、ファンタスティック・ショー『ファンシー・ガイ』の2本立てだ。

第一幕は、モンキー・パンチ原作の人気漫画をミュージカル化した宝塚版『ルパン三世』。物語は、現代のフランス・ベルサイユ宮殿に、マリー・アントワネットの首飾りを狙ってルパン一行が現れるところから始まる。しかし、盗もうとしたその瞬間、革命前夜のフランスへとタイムスリップ。そこでマリー・アントワネットやカリオストロ伯爵と出会い、お宝をめぐる物語が展開していく。

誰もが知る人気漫画の舞台化だけに、開幕前より注目が集まっていた本作。ルパンを演じる早霧は、コミカルさと格好良さと優しさを絶妙なバランスで表現し、演技力の高さを発揮。軽快におどけて見せる動きや表情、発声でも原作のイメージを崩さず、それでいて宝塚歌劇らしいスマートさも持ち合わせ、観客の心までも奪う。ルパンとマリー・アントワネットとの恋模様も見どころで、演じるのはトップ娘役の咲妃(さきひ)みゆ。彼女も新トップながら、堂々とした演技と安定感のある歌唱で魅せる。

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また、銭形を演じる夢乃聖夏(ゆめの・せいか)も、登場シーンから笑いを誘うほどのハマりっぷり。花組から組み替えとなった望海風斗(のぞみ・ふうと)は、ちょっぴり怪しげなカリオストロ伯爵。峰 不二子役の大湖(だいご)せしるは艶っぽくセクシーに、五ェ門役の彩凪翔(あやなぎ・しょう)、次元役の彩風咲奈(あやかぜ・さきな)は、言葉少なくも佇まいがキャラクターそのもの。それぞれの個性輝くステージは、新生雪組のお披露目公演にピッタリだ。

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第二幕のショー『ファンシー・ガイ!』は、男役、娘役ともに、パンツにソフト帽スタイルのスタイリッシュなプロローグからスタート。パリ、ローマ、ウィーン、マドリッドなど、さまざまな街をイメージしたストーリー性のあるショーを展開する。フランク・シナトラの名曲を歌い継ぐシーン、美しい黒燕尾の群舞、集団でのタンゴ、『愛の賛歌』に合わせたデュエットなど、大人の色気あふれるステージ。両作を通して、早霧を中心とする新生雪組の魅力がたっぷりと堪能できる。

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兵庫公演は2月2日(月)まで上演中。また、2月20日(金)から3月22日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは1月18日(日)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは一般発売に先駆けて、インターネット先行抽選(プレリザーブ)を1月8日(木)11時から1月14日(水)11時まで受付。


取材・文:黒石悦子
撮影:三上富之

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【連載】「モダンスイマーズ」②

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げきぴあをご覧のみなさん、
新年明けましておめでとうございます。
モダン新人のおごしです!
新年初稽古はじまりました!
今年もモダンスイマーズをどうぞよろしくお願いします。
今年イッパツめ、ぜひ「悲しみよ、消えないでくれ」観に来てくださいっ!


誰から書こうか迷ったのであみだくじしましたっ


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​とゆうことで今年はじめの紹介は座長の西條義将さん!
西條さんは雰囲気がどことなくわたしの父に似ています(笑)
男気というか、なんだか男らしいなぁといつもみています。
稽古場で見る西條さんもすごく真摯でかっこよいのです。
そんな素敵なところもありつつ、それ以外の場所では


〜呑みの場編〜
「おごし!お腹すいてるか?どんどんたべろ〜!!」

〜稽古休憩編〜
「おごし!(差し入れのお菓子の前で)食べな食べな!」



うう、やさしい、あったかい、西條さん。泣
食べますっ、おごし食べます!!

くしゃっとなる笑顔に心がほんわかします。

でも厳しさもある西條さん。
ざちょお!ついていきます!!!

わたしも西條さんみならってすてき大人になりたいものです。

お次はあみだくじの結果、作・演出の蓬萊さんです。
おたのしみに!

おごし

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モダンスイマーズ
悲しみよ、消えないでくれ

公演期間 2015/1/23(金) ~ 2015/2/1(日)
会場 東京芸術劇場 シアターイースト (東京都) 
[作・演出]蓬莱竜太
[出演]古山憲太郎 / 津村知与支 / 小椋毅 / 西條義将 / 生越千晴 
[ゲスト]今藤洋子 / 伊東沙保 / でんでん
注意事項 未就学児童は入場不可。
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ご好評につき追加公演の発売が決定しました!
チケットは1月18日(日)11:00より販売開始です。


舞台版『心霊探偵八雲 祈りの柩』
2015年2月、舞台化決定!!

2013年夏、大好評のうちに幕を下ろした
舞台版『心霊探偵八雲 いつわりの樹』。
あの感動から1年半...。
神永学がふたたび"新たな謎"を紡ぎだす!!


≪あらすじ≫
八雲のもとに、宇都木と名乗る青年が、
心霊現象の相談にやってくる。
丘の上にある泉で幽霊を目撃してから、
友人の女の子が憑依され、歌を歌い続けているという。

一方、刑事の後藤のもとには、かつての相棒であった桐野から、
殺害予告を受けているという相談が持ち込まれる。
それをきっかけに明らかになる封印された後藤の過去。
そして、教会で起きる密室殺人。

幽霊の歌と、後藤の過去は、人々に何をもたらすのか??


舞台版『心霊探偵八雲 祈りの柩』オフィシャルブログはこちら!
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「ボンベイドリームス」の曲は、一度聞くとノリノリになって、思わず身体が動きたくなる楽曲が沢山!その中でも劇中で最も盛上がる曲のひとつ、「SHAKALAKA BABY」が、カーテンコール曲に決定!
 
テレビスポットでも

それから、PR映像でも
 
そして、制作発表のパフォーマンスの後半でも

そう!「♪シャカラカベイビー、シャカラカベイビー」
もしかすると皆さんが一番耳にされる機会が多く、とても耳に残るあの曲です。
本編では、アカーシュ(浦井健治)が、チャンスを掴み、初出演する映画のワンシーンナンバーで、大女優ラニ(朝海ひかる)がメンズ&ガールズダンサーを引き連れ、歌い踊ります。1曲の間に舞台のあっちやこっちで起こるプチストーリーも要チェック。現在稽古場でも1日1回は稽古をして、その完成度を高めております!
 
さて、その一度聞いたら、もう一回、そして更にもう一回どうしても聞きたくなる「SHAKALAKA BABY」をカーテンコールで、みなさんと一緒に歌えるように特別バージョンを準備しました!
当日は歌詞カードを配布しますので、一緒に歌ったり、思わず身体も揺らしたり。インド映画でお馴染みマサラ上映にちなんだ、今回の「ボンベイドリームス」の為だけの名付けてマサラカーテンコール!
とてもキャッチーなフレーズで、舞台と一体!一緒に歌って盛り上がりましょう!
 
さらに!
東京公演2月7日の17時公演
大阪公演2月15日の17時公演(千秋楽)
では、「SHAKALAKA BABY」だけでなく、さらにボリュームたっぷりの「スペシャルカーテンコール」もご用意しております。こちらも丁寧に作り込んで、皆様にご披露する予定です。会場の全員で「ボンベイドリームス」を楽しみましょう!

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おなじみのJ-POPに乗せたダンスをストーリー仕立てで展開する、男性のみのダンスエンターテインメント集団、梅棒。一見、大人しく真面目そうなお兄さんたちなのに、舞台では180度変わり、暴走族からオタク、アイドルの女の子までさまざまな人物を演じパワー全開のダンスを見せてくれる。今回、インドの映画界 ボリウッドを舞台に、青年の栄光や挫折を描くミュージカル「ボンベイドリームス」で、梅棒から伊藤今人、梅澤裕介、鶴野輝一、塩野拓矢、櫻井竜彦、楢木和也のメンバーが振付・出演で参加する。彼らに話を聞いた。


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写真左から:楢木和也、櫻井竜彦、梅澤裕介、鶴野輝一、伊藤今人、塩野拓矢 (敬称略)


―まず、出演の経緯をお聞かせ下さい。

楢木和也(以下、楢木) 梅田芸術劇場の担当プロデューサーの方が僕らのことを見て、面白い団体だなと興味を持って下さって。「ボンベイドリームス」を作るにあたって、インドのミュージカルということもあり、僕らのスタイルが「ボンベイドリームス」の世界にあうんじゃないかと声をかけて頂きました。僕らもミュージカルに出るのは初めてなので、ぜひ、やらせてくださいと。梅棒としては出演はともかく、振付として関わることも初めてです。

―インドを舞台にしたミュージカルですが、どう梅棒らしさを出そうと思われていますか?

伊藤今人(以下、伊藤) うーん、いい意味で原作をあまり意識せず、楽曲からもらったイメージに直結したものを作っていけたら。もちろん、作品の内容やインドの背景は意識しますけど、何かに縛られるのではなく、僕ららしさが出ればと思っています。

―ダンサーの原田薫さんも振付・出演されますが、振付はどういう風に?

伊藤分け合うと思います。演出の荻田浩一さんからどの曲を誰が振り付けるとはまだ聞いていないんですけど、同じジャズダンスではありますが、原田さんとは全くスタイルが違うので、当然振付も変わってきますね。一緒に作るのも数曲あるかもしれません。今は、楽曲と譜面をいただいている状態です。原田さんはダンサーの技術も経験もある方ですから、僕らも勉強になりますし、原田さんにも僕らのスタイルの面白いところや新たなダンスの一面を感じてもらえれば。

―楽曲の印象はいかがですか?

塩野拓矢(以下、塩野)思っていた以上にインドでしたね(笑)。でもインドといっても完全な伝統的な音楽ではなく、ポップス寄りなので、それをどう解釈して振り付けるかです。インド舞踊を意識するよりは、ヒップホップやジャズダンスをどう合わせていくかという方向の方が面白いと思います。

―梅棒としては、インドのダンスになじみはありますか?

伊藤:ないです(笑)。基本的に日本にインドのダンスはあまり入ってこないから、なじむ機会もないですけど、原作はインド人しかやっていないダンスを踊っている訳ではない。塩野君が言うように、インドテイストが混ざった楽曲で、ヒップホップだったりという方向性になるので、想像はできますね。

―ミュージカルは初挑戦です。

伊藤:僕らの公演は、一曲一曲のストーリーを考えて、ダンスとして表現していく。例えばイベントに出るときは、一曲だけの物語を考えるのですが、劇場公演をするときは、全体的に一貫した物語を作る。ミュージカルと通ずるところは多いですし、やりやすいのではないかと思います。

―ダンスだけではなく、役者としてもみなさんは活動されているから強みですよね?

伊藤:梅棒の中にはダンスに比重をおいているメンバー、演劇に比重をおいているメンバー、どっちもやっているメンバーもいるので、うまく影響し合い、意見を交換しながら作っています。もう少しそこ踊ったほうがいいとか、もう少し演劇的であるべきだとかいつも僕らはそうやって作品を作っているので。

ー振付の方法は?

梅澤裕介(以下、梅澤) 公演の場合は、こういう事をやりたいという大まかな骨組みを(伊藤)今人が考えてきて、この曲の振りはストリートダンスが得意な塩野が作ろう、この曲の振りはシアターダンスが得意な楢木が作ろう、よく分からないものは梅澤が作ろうとか(笑)、割り振っていきます。それを今人が見て、整理していきます。今回「ボンベイドリームス」では、スラムっぽいところだったら塩野が作って、ショー的なシーンは楢木が作るかもしれません。

―アンサンブルで出演もされます。

伊藤:先日、歌稽古が一日あったんですけど、思ったよりも我々踊って歌うんだなと(一同笑い)。とりあえず、色んな役に変化しながら、色んな場面に出て来る役割なんだということが分かりました(笑)。そして、6人のうち3人はオカマの役だということも分かりました(笑)。ただ、オカマとしてずっと出る訳ではなく、衣装を変えて違う役としても出るみたいです。これは、我々歌うチャンスがありますし、頑張れば演出家の方々が見てくれるチャンスです。どうせならやってやろうと!

―歌はみなさん、自信はあるのですか?

梅澤:ないけどやります(一同笑い)

塩野:人並みには。

伊藤:ミュージカルの歌唱からきた人間がいる訳ではないので。今回、歌の稽古もあるので、そこで鍛えていくことになりますね。

―ストーリーはどこに魅力を感じられますか?

伊藤:純粋な青年がのし上がり、挫折して、大事なものに気づくというストーリーは常に梅棒がやっていることではあるんです。とても勧善懲悪な話で分かりやすい。内容にものすごく親近感がわきますね。インドの階級制度や差別にはなじみがないので、勉強して想像し、表現に盛り込んでいかなくてはいけない。僕らが挑むところです。 

―梅棒が常に分かりやすいものを観客に提示するというスタイルはどこから生まれたのですか?

伊藤:お客さんが理解して喜んでくれるというリアクションが次回作を生むエネルギーなんです。ちょっと難しかったといわれると、僕らもそうかーと思いますし、どうしたらいいかも分かんないから、直感的に100パーセントのリアクションをもらいたい。そこを揺さぶりたいんですよね。そのためには全部伝えることで挑戦してやろうと。ダンスは抽象表現ですし、演劇をやっていると、自分たちがやりたい表現の手法や、ここまで伝わればいい、あとは自分達がやりたいやり方でいい、むしろ伝わらなくてもいい。という方向性で作れてしまうんですけど、そこを妥協しないで、全部伝えることに挑戦しているヤツらはあんまりいないと思う。分かりやすいものにとことんこだわってやろうと。

梅澤:ルーツとしては、梅棒でダンスのコンテストで頑張っているときに、ほかの団体はストリートやジャズダンスの技術で見せていて、僕らは話で勝負をしていたので、そこが中途半端だとお客さんに喜んでもらえない。喜んでもらうことが僕らの武器だったので。ストーリーの作り込みが浅いと拍手の量が少なくて、賞をもらえるところまでいけませんでした。でも、会場を沸かせられた時は賞がもらえました。その過程が、分かりやすく伝えることが強くなったルーツかな。

塩野:ダメな作品もあったしね。

伊藤:審査員にとっては、ゲテモノ、色物という、評価しづらい対象が挑んできているので、審査員の気持ちを変えるにはお客さんを味方につけるしかなかった。

―ミュージカルに出ることで、新しいファンも獲得できそうですね。

楢木:単純に僕らのことを知らなかった人たちが、たくさん見に来てくれると思うので、面白い団体だなと興味を持ってもらえたら嬉しいです。

―ミュージカルのダンス(シアターダンス)についてはどう思いますか?

塩野:良くも悪くもトラディショナルですね。いわゆる、シアターダンスっていつまでたっても変わらない。それはいいことでもあるし、悪いことでもある。梅棒にもシアターダンスが強く根付いていて、そこから派生した踊りといっても間違いではない。男だらけのなかで、やっていくうちに、独自の方向に変わってきたりするんです。今、色んなミュージカルを見ても、有名な作品であればあるほど、良くも悪くも踊りが古かったりする。そこをどうやって僕らが伝統を大切にしながら斬新なものにするかだと思いますね。

伊藤:僕らの強みは、技術を超越したパッションや表現力、キャッチ―な動き、物語とどうリンクして踊るのかというところ。技術の高さだけではなく、こんな踊りがあるんだ!と、新しいダンスやミュージカルの振り付けだと感じてもらえれば。梅棒がミュージカル界に新たな波を立てられればいいですね。

―すみません。さっきから一言も発言されていない、鶴野さん、櫻井さんもコメントを頂けますか(一同爆笑)。

梅澤:ツルちゃん、この間の歌稽古でワーッてなってたよね。

鶴野輝一 僕は初めてのミュージカルなんですけど、純粋に思ったのは歌って楽しいんだなと(一同笑い)。僕はもともと演劇が好きではなくて、ミュージカルも実は偏見があったんです。でも歌ってみると、こんなに楽しいのかと。やっぱり、ダンスは抽象表現だけど、歌は直接的だからすぐに気持ちものせやすい。感動してかなり前のめりになっています(笑)。

櫻井竜彦 僕は新しいことやるときは、とくに何も考えず、全力でやるだけだと思っています。梅棒はいつもセリフもないし、歌もない。動きとダンスだけで見せなくてはいけない。今回はセリフも歌も加わり、あらすじも分かりやすい。僕らの役割としてはダンスをいかにエンターテインメントにするかだと思っています。

―これが波にのったら、今後、ミュージカルの世界でも道が開けるかもしれないですよね。

伊藤:おっしゃいましたね(一同笑い)。僕達はお客さんが喜んでくれるなら、手品でも大道芸でも何でもやろうと思っていますので、梅棒の公演でミュージカルをやる可能性は十分あります。僕らが得た経験を血肉としてやっていけるのであれば、最高です。

楢木:今回の僕らの出番はアンサンブルなのでとても多いんですよ。

塩野:インド映画も人海戦術みたいなところがありますからね。

伊藤:演出の荻田さんから「頼んだよ。」と言われています。僕らで、200人ぐらいいるんだよという錯覚を起こさせないと(笑)。

塩野:一曲の中で衣装をかえることもあるみたいです。

梅澤:この面子だから、よくも悪くも見ていてうるさいと思うんです。こいつらまた出てきた。(一同笑い)あいつらまた来たよと。

―主演の浦井健治さんやすみれさんと顔合わせはされましたか?

伊藤:ちょいちょいプライベートで飲んだりしてるんですけど。(一同笑い)。

―えっ、嘘なんですね(笑)。

塩野:やめようよ(笑)。こっちがびっくりするよ。

伊藤:一度も会ったことないです。僕が一方的にすみれさんが出演しているテレビ番組「新チューボーですよ!」を見ているだけです(笑)。

―お二人の振付もされるんですよね?

伊藤:適度に距離を図りながらスキンシップをとっていこうと(一同爆笑)。絶妙なタイミングで距離感を詰めつつ。

―それ、すみれさんだけにということですか(笑)?

伊藤:すみれさんは難しそうですね(笑)。まず、信用してもらえないと、僕らが言っていることに楽しんでのっかってきてもらえないんで、まずは共演者として、信頼関係を築くところから始めたいと思っています(笑)。その上で、愉快なヤツらなんだと思ってもらえれば。

梅澤:こんな振付!と喜んでもらえたらいいですね。楽しいダンスを。

―また、梅棒さんに振付をという話も来るかもしれないですよね。

一同: いやーまだまだ(笑)。先のことは分かんないです。

伊藤:でも、次の仕事がくるというのが信頼の一つの証拠だと思うので、一つの一つの現場が印象に残ってもらえるようにやりたいですね。

―本日はどうもありがとうございました。

取材・文 米満ゆうこ

インタビューに答えてくださった梅棒の皆さんの動画コメントはこちら!

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『キャッツ』や『オペラ座の怪人』などで知られるイギリスの作曲家、ロイド=ウェバーが、インドの作曲家A.R.ラフマーンに惚れ込んでプロデュースしたマサラ・ミュージカル『ボンベイドリームス』が、まもなく日本初上陸します。

A.R.ラフマーンは、大ヒット映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』や、アカデミー賞作曲賞を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』などの作曲を担当した国内外で活躍する作曲家。本作でも、ポップスやバラード、ハードロックなどの曲調にインド独特のメロディやリズムを融合させた数々のナンバーを手掛け、キャストたちがダイナミックに、華麗に、歌い、踊ります。

ストーリーは、ボリウッドの映画スターを夢見る青年アカーシュ(浦井健治)が、スターへの道を駆け上がっていくというもの。テレビ出演のチャンスを伺っていたアカーシュは、幼馴染のスウィーティ(川久保拓司)が美女コンテストの会場で抗議活動を行うことを聞きつけ、その混乱に乗じてテレビカメラの前で歌と踊りを披露。それが映画プロデューサーのマダンの目に留まり、映画に出演することが決定。アカーシュは一躍人気者となるが、そこには大きな代償が...。アカーシュが一目ぼれするヒロインのプリヤは、すみれさんが演じます。


げきぴあでは、パンフレットに掲載するビジュアル撮影風景を取材しました!
今回は、出演と振付を担当するダンスチーム「梅棒」の6人の撮影風景をお届けします。

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■『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』vol.3■


岡田惠和・脚本、堤幸彦・演出で贈るコメディ『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』
映像界のトップランナーふたりが新作舞台に選んだ題材は、夫婦の物語
連れ立って別荘に休暇に来たふた組の夫婦が、アクシデントによってそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことになり、しかもそれぞれが意気投合しちゃった!?

"似たもの夫婦"の正反対、タイプも嗜好も真逆な夫婦ふた組はどうなってしまうのか...。

本日は、草食系なダンナ(勝村政信)肉食系な妻(真飛聖)ペア、榊家のおふたりのインタビューをお届けします。
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勝村さんが過去の面白エピソードを次々と披露したり、ボケてみせたかと思えば、
真飛さんはそのボケに乗っかってみたりツッコんでみたり...と、笑いが絶えず、話は脱線ばかり!?
お互いの印象から、夫婦像の在り方まで及んだ夫婦対談の行方はいかに...。


勝村政信&真飛聖 INTERVIEW


――すでに息ぴったりなのですが...初共演ですよね?

勝村「実は同じサッカー部だったんですよ(真顔)」

真飛「そうなんですよ、ハイ。苦楽を共にした仲でして...」

勝村「毎日こんなノリです」


――(笑)。初共演の印象を伺わせてください。

真飛「初対面と言っても、私はテレビでずっと拝見していたので...。とても素敵な俳優さんだなと思っていて、すごく好きで...」

勝村「よく言っちゃったね、そんな嘘を!!」

真飛「いえいえ。図々しいのですが、一緒にお芝居をしてみたかったです。ですので、今回共演できることが驚き。でもすごく嬉しいんです」

勝村「真飛さんはやっぱり宝塚ご出身じゃないですか。僕とは"基本カテゴリ"が違う方です。僕はミュージカルもやりませんし...。宝塚の方って特殊な世界に生きていらっしゃいます。タテの関係がちゃんとしている。今の時代はどうしても横のつながりを大切にする風潮になっていますが、歴史や先輩後輩、そういうものを大切にしている方々というのは安心できます。哲学がちゃんとある世界ですから。丁寧だし、出来ないことがないじゃないですか」

真飛「えーっ、それはないです...」

勝村「得手不得手はご本人の中ではあるんでしょうけど、歌えて踊れてストレートプレイも出来て、しかも男も女も出来て...って、マイナス要素がない。しかもそこで頂点に立った人ですから、それはもうとんでもないです」
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