開幕が近づいてきましたミュージカル『ボンベイドリームス』。
インドらしい音楽とダンス満載の作品で、中毒性の高そうな作品になっています!
1月某日に稽古場を取材してきたげきぴあですが、稽古場で(少しですが)主人公アカーシュ役の浦井健治さんにお話しもお伺いすることができましたので、今回はそのインタビューをお届けします!
★稽古場レポート前編はコチラ
★稽古場レポート前編はコチラ
★ 浦井健治 INTERVIEW ★
――現在の稽古場はどんな雰囲気ですか?
「楽しいですよ! ラフマーンさん(A.R.ラフマーン。インドのモーツァルトと称される)の楽曲がすごいノリノリだというのもあって、稽古場が明るく、笑いが絶えないんですよね。老若男女楽しめる楽曲で、出演者もスタッフもリズムを刻んでしまうようなナンバーが多いので、お客さまにも楽しんでもらえると思います。耳で楽しめる、それがまずありますね。
さらに目で見ても楽しめるようにと、梅棒さんと原田(薫)さんがつけてくれた振付が、これまた面白くて! 各キャラクターの個性を活かしつつ、ふんだんにインド色も取り入れながら、ド派手に振付していただいているので、目でも楽しめるものになっています。
それにこのカンパニーは団結感がとにかく凄いんです。例えば、稽古の動画を梅棒さんが上げてくれて、みんなが復習できるような環境を整えてくれたりするんです。そういう成功させようとする強い気持ちをみんな持っていて、その積み重ねがみんなを仲良くさせているのだと思います。それもまた舞台の上に反映されて、お客さまに楽しさとして伝えられたら素敵ですね」
――インドっぽさ、というのはどのあたりに感じていますか?
「例えば手先の動きとかに強く感じます。ダンスも、ジャズやヒップホップという要素を散りばめながらも、どこかインドテイストになっている...というのを、荻田さんの演出のもとやっています」
――荻田さんの演出はいかがでしょう。
「この物語、1幕と2幕でちょっとテイストが違っているんです。特に2幕になると、いわゆる社会問題や、人間の心の内側をえぐり出すような部分が出てきます。そういうところを荻田さんはしっかり伝わるように演出してくださっています。そのことから、群像劇のようにそれぞれのキャラクターがしっかりと芯を持ち、それぞれが自分の生きている道を信じている、というようなことも浮き彫りになってくる。"荻田版"の『ボンベイドリームス』になっていると思います。お芝居も、もちろんダンスも歌も楽しんでいただける、そしてこの座組ならではのエネルギッシュでオモシロ可笑しい明るいテンション、全部の要素があわさって楽しんでいただけるものになっていると思います」
――この人のここは見逃して欲しくないというようなポイントをぜひ教えてください。
「まず加藤(和樹)君のダンス、それに高音の歌、あと色気、ニヒルさ。ヴィクラムの生き方は実はとても切ない部分もあるので、そこも見所だと思います。
川久保(拓司)君はヒジュラの所作。それにアカーシュやスラムのメンバーに対する愛情の慈悲深さ。スウィーティの持つ無償の愛や人間の温かさに、川久保君の素の繊細な部分が出ているのだと思います。
川久保(拓司)君はヒジュラの所作。それにアカーシュやスラムのメンバーに対する愛情の慈悲深さ。スウィーティの持つ無償の愛や人間の温かさに、川久保君の素の繊細な部分が出ているのだと思います。
すみれちゃんは天真爛漫な部分もありつつ、プリヤのクレバーさ、しっかり物事を冷静に見つめている視野の広い女性という部分が、その立ち姿にも表れていると思います。
皆さん魅力的で個性豊かなので、群像劇としてもしっかりお見せできると思います。そういうところも含めて観ていただけるとより楽しめるのでは!是非、劇場まで足をお運び頂けたら嬉しいです! お待ちしてます!!」
浦井さんにお写真撮らせてください、とお願いしたところ、ちゃちゃっと加藤さん・川久保さんを呼んでポーズを取ってくれました!
「このカンパニーは団結感がとにかく凄い」とのお話どおりの、楽しそうな空気が伝わってきました。
荻田浩一さんの演出を受けている最中の浦井さんと加藤さん。
荻田さんからは「このシーンでは日本人的繊細さを発揮して」というような言葉も。
メガホン(映画監督用の小道具)を被っているお茶目なすみれさん。
【公演情報】
1月31日(土)~2月8日(日) 東京国際フォーラム ホールC(東京)
2月14日(土)・15日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
【『ボンベイドリームス』バックナンバー】
★ 制作発表レポート