9月12日(水)から東京・天王洲 銀河劇場で舞台『ハイスクール歌劇団☆男組』が上演されます。
キャストのひとり、荒井敦史さんに公演に向けての抱負を訊きました。
「宝塚がモチーフと聞いて、自分たちがその世界に挑戦するとなると"女役は誰がやるのかな?"というような想像が膨らんでいって。2年ぶりの舞台ということでうれしかった気持ち半分、不安半分、期待半分ですね。あれ、150%くらいになってる(笑)」
――20名のフレッシュな出演者が揃いました。
「年齢差があるのでケンカや争い事の心配はありませんけど、不満を溜め込まないようにするには、一度ぶつかるのも手だと思っていて。本音を素直に言い合えるような良い関係を築いていきたいです。そのためには、コミュニケーションが大切。未成年なのでお酒の付き合いというわけにはいきませんけど。そうだ、稽古の後はファミレスに集まろう(笑)」
――経歴もフィールドも様々ですね。
「全員がそう思っていると思うんですが、他のヤツには負けたくないという気持ちがあります。主演の鎌苅健太さんとか、キャリアに雲泥の差があることだというのはわかったうえで、食らいついていくことが目標です。舞台ですでに活躍している方が多い中で、僕のことを誰だろうと思うお客さんは絶対いるはず。それを逆に利用しながらインパクトを出して、"こんなヤツいたんだ"って思ってほしいです」
――考え方がアグレッシブに思いますが、自分では肉食系、草食系のどちらだと思いますか?
「どっちとも言えないですね。でも、タモト清嵐君は確実に草食系だと思います(笑)。僕よりも2歳上なんですけど、なんだか愛おしくなってきて。前の舞台ではすごく俺いじられキャラだったんですよ。本番中、黒のドーランでほっぺたにイタズラ書きされたり。今回はタモト君にいじられキャラをさりげなく回そうと思います」
――劇中の歌劇では、「女役」を演じる可能性もありますし、「女性になっての男装」に挑戦する可能性もあります。
「たとえば女役だったら、女性として女性の気持ちを考えるだろうし、男役だったら、男を演じる女性の気持ちを考えることになります。自分とは違う立場になって演じるということが出来るようになったら、役者として幅が広がるような気がしています。」
――男役と女役のどちらをやりたいですか?
「女役もやってみたいなとは思うんですけどね。身長がでかすぎるかな? どっちでもいい、って言い方はあれですけど、そこは役が決まってからのお楽しみですね」
――読者の方にメッセージをお願いします。
「この話、カヅラカタ歌劇団という実在する高校生の部活をモデルにしたノンフィクションなんです。漫画や小説みたいに見えて、本当にある話というのが面白いですよね。宝塚のファンも宝塚になじみのない方も、どちらもきっと楽しめると思います。"気になったら観よう! 新境地に一緒に足を踏み入れてみないかい?"という感じですね。上から目線のようですが(笑)。ぜひ、劇場にお越し下さい。一生懸命頑張ります!」