2015年6月アーカイブ

■『ダンス オブ ヴァンパイア』vol.1■


あの熱狂がまたやってくる!

吹雪ふきすさぶ極寒のトランシルヴァニア、伯爵が住むという森の奥に立つ立派なお城。
ある噂を聞きつけてヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授と助手のアルフレートがその村にやってくるが、村人たちはそのお城については何も語らない...。

"ヴァンパイアもの"らしいお膳立てが揃い、ゴシック調の美しい音楽が奏でられるものの、なんだか登場人物は奇妙な人ばかり!
そして怒涛のフィナーレへ...!

個性的すぎるキャラクターに、客席をも巻き込む熱狂のダンスナンバー、ユーモアがたっぷりありながらも、ウィーン産ミュージカルらしい荘厳な音楽に、哲学的奥深さもまぶしたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』

2006年の初演から愛され続ける本作が2015年冬、4度目の上演を果たします。

クロロック伯爵に初演から変わらず山口祐一郎、
伯爵と対決するアブロンシウス教授に石川禅といったおなじみのメンバーに加え、フレッシュなキャストも多数加わったカンパニーになっています。


げきぴあでは6名のキャストのビジュアル撮影風景を取材、同時にインタビューも敢行してきました!
(誰が登場するかはお楽しみに...)

第1弾はサラ役(Wキャスト)として初参加する神田沙也加さんです!
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『アナと雪の女王』アナ役として日本中にキュートな歌声を響かせたのも記憶に新しいですね。
帝国劇場へは2012年の『Endless SHOCK』以来の出演です。

サラはアルフレート君を翻弄しつつ、クロロック伯爵からも狙われる美しき乙女。
なのですが、「お風呂大好き!」という、ちょっとヒロインらしからぬ横顔も持つ女の子です。


 ビジュアル撮影レポート 


神田さんのサラは、伯爵の舞踏会でのドレスバージョン。
カメラに向かって微笑みかける笑顔は、可愛くらしくも妖しく、アルフレート君が翻弄されてしまうのもさもありなん。
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プロフィギュアスケーターの織田信成が、この秋、日本に初上陸するミュージカル『TOP HAT』の大阪公演オフィシャルサポーターに決定。6月10日に就任会見が行われた。

織田信成_DSC0050.jpg黒燕尾服にトップハット(シルクハット)、手にはステッキという"アステア・スタイル"で現れた織田。初めて着たという燕尾服を「すごく格好良くて素敵な衣裳ですね」と気に入った様子で、ステッキの持ち方を変えるなどしてポーズも鮮やかに決めた。「フィギュアスケートの演技にも生かせるので、ダンスやミュージカルを観るのは昔から好きです。アメリカのニュージャージー州に合宿で滞在していた時は、よくブロードウェイにも行きました。このような素晴らしい作品のオフィシャルサポーターを務めることができて、とても嬉しく思います。ぜひ作品の魅力を皆さんにお伝えできるよう頑張りたいです!」と意気込んだ。

織田信成_DSC0012.jpgミュージカル『TOP HAT』はフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの共演で大ヒットしたハリウッド映画が原作。80年の歳月を経て初舞台化され、英国内のツアーを経て、2012年ロンドン・ウエストエンドで開幕するや大評判となり、ローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞など3冠を達成。今春上演された宝塚宙組公演『TOP HAT』も大いに盛り上がった注目作だ。

映画を観た織田は、「衣裳や小道具の使い方、振付などすべてがオシャレ! 特にデュエットダンスがすごくロマンティックですよね。僕は滑る時はいつもひとりなんですけど(笑)、こういう雰囲気の演目をぜひアイスショーでやってみたいなと思いました」。燕尾服姿のダンサーがズラッと並んで踊る圧巻の群舞には、「格好良くて一緒に踊り出したくなりました。映画はモノクロですが、舞台はカラフルでナマの迫力がすごいと思います。今から来日公演を観るのが楽しみです」。

織田信成_DSC0039.jpg2013年に現役を退いた後も、華麗なフィギュアスケートの世界を見事なショー演技や的確な解説で支える織田。軽やかなステップ、美しく柔らかなジャンプの着氷、コミカルな持ち味など、どこか映画のフレッド・アステアに通じるところもある。「僕自身コミカルな演技が好きで、以前にはチャーリー・チャップリンをモチーフにしたプログラムも滑りました。ポップでコミカルな要素が満載のミュージカルなので、サポーターに選んで頂けたのかなと思います(笑)。映画ではアステアさんの笑顔と、常に楽しく踊ってらっしゃるのが印象的。それにあのタップダンス、足技には驚きました。"泣けるほど"感動しました!」と、記者陣を笑わせる。

個性的なキャラクターたちが脇を固めるロマンティック・コメディだけに、織田お馴染みの"号泣"とはいかなかったようだが、劇場では現代に鮮やかに甦るダンスや生演奏の音楽に酔いしれ、きっと感動の涙を流すのでは。

織田信成_DSC0068.jpg公演は9月30日(水)から10月12日(月・祝)まで東京・東急シアターオーブ、10月16日(金)から25日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。チケット発売中。

取材・文:小野寺亜紀
撮影:奥村達也


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■音楽劇『ライムライト』vol.1■


世界のコメディアンであり、脚本家・作曲家など様々な顔を持つチャールズ・チャップリン
"喜劇王"と呼ばれる彼はたくさんの名画を残していますが、中でも『ライムライト』は映画史に残るチャップリンのコメディシーンなどもありながらも、人生の悲哀や美しい恋などが描かれ、晩年の傑作と呼ばれています。

その名作映画を、音楽劇『ライムライト』として世界初の舞台化。
チャップリンが演じた老芸人カルヴェロは劇団四季の看板俳優として活躍、劇団退団後は舞台のみならずドラマや映画でもひっぱりだこの石丸幹二
カルヴェロと心を交わす、若きバレリーナ・テリーは、こちらも宝塚でトップ娘役として活躍したのち、映像の世界でも注目を集めている野々すみ花が演じます。

演出は、美しく繊細な世界を描き出すことに定評のある、荻田浩一

『ライムライト』という、美しさと物悲しさ、そしてアイロニーも少し混ざった、ノスタルジックな物語を紡ぐのに、最強の布陣が揃いました!

6月初旬、本作のキャスト・スタッフが顔を揃える顔寄せの現場を取材しました。
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出演者は8人だけ。
少数精鋭のカンパニーですが、それでも顔寄せとなるとさすがに結構な人数ですね。
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20世紀のアメリカ現代演劇を代表する作家、ユージン・オニールが自身の家族を描いた『夜への長い旅路』が上演される。ユージンを重ねた次男のエドマンドを演じるのは満島真之介。今年初めの『ハムレット』など、舞台での活躍も目覚しい注目の役者に、ピュリッツァー賞を受賞し、演劇史上最高の自伝劇といわれる作品に臨む思いを聞いた。

満島真之介_1G7A7566.jpgこの自伝劇で描かれるのは、実にすさまじい家族の関係である。かつては有名なシェイクスピア俳優だった父。過去のつらい出来事から抜け出せずモルヒネ中毒に冒された母。酒に溺れて自堕落な生活をしている兄。そして、肺病を患い引きこもっているエドマンド。この行き場のない4人が、ある日、夜までの長い時間を不協と対立のなかで過ごすことになる。「台本を読んだだけでもキツかったです。これを演じたら現実世界に戻れないんじゃないかと思うぐらい。でも、たぶんこの家族は、愛ゆえにこうなってしまったところがあると思うんです。僕自身も結婚して新しい家族ができたので、家族の愛とは何なのかということを、演じながら考えさせられるんじゃないかなと思っています」。
 
ユージン・オニールは、この戯曲があまりにも赤裸々な内容のため、死後25年間は発表することを禁じていた。それほど強い思いを持って書いた作品に、作者自身の役として登場するとなればプレッシャーも半端ないだろう。しかし、「プレッシャーよりも、素晴らしい場を与えられたという喜びのほうが大きい」と、満島はきっぱり言う。今回の出演は、彼のデビュー作である『おそるべき親たち』の演出を手がけた熊林弘高から、「当然やるよねという感じで声をかけられて(笑)」決まったものでもある。「デビューから5年。心も体もいろんなものを乗り越えてきた自分として、新たなステージに立てるのが楽しみ」と頼もしい。

満島真之介_1G7A7608.jpg母親役にそのデビュー作で親子役を演じた麻実れい、父親役に益岡徹、兄役に田中圭が扮する。この4人で何が生まれてくるのか。「痛いけど、やさしく、きれいな、愛に包まれた空気になるんじゃないかなと思うんです。根本には絶対的な愛情があるから。それに熊林さんが、"こんなことできないって思うようなことも気づいたらやっちゃってる"という演出をなさるので(笑)。きっと本当に家族として生きている感覚になると思います」。その生々しさは、きっと客席をも侵食するに違いない。舞台だからこそ得られる快感である。
 
東京公演は9月7日(月)~23日(水・祝)までシアタートラム。また大阪公演は9月26日(土)~29日(火)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。ともにチケットは発売中。

取材・文:大内弓子
撮影:福井麻衣子
スタイリスト:伊藤省吾/ヘアメイク:戸田和樹

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今年10周年を迎えている梅田芸術劇場を宝塚OGたちが祝う!
SUPER GIFT! ~from Takarazuka stars~』と題した公演がこの秋に上演されます。
出演は、剣幸杜けあき安寿ミラ姿月あさと湖月わたるこだま愛森奈みはる星奈優里彩乃かなみ
さらにスペシャルゲストとして、
紫苑ゆう、涼風真世、一路真輝、稔 幸、愛華みれ、真琴つばさ、和央ようか、水 夏希、大和悠河、壮 一帆
元男役トップスターも出演、
加えて大阪公演には宝塚歌劇団より専科の美穂圭子、華形ひかる、沙央くらまの出演も決定!

梅田芸術劇場での宝塚OG公演といえば、<TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY>と題した公演が2014年に向けて上演されていたのも記憶に新しいですが、今回もまた素敵なショーが期待できます。

今回は2幕構成で、第1幕【10th Anniversary】では、梅田芸術劇場で上演されてきた演目を中心に、永遠に語り継がれる宝塚歌劇の曲を披露。
梅芸で上演された宝塚のレパートリーでは、『ME AND MY GIRL』『コパカバーナ』『Ernest in Love』『雨に唄えば』などがありますので、あの曲やあの曲も聴ける...のかもしれません!
第2幕は【Gift For You】と題し、今最も輝くスター達が皆様にお届けしたいギフトをつめこんだオリジナリティ溢れるショー...とのこと。
懐かしさと新鮮さ、両方から彼女たちの魅力を堪能できそうです。


この公演に出演される安寿ミラさんのポスター撮影風景を取材、さらにお話も伺ってきました。
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★ ポスター撮影風景レポート ★


名ダンサーでもある安寿さん。
さすがに身体のラインがとっても綺麗です。
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燕尾の裾をなびかせるために風を起こしているのですが、カメラマンさんの声がその風の音で邪魔されてしまうようで、安寿さん、苦労されていたようですが...。
それでもやっぱりビシっと決まるのが、さすがですね。
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「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」
第6弾キャストが発表になりました!キャストからのコメントをご紹介させていただきます♪

◆罪木蜜柑役 須藤茉麻さんコメント◆
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皆様、初めまして。罪木蜜柑役を演じさせて頂くことになりました、須藤茉麻です。
前作「ダンガンロンパ THE STAGE ~希望の学園と絶望の高校生~」を拝見させて頂き、世界観とキャラクターにすごく興味を持ちました!
罪木蜜柑として舞台に立てることがすごく嬉しいです!ワクワクしています!
罪木蜜柑は心理戦で勝つのか負けるのか!?
ぜひ劇場に足を運んで頂けたら幸いです♡


◆辺古山ペコ役 濱頭優さんコメント◆
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皆様はじめまして。辺古山ペコ役を演じさせて頂きます、濱頭優(ハマガシラユウ)です。
今回お話を頂いて、『スーパーダンガンロンパ2』のゲームを始めたのですが、時間を忘れてプレイしてしまう程、今ではどっぷりダンガンロンパワールドにはまっています。
ちょっと古風で真面目だけれど可愛らしい辺古山ペコちゃんを、舞台の上で演じられるのが今から楽しみです。
皆様どうぞ宜しくお願い致します。

◆公演情報◆
「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」
日時:2015年12月3日(木)~2015年12月13日(日)
会場:Zeppブルーシアター六本木

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今年、10周年を迎えている梅田芸術劇場。
大作ミュージカルからストレートプレイ、外国のプロダクションの招聘公演、宝塚歌劇団の公演まで幅広い舞台を上演していますが、宝塚歌劇100周年(2014年)へ向けて、元トップスターたちが集結した華やかなOG公演が行われていたのも印象的です。

そんな宝塚OGたちが、梅芸10周年にも集結、
SUPER GIFT!~from Takarazuka stars~』 と題した公演がこの秋に上演されます。
出演は、元男役トップスター剣幸杜けあき安寿ミラ姿月あさと湖月わたる
元トップ娘役からはこだま愛森奈みはる星奈優里彩乃かなみ

この顔ぶれですと...剣さん&こだまさんの元月組トップコンビ(初演のミーマイ!)、安寿さんと森奈さんの元花組トップコンビ(ブラック・ジャック!)が実現しますね。

さらにスペシャルゲストとして、紫苑ゆう、涼風真世、一路真輝、稔 幸、愛華みれ、真琴つばさ、和央ようか、水 夏希、大和悠河、壮 一帆元男役トップスター
加えて大阪公演には宝塚歌劇団より専科の美穂圭子、華形ひかる、沙央くらまの出演も決定!
豪華なステージになりそうで、期待が高まります。


この公演に出演される杜けあきさんのポスター撮影風景を取材、さらにお話も伺ってきました。
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★ ポスター撮影風景レポート ★


さすが元トップスター、どんなポーズをとっても決まる杜さん(しかも次々素敵なポーズが繰り出される)!
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ご本人も撮影したカットを見ながら「今のいいですねぇ」とその出来に満足そう。
また、まわりのスタッフさんにも「これ素敵ですね」等々、積極的にコミュニケーションを取っていく杜さんに、現場の空気も明るく軽やかになり、撮影も滑らかに。

さらには「昔の自分みたいねぇ! 二番手時代の顔(笑)」なんてコメントも...。
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宝塚歌劇宙組の新トップスター、朝夏(あさか)まなとの大劇場お披露目公演『王家に捧ぐ歌』が6月5日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。2003年に星組で初演された本作は、イタリアの大作曲家ヴェルディのオペラで有名な『アイーダ』を、宝塚歌劇版として新たな脚本、音楽でアレンジした舞台。当時、第58回芸術祭優秀賞を受賞し、話題となった作品でもあり、今回の12年ぶりの再演も注目を集めている。

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代エジプトを舞台に、壮大なスケールで描かれる本作。エジプトの若き将軍ラダメスと、奴隷となったエチオピア女王アイーダの悲恋が美しい音楽で紡がれながら、華やかにドラマチックに展開していく。古代をイメージさせる壁画などの舞台美術や、金色の煌びやかな衣装など、見た目にも豪華。また、原作がオペラだけに音楽の力が圧倒的で、コーラスに定評のある宙組の、厚みのある歌のパワーはもちろん、朝夏と実咲凜音(みさき・りおん)のトップコンビをはじめとする個々の歌唱でも、観客の心を揺さぶり、惹き込んでいく。

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ダメスを演じる朝夏は、自信に満ちた存在感。新たな将軍として揺るぎない信念を持ち、エジプト軍を率いる姿は、新トップとしての姿にも重なる。そして、囚われの身となった敵国の王女アイーダを深く愛し、優しく大きな愛で包み込む。そのアイーダを演じる実咲は、囚人となりながらも王女としての誇り高さを見せつつ、家族や祖国への想いと、ラダメスへの愛に揺れる女性を、情感たっぷりに演じている。地下牢の暗闇の中、ラダメスとアイーダがひとつになるラストシーン、互いへの愛を貫いたふたりの歌が観る者の胸に深く響く。

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また、ラダメスに想いを寄せるエジプト王女アムネリスの存在により、ドラマチック性が高まる本作。演じる伶美(れいみ)うららは、アイーダとは異なる空気感で、美しさや気高さ、誇り高さを表現。王女として、凛とした佇まいで兵士たちを律するような強い姿と、ラダメスへの切ない想いとを織り交ぜながら魅せている。さらに、星組より組替えとなった真風涼帆(まかぜ・すずほ)は、アイーダの兄ウバルド役。エジプトとの戦いに敗れた者として、敵国への憎しみを募らせる様を好演している。

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フィナーレのショーは、大階段での黒燕尾、煌びやかなゴールドの衣装で踊るクールなナンバー、しっとりとしたトップコンビのデュエットなどを展開。新トップお披露目公演にふさわしい、壮大で華やかなステージが堪能できる。


兵庫・宝塚大劇場公演は7月13日(月)まで。また、7月31日(金) ~ 8月30日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは6月28日(日)より一般発売開始。

取材・文:黒石悦子

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集英社「週刊ヤングジャンプ」にて連載、累計発行部数1,300万部突破の人気コミックの舞台化で話題となった、舞台『東京喰種トーキョーグール』

先日公開されたキービジュアルキャラクタービジュアルはご覧になられましたか?


<キービジュアル>

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<キャラクタービジュアル>

​​​​金木 研(小越勇輝さん)

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​​霧嶋董香(田畑亜弥さん)

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​​左上から、西尾 錦(鈴木勝吾さん)、​永近英良(宮﨑秋人さん)、

​​​​神代利世(浜田由梨さん)、​ウタ(村田 充さん)

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​​左上から、​​四方蓮示(吉田友一さん)、ヤモリ(山神佳誉さん)、

​亜門鋼太朗(君沢ユウキさん)、笛口アサキ(奥野正明さん)

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​​左から、真戸呉緒(有馬自由さん)、芳村(加藤忠可さん)

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©石田スイ/集英社 ©舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会




⇒大きなサイズでキャラクタービジュアルをご覧になられたい方は、 ぴあWEBニュースへどうぞ!


本作主演のカネキこと金木研を演じる、小越勇輝さんに話を聞きました。

小越さんは今年3月に初演からの動員累計200万人を数えたミュージカル『テニスの王子様』の 2ndシーズンで4年間、全作品で主人公の越前リョーマを演じきった、注目の若手俳優です。


    ★ 小越勇輝 ロングインタビュー ★    

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----カネキをはじめ、キャラクタービジュアルが話題になりました。撮影はいかがでしたか?

「初めてキャラクターになって......すごく新鮮でした。髪型のせいもあるとは思うんですが、幼くなったなー、顔が丸いなー、とか思って見てました(笑)。そんなふうに思う自分の感覚も含めて、新たな役で新しいことが始まっていくんだと実感しました」


----年齢に近い、等身大の役は初めてではないでしょうか。

「5月まで出演していた舞台の役も近い年齢で作ってもらっていましたが、ごく普通の大学生の役、という意味ではそうですね。衣裳もほかのキャラクターに比べたらだいぶおとなしい感じです。きっと楽しく友人と大学生活を送って平凡に過ごしていくと思っていたのが、思わぬ事故で半喰種(グール)になってしまう......未だにちょっと想像できません。でも、カネキもそんなことになるなんて思ってもみなかっただろうからその不安や恐怖を考えたりして原作を読み返したりアニメを観たりしています」


----共演者の方々とはお会いになりましたか?

「これからですが、亜門鋼太朗役の君沢ユウキさんはミュージカル『テニスの王子様』で、ウタ役の村田充さんも以前に少しだけ共演したことがあります。ほかは皆さん、ほぼ初めましての方々なので、どんなカンパニーになるのか、どんなふうに東京喰種の世界に染まっていくのか、このメンバーが集まったからこその空気感があると思うので、今から楽しみです」


----演出は前作に続き茅野イサムさんです。

「とても愛をもって演出してくださる方でいい関係を作らせていただきました。今回もいろんなアドバイスをもらいながらさらに一緒に前に進んでいきたいです。前の作品からまちがいなく成長できた部分があって、僕が選んだこの道は終わらない道だし、すべてが勉強だと思っていて、ひとつの公演が終わるたびにその一部をわずかだけれど必ず手に入れることができているはずなんです。その新たに手に入れたものを握りしめて次の作品に挑みたいし、そこでぶつかる新たな課題を茅野さんやいろいろな方の助けを借りて乗り越えていきたいです」

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----そして、実は初のストレートプレイです!

「そういった意味でも大きな挑戦なんですが......どんな感じになるんだろうな......。きっと稽古に入ったらものすごく不安になることや、わからないこともたくさんあるんだと思いますが、今はそういったことを考えずに、ただ楽しみにしています」


----考えこまずに飛び込むタイプでしょうか。

「いや......そうでもないし、悩むだろうし、きっと苦しむと思います。ただ、稽古が始まったらなるようにしかならないし、周りも手を差し伸べてくれるだろうし、わからないことは教えてもらえると思うし、それを信じてやっていくしかないので、ぼくがやれることを全部やります」


----とても頼もしい言葉です。ともすれば、新たな試みがたくさん詰まった舞台になりそうです。

「それは僕も感じています。ことさらに『2.5次元』というジャンルでくくらなくても、舞台にはいろいろな可能性があって新しい試みも映像による演出もたくさん出てきているので、きっと観ていて楽しい、おもしろい舞台になると思っています。『喰種(グール)なんていったいどうやって表現するんだろう......』と思う方もいるかもしれませんが、『あ、こんな方法があるんだ!』とか驚いたり、発見してもらえたらうれしいし、そういったところは僕自身も楽しみだし、まるでその世界が目の前にあるような空間をみんなで創りあげたいと思うので、(期待して)待っていてください」


----舞台のたびに新たなことを習うことも役者の仕事のおもしろさだと感じます。

「アクションがあるんじゃないかな......と、いってもきっと、僕はやっつけられるばかりだと思いますが(笑)。ただ、殺陣や現代アクションを習ったことはありませんが、身体を動かすことは得意なので、もしあったとしたらしっかり教わりながら、楽しくふっとばされたいです!」

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----ミュージカル『テニスの王子様』 、ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』と主演舞台が続いていますが、先ほど「終わらない道」で「ずっと勉強だ」という言葉がありました。真ん中に立つ覚悟や続けいていこうという意思が感じられます。

「それはずっと心にあります。......もちろん。やるからには責任はありますし、背負っていかなければならないものがあって、僕自身、上へ上へと行くことを目指していきたいから。たぶん僕はとても恵まれていて、こうして機会を与えていただけることに感謝もしているし、すごく幸せなことなのでそれを無駄にはしないよう吸収できることは吸収して、出せることは出していって観に来てくださる方になにかを届けたり、残してもらえるような役者で在りたいです」


----断言することが潔(いさぎよ)いです。それらの覚悟はいつ、できたのでしょう。

「物心ついたころからこの仕事をしていたので、最初のころはやっているのが当たり前でした。でも、だんだんと心や気持が発達していろいろなことを考えるようになって中学生のときに『ああ、演じていきたいなあ』と思いました。なので、高校もそういった方面の学校を選んだし、この仕事で食べて行きたい、いや、食べていこうと決めました」


----そう決めて、実際に続けていることが尊(たっと)いです。

「それは、ありがたいことにやらせてもらえているからです。それに、やっぱり楽しいんです。でも、僕にはものすごく突出した部分があるわけではないし、普段暮らしていても思うけどなんてことのない人間なんです。ですが舞台上で輝きたいし、その輝きを届けるために一生懸命、稽古するし僕が演じている、その『役』がきらきらしていたらすばらしいことだし、そうあるべく目指していきます」

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----今年、5月5日のご自身の公式ブログで、その時の出演作品を手がけた森雪之丞さんの『人間達が"奇蹟"と呼ぶに相応しいショウ』という言葉を掲げていましたが、もしかしたら舞台はすべてそうなのかもしれなくて、観客は毎日、奇跡を見せてもらっているのかもしれないと感じました。

「それはもちろん舞台だけでなく、映像も漫画や小説といった創作物はすべて、奇跡を見せてもらっていると思っています。現実ではありえない世界が本当にそこにあるんじゃないかと思わせてくれて、ひたらせてくれる、それはとてもすてきなことで、届けることができるところに僕はいる。光栄で幸せなことなので、これからもこういった舞台を......この言葉を借りるなら『ショウ』を届けたいと思います」


----ところで同じく今年、5月17日の公式ブログで「ほしいものができた」とありました。これがとても気になっているのですが......。

「ほしいものはいつもあるんですが、あのときは靴がほしかったんです。僕、買い物が好きなんです。稽古中や本番中は行かないし、なんかもう、服とかもいらないかなと思ったりするんですが、やっぱり買いにいくと、いろいろ買っちゃう(笑)」


----公演が終わったら「ご褒美に、あれ買おう」といったこともあるのでしょうか。

「......あるんでしょうね。ああー、きっと買っちゃうんだろうなあ」


----最後に、この公演が終わったらなにを買いましょう。ぜひ、読者に明かしてください。

「千秋楽は7月だから、夏ですよね。なんだろう、もう夏物はいいかなと思うので、指輪かレザーを買いますね、きっと(笑)」

----ありがとうございました!


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取材・文/おーちようこ

撮影/石阪大輔


★大好評につき、舞台『東京喰種トーキョーグール』シアター上映が決定!★

チケットぴあでは~6/21(日)23:59まで、プレリザーブ(WEB抽選)申込受付中です!

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7月3日(金)~7月12日(日) 池袋サンシャイン劇場で上演される、ストレートプレイ・ミュージカル「うたかふぇ」!
都内某所にて行われた顔合わせ&初の台本読みあわせに潜入してきました!

★「うたかふぇ」あらすじ★
ドリーム商店街にある、オープンカフェ「マリア」は、いつも歌声にあふれていて、「うたかふぇ」と呼ばれている。
誰かが鼻歌を唄えば、誰かがコーラスを加え、誰かが楽器をならせば、誰かがリズムを取り始める。和菓子屋さんもパン屋さんも、フレンチレストランのシェフや銭湯の看板娘、布団屋にペットショップのオーナーに、信用金庫のOLまで、みんなが集まるオアシスだ。
そんな街に、大型ショッピングモール「フォーシーズン」が建設された。
何十店もの店舗を抱え、何百台もの駐車場を兼ね備え、街の住人達はオープンに向け、大変な盛り上がりを見せている。おかげで、商店街の面々は苦境に立たされ、存亡の危機を迎えていた。
「フォーシーズン」プレオープンの日。ドリーム商店街をあるテレビ番組クルーが取材に訪れる。すっかり唄う元気を無くしていた「マリア」に、話題のアイドルや記憶喪失の女、さらには宿敵「フォーシーズン」事業本部の男まで現れて、商店街は大混乱。 
瀕死の状態のドリーム商店街は、立ち上がれるのか? そして、「うたかふぇ」に音楽は戻るのか・・・・・・・・・?

★顔合わせ&台本読み合わせレポート★
この日初めてオールスタッフが揃い、挨拶と台本読み合わせが実施されました。
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