今年、10周年を迎えている梅田芸術劇場。
大作ミュージカルからストレートプレイ、外国のプロダクションの招聘公演、宝塚歌劇団の公演まで幅広い舞台を上演していますが、宝塚歌劇100周年(2014年)へ向けて、元トップスターたちが集結した華やかなOG公演が行われていたのも印象的です。
そんな宝塚OGたちが、梅芸10周年にも集結、
『SUPER GIFT!~from Takarazuka stars~』 と題した公演がこの秋に上演されます。
出演は、元男役トップスターの剣幸、杜けあき、安寿ミラ、姿月あさと、湖月わたる、
元トップ娘役からはこだま愛、森奈みはる、星奈優里、彩乃かなみ。
この顔ぶれですと...剣さん&こだまさんの元月組トップコンビ(初演のミーマイ!)、安寿さんと森奈さんの元花組トップコンビ(ブラック・ジャック!)が実現しますね。
さらにスペシャルゲストとして、紫苑ゆう、涼風真世、一路真輝、稔 幸、愛華みれ、真琴つばさ、和央ようか、水 夏希、大和悠河、壮 一帆ら元男役トップスター、
加えて大阪公演には宝塚歌劇団より専科の美穂圭子、華形ひかる、沙央くらまの出演も決定!
豪華なステージになりそうで、期待が高まります。
この公演に出演される杜けあきさんのポスター撮影風景を取材、さらにお話も伺ってきました。
★ ポスター撮影風景レポート ★
さすが元トップスター、どんなポーズをとっても決まる杜さん(しかも次々素敵なポーズが繰り出される)!
ご本人も撮影したカットを見ながら「今のいいですねぇ」とその出来に満足そう。
また、まわりのスタッフさんにも「これ素敵ですね」等々、積極的にコミュニケーションを取っていく杜さんに、現場の空気も明るく軽やかになり、撮影も滑らかに。
さらには「昔の自分みたいねぇ! 二番手時代の顔(笑)」なんてコメントも...。
もうワンポーズは、大きなリボンを手にした撮影です。
デザイナーさん、カメラマンさんと打ち合わせ中。
杜さんの楽しそうな表情は"Gift"をお客さまに贈るかのように素敵で、こちらもサクサク撮影が進みます。
撮りはじめたらあっという間、順調な撮影でした。
★ 杜けあき INTERVIEW ★
――撮影ではすごくカッコよくポーズが決まっていました。何かスイッチが入るんでしょうか。
「スイッチというか心の開放ですね。もともと自然体が好きなので、思ったまま、その時にしたいことが出来ると一番嬉しいんです。ただ今回は変わり燕尾風のお衣裳で、久しぶりにネクタイまで締めていましたので、ちょっとは(男役を)意識しました。最近はこういった写真撮影でも、ドレス系が多いんですよね。だから少しドギマギしました。あれ? 現役の時はどうやってたんだろう!? と(笑)。だから逆に意識しないようにしたら、あんな感じになったんですよ」
※確かに『Celebration 100!宝塚』の時はフェミニンな衣裳でしたね→コチラ
――杜さんは宝塚100周年のシリーズにも出演されていましたが、今回は梅田芸術劇場の10周年、宝塚101周年の記念のショーになります。何か気持ち的に違うものでしょうか。
「やっぱり違いますね。梅田芸術劇場さんには退団してからたくさん出演させていただいて、とても思い入れのある劇場です。そしてやっぱり宝塚OGとしても100年と101年はものすごく重みが違います。100年はお祭りでしたが、101年は新たなスタート。それにOG公演というものがある意味定着してきていて、とても皆さまに喜んでもらえている。でも、もう100周年が終わったらOG公演はないのかなと思っていました。また(101周年で)スタートしたというのは、皆さんに喜んでいただいているからこそ、こうやって続けていけるんだなと思います。ここまで定着させてくださった梅芸さんにも感謝していますし、すごいなと思っています。たしかにOG公演って、すごく面白い現象ですよね、年を経るごとに卒業生もどんどん増えるわけですし(笑)」
――普段は女優さんとして活躍されている。そんな中、ふたたび男役の顔をステージで見せるお気持ちは。
「私たちも外では普通に女優の仕事をしていますが、あの舞台に戻った時に、昔を思い出したり、今は出来ない爆発的発散ができたりします。男役ってそういう不思議な魅力もあります。でも私自身も宝塚を卒業して、15年以上、宝塚に関係するものは一切出ていないんですよ。100周年に向けてというお話があって初めて出演させていただいたんです(2011年『DREAM TRAIL ~宝塚伝説~』、2013年『DREAM,A DREAM』)。それはやはり男役というものをとことん追求してきたので、それに(退団するときに)一度ピリオドを打ち、今度はそこから女優になるというのはすごく大変な作業だったんです。自分でそこにある程度納得いくところまでいかないと、変に戻ってはいけないという気持ちがあったんですよ。それがきっとどこかで「あ、もうやっても大丈夫だな」という瞬間が来た...それは、演じる上で男とか女だとかを超越した瞬間だったのかもしれませんが、その時に男役というものを再びやったらすごく新鮮で。これは<男><女><男役>という人間の種類がいるんではないかと思うくらい、面白い魅力があるなと思いました」
――最後に、今回のタイトルは『SUPER GIFT!』ですが、ご覧になるお客さまにどんな気持ちをGiftしたいですか?
「宝塚は永遠なんだなと思っていただけるような気持ちをGiftしたいかな。この世界は本当に終わりがない。OGすらにも可能性を感じてもらえる。そういうような<永遠>ですね。100周年の時は<絆>とかそういう気持ちだったのですが、今度は<フォーエバー>ですね」
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
9月12日(土)~27日(日) 東京国際フォーラム ホールC(東京)
10月3日(土)~8日(木) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
一般発売:7/11(土)
プレイガイド最速先行
いち早プレリザーブ受付中!
★前方列10列目以内「ぴあスペシャルシート」受付あり★
【受付】6/15(月)11:00まで受付中
※ぴあプレミアム会員限定の先行です。