2020年1月アーカイブ

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1月10日(金)CBGKシブゲキ!!にて 『おとぎ裁判』第2 審~戦慄の誘拐パレード ビッグマウスにご用心♪~が開幕した。
物語の舞台となるのは、おとぎの国の奥深くにある"幻火(まほろび)の館"通称"Castle Torch(キャッスル・トーチ)"。 この屋敷の主・裁判官の"アケチ"に判決を求め、おとぎの国の住人たちが毎夜ここを訪れる。 しかし、その灯火に照らし出されるのは、残酷で美しいたったひとつの真実だけ。 おとぎの国で炙り出される"シンジツ"とは...?

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誰もが知っているおとぎ話を裁判にかけるというストーリーで、個性豊かなキャラクター達が歌あり踊りあり笑いありのジャッジメントSHOW を繰り広げながら、たったひとつの真実を暴いていく。2018年9月の初演では、物語りの判決シーンで、観客が会場でレンタルが可能なトーチ(ろうそく型ライト)を使い、劇中の判決に参加ができる参加型ジャッジメントタイムも話題となった。待望の第2弾となる今作では、ハーメルンの笛吹き男を裁く。

1月10日(金)、開幕に先駆け公開ゲネプロとマスコミ向けのフォトセッションと挨拶が行われ、出演者たちが登壇。それぞれ意気込みを語った。

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ロッキン=ヨーコ「私のキャラクターはおとぎの国とゲンジツの世界を行き来するキャラクターです。案内人という立場として、みなさまをスムーズにおとぎの国へご案内出来るように精一杯頑張りたいと思います!全キャストさま本当に個性豊かなのでそれにしがみついて、私自身がおとぎの国を楽しみたいと思います!」

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横井翔二郎「この日の為に、引くほど稽古をしてきました(笑)我々自信を持ってこれは面白いんじゃないかと思える物を、これからようやくお客さまの前で披露出来るという事で非常に楽しみにしております。本当に全員まとめて巻き込んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。」


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碕 理人「とうとう初日が開きます。僕たち7名の個性的なキャスト、そして演出のキムラさん、本当にお世話になっているスタッフのみなさん、全員でこの舞台を創り上げました!あとはお客さまに来て頂いて、お客さまにも参加頂いて、それで1つの舞台が出来上がると本気で思っております。今回題材が"ハーメルンの笛吹き男"という事で、笛吹き男ピート役の碕理人、果たしてどんな人物なのか...!悪い奴なのか、良い奴なのか、それとも...!!(笑)本当に楽しい舞台となっておりますので、是非みなさま劇場でお待ちしております!」


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廣野凌大「みなさま先ほどからおっしゃっているように、稽古からスタッフさんもキャストさんも全身全霊で引くほど稽古をしてきて(笑)、それを劇場に持ち込んで全部が詰まっています。お客さまには引くくらい楽しんで頂いて、手の毛細血管が爆発するくらい拍手をして頂いて、涙腺が無くなるくらい泣いて頂いて、そして最後歩けなくなるくらい地団駄を踏んで頂いて、全身が凄いことになるまで楽しんで頂きたいと思っておりますので(笑)是非よろしくお願い致します!」


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東 拓海「少し緊張しています。お客さま参加型という事で、稽古場でスタッフさん達の前でやっていた物をついにお客さまにお見せするのでどういうリアクションが返ってくるか楽しみであり不安でもあるのですが、メロディ(ロッキン)が物理的にエスコートして、アケチ(古谷)とジュード(東)が気持ちをおとぎの世界へエスコート出来るように、盛り上げていけたらなと思っていますので是非よろしくお願い致します!」


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芹沢尚哉「今回座長の大和くんをはじめ『おとぎ裁判』愛に溢れる座組でして、本当に雰囲気が良くてそんなスタッフさんキャストのみなさんに恵まれている中でやらせて頂けるのは本当に幸せです。何よりトーチ(お客様)のみなさまと一緒に創り上げる作品というテーマもあるので、公演1回1回唯一無二の公演をお届け出来たらなと思っていますし、一緒に創り上げられたらなと思っております!」

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古谷大和「出演者が7人しかいなくて、初演からやっているのが4人と、今回の第2審から入ってくれた心強い3人のおかげでとても素敵なキャラクターたちが生まれ、それを創り上げてくれたスタッフさんのおかげで...、これみんな言っているのってなかなか無いというか、環境と共演者が凄く素敵だとみんなが思えるような稽古期間を創れたことがまず幸せだなと思っています。おとぎの世界のことをずっと考えておとぎの世界に生きていると、現実の辛い事とかひと時この世界に入って忘れることが出来るような、そして忘れてまたゲンジツの世界に戻った時には前向きになれるような作品に出来たんじゃないかなと思いますので、是非おとぎの世界にいらっしゃるお客さまには全身で楽しんで頂いて、また現実の世界が輝いて見えるように楽しんで頂ければ良いなと思ってます!おとぎの世界でお待ちしております!」


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舞台『おとぎ裁判』第2審〜戦慄の誘拐パレード ビッグマウスにご用心♪〜は2020年1月19日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。

Ⓒ2019 CLIE/Mr.AUTHOR
撮影:鏡田伸幸

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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
ゴジゲン松居です。

2020年ですね、観劇初めしましたでしょうか。
東京の観劇初めにぴったりなのがこちら、
ゴジゲン「ポポリンピック」幕開けました。
年末年始返上で準備してまして、
1月3日からこまばアゴラ劇場で幕を開けまして、21日までやっています。
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こんなに長くやってるなら、きっとどこかでは来れるはず!
という悩んでる人の背中を押す記事です!

男7人の芝居、華のない男たちですが、劇は楽しいです。
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お花もたくさん頂きました。
こちら後半の日程には片付けられているのですが、
ここで改めて御礼申し上げます。
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今回の劇は体力勝負。幕間は全力で休むし、終演したらみんな飛ぶように帰ります。
演劇人は酒を飲む、とは言いますが、
今年入って飲み会は一度も行われておりません。
仲悪いわけではなく、それぐらい舞台上に注いでいます。

見た人は朗らかな顔をしていました。
見に来てほしいです。
何度も言うと逆効果になるかもとか思ってしまうのですが、僕らにできるのは、
見に来てほしいと言うことしかなくて。
小劇場の難しいところです。
映画やドラマや大劇場と違うのは、
見に来た人が来て、初めて作品が完成するからです。そして育ててもらえる。

今回は、いつもの男たちがふざけるゴジゲンテイストから少し変わって、優しい社会派、など言われております。
言語化しづらい舞台ですが、
2020年代を楽しく生きていくために、
大事なことが詰まっていると思っています。

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毎公演当日券も出しています。
さあスケジュール帳をチェックだ!赤マルをつけろ!
お待ちしています!
としか言えないやるせなさ!

松居
【ポポリンピック 公演情報】
■2020年1月3日(金)~2月21日(火)東京・こまばアゴラ劇場
■2020年1月25日(土)~1月27日(月)北海道・シアターZOO
 ⇒アフターイベント実施あり!
  1月25日(土)18:00 ゲスト:納谷真大(ELEVEN NINES)
  1月26日(日)13:00 ゲスト:ワタナベシンゴ(THE BOYS&GIRLS)※追加
  1月26日(日)18:00 「ゲーム王は俺だ!~北の国だよ!全員集合~」
■2020年2月8日(土)~2月9日(日)京都府・THEATRE E9 KYOTO

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令和最初の新年を華やかに彩る『ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2020』。5周年を記念して、ブロードウェイとウエストエンドから人気・実力共に兼ね備えたミュージカルスターが集結した。

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アリ・エウォルトは『レ・ミゼラブル』のコゼット役でブロードウェイ・デビュー。アジア系アメリカ人として初めて『オペラ座の怪人』のクリスティ-ヌ役に抜擢され、30周年公演の主演も務めた注目のソプラノ。今回が2度目の来日。

エマ・キングストンは2018年『エビータ』のインターナショナルツアーでオリジナルクリエイターのアンドリュー・ロイド=ウェバーらによってエヴァに抜擢された。東急シアターオーブで見せたエヴァ役での繊細かつ大胆なパフォーマンスは記憶に新しい。今回、待望の再来日が実現。

ディーン・ジョン=ウィルソンはウエストエンドで『アラジン』のオリジナル・アラジン役に大抜擢された。続いて渡辺謙、ケリー・オハラ主演で絶賛された『王様と私』ロンドン公演の若き恋人、ルンタ役を務める。この公演を映像に収めたロンドン版『The King and I 王様と私』にも出演した、期待の英国若手俳優。今回が初来日。

リチャード・H・ブレイクはブロードウェイのカリスマ的存在として、『レント』(ロジャー)、『アイーダ』(ラダメス)、『ウィキッド』(フィエロ)などに出演する実力派俳優。最近では『ブロンクス物語』のオリジナルキャストとして、映画版でロバート・デ・ニーロが演じたロレンツォ役を務めた。今回が初来日。

ライアン・シルヴァーマンはウエストエンドでリバイバル上演された『ウエスト・サイド・ストーリー』のトニー役を演じ絶賛された。ブロードウェイの代表作に『シカゴ』(ビリー・フリン)、『オペラ座の怪人』(ラウル)など。「もっともスムーズで、もっとも豊かな歌声の持ち主」と称された実力派。今回が2度目の来日。

マイケル・ゼイヴィアはウエストエンドを中心に活躍。大女優グレン・クローズの相手役として『サンセット大通り』のジョー・ギリス役でブロードウェイ・デビューを果たし、続いて『プリンス・オブ・ブロードウェイ』のブロードウェイ公演に出演した。米国ドラマ『ブラックリスト』などにも出演する人気俳優。今回が2度目の来日。

これだけのメンバーが揃うのはミュージカルの本場ブロードウェイ、ウエストエンドでもなかなかないこと。日本での初めてのリハーサルを終えたばかりで、心地よい興奮が残るキャスト6人に話を伺った。

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――今、リハーサルが終わったばかりですが、いかがでしたか?

一同 (口々に) やっぱり最初に話すのはディーンだよね!

ディーン じゃあ、まず僕から(笑)。みんなも同じ気持ちだと思うんですが、始まる前は緊張していたけれど、リハーサルが始まったら緊張なんて吹き飛んでしまいました。素晴らしいオーケストラの音を聞きながらリハーサルできて、とても嬉しかったです。

リチャード こんなに早い段階でオーケストラと一緒にリハーサルできるのはめったにないことなんです。それがとても素晴らしかったですね。

アリ 今日はリハーサルの初日。共演するのが初めての方もいたけれど、ナイスなサプライズだったのはとても楽しかったということなんです。当日は、お客様も一緒にその楽しさを味わっていただけたら嬉しいなと思います。

マイケル ディーンとアリは以前から知ってましたが共演するのは初めてだし、「はじめまして」のメンバーもいる中で、本当に楽しい舞台を経験できることがとてもハッピーです。

ライアン 今回は新年をお祝いする公演。今日、リハーサルを通じて非常に軽やかに楽しく過ごせたので、お客様にも同じように感じていただけたらいいなと思います。

 

――今回のコンサートでお勧めのナンバーは?

リチャード 僕はみんなで歌う曲では「シーズンズ・オブ・ラブ」がお勧めですね。ブロードウェイで『レント』のロジャーを演じて以来、20年ぶりにこの曲を歌うことになるから、本当にワクワクしています。自分のソロでは同じく『レント』からのナンバー「ワン・ソング・グローリー」かな。時を経て再び歌えることが楽しみなんですよ。

アリ グループで歌うナンバーでは「ワン・デイ・モア」が楽しみ。私は以前ブロードウェイの『レ・ミゼラブル』でコゼットを演じたから、また歌えることが本当に嬉しいです。自分の持ち歌としては『オペラ座の怪人』の「シンク・オブ・ミー」。日本には私のファンがたくさんいらっしゃるので、日本でこの曲を歌えるのはスペシャルな気持ちでいます。

エマ 私は「アルゼンチンよ、泣かないで」。前回来日した『エビータ』の公演が本当に素晴らしかったから、再び同じ東急シアターオーブで歌えることにワクワクしています。それに、以前からお気に入りの「パレードに雨を降らさないで」(『ファニー・ガール』)が歌えるのも楽しみですね。

マイケル 僕もグループナンバーでは「ワン・デイ・モア」をお勧めしたいと思います。コンサートでは何回も歌ったことがありますが、マリウスのパートを歌っていたんですよ。今回初めてジャベールのパートを歌わせていただくので、楽しみにしていてください! 自分の歌うナンバーではライアンとデュエットで歌う「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」(『オペラ座の怪人』)。ソロで何度も歌ったことがありますが、デュエットでは初めてなので、持ち歌としてはこれがお勧めです。『プリンス・オブ・ブロードウェイ』がブロードウェイで上演されたときにこのナンバーを歌ったんですよ。

ディーン 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の「スプレッド・ザ・ラヴ・アラウンド」。10年前に僕がデビューした思い出の作品の曲ですね。自分のナンバーでは『王様と私』の「アイ・ハブ・ドリーム」。映画や舞台でとても有名な曲だし、この曲をデュエットするアリも僕も『王様と私』に出演していたんです。僕にも日本にファンがいるので、みなさんに聞いていただきたいと思います。

ライアン 「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」はコンサートで何回も歌ったことがあるんですが、デュエットで歌うのは初めてだから、この曲をお勧めしたいですね。

マイケル いやいや、ライアンは僕と歌えるからそれが一番だと推してるんだよ(笑)!

ライアン (笑)。自分の持ち歌としては、日本でもNHK交響楽団と歌った『ウエスト・サイド・ストーリー』の「マリア」になります。以前はトニーを演じていて、何度も歌った大事な曲。あいにくトニー役にしてはちょっと年齢が上になってしまったけれど(笑)コンサートで歌う分には問題ないでしょう。

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1月10日(金)より赤坂RED/THEATERで、荻田浩一さん作・演出のレビューが開催されます。

現在はミュージカル、ストレートプレイ、オリジナルから翻訳ものと多彩な舞台作品の演出家として活躍している荻田さんですが、もともとは宝塚歌劇団所属の演出家としてキャリアをスタートさせ、歌劇団では数々の記憶に残るショーを作っています。

その荻田さんの、久しぶりの新作ショー!!
タイトルは、Tabloid Revue『rumor~オルレアンの噂~』
いったいどんなステージになるのか、稽古場を取材させてもらいました。
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レギュラーキャストは5名。
今回は「赤坂RED/THEATERの空間で愉しむSONG&DANCEのエンターテインメント」「小劇場ならではのショー」「煌びやかなパフォーマンスとドラマ仕立てのミュージカルが混ざり合うハイブリッドな小宇宙」とのことで、ギュギュっと濃密な世界が広がるのではないかと想像していますが......
キャストの皆さんは、劇場サイズに収まりきらない、パワフル&ハイレベルな技術を備えた方々ばかり!

まずはキャストをご紹介(五十音順)。

彩乃かなみさん
美声で知られた、元宝塚月組トップ娘役さんです。
今回も天使の歌声を響かせています!
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石川新太さん
子役時代から活躍し、今は若き実力派!最近では『ジャージー・ボーイズ』などの人気作でもしっかりその個性を光らせている、多才な男子です。
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宇月颯さん
元宝塚月組の人気男役スターさん。
宝塚時代はクールなダンスに渋さも素敵な男役さんでしたが、退団後は主にミュージカルの舞台でとってもチャーミングな魅力を振りまいています。
彩乃さんとは月組で同時期を過ごしていますね。
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大野幸人さん
伸びやかかつ華やかなダンスを得意とする名ダンサーですが、近年はミュージカル、ストレートプレイでも活躍。今回も、ダンスはもちろん素敵な歌声にも注目。
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中川賢さん
Noism1のトップダンサーとして2018年まで活躍していた、こちらも日本を代表する名ダンサー。
今回は意外なコメディセンスにも注目...な気が、します...。
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この5人のレギュラーメンバーに加え、ゲストシンガー・剣幸さん&月影瞳さん、ゲストダンサー・小野妃香里さん&三井聡さんが日替わりで出演されます。

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2020年1月、シアタークリエで上演される『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』
もともとは「音楽座ミュージカル」がその旗揚げ作品として1988年に初演した作品です。

いま現在活躍するミュージカル俳優の多くが影響を受けた名作『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』はどんな経緯で誕生したのか。
音楽座ミュージカル チーフプロデューサーの石川聖子さんにお話を伺いました。
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●『シャボン玉~』誕生秘話
 
―― 最初に『シャボン玉~』を創ることになった経緯を教えてください。音楽座ミュージカルさんの、旗揚げ作品ですよね。

石川「劇団音楽座という、桐朋学園の演劇科の卒業生で作った劇団があり、彼らが株式会社サマデイを経営していた前代表(故・相川レイ子氏)のところにスポンサードを依頼してきたのが始まりです。前代表自身は事業家で、当初は作品には口出ししませんでした。でも1987年に主要メンバーの大半が抜け、劇団がガタガタになる事件が起こった。その時に相川が残ったメンバーを集め、「これからは自分が創りたい作品を、自分のやり方で創る。それに賛同するのなら残ってください」と話したら、メンバーは全員、一緒にやりたいと言った。そこから始まったのが"音楽座ミュージカル"なんです」
 
 
―― ちなみに石川さんはいつから音楽座ミュージカルに?

石川「前代表がサマデイグループを起業(1979年)したときから一緒にいました。劇団を引き取るという話が出た時に、一番反対したのが、私(笑)」
 
 
―― そうなんですね。そしてそんな波乱万丈の出発だった音楽座ミュージカルが旗揚げ作に『シャボン玉~』をやることにしたのは。

石川「その時にすでに翌年・1988年5月に(もともとの劇団音楽座で)何かやるつもりで本多劇場を押さえてあったんです。何をやりましょうか、となり、筒井広志さんの小説『アルファ・ケンタウリからの客』はどうかという提案があった。劇団員のひとりがだいたいの粗書きを持ってきて.....あの、前代表って変わった人で、ちゃんと読まないんですよ(笑)。パラパラっと最初と最後に目を通しただけで「これでいいわ、これでいきましょう」って」
 
 
―― 何かピンと来るものがあったのでしょうね。

石川「ただ、その時の粗書きは、今の脚本に100分の1も残っていないと思います(笑)。私、その時まで、代表が脚本や演出の才能があんなにある人だって知らなかったんです。いろいろな事業をやる人で、絵画・映画・哲学・物理学に造詣が深い人ではあったのですが、『シャボン玉~』から始まって、こんなに一連の作品を創り上げる才能がある人だって長年一緒にいたのに知りませんでした。音楽座ミュージカル12作品には、相川の強烈な哲学が流れています。脚本から演出から何から何まで、すべてにすごいセンスがあった。相川は物語の枠組みを使って、自分の思いを作品に入れたい、と言っていました」
 
 
―― ご自分の思い、ですか。

石川「相川は自分が生きていく上で必要なものをそこに入れ込んだのだと思います。そばにいて、大きな穴ぼこを抱えているような人だと感じていました。それを埋めるために音楽座ミュージカルを創ったのかなと。こういう風に生きれば自分も生きていけるんだって、自分を励ますために創った作品群。それが、観る方の共感を生んだのではないかなと思います」
 
 
―― 音楽座さんの作品群に登場するキャラクターは、皆、一生懸命生きていますね。

石川「はい、ご覧になっている方はおわかりかと思いますが、いろいろな手法を使っていろいろな題材をやっていながら、言っていることは常に同じ。けっして立派な人が出てくるわけではない。私たちと同じように問題を抱え、過去や葛藤と闘い、傲慢さや卑怯さもあり。弱い心を持つ人間が、いったいどうやったらちゃんと生きられるんだろうということを、作品に仮託し、歌とダンスという抽象性の高い手法で、説明ではなく感じてもらう...というものです」
 
 
―― 『シャボン玉~』初演時の現場はどんな感じだったのでしょう


石川「前代表が「演出に横山(由和)さんを呼びましょう」と言い出して、彼は(もともとの劇団音楽座から)去っていたメンバーのひとりですから、劇団員たちは怒りましたよ(笑)。結局代表の意向でお迎えしたんですが、現場にはものすごい葛藤と憎しみが渦巻いていましたね(笑)。大混沌の中で生まれた作品なんです。そういう意味ではエネルギーがあったかもしれませんが、けっして、美しい枠組みの中で出来た美しい物語ではないんです(笑)」

▽音楽座ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』より 土居裕子、佐藤伸行saboon1 .jpg

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