2019年10月アーカイブ

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文学座公演『一銭陶貨~七億分の一の奇跡~』で瀬戸の陶芸一家の長男・加藤和雄を演じる亀田佳明と次男・加藤昭二を演じる奥田一平です。

立ち稽古が始まり3週間が経ち、本番まで2週間を切りました。

仮の装置を立て込み、稽古続いております。

一場、一場丁寧に当たり、確認していきます。

時には演出家・俳優・スタッフ共に意見を交わしながら検証しております。

今回の物語は瀬戸が舞台となっており、三河弁の持つ独特な暖かさと人情味があります。

その言い回しに役者の表現が引っ張り上げられる感覚も多々あります。

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実際に演じる上で陶芸の知識や技術を学ぶため、陶芸家の町田裕也さんという方の陶房に足を運び、陶器を作っていく工程をご指導いただきました。

台詞の中に、「土練り3年、ろくろが10年、釉掛け5年、釜焼き7年」とあるように一朝一夕にはいかない世界であると痛感しています。

戦時下の厳しい状況の中を、力強く、懸命に生きようとする人々の滑稽さや儚さを感じて頂けるのではないかと思います。

①陶芸のお勉強に行った時の写真.jpg▲陶芸のお勉強に行った時の写真

②陶芸のお勉強A.jpg▲陶芸のお勉強

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最後に各人物写真に名前と役名を付けてご紹介します。

1 鵜澤秀行(井上公人役).jpg▲鵜澤秀行(井上公人役)

2 奥山美代子(加藤トヨ役).jpg▲奥山美代子(加藤トヨ役)

3 奥田一平(加藤昭二役).jpg奥田一平(加藤昭二役)

4 亀田佳明(加藤和雄役).jpg 亀田佳明(加藤和雄役)

5 高橋ひろし(田中次郎役).jpg▲高橋ひろし(田中次郎役)

6 中村彰男(加藤嘉男).jpg中村彰男(加藤嘉男)

7 平体まひろ(水沢秋代).jpg平体まひろ(水沢秋代)

8 吉野実紗(田中みつ役).jpg吉野実紗(田中みつ役)

9 松本祐子(演出家).jpg松本祐子(演出家)

文学座のブログにて毎日「一銭陶貨」の稽古場情報や陶芸に関する情報も掲載しておりますので、そちらもお読みいただければ幸いです。

https://ameblo.jp/bungakuza-issen/

では劇場にてお待ちしております。

◆公演概要◆

【タイトル】文学座公演 『一銭陶貨 ~七億分の一の奇跡~ 』

作:佃 典彦 演出:松本祐子

【日程】2019年10月18日(金)~10月27日(日)

【会場】紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

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新国立劇場は、小川絵梨子芸術監督が2シーズン目を迎え、個人と全体(=国家や社会構造、集団のイデオロギーなど)の関係性をテーマにしたシリーズ"ことぜん"で幕開け! 第1弾として、五戸真理枝の演出により、ゴーリキーの「どん底」が新訳で上演される。9月中旬、初日を約2週間後に控えた稽古場に足を運んだ。

20世紀初頭に書かれた戯曲で、黒澤明により同名の映画に翻案されたことでも知られる本作。社会の底辺と言える木賃宿に集う人々が巻き起こす悲喜こもごもの出来事が描き出される。

日本でも文学座、自由劇場、俳優座などにより、繰り返し上演されてきた「どん底」だが、五戸は21世紀のいま、本作をあえて上演するという"現代性"を強調すべく、オープニングからある仕掛けを施している。物語の舞台はあくまでも現代日本であり、車が頭上を通り過ぎていく高速道路の高架下で、金網や「安全第一」と書かれた工事用のフェンスが立てかけられた場末の地。そこに、とある劇団のメンバーたちが集まり、「どん底」を上演するという構造になっている。

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この日、まず稽古が行われたのは、オープニングから第1幕にかけての部分。仕事をする者、寝転がったまま悪態をつく者、病に苦しむ者、酔っぱらったままの者、そんな彼らに怒りを露わにする者...木賃宿に暮らす面々の暮らしぶり、朝の様子が描写される。貧しさとみすぼらしさが際立つが、不思議と暗い感じはない。

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本作はそもそも、特定の主人公を中心に物語が展開するわけではないのが大きな特徴と言われる。まさに今回の五戸版でも、舞台上に散らばるバラバラの個性が猥雑に、色濃い存在感を放ち、物語を築き上げていく様子が第1幕のわずかな時間からも感じられる。

興味深いのは五戸による演出の指示。第1幕をおよそ45分でひと通り通すと、その後、休憩をはさんで30分ほどかけて、ちょっとした会話の間からセリフの口調や語尾、動きや姿勢についてまで細かく、じっくり丁寧に演出していく。

「セリフに感情が乗り過ぎてしまっているので、もう少し抜いて」、「もうちょっとだけふざけた感じで」、「もう少し雑な感じで」、「怒っているシーンだけど、少し余裕やゆとりがある感じで怒ってみてください」――。時に自ら「すごく不思議なことを言っていますが...(笑)」と前置きしつつ、独特の感覚と言葉を駆使しながら、俳優陣に細かいニュアンスを伝え、主人公のいない場末の舞台に存在するキャラクターたちの個性を浮き上がらせていく。

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令和の時代の「どん底」は見る者に何を訴えかけ、どんな「ことぜん」を浮かび上がらせるのか? 完成を楽しみに待ちたい。

「どん底」は10月3日より新国立劇場にて上演。

(取材・文:黒豆直樹)

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ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の名作戯曲を、才気溢れる演出家たちが新たに創り上げるシリーズ「KERA CROSS」の第二弾として、生瀬勝久演出、出演に、藤木直人、ソニン、真飛聖、小松和重、生瀬勝久 他という華やかな顔ぶれでの上演が発表され、すでに話題となっている舞台『グッドバイ

舞台『グッドバイ』は、太宰治の未完の遺作小説『グッド•バイ』をベースに、KERAが新たにドラマを創り上げ、2015年に初演。第23回読売演劇大賞 最優秀作品賞、優秀演出家賞(KERA)、最優秀女優賞(小池栄子)を受賞し、更に平成27年度芸術選奨 文部科学大臣賞(KERA)を受賞するなど、大きな反響を呼んだ傑作。その戯曲を、2020年1月、生瀬勝久が演出し全く新たな形で上演する。

妻子を田舎に残し、東京で10人もの愛人を作り雑誌編集者として生活する不埒な男・田島周二と、彼を取り巻く女たち、妻、そしてひょんなことから田島と知り合う怪力で大食いの美女・キヌ子、など周囲の人々を巻き込みながら珍騒動が展開される。

今回、新たに公開されたビジュアルでは、藤木扮する田島、ソニン演ずるキヌ子、生瀬演ずる連行、そして真飛聖、小松和重の5名が笑みをこちらに向けている。

good bye visual vol.1.jpg▲今回発表されたビジュアル

KERAの作品史上初のロマンティック・コメディであり、"恋愛狂騒劇"(スクリューボール・コメディ)と銘打たれた、この作品の世界観が垣間見えるような満面の笑顔だ。

KERA CROSS第二弾『グッドバイ』は、2020年1月11日より、かめありリリオホールを皮切りに、2 月にシアタークリエ他、全国各地で公演。 

詳細は「KERA CROSS」オフィシャルサイト(https://www.keracross.com)で順次公開。

<公演詳細>

KERA CROSS 第二弾『グッドバイ』

原作:太宰 治(「グッド・バイ」)

脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

演出:生瀬勝久

出演:

藤木直人 ソニン 真飛聖 朴璐美 長井短 能條愛未 田中真琴 MIO YAE

入野自由 小松和重 生瀬勝久

●2020年1月11日(土)~13日(月・祝) かめありリリオホール 

●2020年2 月4(火)〜16日(日)シアタークリエ 

チケット料金=10,000円(全席指定・税込)

チケット一般発売=2019年11月16日(土)

●各地公演(2020年)
【山形公演】1月16日(木) 山形市民会館
【新潟公演】1月18日(土) 長岡市立劇場
【広島公演】1月21日(火) JMSアステールプラザ 大ホール
【大阪公演】1月23日(木)〜26日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

【香川公演】1月28日(火) レクザムホール(香川県県民ホール)小ホール
【愛知公演】1月30日(木)〜31日(金)日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【福島公演】2月2日(日) パルセいいざか

企画・製作=東宝  キューブ

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