2019年9月アーカイブ

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【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #1】
 
ロマン・ポランスキー監督映画をもとに、1997年にウィーンで初演されたヴァンパイア・ミュージカルの傑作『ダンス オブ ヴァンパイア』
日本では2006年の初演以来、山口祐一郎が主演をつとめ、熱狂的に支持されている人気ミュージカルです。

物語は吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、時にコミカルに、時に哲学的に、人生の深淵を描く内容。
ひと癖もふた癖もある登場人物たちのやりとりひとつとっても楽しい作品です。

この中で、ヒロイン的ポジションなのが、伯爵に憧れる女の子、サラ
娘を大事にしすぎる親の庇護下を飛び出し、新しい世界を見たいと望む好奇心旺盛な少女ですが、ほかのキャラクター同様、この子もなかなかひと筋縄ではいかない人物です。
なんと言っても、お風呂が好きすぎる...!?

そんなヒロインに今回初挑戦する桜井玲香さんにお話を伺ってきました!

乃木坂46の初代キャプテンとしてファンからもメンバーからも愛された桜井さんは、9月1日の「乃木坂46 真夏の全国ツアー2019」千秋楽公演をもって乃木坂を卒業。
このインタビューはその翌週、卒業したばかりのタイミングで行われました。

※サラ役は神田沙也加さんとダブルキャスト。

◆ 桜井玲香 INTERVIEW ◆

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―― 乃木坂46をご卒業されたばかりですね。卒業公演の映像をニュースなどでもたくさん拝見しました。今の感覚は...寂しいですか?


「まだあんまり実感が湧かなくて。ライブ(9/1の卒業公演)が終わった翌日も、2代目キャプテンになった秋元(真夏)の出演舞台のゲネプロがあって(舞台『サザエさん』)、それをメンバーのみんなと観に行って。あんなに涙のお別れをした次の日に、十数人のメンバーと会っちゃいました(笑)。でも、こんなによくしてもらっていいのかっていうくらい、最後までみんなの愛を感じた卒業でした。大満足です」
 
 
―― そしてこの『ダンス オブ ヴァンパイア』が卒業後、舞台としては新たな一歩になると思いますが、その前に、桜井さんは昨年末から今年のあたまにかけての『レベッカ』"わたし" 役が、グランドミュージカル初挑戦でした。まずこの時の思い出から伺わせてください。初日のこと、覚えていますか?
 
「緊張しすぎて、覚えてません(笑)」
 
 
―― 『レベッカ』って、"わたし" のソロから始まりますよね。緊張もひとしおだったと思いますが...。

「そうなんです、あたまが真っ白でした(笑)。稽古場でさえあの第一声を出すのは緊張していたので、慣れないまんま初日を迎えてしまった......という感じでした。"わたし" は、ご一緒した大塚千弘さんが初演から演じていらっしゃるんですが、千弘さんもあのオープニングがトラウマらしく「玲香ちゃん、もうホント、緊張するからー!」「すごいから!」って仰っていて。仰るとおりとても緊張はしたのですが、千弘さんがあえてそう仰ってくれたから私も素直に「怖いです」って言えたし、千弘さんでさえ緊張するんだ、っていう安心感もあり、とても助かりました」
 
 
―― 緊張しても仕方ない、と。

「はい。でもまさか(本格ミュージカル出演)1作目で、物語の先陣を切るパートを担当するとは思っていなかったので、ちょっと作品を間違えたかな!? って思ったのですが(苦笑)。だって、指揮を見て歌うのも初めてだったんです!」

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乃木坂46井上小百合が主演し、元℃-uteの矢島舞美、ドラマや映画の話題作への出演が続く富田望生と注目キャストがそろう舞台「フラガール-dance for smile-」
2006年に日本アカデミー賞を総なめにした傑作映画の舞台化に際し、稽古場取材会、会見が行われた。

稽古場取材会では、総勢11名でのパフォーマンス。フラガールたちが元気いっぱいに踊る明るいナンバー、そしてしっとりとした表情を見せる2曲を披露した。

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会見では出演者たちがそれぞれに意気込みを語った。

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井上小百合(乃木坂46)
「この作品はわたしも母親と映画館に見に行った作品なんですが、何の気なしに見ていた作品で、わたしが主演をやることになるとは思っていなかったので、本当にありがたい機会だなと思っています。どこにでもいるような少女が成長していって、なにか世の中を大人たちを変えていくというお話を通して、わたしもここにいる皆さんと、成長していけたらいいなと思っています」

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矢島舞美
「今回はわたしは先生役ということで、みんなにフラを教える立場なんですけど、フラガールは炭鉱で働いていた女の子たちがこのフラダンスをはじめて成長していく物語なので、実際に舞台上にたって、お客さんを目の前に踊る姿が、実際のストーリーとリンクしてとてもリアリティのあるものになるんじゃないかな、と思います。そんなみんなに心突き動かされながら、わたしが演じる平山まどかも成長していく姿をみなさまにも感じ取っていただけたらうれしいなと思っております」

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富田望生
「わたしはこの物語の舞台、福島県いわき市で生まれ育ちました。『フラガール』という映画はものごころついてはじめてみた映画でして、自分にとって思い入れのある作品です。ハワイアンセンターにも何度も行っていたので、なんて華やかなおねえさんたちなんだ!と見ていた、夢とも憧れともちがう、どきどきわくわくするこの感情を、今度は舞台に見に来てくださったみなさんに届ける側になるんだ、と。そんな想像もしていなかった不思議な気持ちで稽古が進んでいくなかで「あ~なんちゅう世界に足を踏み入れてしまったんだろう」というくらい(笑)すごくリスペクトのある作品ですし、もちろん故郷に対する愛というのもある作品ですし、そういうことも含めて素敵な舞台をお届けできたらな、と思います」

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太田奈緒(AKB48)
「わたしはフラガールという作品はすごく人気で、その舞台に、まだ舞台経験もそんなにない中で大事な役を任せていただけるので、みなさんに追いつけるくらいがんばりたいです。個人的には他のいろんなアイドルのみなさんもおられるので、そのファンの方も見にこられるとおもうので、そういうファンの方を奪いたいな......(笑)と思っています、がんばります!」

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福島雪菜(劇団4ドル50セント)
「普段は劇団4ドル50セントという劇団で活動させてもらっているんですけど、劇団以外に出るというのが今回はじめてで、最初は聞いたときに、マネージャーさんこれ送る人間違えてるんじゃないかな?自分じゃないのでは?と思っていたんですけど、マネージャーから、いやお前が出るんだよ、言われて、最初は緊張するかなとおもっていたんですけど、今はわくわくとドキドキで一生懸命がんばろう、とそういう気持ちです。」

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伊藤修子
「わたしだけ40代で、結構大変なんですけど(笑)。さっき冨田さんが始めてみた映画がフラガールといってたんですけど、わたしはE.T.とかそういうレベルなんですけども......(笑)。みなさんについていくのが大変ですが、がんばっていこうと思っています。よろしくお願いいたします。」

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舞台『フラガール - dance for smile -』は、10月18日(金)から27日(日)まで東京・日本青年館ホール、11月2日(土)から4日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットぴあでは9月19日より先行先着を実施。一般発売は9月21日(土)より。

(撮影:川野結李歌)

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『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』『マタ・ハリ』等、数々のヒットミュージカルの音楽を手掛けるフランク・ワイルドホーン
彼の生み出した珠玉の名曲たちを、豪華スターが歌いつぐミュージカルショーFRANK WILDHORN & FRIENDS 2019が10月に東京にて開催されます。

メインアクトレスは柚希礼音
元宝塚歌劇団星組トップスターとして人気を誇り、退団後はミュージカルに、音楽活動にと活躍中。
昨年はワイルドホーンの手掛けた『マタ・ハリ』日本初演に主演したのも記憶に新しい彼女。
今年は芸能活動20周年を迎え、いっそう精力的に活動しています。

女優としてひっぱりだこの柚希さんですが、いわゆる「ミュージカルコンサート」に出演するのは意外なことに、今回が初。

柚希さんにワイルドホーンさんの楽曲の魅力や、コンサートに挑む心境などをお伺いしました。

★ 柚希礼音 INTERVIEW ★

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―― 柚希さんはこれまでにフランク・ワイルドホーンさんの作品は『スカーレット・ピンパーネル』(2008年の宝塚星組公演)、『マタ・ハリ』(2018年)にご出演されています。ワイルドホーンさんは日本でも、その楽曲はもちろんご本人の人柄もミュージカルファンの間ではお馴染みですが、最初にお会いしたのは『スカーレット・ピンパーネル』の時でしょうか?

「はい。わざわざ来日されて歌稽古をしてくださったのですが、その時に初めてお会いしました。ワイルドホーンさんがいらっしゃる前にも稽古は進めていたのですが、彼がピアノを弾いてくださって、それにあわせて歌ったときに「なんて素晴らしい楽曲なんだ!」って思ったんです。緩急やテンポが、ドラマチックなんですよね。この方がこの素敵な音楽を作ったんだ......いや、こういう方が作られる楽曲だから素敵なんだ......って思ったのを覚えています」
 
 
―― 中でも『スカーレット・ピンパーネル』で柚希さんが演じたショーヴランには、『君はどこに』という素敵なナンバーがありますね。

「そうなんです、まさに『君はどこに』で思ったんです。"タラララ、タラララ"と音取りをしている段階では「これはどういう歌なんだろう...?」と思っていたのに、ワイルドホーンさんが弾いてくださったら、切なさや複雑な感情が一気に伝わってきて「こんな素敵な曲なんだ!」とわかった(笑)。元々ご自分でピアノを弾きながら作曲される方だからでしょうか、さすがですよね。その後『マタ・ハリ』の時も思ったんです。まだ役作りが見えていないときから、音楽が役作りを引っ張ってくれるようだな、と」

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5人のイケメン&5人の美女たちが織り成す恋の駆け引き。
『ラヴズ・レイバーズ・ロスト -恋の骨折り損-』 が10月1日(火)に開幕します!

日本では『恋の骨折り損』として知られるシェイクスピアの戯曲ですが、このミュージカルは、演出の上田一豪さんく「シェイクスピアだってことはいったん忘れて、現代のぶっとんだコメディだと思って観に来てほしい」という、まったく新しい作品になっています。

出演も、村井良大、渡辺大輔、入野自由、大山真志、三浦涼介 という今をときめく若手イケメン俳優に、
沙央くらま、中別府葵、田村芽実、伊波杏樹、樋口日奈 という様々なジャンルで活躍する個性豊かな美女たち!

宣伝ビジュアルもオシャレでゴージャスな雰囲気ですよね。

9月某日、通し稽古を取材してきました。
演出の上田さんのコメントとともに、その様子をお届けします。

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舞台はアメリカのとある高級リゾート地。
大学卒業後5年たち、その間放蕩生活を送っていた国王ファーディナンドと学友のビローン、デュメーン、ロンガヴィルですが、国王は「これから3年間は恋愛禁止、ひたすら勉学に身を捧げる」と誓いをたて、友人たちにもその勅令を出します。しかも「女性は我が宮殿の1マイル以内に近付いてはならない」とまで...!
だが隣国の王女が病の父王に代わり大使として国王に面会に来る約束になっていたため、この時だけ特例として許可が下りたものの、やってきた王女とその友人たちは、国王と学友たちとかつて恋心を抱きあった相手で...!?
「恋愛禁止」の誓いを立てた若者たちが、しかし押さえきれない恋心に振り回されてしまう、コミカルなストーリーです。

 
まず稽古場に入って抱いた感想は「若い!」。
休憩時間もすでに、熱気に溢れています。
上田さんによると「僕の稽古場、だいたいこんなかんじです。ワイワイ仲良くやってます(笑)」

そして稽古場の2階部分にとっても気になるとある小道具が鎮座。この記事の写真にもチラリと写りこんだりしていますが、それは「残念ながら実際には使いません。(劇中で登場する)箱に入らなかったんですよ~」上田)とのこと。とはいえ、ちょっぴり作品を象徴するような? 存在でもあります。

通し稽古の前には上田さんから「今日は "お風呂" もあります」といった説明が。

お風呂!
そう、このミュージカル、ある方の入浴シーンがあります!お楽しみに!!

さて、物語は前述のように、国王が学友たちと「恋愛禁止」の誓いを立てるところからはじまります。

煩悩断ち(?)する男子たち...。グラビア写真といったものから、PS4まで。若者が好きなものをボンボン箱にしまっています。LLL1-11_ZZZ5466.JPG

もっとも未練たらたらなのがビローン=村井良大さん
国王から「じゃあいいよ、帰って」とまで言われてあわててとりなすビローン...。なんだかその気持ち、よくわかります(笑)。
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↓ 男の子~!
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どーも、名古屋のミラーマンこと佃典彦です。

今回の文学座公演「一銭陶貨」の台本を担当致しました。

さっそくですが「陶貨」って聞き慣れない言葉ですよね。僕も最初「何だそりゃ」って思いました。「陶貨」との出会いはNHK名古屋局の会議室でした。ドラマ担当のディレクターからシナリオをお願いしたい企画があるので来てくれと呼ばれたのです。で、おもむろに出されたのが「陶貨」でした。見た瞬間、「おはじきですか?」と尋ねたところ「いえ、陶貨です・・・一銭陶貨」とディレクター。実は第二次大戦末期、愛知県瀬戸市で製造されたシロモノだとか。「え?陶器のお金ってことですか?」当たり前の質問にディレクターは一銭陶貨にまつわる話を僕にしてくれました。

「昭和19年、金属も足りなくなった日本は家庭からは鍋や釜、もちろん寺の鐘や仏像やあらゆる金属を武器に変えるべく金属供出を断行しました。そしてついにお金もその対象になったのです。金貨・銀貨・銅貨に代わるモノとして選ばれたのが陶器と言うワケです。有田焼の有田、清水焼の京都、そして瀬戸物の瀬戸。この三都市に陶貨製造の命が下ったのです。ポイントは<割れない陶器>・・・当然お金ですから割れたりしちゃったら大変です。しかし当時はまだセラミックなんかありません。

しかもお金ですから富士山やら「大日本帝国」なんて文字やらを小さい中に極印しなければならない・・・。さらには空襲が襲うわ、男衆は兵隊にとられていなくなるわで普通に考えたら新しい技術を開発するなんて状況じゃない。有田と京都は早々に白旗を上げました。しごく当然です。でも瀬戸の職人<窯ぐれ>達は違いました。最後の最後まで苦難と闘って

陶貨を作ったのです。」

話を聞いてなんだかメチャクチャ感動しちゃいました。目の前にある一銭陶貨が誇らしく思えました。だって瀬戸市は僕の住んでる名古屋のすぐ隣なんですから!

しかしながらこの企画は編成上の都合でお蔵入りに・・・。何とかしてどこかでこの瀬戸の職人の意地っ張りの物語を作品に出来ないかと思っていました。

声が掛かったんです、僕に、文学座さんから!これは大チャンスと松本祐子さんにプロットを書いて渡しました。三本書いたっけ。そしてついに「一銭陶貨」は上演される運びとなりました。稽古初日の本読みに顔を出した僕は自分の作品なのにウルルと泣けちゃうシーンもあったりしまして、これはもうステキな意地っ張り達の物語になる事を確信しました。

是非、皆さまご来場下さい!お待ちしております。

稽古初日 写真.jpg▲ 稽古初日に撮影した集合写真

IMG_5008.jpg▲ 2007年『ぬけがら』公演舞台写真

◆公演概要◆

【タイトル】文学座公演 『一銭陶貨 ~七億分の一の奇跡~ 』

作:佃 典彦 演出:松本祐子

【日程】2019年10月18日(金)~10月27日(日)

【会場】紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

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■新作ミュージカル『怪人と探偵』 vol.3■


あの怪盗二十面相明智小五郎を題材にした、新作ミュージカル『怪人と探偵』
その稽古場レポートの、ラストとなる第3回をお届けします!

名作詞家・森雪之丞の作・作詞・楽曲プロデュースということで、セリフや歌詞の美しさ、音楽の高揚感はやはりピカイチ!な本作。耽美な舞台作りに定評がある白井晃演出も、ハマること間違いなしの世界観で、期待が高まります。出演は、中川晃教加藤和樹大原櫻子といった実力派たち。kaitan2019-3-21_DSC9674.JPGkaitan2019-3-22_ZZZ2708.JPG

さて前回は、怪人二十面相明智の密な関係性をお伝えしましたが、演じる中川さん&加藤さんも、よく一緒に行動し、動きやセリフの相談、練習をしていました。
例えば、二十面相がステッキを中村警部(六角精児)に突きつけ、彼の行動を制限するという場面。加藤さんが「こんな風に」と実践して、中川さんにアドバイスしていたのです。

ステッキをまず胸の前に突きつけて動きを止める。kaitan2019-3-11_ZZZ2927.JPG


そしてその後、首にステッキを持っていき、後ろから押して動きをコントロールする、といった風に。kaitan2019-3-12_ZZZ2930.JPG


この華麗なステッキさばきに、「さすが!」と唸る中川さん。胸から首に移す動作の素早さといい、惚れ惚れするほど格好良かったです。

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■新作ミュージカル『怪人と探偵』 vol.2■


森雪之丞が作・作詞・楽曲プロデュース、白井晃が演出を務め、中川晃教加藤和樹大原櫻子らの出演で送る、新作ミュージカル『怪人と探偵』

その稽古場レポート、第2回をお届けします。


大怪盗・怪人二十面相と、名探偵・明智小五郎の対決を、一人の女性・リリカの存在を挟み描く本作。
前回は1幕1場の流れをザッとお伝えしましたが、もう少し詳しく稽古の様子を見ていきましょう!kaitan2019-2-01_ZZZ2795.JPG

 

"首飾りを盗む" という犯行予告が届いた博物館で、明智探偵団や警官たちが二十面相の登場を警戒しています。

そして犯行予告の時刻。柱時計の鐘が鳴ったものの、二十面相は現れない......? 動揺する一同。しばし訪れる静寂が、さらに緊張感を煽ります。キャストの息遣いも聞こえるような静けさに、見ている側もドキドキ。

と、ここで、演出の白井さんは、鐘が鳴っている間の緊張感を、さらに高めるようキャストに要求。首飾りを気にしつつ周囲を警戒している様子や、その後、警部の笑い声でフッと緊張が解けるまでの流れを丁寧に説明した上で、「ここは出だしのシーンだし、もっと緊張感が欲しい。今の3割増しくらい、大盛りで。体のキレももっと欲しい!」と訴えかけます。すぐに対応し、さらに熱気を込めて演じてみせるキャストたち。この瞬発力はさすがですね。

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ミュージカル俳優として、シンガーソングライターとして、そしてあの大人気ユニット「MonSTARS」のメンバーとして活躍する石井一孝。
彼が原案・作曲・主演を務める"一人芝居ミュージカル"『君からのBirthday Card』が9月15日(日)、東京・浜離宮朝日ホールで上演されます。
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昨年"Story Live"と銘打ち上演されたこの作品は、もとは石井さんの既存の楽曲から構成した「カタログ・ミュージカル」が出来ないか?という発想からスタートしたそう。

この作品が今年はさらにバージョンアップして、再登場。
作品にこめる思いを石井さんに伺ってきました。

  

◆ 石井一孝 INTERVIEW ◆

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――『君からのBirthday Card』、これは昨年初演された、石井さんの一人芝居ミュージカルとのことなのですが、そもそもなぜ "一人芝居ミュージカル" をやろうと思われたのか、そのきっかけを教えてください。

「僕、ミュージカル界にお世話になって27年になるのですが(1992年『ミス・サイゴン』でデビュー)、もともとシンガーソングライター志望だったので、曲を書くのも好きなんです。曲を書くのが好きで、歌を歌うのが好き、芝居をするのが好き。となったらいつかは自分でミュージカルを作りたいと思っていました。その夢は15年くらい前からずっと持っていたかな。でもやっぱりそれはとても労力のいる作業だし、なかなか一歩が踏み出せなかったのですが、『Swing in the Midnight Blue』というアルバムを出した時に、姿月あさとさんとのデュエットソングを入れたんですよ。その時に雑談でそんな話をしたら、ズンちゃん(姿月)が「書けるじゃないですか、オリジナルソングがいっぱいあるんだから」って言ってくれて。つまり、それまでに書いた曲ぜんぶあわせると100曲くらいあるんですよ。その中で気に入った曲で構成して、ストーリーをつけて......いわば『マンマ・ミーア!』方式だよね(笑)。その手があったか! と。それならゼロから作るのに比べたら半分くらいの労力でできる、しかも自分の曲を勝手に使ってカタログミュージカルにする俳優は世界をみてもなかなかないんじゃないか、このヘンテコな感じも俺っぽいんじゃないか、と、やり始めたわけです(笑)」
 
 
―― まず音楽ありきだったんですね。

「そうそう。最初はストーリーもなかった。それで(劇中歌の)『No rain,No rainbows』『夜の雲』『HAPPY BIRTHDAY』、このあたりは昔からライブでよくやっている曲で、これは入れたいな、どうやったら『No rain,No rainbows』を入れられるだろう、というようなところからストーリーを考えていきました。そうしたらやっぱりメインテーマが欲しいな、パーティソングや、『テナルディエ・イン』(レ・ミゼラブルの『宿屋の主人の歌』)みたいな"にぎやかし"の曲、パロディソングも欲しいな、となって、結局半分は新曲、半分は既存曲、という着地になりました」ishii_DSC2083.JPG

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■新作ミュージカル『怪人と探偵』 vol.1■


9月に誕生する、新作ミュージカル『怪人と探偵』
江戸川乱歩が創作した人気キャラクター・怪人二十面相明智小五郎を題材に、オリジナルミュージカルの脚本はこれで3作目となる森雪之丞の作・作詞・楽曲プロデュース、美しい舞台づくりに定評のある白井晃の演出で送る意欲作です。

大怪盗・怪人二十面相に中川晃教、名探偵・明智小五郎に加藤和樹、ヒロイン・令嬢リリカに大原櫻子ほか、魅力的なキャストがズラリ。

テーマ音楽を東京スカパラダイスオーケストラが書きおろすほか、作曲を『SONG WRITERS』(2013・2015年)で森とタッグを組んだWEAVERの杉本雄治が務めることでも注目を集めています。

8月中旬の某日、その稽古場を取材してきました!
げきぴあではその稽古場レポートを3回にわたり、お届けします。
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●STORY●  

舞台は昭和34年、東京麻布。北小路家の令嬢・リリカと、安住財閥御曹司・竜太郎の婚約発表パーティーの最中、大広間の柱時計には怪人二十面相の犯行予告状が貼り付けられる。

「3日後10時北小路家の家宝"パンドーラの翼"を頂戴する」――。

予告された日時、犯行を阻止するために北小路邸を訪れた探偵・明智小五郎とリリカは、互いを見てショックを受ける。二人は過去に、深いつながりがあったのだ。

10時の鐘と共に予告通り二十面相が現れるが、"パンドーラの翼"は爆発し、二十面相はリリカを連れ去る。明智は、爆発に巻き込まれて負傷してしまい......。



主なキャストはこちらの方々です!
 
怪人二十面相役、中川晃教さん。艶のある歌声で空間を支配します。kaitan2019-1-11_DSC9708.JPG

明智小五郎役・加藤和樹さん。デキる大人の男の、落ち着いた佇まい。kaitan2019-1-12_DSC0002.JPG

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初演では全公演完売した大人気作品、梅棒 EXTRA シリーズ「ウチの親父が最強」。初演からは使用楽曲がリニューアルされ、大ヒット J POP にのせて ジャズダンスで展開されていく家族のストーリーは、新たな演出も加わり、さらにパワーアップした感動超大作となって帰ってきた。

初日に先駆け行われたゲネプロでは、総合演出を行う梅棒伊藤今人が演じる振り切ったお母さんに、客席は何度も笑いの渦に包まれていた。思わずくすりとしてしまう演出が随所に見られ、これが梅棒らしさといえるだろう。
国民的アイドルAKB48横山結衣と、ミュージカルからストレートプレイまで幅広く活躍する若手俳優・多和田任益が若さ、勢い、そ して確実なダンススキルでストーリーを盛り上げる。終盤には すれ違う恋の切なさに胸が締め付けられるシーンも。
AIRFOOTWORKS上西隆史と梅棒本公演常連のパイレーツオブマチョビアンは自由にステージ上を駆け回り、その ユニークな 動きから目が離せない。今回最年少の永洞奏瑠美の無邪気なダンスにも注目だ。

台詞はないが、絶妙にマッチした歌詞と感情をのせたダンスに引き込まれ、 気付けばこのパワフルであたたかい家族に感情移入してしまっていることだろう。
家族に降りかかる数々の困難を、お父さんは乗り越えることができるのか。そして若い二人の恋の行方は...?
ぜひ劇場でこの梅棒ワールドに触れていただきたい。

公演は、9月5日(木)から15日(日)まで東京・博品館劇場、9月20日(金)~23日(月・祝)まで東京・新国立劇場 小劇場、10月19日(土)に福岡・西鉄ホール、10月22日(火・祝)に三重・四日市市文化会館 第2ホール、10月25日から27日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKAにて上演。チケットぴあでは各会場チケット一般発売中のほか、東京公演は各公演前日23:59まで当日引換券を発売中。

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