2016年9月アーカイブ

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世界60都市で絶賛された、ダンス&現代アート界最高のスターが結集して魅せるヒット作「sutra」

ついに日本初上陸となり、10月1日(土)幕を開けます。
開幕を目前に、今回の公演アンバサダーを務める森山未來主演舞台「Tezuka テヅカ」「PLUTO」等、数々の話題作を生み出したダンス・演劇界のスーパースター シディ・ラルビ・シェルカウイが少林寺に2カ月滞在し創り上げた世界的ヒット作である「sutra」について語ってくれた取材会の様子をお届け!

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左:シディ・ラルビ・シェルカウイ 右:ファン・ジャハオ

「sutra」で振付・演出を務め、今回の来日公演では舞台にも立つシディ・ラルビ・シェルカウイ。そして出演者である嵩山少林寺の武僧たちのリーダー、ファン・ジャハオ。舞台初日を目前に控える二人への取材は、シェルカウイに少林武僧の魅力を訊くところから始まった。

 「武僧たちは肉体の動きを通じて、自身の精神を追求している。そこに振付家としてダンスを追求するときの感覚と似たものを感じました。また嵩山少林寺を訪れた際には、彼らがいつも一つのコミュニティとして共存していることに感銘を受けましたね。私たちダンサーは、昼間にスタジオでレッスンをともにしても夜には個人の生活があります。ですが武僧たちは、常に一緒に規律の中で生活しているのです」

 では、ジャハオは、こうして舞台作品へ参加することに、なにを感じているのだろうか。

 「この作品からは新しさを感じています。少林拳の伝統と西洋のダンスのコラボレートに立ち会うということは新鮮な体験ですし、ここから新しい文化が生まれたと感じます。この作品を通じて、さらに多くの人たちに少林拳を知っていただけたらうれしいですね」
 
 そして、話が作品のクリエイションに及ぶと、シェルカウイの言葉はさらに熱を帯びる。

 「この作品は、従来とは違う角度から嵩山少林寺の武僧を見るところから始まりました。最初は4人くらいの武僧とワークショップを始め、それが8人になり、さらに子供の武僧が入ることで、大人の武僧を含め、自由にクリエイションできる空気になったのですね。私はそこへオープンな気持ちで入っていき、彼らの日々の生活、動きからインスピレーションを受けて生まれたのが『スートラ』です。この作品では21世紀を生きている武僧たちを描きたいと思いましたし、少林拳をコンテンポラリーな形で表現することも可能だと考えました」

 シェルカウイの言葉を受けて、ジャハオはこう語る。

「普段の修行では退屈を感じることもありますが、この舞台には、ゲーム感覚で演じる部分もあるので非常に楽しいですね。もちろん普段の修行では箱を使うことはないですし、慣れないうちは箱にぶつかってしまうなど、戸惑う点も多々ありました。でも、シェルカウイさんはいつも私たちの意見をちゃんと聞いてくださいますし、なにかあればすぐ相談させていただける。だから今はまったく問題はありません」

 ジャハオのコメントに登場した箱。これはシェルカウイにとって重要な意味を持つセットだ。

 「私は箱の中を、人が生きているときに与えられている個人的な空間として捉えています。そして、その一つひとつを重ねることで、壁や階段、寺院などが生まれていく。このセットは友人の美術家アントニー・ゴームリーによるものですが、観客が自分自身の想像力を駆使できる余白を残しているのが素晴らしいと思います」

 そして、最後に『スートラ』に込められたメッセージを尋ねると、次の言葉が返ってきた。

 「死の後にはまた生があるということ。輪廻ですね。この作品をご覧いただくと、すべてが壊れ、終焉を迎えたように思える瞬間から、また新たなものが構築されていきます。それは生と死というテーマに繋がっていき、だから物語は終わることがないのです。是非、日本のみなさんにこの公演を楽しんでいただければと思います」


「sutra」は東京公演を皮切りに愛知、九州をまわる。

★公演情報★
2016/10/1(土)14:00開演/2016/10/1(土)19:00開演/2016/10/2(日)13:00開演 オーチャードホール(東京都)
2016/10/5(水)18:45開演 愛知県芸術劇場 大ホール (愛知県)
2016/10/8(土)14:00開演 北九州芸術劇場 大ホール (福岡県)

シェルカウイが語る箱も出てくる!
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世界60都市で絶賛された、ダンス&現代アート界最高のスターが結集して魅せるヒット作「sutra」

ついに日本初上陸となり、10月1日(土)幕を開けます。
開幕を目前に、今回の公演アンバサダーを務める森山未來主演舞台「Tezuka テヅカ」「PLUTO」等、数々の話題作を生み出したダンス・演劇界のスーパースター シディ・ラルビ・シェルカウイが少林寺に2カ月滞在し創り上げた世界的ヒット作である「sutra」について語ってくれた取材会の様子をお届け!

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左:シディ・ラルビ・シェルカウイ 右:ファン・ジャハオ

「sutra」で振付・演出を務め、今回の来日公演では舞台にも立つシディ・ラルビ・シェルカウイ。そして出演者である嵩山少林寺の武僧たちのリーダー、ファン・ジャハオ。舞台初日を目前に控える二人への取材は、シェルカウイに少林武僧の魅力を訊くところから始まった。

 「武僧たちは肉体の動きを通じて、自身の精神を追求している。そこに振付家としてダンスを追求するときの感覚と似たものを感じました。また嵩山少林寺を訪れた際には、彼らがいつも一つのコミュニティとして共存していることに感銘を受けましたね。私たちダンサーは、昼間にスタジオでレッスンをともにしても夜には個人の生活があります。ですが武僧たちは、常に一緒に規律の中で生活しているのです」

 では、ジャハオは、こうして舞台作品へ参加することに、なにを感じているのだろうか。

 「この作品からは新しさを感じています。少林拳の伝統と西洋のダンスのコラボレートに立ち会うということは新鮮な体験ですし、ここから新しい文化が生まれたと感じます。この作品を通じて、さらに多くの人たちに少林拳を知っていただけたらうれしいですね」
 
 そして、話が作品のクリエイションに及ぶと、シェルカウイの言葉はさらに熱を帯びる。

 「この作品は、従来とは違う角度から嵩山少林寺の武僧を見るところから始まりました。最初は4人くらいの武僧とワークショップを始め、それが8人になり、さらに子供の武僧が入ることで、大人の武僧を含め、自由にクリエイションできる空気になったのですね。私はそこへオープンな気持ちで入っていき、彼らの日々の生活、動きからインスピレーションを受けて生まれたのが『スートラ』です。この作品では21世紀を生きている武僧たちを描きたいと思いましたし、少林拳をコンテンポラリーな形で表現することも可能だと考えました」

 シェルカウイの言葉を受けて、ジャハオはこう語る。

「普段の修行では退屈を感じることもありますが、この舞台には、ゲーム感覚で演じる部分もあるので非常に楽しいですね。もちろん普段の修行では箱を使うことはないですし、慣れないうちは箱にぶつかってしまうなど、戸惑う点も多々ありました。でも、シェルカウイさんはいつも私たちの意見をちゃんと聞いてくださいますし、なにかあればすぐ相談させていただける。だから今はまったく問題はありません」

 ジャハオのコメントに登場した箱。これはシェルカウイにとって重要な意味を持つセットだ。

 「私は箱の中を、人が生きているときに与えられている個人的な空間として捉えています。そして、その一つひとつを重ねることで、壁や階段、寺院などが生まれていく。このセットは友人の美術家アントニー・ゴームリーによるものですが、観客が自分自身の想像力を駆使できる余白を残しているのが素晴らしいと思います」

 そして、最後に『スートラ』に込められたメッセージを尋ねると、次の言葉が返ってきた。

 「死の後にはまた生があるということ。輪廻ですね。この作品をご覧いただくと、すべてが壊れ、終焉を迎えたように思える瞬間から、また新たなものが構築されていきます。それは生と死というテーマに繋がっていき、だから物語は終わることがないのです。是非、日本のみなさんにこの公演を楽しんでいただければと思います」


「sutra」は東京公演を皮切りに愛知、九州をまわる。

★公演情報★
2016/10/1(土)14:00開演/2016/10/1(土)19:00開演/2016/10/2(日)13:00開演 オーチャードホール(東京都)
2016/10/5(水)18:45開演 愛知県芸術劇場 大ホール (愛知県)
2016/10/8(土)14:00開演 北九州芸術劇場 大ホール (福岡県)

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■浦井健治ソロコンサート『Wonderland』#8■


浦井健治さんのデビュー15周年を記念したソロコンサート『Wonderland』が、昨日・9月29日に東京国際フォーラム ホールAにて開催されました。

幸せで温かな「浦井健治ワールド」が広がったこのコンサートのレポートを、撮りおろし写真満載でお届けします!
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ホールが超満員となる5000人の観客が詰め掛けたこの日。ライブは浦井が2006年に発表し、今年8月にリリースした初のソロアルバム『Wonderland』に収録されたオリジナル曲「彼方へ」からスタートした。シンフォニックなサウンドをバックに、ひとつの歌詞、ひとつのフレーズを大切そうに歌う浦井の姿から、彼がこのコンサートへかける思いが伝わってくる。続けてこの夏に主演した『王家の紋章』より「ファラオとして」を激しい気性のメンフィス王さながらに熱く、そして『デスノート THE MUSICAL』より「デスノート」をドラマチックに歌い上げると、客席の温度も急上昇。曲によってガラリと変わる表情は、役者・浦井健治の真骨頂だ。

▽ 浦井さん、曲によってガラリと顔を変えます!
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しかし一転してMCでは「東京国際フォーラム!ホールA!イェーイ!」とハイテンション、自分でも「何だこのノリは...」と苦笑する、天然な浦井ワールドが炸裂。井上芳雄、山崎育三郎と組んでいるユニットStarSでのコンサートは経験しているもののソロコンサートは初である浦井、「今日は僕、ひとりなんですよ...どうしましょう。芳雄さんっ、育!」といないふたりに助けを求める一幕も。さらには、そのStarSコンサート時(2013年)、客席のサイリウムの光を「ホタルイカみたい」と発言し客席に衝撃を走らせた彼、この日は最初のMCで早々に「サイリウムの光、めっちゃキレイ!米粒みたい!...違うか、チンアナゴみたい」と言い放ち、客席からも大きな笑いが(さらにそのあと、「米粒って...自分、ひどいな。でもきっと炊きたてだよ?」というフォロー?も)。5000人の観客を一瞬にして脱力させるのも浦井の魅力である。

▽ MCではこの笑顔!
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▽ 照井さんも笑顔!
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Dステがシェイクスピア没後400年に贈る、青木豪×シェイクスピア×Dステの本格的喜劇作品 Dステ19th「お気に召すまま」。Dステにとっては『ヴェニスの商人』『十二夜』に続くシェイクスピアシリーズ3作目です。
来月の本番を前に、熱がこもる稽古場からキャストの皆さんからメッセージが届きました!

さて今回、メッセージを寄せていただいたのは、


okini0930_01.jpg シーリア役を演じる西井幸人さんと、、、

okini0930_02.jpgロザリンド役の前山剛久さんのおふたり! 


まずは西井幸人さんから。
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Q1 青木豪さんの演出はいかがですか?
西井「本当に分かりやすく、アドバイスをくださるんですよね。演出家としてだけでなく、人としてもいろいろとお話ししたくなる魅力的な方。稽古がすごく楽しいです」

Q2 御自身の役どころを教えてください。
西井「おてんば、破天荒、どこかネジが抜けているというのをテーマに役を作っていて、それがどう作品に影響を与えられるかが楽しみでもあり、不安でもあります!役者同士のちょっとした反応なんかも楽しんでいただけたらと思います」

Q3 稽古をしていてどんなことを感じますか?
西井「稽古前のアップやゲームを通じて、日に日にチームワークが出来上がり、それを受けて芝居のテンポや間合いもいい形で変化してきています。このカンパニーでどんな『お気に召すまま』が出来上がるのか、ご期待いただけたらと思います」


つづいて前山剛久さん。
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Q1 Dステ19th『お気に召すまま』のここが面白い!というポイントは?
前山「この作品はそれぞれの役がとても分かりやすく、若者たちの恋愛がメインの物語になっているので誰が観てもなじみやすい作品だと思います。今回僕たちが作るDステ版『お気に召すまま』はさらにそれをかみ砕いて、より分かりやすい作品に仕上がっていると思います」

Q2 御自身の役どころを教えてください。
前山「僕は女性のロザリンドを演じます。そのロザリンドがアーデンの森で男のふりをして、さらに恋するオーランドーの前では男が女を演じているように見せます。その複雑さこそがロザリンドの面白さであり、演じる上でとても楽しいところです」

Q3 稽古をしていて感じることを教えてください。
前山「稽古ではシェイクスピアの長いセリフをどれだけわかりやすく表現するかということにこだわっています。ただしゃべるだけでは伝わらないものも、ジェスチャーや色々な表現の仕方で一度観ただけで分かるように工夫されています」



最後におふたりからメッセージを!

西井「シーリア役の西井幸人です!今回初のシェイクスピア、初の女性役で新しいものづくしに対する不安もありますが、それも楽しみつつ全力で挑みたいと思います。ぜひ観に来てください!」

前山「"シェイクスピア"と聞くと難しいものというイメージがあるかもしれませんが、このDステ『お気に召すまま』は喜劇であり、とても分かりやすいです。観る方に恋の面白さを伝えられるよう、全力で臨んでいますので、皆さん是非お楽しみに!」


okini_00.jpg【公演情報】 Dステ19th「お気に召すまま」
2016/10/14(金)~10/30(日) 東京・本多劇場
2016/11/19(土)~11/20(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

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11月より始まる『錦秋特別公演2016』の見どころを、僕、中村鶴松がご案内する短期連載企画! 3回目は中村七之助さんと中村勘九郎さんがそれぞれ出演される『汐汲』、『女伊達』をご紹介します!

kinshu03_02汐汲.jpg『汐汲』ではこんな道具を使います。

七之助さんが演じる『汐汲』は、都に帰ってしまった在原行平を想って海女が踊るという、切なく、情緒にあふれた舞踊劇です。能の『松風』を取り入れていて、日本舞踊を習い始めたときに誰しもが教わる、基礎中の基礎とも言える演目でもあるんですね。手の動きなど基本となっている所作が多いというのが、その理由なのかもしれません。それだけに、歌舞伎初心者の方でも舞台上で繰り出される踊りの美しさをたっぷりとご堪能いただけると思いますよ。
七之助さんがこの演目に挑むのは2014年以来、今回で二度目。ただ、前回は坂東玉三郎のおじさまとの『村松風二人汐汲』という形でした。ですから、ひとりで踊るのはこれが初なんですね。それに七之助さんはこの2年の間にたくさんの長唄の大曲を経験されているので、以前とはまた違った『汐汲』になるでしょうし、どんな舞台になるのか、僕もすごく楽しみですね。

kinshu03_03女伊達.jpg『女伊達』では、こんな"なかむらや"の傘もご覧いただけます。

一方、『女伊達』ですが......これは正直、僕も出たかった演目なんです!(笑) 個人的に大好きな作品ですし、なんといっても勘九郎さんが女形で出られるんですよね。実は、おふたりがちょうど僕ぐらいの年齢の頃って勘九郎さんが女形で、七之助さんが立役を演じていて、いまとは逆だったんです。お客様のなかには初めてご覧になる方も多いでしょうし、僕も実際に勘九郎さんが女形を舞台で演じられるのを見るのは久々なので、僕も皆さんと同じように本番を楽しみにしています。また、題名からもわかるように、この作品は挑みかかってくる男どもを女性が颯爽とあしらうという、華やかさと粋が詰まった内容でして。それだけに、勘九郎さんのなかにあるカッコよさと美しさの両方を存分に楽しんでいただけると思います。......と、こうやって作品の説明をしていると、共演できないことが心底悔やまれます(笑)。あ〜、やっぱり僕も出たかった!

kinshu02_06.jpg前回に続いて、化粧中のカットをご紹介。

kinshu02_04.jpg前回は女形でしたが、今回は立役の化粧です。

kinshu02_08.jpg化粧はこれで完成!

kinshu02_09.jpg衣装とかつらをつけるとこうなります。

【公演情報】
11月7日(月) オリンパスホール八王子
11月8日(火) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
11月9日(水) アクトシティ浜松 大ホール
11月10日(木) 文京シビックホール 大ホール
11月12日(土) レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール
11月13日(日) NHK大阪ホール
11月14日(月) ロームシアター京都 メインホール
11月16日(水) まつもと市民芸術館 主ホール
11月17日(木) 金沢歌劇座
11月19日(土) 秋田県民会館
11月20日(日) 盛岡市民文化ホール 大ホール
11月21日(月) 東京エレクトロンホール宮城
11月23日(祝・水) 松山市民会館 大ホール
11月25日(金) 福岡サンパレス

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■浦井健治ソロコンサート『Wonderland』#7■


浦井健治さんのデビュー15周年を記念したソロコンサート『Wonderland』、いよいよ明日に迫ってきました!

コンサート目前ですが、この連載は本日も更新。
前回に引き続き、「通し稽古」レポートをお伝えします。
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浦井さんが「その作品の楽曲を歌うと、体と喉が、細胞レベルでその役を覚えている。その曲のまわりにあった楽曲すべて、対峙していた役、共演していたみんなの顔も見えて、作品の3時間、その空間の認識込みで1曲が歌える」インタビューで語っていたように、よくあるヒットソングメドレーのコンサートではありません。

浦井さん、1曲1曲、役を演じているようです。

みてください、この表情の違いを。
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Dステがシェイクスピア没後400年に贈る、青木豪×シェイクスピア×Dステの本格的喜劇作品 Dステ19th「お気に召すまま」。Dステにとっては『ヴェニスの商人』『十二夜』に続くシェイクスピアシリーズ3作目です。
来月の本番を前に、熱がこもる稽古場からキャストの皆さんからメッセージが届きました!

さて今回、メッセージを寄せていただいたのは、


okini0927_01.jpg オリヴァー役とコリン役を演じる三上真史さんと、、、

okini0927_02.jpgチャールズ役とジェイクイズ役の加治将樹さんのおふたり! 


まずは三上真史さんから。
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Q1 Dステ19th『お気に召すまま』のここが面白い!というポイントは?
三上「単に人の善悪を描くのではなく、宮廷と自然とを対比させることで、豊かな宮廷暮らしは心を狭め、自然の中での質素な暮らしは心を寛大にしてくれることを伝えているように感じます。現代社会にも通じるところがあって、巧みな言葉遊びと相まって味わい深く面白いです」

Q2 青木豪さんの演出はいかがですか?
三上「役者の自主性を重んじ、僕らの個性を引き出し伸ばしてくれます。時に厳しく、時にユーモアを持って的確に演出してくださり、志高くカンパニーが一丸となれます。尊敬する演出家さんです」

Q3 御自身の役どころを教えてください。
三上「オリヴァーは身分や周りの目にとらわれてばかりの心が狭い人間臭い男です。そんなオリヴァーを宮廷側と表すなら、自然側を表すのがコリン。セリフは当たり前のことを言っているのですが、それが深い。観劇後にコリンと、改心した将来のオリヴァーとが重なって見えてくれたら幸いです」

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つづいて加治将樹さん。
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Q1 青木豪さんの演出についてお聞かせください。
加治「Dステ×豪さん×シェイクスピアは3作目ですが、とにかくお客様の笑いが多い気がします。それは豪さんがとてもわかりやすくしてくださっているおかげだと思います。豪さんと松岡先生のありがたい作品解説に可能性を感じ、楽しくやらせてもらっています。その場その場をとにかく楽しんで!」

Q2 御自身の役どころについて教えてください。
加治「僕が演じるチャールズはとにかく笑ってくれればうれしい限りです。ジェイクイズはとにかく苦戦しています。未知です。しかし楽しいです。こんな奴いるのかよと思い、でも妙に説得力があったり、本当に不思議な男です。いや、男かどうかもわかりません。本当に不思議な力を持った人です。お楽しみに!!」

Q3 共演者のここがおすすめというところを教えてください。
加治「山田悠介の底力、成長をすごく感じています。悠介の引き出しの多さには、感激しました。西井幸人は女性を心の底から楽しそうに演じていて見てると、こっちを楽しい気分にさせてくれる素敵な女優さんです(笑)」

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最後におふたりからメッセージを!

三上「400年経った今もなお、生きた言葉として共感を呼び上演され続ける作品。ああ現代でもこんなことあるなー、こういう人いるいると笑いながら、恋の甘さやほろ苦さ、人間味溢れる物語をお気に召すままにお楽しみいただけたら嬉しいです。ぜひ劇場でお会いしましょう」

加治「今回も激しく楽しい作品を作りますので、どうかお楽しみにしていてください。全員の個性がこんなにも爆発しているのは、今回が初なのではないでしょうか?!」


okini_00.jpg【公演情報】 Dステ19th「お気に召すまま」
2016/10/14(金)~10/30(日) 東京・本多劇場
2016/11/19(土)~11/20(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

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億万長者の未亡人となったクレアが、財政破綻寸前の故郷に戻ってきた。
町の人々は、クレアが資金援助をしてくれることを期待している。
果たして、歓迎の晩餐会の夜、クレアは多額の寄付金を約束した。だがその交換条件に、かつての恋人・アルフレッドの「死」を突きつける。
クレアの真意は、いったいどこにあるのか?
そして、最初はその条件を「とんでもないこと」と笑い飛ばした町の人々だが、次第に「アルフレッドさえ死ねば...」という気持ちが芽生え始めてくる......。


スイスの作家、フリードリヒ・デュレンマットの名作『貴婦人の訪問』を、『エリザベート』『モーツァルト!』『レベッカ』などの名作を生み出しているウィーン・ミュージカル界が舞台化したのは2014年のこと。
大人の男女の濃密な愛憎劇に、"集団心理""拝金主義"といった社会的テーマも絡めた物語を、ウィーン産らしいメロディアスな音楽で彩ったこのミュージカル『貴婦人の訪問 -THE VISIT-』は、大ヒットとなりました。

日本では翌2015年に山口祐一郎(アルフレッド)、涼風真世(クレア)を中心とした豪華キャストで初演。
こちらも大好評を博し、早くも再演の運びに。

初演キャストが続投する中、山口祐一郎扮するアルフレッドの妻・マチルデとして、作品に初参加するのが瀬奈じゅんさん。
今回はその瀬奈さんにお話を伺いました。

まだ、稽古も始まっていない...どころか、作品について、演出の山田和也さん含めほぼどなたともお話をしていない! というタイミングでの取材でしたが、作品の魅力のみならず、そんな段階で演者がどう役に向き合い、何を考え、どんな心構えでいるのか......をも垣間見れる、貴重なインタビューとなりました。


◆ 瀬奈じゅん INTERVIEW ◆

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――サスペンスフルなミュージカルです。瀬奈さん、ミステリーとかは、お好きですか?

「あのー...、実はあんまり好きじゃないです(笑)。ドキドキしちゃうの。ミステリー小説を読んでいても、先にラストを読んじゃう。そこから安心して、最初に戻って読む...という、おそらく作家にとっては最悪な読者です(笑)」


――血や凄惨なシーンが苦手、といったことではなく、何が来るかわからないのが苦手?

「そうです、そうです! だからよく、映画やドラマを観る前に「お願い、結末言わないで」って言う人いるでしょ。私は反対なんです。「結末教えて」ってお願いしちゃう(笑)。その上でやっと安心して観られるんです。「ああ、だからここはこうなるのか」と考えながら見るのが、好き」


――では、この作品は、考えがいがありましたね(笑)。現時点でどんな印象を抱いていますか?

「考えがい、あります(笑)。すごく色々なことを考えさせられる作品です。ふつう、舞台を観ていると主役に感情移入をすることが多いと思うのですが、これはさまざまな役の立場になって考えてしまいました。「この人は何なんだろう」「この人はどう思っているんだろう」と。しかもそれをミュージカルでやる、というのが面白い!」


――ミュージカルという面では、どう思われましたか。

「音の層が厚いな、と。もちろんそれは、出演されている皆さんの歌唱力が素晴らしいということもあると思うのですが。バラエティに富んだ、色々なタイプの楽曲が出てきます。でもその中で私が歌わせていただく曲は、ちょっとほかとは毛色が違うんですよ」
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■浦井健治ソロコンサート『Wonderland』#6■


浦井健治さんのデビュー15周年を記念したソロコンサート『Wonderland』、いよいよ開催目前!

リハーサルも順調に進んでいるようで、先週末には早くも「通し稽古」が行われました。
本日はその様子をレポートします。
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音楽が流れると、ぐぐっと、めくるめく「浦井健治ヒストリー」の世界へ!
カッコいいナンバー、キュートなナンバー...、あの時、あの舞台の記憶がよみがえります。
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このステージを支える強力なゲストは、こちらの皆さん。
AKANE LIVさん、照井裕隆さんの、力強くも美しいハーモニー。
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加賀谷真聡さんの、素敵なダンス!
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やっている4人自身が、楽しそうなんです!
みてくださいこの楽しげな表情を。
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遂に、12月の公演『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』でシリーズ最終章を迎える『Club SLAZY』。

2013年9月からスタートしたこのシリーズは、深い悲しみを持った女性のみがたどり着ける"Club SLAZY"を舞台にした、

歌ありダンスあり笑いあり涙ありの作品です。

その6作品目となる最終章が発表された日に、「SLAZY」のパフォーマー・Deepとして1作目から出演してきた加藤良輔さん裏方で店を守るミスティック・Qとして2作目から出演してきた法月康平さんにお話を伺いました。

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――最終章は驚きのニュースでしたが、おふたりはそれを聞いていかがでしたか?

法月 「寂しいだけじゃない気持ちです。オリジナルで、みんなで作り上げてきた作品がここまで人気になって、達成感というか、駆け抜けてる感がすごくあるので」

加藤 「そうですね。寂しさはありますけど、康平の言うとおり『やりきった』っていう方が大きいかもしれない。

SLAZYはパッと見かっこいい感じですけど、いい意味で笑えるシーンがあったり、わちゃわちゃしてるのも魅力なので、最後は笑って終わりたいと思っています」


――では改めて、おふたりの役どころから教えてください。

加藤 「僕のDeepっていう役は、(SLAZYのパフォーマーの中でも選ばれし5人が所属する)『LAZY』の4thスターです。

ショーをやらせてもらえるポジションにいるけど、あまりやる気がないと言いますか、ちょっと怠けている役です。

でも、回を重ねるごとに、なぜこうなったのかが明かされてきて。自分を紹介する歌でも『浅く見えて実は深い』って歌詞がありますが、過去にいろんなものを背負っていたから今こうしてる、っていう深みのある役に成長しました」


法月 「僕はLAZYたちと違って、裏方でずっとみんなを見守ってきた役です。あまり自分を出さない役なんですけど、Deepさんと一緒で、作品を重ねるごとにQちゃんが持ってる人間らしい部分だったり、喜怒哀楽というものがだんだんと出てきて。

今は、DeepやBloom(太田基裕)...ハチ、相手によっては感情を出せる。っていうところが演じていてすごく楽しい部分ですね」


――この作品に出演する上での楽しさってどんなところですか?

加藤 「台本にはない部分の芝居作りです。メインの芝居のじゃまにならないところでやる裏のお芝居みたいなのが、俺はこのSLAZYやってて好きなところで。すごく楽しいんですよね。やりすぎると怒られるんですけど(笑)」

法月 「やりすぎる側ですよね」

加藤 「そう、そのギリギリのせめぎ合いを(笑)。時間があくと、遊べる関係性の役の人に『あそこちょっとこれやってみない?』って。そういうことをやるのが俺は好きなんですよね。

あとは楽曲と振り付けが素晴らしい。それをやらせてもらえることはこの上ない幸せです。歌が難しいので、そこは毎回苦戦しますけどね」

法月 「Deepさんはね、大変だと思いますよ。(加藤さんは)歌って踊れて芝居できるって3つ揃ってる人なので」


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――歌とかダンスは入る前に訓練したりするんですか?

加藤 「LAZYはないですね」

――じゃあ早いスピードで覚えなきゃいけない。

加藤 「早い早い」

――それであの仕上がりはすごい集中力ですね。

法月 「我々にはGraf(後藤健流)っていう先生がいるので!振付師がいなくても教えてくれるんですよ」

加藤 「ダンスのことはGrafさんに聞けばいいとか、歌は康平に聞けばいいとか。上手い人がいっぱいいるので。
そういう意味では本当に頼れる、聞ける仲間たちがいっぱいいて、すごく助けてもらってます」

――Qは芝居のイメージが強いですが、歌も素敵ですよね。

法月 「SLAZYは楽曲がジャジーでおしゃれなんですけども、ミスティックはすごくミュージカルっぽい楽曲なんです。(楽曲担当の)Asuさんが、(SLAZYの中で)世界観が違うことを考えて曲を与えてくれていて。ミュージカル好きの僕にとってはすごく楽しいですね」

――ストーリーをグッと締めるのもQの役割で。

法月 「それは一番の仕事です。それでこのQという役を与えられているので」

――そのために意識して役作りしてるところもあるんですか?

法月 「結構そこは等身大の僕と重なる部分があって」
加藤 「ふふふ」
法月 「稽古中に皆さんが悪ふざけ...(口を閉ざす)」
加藤 「そうね、その通りです(笑)」

法月 「(笑)。悪ふざけをしてるのを全然笑わないで見れるので」

加藤 「康平が笑うことあんまないもんね」

法月 「いや、楽しいんですよ。楽しいんですけど、割とスンとね」

加藤 「ワーッてやってるときにチラッて見たら、冷静な目で見てる(笑)」
法月 「だって笑っちゃダメなんですもん、Qは。あんまりそういうことで」

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――感情をあまり出さない役ですよね。

加藤 「でも普段からあるよね、そういうところが」
法月 「ありますね」
加藤 「Qのあの感情は康平しか出せないと思う。康平の持ち味だと思う」

――Deepはご自身と重なる部分はありますか?

加藤 「重なる部分は多いですね。最初に役をいただいた時点で、割と自分に近いポジションでした。」
法月 「あて書きを(演出の三浦)香さんがしてくれて」
加藤 「だから自然に入っていけるところはありますね」

――浅く見えて深い?

加藤 「(キメ顔で)あるかもしれないですね...いやでも俺はどっちかというと浅いだけかもしれない(笑)」


――加藤さんは1作目から、法月さんは2作目から出られてますが、その中で変化していったことはありますか?

法月 「カンパニー力は本当に強くなっていってると思います、これは胸を張って言えますね」


――なにかきっかけがあったんですか?

法月 「多分、きっかけは3なんですけど」

加藤 「確かにそうかもしれない。劇中で実力を試されるバトルのシーンがあって、SLAZYのストーリーの中でも一番熱いよね。そこで掴んだものは大きかったな」


――どういうところが変わったんですか?

法月「小さなことではあるんですけど、本番前に円陣組むとか、そういうことをするようになった」

加藤 「なったねえ」

法月「それをすることで引き締まるというか、全員でやっていると感じられるポイントかなって思います」


――皆さん仲良さそうですね。

加藤 「ほんと仲いいよね」

法月 「特に12月公演のメンバーはめっちゃ仲いいですよ。怖いもん、俺」

加藤 「あははは!」

法月 「余計、僕が引き締めないと。B(太田基裕)C(米原幸佑)D(加藤良輔)E(井澤勇貴)O(藤田玲)は揃うとすごいんです(笑)」

加藤 「今回、大変だよね、康平(笑)」

法月 「だから僕はほんとにスンとしてますよ」


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――お客さんにとって"Club SLAZY"は悲しみを癒してくれる場所だと思いますが、おふたりにとっての「"Club SLAZY"」はどういう場所ですか?

法月 「自分に満足しない人たちが集まる場所。だからそういう意味では...沼にハマってますよね(笑)。

お客さんと一緒で、SLAZYという沼にハマってるかなっていう気がします。ただ、すごくやりがいがあります」

加藤 「憧れの場所です。きらびやかな世界って自分自身の求めてる場所でもあるし、勝負がある世界ですから。自分が進んでいる道と照らし合わせられるし。こういう世界で輝いていたいっていう憧れのポジションであり、憧れの人たちみたいな」


――ご自身にとっても憧れの人を演じている?

加藤 「そうですね。もちろんストーリー的にはいろいろあるけど、でもやっぱりこの選ばれし5人の『LAZY』は憧れです」


――次で最終章になっていますが。

法月 「どうでしょうね。香さんのことだから、すべてが解決することは決してないかも(笑)」

加藤 「確かに(笑)」

法月 「どのようなストーリーになっても最後だからと言って、特別に何かやらなきゃいけないことはないと思います」


――今まで通り。

法月 「はい」

加藤 「そうですね。がんばります」


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公演は、12月7日から13日まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。


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公演情報

『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』

日程:2016年12月7日(水)~13日(火)

会場:品川プリンスホテル クラブex 


脚本:三浦 香/伊勢直弘

演出:三浦 香

楽曲制作:Asu(BMI Inc.)

振付:當間里美

出演:太田基裕、米原幸佑、加藤良輔、井澤勇貴、法月康平/藤田 玲/倉貫匡弘(TRASHMASTERS)ほか


公式サイト:http://www.clie.asia/CSL-Fin5


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