遂にシリーズ最終章。加藤良輔×法月康平が語る『Club SLAZY』

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遂に、12月の公演『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』でシリーズ最終章を迎える『Club SLAZY』。

2013年9月からスタートしたこのシリーズは、深い悲しみを持った女性のみがたどり着ける"Club SLAZY"を舞台にした、

歌ありダンスあり笑いあり涙ありの作品です。

その6作品目となる最終章が発表された日に、「SLAZY」のパフォーマー・Deepとして1作目から出演してきた加藤良輔さん裏方で店を守るミスティック・Qとして2作目から出演してきた法月康平さんにお話を伺いました。

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――最終章は驚きのニュースでしたが、おふたりはそれを聞いていかがでしたか?

法月 「寂しいだけじゃない気持ちです。オリジナルで、みんなで作り上げてきた作品がここまで人気になって、達成感というか、駆け抜けてる感がすごくあるので」

加藤 「そうですね。寂しさはありますけど、康平の言うとおり『やりきった』っていう方が大きいかもしれない。

SLAZYはパッと見かっこいい感じですけど、いい意味で笑えるシーンがあったり、わちゃわちゃしてるのも魅力なので、最後は笑って終わりたいと思っています」


――では改めて、おふたりの役どころから教えてください。

加藤 「僕のDeepっていう役は、(SLAZYのパフォーマーの中でも選ばれし5人が所属する)『LAZY』の4thスターです。

ショーをやらせてもらえるポジションにいるけど、あまりやる気がないと言いますか、ちょっと怠けている役です。

でも、回を重ねるごとに、なぜこうなったのかが明かされてきて。自分を紹介する歌でも『浅く見えて実は深い』って歌詞がありますが、過去にいろんなものを背負っていたから今こうしてる、っていう深みのある役に成長しました」


法月 「僕はLAZYたちと違って、裏方でずっとみんなを見守ってきた役です。あまり自分を出さない役なんですけど、Deepさんと一緒で、作品を重ねるごとにQちゃんが持ってる人間らしい部分だったり、喜怒哀楽というものがだんだんと出てきて。

今は、DeepやBloom(太田基裕)...ハチ、相手によっては感情を出せる。っていうところが演じていてすごく楽しい部分ですね」


――この作品に出演する上での楽しさってどんなところですか?

加藤 「台本にはない部分の芝居作りです。メインの芝居のじゃまにならないところでやる裏のお芝居みたいなのが、俺はこのSLAZYやってて好きなところで。すごく楽しいんですよね。やりすぎると怒られるんですけど(笑)」

法月 「やりすぎる側ですよね」

加藤 「そう、そのギリギリのせめぎ合いを(笑)。時間があくと、遊べる関係性の役の人に『あそこちょっとこれやってみない?』って。そういうことをやるのが俺は好きなんですよね。

あとは楽曲と振り付けが素晴らしい。それをやらせてもらえることはこの上ない幸せです。歌が難しいので、そこは毎回苦戦しますけどね」

法月 「Deepさんはね、大変だと思いますよ。(加藤さんは)歌って踊れて芝居できるって3つ揃ってる人なので」


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――歌とかダンスは入る前に訓練したりするんですか?

加藤 「LAZYはないですね」

――じゃあ早いスピードで覚えなきゃいけない。

加藤 「早い早い」

――それであの仕上がりはすごい集中力ですね。

法月 「我々にはGraf(後藤健流)っていう先生がいるので!振付師がいなくても教えてくれるんですよ」

加藤 「ダンスのことはGrafさんに聞けばいいとか、歌は康平に聞けばいいとか。上手い人がいっぱいいるので。
そういう意味では本当に頼れる、聞ける仲間たちがいっぱいいて、すごく助けてもらってます」

――Qは芝居のイメージが強いですが、歌も素敵ですよね。

法月 「SLAZYは楽曲がジャジーでおしゃれなんですけども、ミスティックはすごくミュージカルっぽい楽曲なんです。(楽曲担当の)Asuさんが、(SLAZYの中で)世界観が違うことを考えて曲を与えてくれていて。ミュージカル好きの僕にとってはすごく楽しいですね」

――ストーリーをグッと締めるのもQの役割で。

法月 「それは一番の仕事です。それでこのQという役を与えられているので」

――そのために意識して役作りしてるところもあるんですか?

法月 「結構そこは等身大の僕と重なる部分があって」
加藤 「ふふふ」
法月 「稽古中に皆さんが悪ふざけ...(口を閉ざす)」
加藤 「そうね、その通りです(笑)」

法月 「(笑)。悪ふざけをしてるのを全然笑わないで見れるので」

加藤 「康平が笑うことあんまないもんね」

法月 「いや、楽しいんですよ。楽しいんですけど、割とスンとね」

加藤 「ワーッてやってるときにチラッて見たら、冷静な目で見てる(笑)」
法月 「だって笑っちゃダメなんですもん、Qは。あんまりそういうことで」

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――感情をあまり出さない役ですよね。

加藤 「でも普段からあるよね、そういうところが」
法月 「ありますね」
加藤 「Qのあの感情は康平しか出せないと思う。康平の持ち味だと思う」

――Deepはご自身と重なる部分はありますか?

加藤 「重なる部分は多いですね。最初に役をいただいた時点で、割と自分に近いポジションでした。」
法月 「あて書きを(演出の三浦)香さんがしてくれて」
加藤 「だから自然に入っていけるところはありますね」

――浅く見えて深い?

加藤 「(キメ顔で)あるかもしれないですね...いやでも俺はどっちかというと浅いだけかもしれない(笑)」


――加藤さんは1作目から、法月さんは2作目から出られてますが、その中で変化していったことはありますか?

法月 「カンパニー力は本当に強くなっていってると思います、これは胸を張って言えますね」


――なにかきっかけがあったんですか?

法月 「多分、きっかけは3なんですけど」

加藤 「確かにそうかもしれない。劇中で実力を試されるバトルのシーンがあって、SLAZYのストーリーの中でも一番熱いよね。そこで掴んだものは大きかったな」


――どういうところが変わったんですか?

法月「小さなことではあるんですけど、本番前に円陣組むとか、そういうことをするようになった」

加藤 「なったねえ」

法月「それをすることで引き締まるというか、全員でやっていると感じられるポイントかなって思います」


――皆さん仲良さそうですね。

加藤 「ほんと仲いいよね」

法月 「特に12月公演のメンバーはめっちゃ仲いいですよ。怖いもん、俺」

加藤 「あははは!」

法月 「余計、僕が引き締めないと。B(太田基裕)C(米原幸佑)D(加藤良輔)E(井澤勇貴)O(藤田玲)は揃うとすごいんです(笑)」

加藤 「今回、大変だよね、康平(笑)」

法月 「だから僕はほんとにスンとしてますよ」


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――お客さんにとって"Club SLAZY"は悲しみを癒してくれる場所だと思いますが、おふたりにとっての「"Club SLAZY"」はどういう場所ですか?

法月 「自分に満足しない人たちが集まる場所。だからそういう意味では...沼にハマってますよね(笑)。

お客さんと一緒で、SLAZYという沼にハマってるかなっていう気がします。ただ、すごくやりがいがあります」

加藤 「憧れの場所です。きらびやかな世界って自分自身の求めてる場所でもあるし、勝負がある世界ですから。自分が進んでいる道と照らし合わせられるし。こういう世界で輝いていたいっていう憧れのポジションであり、憧れの人たちみたいな」


――ご自身にとっても憧れの人を演じている?

加藤 「そうですね。もちろんストーリー的にはいろいろあるけど、でもやっぱりこの選ばれし5人の『LAZY』は憧れです」


――次で最終章になっていますが。

法月 「どうでしょうね。香さんのことだから、すべてが解決することは決してないかも(笑)」

加藤 「確かに(笑)」

法月 「どのようなストーリーになっても最後だからと言って、特別に何かやらなきゃいけないことはないと思います」


――今まで通り。

法月 「はい」

加藤 「そうですね。がんばります」


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公演は、12月7日から13日まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。


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公演情報

『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』

日程:2016年12月7日(水)~13日(火)

会場:品川プリンスホテル クラブex 


脚本:三浦 香/伊勢直弘

演出:三浦 香

楽曲制作:Asu(BMI Inc.)

振付:當間里美

出演:太田基裕、米原幸佑、加藤良輔、井澤勇貴、法月康平/藤田 玲/倉貫匡弘(TRASHMASTERS)ほか


公式サイト:http://www.clie.asia/CSL-Fin5


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詳細は順次発表!




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