2016年8月アーカイブ

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2016年4月にKAAT神奈川芸術劇場の芸術監督に就任した俳優で演出家の白井晃が、

長年、上演を切望していたブレヒト劇「マハゴニー市の興亡」が9月同劇場で、ついにその全貌を現す。

初日を目前に控えた稽古場では、もとはオペラだった本作を、ジャズピアニストのスガダイローを音楽監督に迎えジャズテイストの音楽劇に再構築する、という白井の革新的な挑戦に、みなが煽られるように熱気にあふれた稽古が続いている。


「三文オペラ」などでブレヒトとの名コンビとして知られる作曲家クルト・ヴァイルのひねりのきいた音楽を、

主演の山本耕史が力強く歌い上げれば、ヒロインのマルシアがまるで語りかけるような説得力で歌声を響かせる。


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中尾ミエ、上條恒彦、古谷一行という選りすぐりのベテラン俳優陣の芝居は作品に重みを加え、若き男性アンサンブルや女性ダンサーたちの動きも日に日にシャープさを増していた。

スガダイローが率いるバンドの奏でる音楽は、聴く者に挑みかかるような鋭利な感触を与えるのに、

一方で、妙に心の奥底が駆り立てられ、浮き立つような気分にさせることも。

それが、人間社会の愚かさや滑稽さを、情緒的な感情に引きずられずに描いていく叙事詩的なブレヒトの世界観に見事にフィットし、不思議な高揚感につながっていく。


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■写真提供=KAAT神奈川芸術劇場

■撮影=伊藤大介(SIGNO)


俳優の身体が雄弁に存在する舞台、との定評がある白井がこだわるのは、俳優たちの動きと動きが互いに呼応して連動していくこと。

せりふの響き方一つにも細心の注意を払いながら、完成度を高めていくその様子は、実にアグレッシブで、情熱にあふれている。

KAAT神奈川芸術劇場に、いったいどんな「欲望の街」が出現するのか。

そして舞台上にもある客席「マハゴニー市民席」に座る観客らがどのように「参加」していくのかについても期待が高まる。

(文・阪清和)

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【公演情報】

「マハゴニー市の興亡」

公演期間:2016年9月6日(火)~ 9月22日(木・祝)
会場:神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

【劇作・脚本】ベルトルト・ブレヒト 
【翻訳】酒寄進一
【構成・演出】白井晃 
【音楽】スガダイロー

【出演】
山本耕史 / マルシア / 中尾ミエ / 上條恒彦 / 古谷一行 / 細見大輔 / 櫻井章喜 / 辰巳智秋 / Ruu / 伊勢大貴 / 加藤義宗 / 岸田研二 / 木村雅彦 / 今野晶乃 / SALLY / 鈴木崇乃 / 遠山悠介 / 長友郁真 / NAMImonroe / 明樂哲典 / 橋本由希子 / 早瀬マミ / 村田慶介 / 薬丸翔 / 山崎将平 / 吉田哲也 / 立崇なおと 


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2016年9月6日(火)~9月11日(日)まで、赤坂RED/THEATERにて上演される、

舞台(ステージ)「不機嫌なモノノケ庵」。

原作は、スクウェア・エニックスのウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』にて、連載中。

2016年7月3日(日)からはTVアニメがスタート。

ある日突然、妖怪を見る能力に目覚めた高校生・芦屋花繪(あしやはなえ)は、モジャモジャした妖怪に取り憑かれたことがきっかけで、妖怪祓いを営む「物怪庵(もののけあん)」の奉公人になることに...。

芦屋を雇ったのは、どこか不機嫌そうな物怪庵主・安倍晴齋(あべのはるいつき)。

しかし、クールで冷静な安倍と、想定外の行動を取りがちな芦屋は、水と油のような存在。

妖怪たちとの出会いを通しながら変わっていく二人の関係を、それぞれの視点で物語る。

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現在大活躍中の若手俳優、

陳内将・入江甚儀・元木聖也・原嶋元久を迎え、

4人全員が芦屋 花繪・安倍 晴齋の二役を演じ、全12公演が全て異なる組み合わせとなる、今までになかった舞台(ステージ)となります!


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ワザワキリ/スクウェアエニックス・「不機嫌なモノノケ庵」製作委員会


また、毎公演キャストと交流のある若手人気俳優をゲストに迎えたアフタートーク、<御喋りノ怪> を開催!

ゲストの第1弾として、

岸本卓也、木ノ本嶺浩、寺山武志、久保田秀敏、平田雄也、安川純平、杉江大志の出演が発表されました。


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そのほか、来場者限定の非売品特典 の詳細も発表されています!

ゲストの組み合わせや、非売品特典の詳細については公式ホームページにて。

順次最新情報を更新中!


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【公演情報】

舞台(ステージ)「不機嫌なモノノケ庵」

■公演期間:2016年9月6日(火)~11日(日)

■劇場:赤坂RED/THEATER 東京都港区赤坂3-10-9 赤坂グランベルホテルB2F

■チケット:前売り:6,500円/当日券:7,000円(全て税込)全席指定・非売品特典付き


脚本:錦織 伊代(アイデアフラッド)

演出:矢島 弘一(東京マハロ)


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■2016年版『ミス・サイゴン』 vol.4■


8月20日に開催された「2016 神宮外苑花火大会」に、ミュージカル『ミス・サイゴン』カンパニーが出演!

前回の更新では、その本番のステージの模様をレポートしましたが、今回はライブ前のカンパニーの様子をお届けします!
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この日ももちろん、お稽古をしていたカンパニー。
稽古場からライブ参加者みんなでバスで移動です。
おそろいのサイゴン・Tシャツ!(ゴールドロゴ!)
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小一時間で、神宮球場に到着。
行ってくるぜ!とバスを降りる、クリス=小野田龍之介さん、ジョン=上原理生さん
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みんな一緒の控え室です!
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余裕をもって出番の数時間前に到着しましたので、
しばらくはそれぞれに準備したり、すでに始まっているほかのアーティストのライブを楽しんだり...。
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エンジニア!
ダイアモンド☆ユカイさんと、駒田一さん
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■2016年版『ミス・サイゴン』 vol.3■


8月20日に開催された「2016 神宮外苑花火大会」に、ミュージカル『ミス・サイゴン』カンパニーが出演!

その道中から本番まで、密着取材してきました!
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この日は朝から雨模様、時折ゲリラ豪雨...という中でしたが、花火の打ち上げの時間、そして我らがサイゴンカンパニーのステージの間は雨がピタリとあがる奇跡!
サイゴンカンパニーには、晴れ男か晴れ女がいるに違いありません。

まずは、ステージの模様をお届け。


サイゴンカンパニーは、花火打ち上げ後のアフターライブに登場しました。

♪『火がついたサイゴン』
ユカイさんの「花火、楽しみましたかー?」からの、「Welcome to...Dream Land!」でスタート!
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芝居とアクションが一体となって劇的効果を高めていく「アクションプレイ」を掲げ、"笑って、泣けて、考えさせられて、かっこいい"をテーマとした作品を送り出している30-DELUX

国内でも観客動員数を飛躍的に伸ばし続ける注目の演劇ユニットですが、2015年には伝統芸能"殺陣"をひっさげついに海外進出、ロンドン公演も大成功におさめました(現地サイト「WHATS ON STAGE」の初日のレビューでは5つ星を獲得)。

そんな彼らがDynamic Arrangement Theater(ダイナミック アレンジメント シアター)と銘打つ、既存の古典作品を大胆にアレンジし再構築する新しい公演形態の第2弾『新版 国性爺合戦』が9月に登場します。

昨年上演された第1弾『新版 義経千本桜』では古典歌舞伎に挑戦しましたが、今回は近松門左衛門の人形浄瑠璃の代表作『国性爺合戦』を取り上げます。

『国性爺合戦』は、中国人と日本人の混血である主人公・和藤内(国性爺)を主人公にし、今から約300年前、鎖国下にあった当時の日本で大評判となった作品。
"明朝復興"を旗印に、海を越え、壮大な物語が展開します。

演じるのは、佐藤アツヒロ馬場良馬緒月遠麻大湖せしる清水順二陰山泰ら、華やかかつ個性豊かな俳優陣。

その中で、宝塚歌劇団出身のおふたり...緒月遠麻さんと大湖せしるさんにお話を伺ってきました!
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◆ 緒月遠麻&大湖せしる INTERVIEW ◆


――おふたりは、同じ時期に宝塚歌劇団雪組に在籍されていました。

緒月「そうですね、2学年差で」

大湖「その後はキタさん(緒月)が宙組に異動しちゃったから...」

緒月「タカスぺ(タカラヅカスペシャル/年に一度、組を越えてスターが競演する公演)で顔を合わせるくらいだったね」

大湖「でも私はキタさんが辞める時のタカスぺ(2014年)で、共演できてよかったー、と思ったのを覚えています。共演というか、同じ板の上にいただけだけど(笑)」

緒月「がっつり組むのは久しぶりだよね」

大湖「何の作品で引越しした(雪組の最後の出演)んでしたっけ?」

緒月「『ドン・カルロス』と『Shining Rhythm!』(2012年)で...」

大湖「そうだ、ちょうど私が男役最後だった公演だ!」
※大湖さんは男役を10年経験したのち、2012年に女役へ転向。
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――じゃあ女性役としてはお互い初共演ですね。

緒月大湖「そうですね!」


――お互い、宝塚時代の一番印象的なことは何ですか?

緒月「一番の印象的なことは...」

大湖「いっぱいある~!」

緒月「なんかずっと笑って過ごしてたよね。"何が"というより、何でもかんでも笑っていた...」

大湖「うん、うん(笑)」

緒月「わたしたちふたりともゲラ(笑い上戸)なんです。でも基本、真面目なので。実は真面目にやってるからこそ笑っちゃう、ということが多くて。それでふたりしてどツボにはまっちゃう...っていうことがすごい多かった」

大湖「ツボにはまると、長いんですよ。呼吸困難になりそうなくらい...息が出来なくなるほど笑っちゃって。というよりもう、泣いちゃっていますよね(笑)」

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シェイクスピアの不朽の名作を、情熱的で美しい音楽でミュージカル化した『ロミオ&ジュリエット』
2001年にパリで開幕、その後世界各国で上演されて500万人以上を動員している、世界的ヒット作です。

日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演、その後宝塚でも繰り返し上演されるとともに、2011年・2013年には男女混合の日本オリジナルバージョンも登場。ともに、大反響となりました。

魅力は、モンタギュー家とキャピュレット家の対立を表すアクロバティックな激しいダンス、青春を謳歌する若者たちのまぶしさと一転して起こる悲劇の対比、登場人物の上に覆いかぶさる"死"の影、そしてその中に咲くロミオとジュリエットの愛の純粋さ......。
耳に残る印象的なロックナンバーとともに、ドラマチックな物語が繰り広げられる、これぞ"フレンチ・ミュージカル"の傑作です。

【『ロミオ&ジュリエット』バックナンバー】
●2011年公演
●2013年公演


さて、4年ぶりの待望の上演となる2017年、キャストはオーディションを経てガラリとフレッシュな顔ぶれに!
しかも今回は"新バージョン"となることが発表されており、注目を集めています。

そんな2017年版、ロミオは古川雄大さんと大野拓朗さん。
ジュリエットは乃木坂46の生田絵梨花さん、そして新人・木下晴香さんがキャスティング。

ほぼ全配役が新キャストとなる中、2013年公演に引き続きの出演となるロミオ役・古川雄大さんにお話を伺ってきました。


◆ 古川雄大 INTERVIEW ◆

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――4年ぶりのロミオ役ですね。2回目のロミオに挑戦しようと思ったのはなぜでしょう。

「何かをやり残したという感覚もありますが、単純にロミオは魅力的な役。男だったらたぶん、誰しもがやりたいような役だと思います。やりたいという憧れの気持ち...でしょうか。もちろん、前回感じた悔しさを晴らしたいという思いもありますが」


――近年、古川さんは大作ミュージカルにひっきりなしにご出演ですが、2013年公演はグランドミュージカルとしては初主演でしたよね。大劇場でセンターに立ったお気持ちはいかがでしたか?

「やっぱり(カーテンコールで)一番最後に出ていく時には、なんだかもう...。何て言えばいいんでしょう。感動もあり、複雑な気持ちもあり...」


――複雑、とは。

「最後に拍手で迎えられる瞬間というのは、ちゃんと"背負った"人しか出ちゃいけない、というような重みがあるんです。前回は、城田優君という存在が、船長としていましたので...。でも、やっぱり感動ではありました」
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――そうなんです、『ロミオ&ジュリエット』といえば、初演からずっと城田優さんが作品をひっぱってきたイメージがあります。今回はその城田さんが卒業し、作品としても新しい一歩となりそうですが、その中でダンサーさんを除けば古川さんだけが、唯一の作品経験者です。

「はい、僕が城田君みたいな存在になれるように頑張りたいな、と思ってます。前回とはちょっと違うプレッシャーのかかり方が予想されますよね...。(大野)拓朗は「頼ります」って言ってくるんですよ。といっても彼も..."ちゃんとした子"ですから(笑)。ふたりで一緒に作品を引っ張っていけたらなと思っているんですが。...僕、あんまり頼られたりするタイプじゃないので(苦笑)」

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緻密で勢いのある良質なコメディーを作らせたら天下一品!の劇作家で演出家の倉持裕さん。その倉持さんがこの秋、待望の新作コメディー『家族の基礎~大道寺家の人々~』を引っ提げ、シアターコクーンに初登場します。9/6(火)の初日に向けて着々と準備が進行中の稽古場に潜入、果たしてどんな作品になりそうかを探ってきました!


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とある家族の、ある意味"壮大"な歴史を描く群像劇となる今作は、キャストも超豪華! 大道寺家の父・尚親(なおちか)と母・須真(すま)に扮するのは、これが舞台初共演となる松重豊さんと鈴木京香さん。長男・益人(ますと)には初舞台の林遣都さん、長女・紅子(べにこ)には舞台でも大活躍中の夏帆さん。さらには堀井新太さん、黒川芽以さん、坪倉由幸さん、眞島秀和さん、六角精児さんといった個性派がズラリと顔を揃えます。


お邪魔した日は本番まであと約2週間、というタイミングで稽古はまさに佳境。稽古場に入ると、真ん中には大きな円が描かれていて、これは廻り舞台との境界線の印とのこと。実は今回の芝居、廻り舞台を駆使する演出を行っている模様。とはいえ稽古場の床は実際に廻すことができないため(本番前に廻り舞台を使える稽古場に移動するそう)、ここでは演出の倉持さんはもちろん、スタッフもキャストも各自の動きと舞台の回り具合を想像力で補いつつ、動きを計算していかなくてはいけないのです。これってかなり、脳が刺激される作業といえそう!


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見学させていただいたのは、二十一場。この芝居はトータルで二十七場まであるので、ここは後半部分のクライマックスシーンと言えそうです。稽古場の中央には可動式の大きな3つの箱状の舞台装置があり、これが物語の展開によって出たり入ったり、向きを変えたりすることで場面転換を行うのです。この場面では舞台は東京のはずれにオープンさせた劇場"大道寺シアター"の舞台袖ということになっていて、この箱状装置の向こう側がステージという設定。劇場のこけら落とし公演の初日を迎え、右往左往する大道寺家の人々、そしてその周囲の人々。ステージ上では須真役の鈴木さんと、大衆演劇の座長・五郎丸役の六角さんとが劇中劇を行うことになっているのですが......。観客席からは装置が邪魔して、この劇中劇は後ろのほうでチラチラ見える、という感じになりそうな様子。倉持さんから「手前でやっている芝居がメインですので、劇中劇のほうは気楽にやってみてください!」と言われ、鈴木さんも六角さんも時々アドリブを入れたりもしながら楽しそうにセリフを重ねていきます。途中、鈴木さんがうっかり他の役者に向かって「須真さん?」と呼び掛けてしまい、「あ、須真さんは私だった!」と叫ぶというお茶目な一面を見せて一同爆笑、という場面も。倉持さんも「よくあることですよ」とニコニコ。


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■ミュージカル『王家の紋章』#19■


帝国劇場にて現在絶賛上演中のミュージカル『王家の紋章』

開幕前からインタビュー、稽古場取材等々、さまざまな形でこの公演を追っている当連載、最後の更新はメンフィス役・浦井健治さんと、ライアン役・伊礼彼方さんの対談をお届けします。
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『エリザベート』ルドルフ役を同じ時期に努めていたおふたりが、6年ぶりにこの帝国劇場の地で顔を揃えています。

爆笑の中にも、ふたりの同志としての絆や友情が垣間見える対談となりました。


◆ 浦井健治 & 伊礼彼方 ロングインタビュー ◆

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●帝劇にいたのは、魔物ではなく天使でした


――おふたり、待望の帝国劇場での初共演ですよね。『エリザベート』ルドルフ役を同じ時期に演じていらして、でもその時は同じ役だから共演はされていませんから。

伊礼「完全に俺、健ちゃんの主演だから、出演オファーを受けたからね!」

浦井「かなり...ありがたいです」

伊礼「本当にもう、その一心だよ」
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――伊礼さん、ビジュアル撮影時の取材でも「楽しみは健ちゃん」って仰ってました。なぜそんなに「健ちゃんだから」って?

伊礼「やっぱりそれは...約束したから。ルドルフの頃「いつか一緒にやりたいね」って言っていたんです。しかも主演はもう何度もやっているけど、帝国劇場のセンターに立つ、というのは、ひとつの...」

浦井「そうですね、ひとつの大きな、特別な何かがありますよね。帝国劇場はやっぱり"聖地"ですから」

伊礼「うん。だから、僕もそこには絶対に入りたいなって」


――実際、帝国劇場のセンターに立っていかがでしたか? 初日、終幕したときのお気持ちは。

浦井「見ている景色が、明らかに自分の中で違っていました。ああ、これが帝国劇場なんだなぁと。しかも、(『エリザベート』の)ルドルフの時とも、『ダンス オブ ヴァンパイア』のアルフレートの時とも違うな、とすごく感じました。でも同時に真ん中って、ひとりじゃなく、みんなと一緒にやってるんだ...って。"支えられている感"、それに気付けたことが、嬉しかった」

伊礼「主演の言葉だねー!」

浦井「あと、「帝劇には魔物がいる」ってよく言われているらしいんですが、僕にとってそこにいたのは、天使だった。魔物じゃなくて、すごく見守ってくれていました。帝劇の空間も...それが神様なのかもしれないけど...、お客さまも、スタッフさんも、オーケストラも。みんなが本当に舞台を愛していて、このすべてが合わさって、一回一回を大切にライブとして楽しんでいた。帝国劇場にいらっしゃる約2千人のお客さま、すべてからそれを感じたので嬉しかったですね」
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――初日、客席で観ていたのですが、すごくピースフルな空間でした。

浦井「すごかったですね! お客さまからの熱い拍手とスタンディングオベーション。胸の中に熱いものがじわーっとしみわたりました。初日に感じたそれが、今も続いています。やっぱり皆さんに支えられ、見守られているんだなって感じます」


――あと、2幕でメンフィスとライアンとイズミルとで、3人で歌うところ。あそこを平方元基さんイズミル回で観た時に、「元ルドルフ3人が帝劇の空間を埋めている!」と、勝手に感慨深くなりました。

伊礼「あっ、ホントだ」

浦井「そうだった!みんなルドルフやってるね」

伊礼「やっぱこの仕事、受けてよかったわ~」

浦井「今!?」


8月16日、東京はお盆中、強い雨も降る日であったが、渋谷・CBGKシブゲキ‼にて「実験落語neo~シブヤ炎上ふたたび~」(主催:CBGKシブゲキ!!)が開催され、客席は満席の落語ファンで賑わった。

かつて1970~80年代、渋谷のライブハウス「ジァン・ジァン」で定期開催されていた「実験落語」を復活させる形で、当時実験落語を牽引した三遊亭円丈をはじめ新旧バラエティに富んだメンバーが結集し、「実験落語neo」と題して2016年6月に第一回を開催、好評を博した企画の第二回。

第二回となる今回は、三遊亭円丈はもちろん、かつて実験落語に出演もしていた柳家小ゑん、今チケット完売必至と言われる柳家喬太郎、立川流の若き風雲児・立川吉笑、そして「世界のナベアツ」としても知られる桂三度が勢ぞろいし、それぞれ創作落語を披露した。

トップバッターの立川吉笑は、会話しながらやたらと舌打ちしてしまう人物が登場する「舌打たず」を披露。その口跡とテンポの良さで、若々しく軽妙な雰囲気が会場を包んだ。
次に出演の、上方落語の桂三度は、とことん勘が悪い男とのやりとりを描いた「隣の空き地」を一席。
柳家小ゑんは、溢れる鉄道愛、鉄道マニアであることを遺憾なく発揮した「鉄の男」を披露し、鉄道マニアの結婚式をネタに、オタクたちの可愛らしさを描いた。
柳家喬太郎は、好きな人に振られたと気を揉む後輩とその先輩たちの酒の席を描いた「もんじゃラブストーリー」。次々に登場する人物たちを、さながら一人芝居のように、何役も演じわけ、切れと華のあるパフォーマンスで客席を引き付けた。
そしてトリの三遊亭円丈は、円丈の専売特許"アクション落語"(!)「ランボー 怒りの脱出」を披露。独特の間と、味、所作で会場を笑わせた。
それぞれ活躍する5人が一堂に集い、創作落語を披露した贅沢な空間だった。

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好評の「実験落語neo」シリーズは、次回、第三回「実験落語neo シブヤ炎上またもや(仮)」10月4日(火)にCBGKシブゲキ‼で開催することが決定している。現在出演は、三遊亭円丈、川柳川柳、夢月亭清麿、NON STYLE石田明、が決定しているが、これからの追加の出演者発表も期待される。

今後発表される詳細は順次こちらより。



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■2016年版『ミス・サイゴン』 vol.2■


ベトナム戦争を背景に、ベトナム人少女キム、アメリカ兵クリスの悲恋をはじめ様々な愛の形と、戦争の虚しさを描いたミュージカル『ミス・サイゴン』

公演の本格的な稽古に先立ち行われる稽古の場、"ミス・サイゴン・スクール"の取材レポート後編です!
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この日は、前日にみんなで観たという映画『7月4日に生まれて』(1989年制作/トム・クルーズ主演)の感想を言い合う場も。

「アメリカの負けた言い訳のように感じた。あの若い人たちは、何のために必死に戦っていたんだろう」
「英雄に憧れていた、英雄になりたい、そういう風潮があったんだと思う」
「単純に、家族に喜んでほしかった、家族に自分を認めてほしかったんじゃないかな」
等々、皆さん活発に意見を口に出していきます。

それぞれの言葉に、なるほどなーと頷きつつも、こういう意見を戦わせる場が作品への理解を深めると同時に、カンパニーの絆を強めていくのだなぁ、とも思ったり...。

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