2016年6月アーカイブ

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■『キム・ジョンウク探し』#4■


村井良大彩吹真央駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』
その稽古場にふたたび潜入してきました!
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本番初日まで10日以上ある中で、この日の稽古は"粗通し"。
アタマから最後まで、本番同様に通していきます。
チームワークの良さが反映されているのか、なかなかお稽古、テンポよく進んでいるようですよ。


当連載をお読み頂いているユーザーの皆さんはもうおなじみかもしれませんが、まずは登場人物のご紹介。
ムン・ミニョク役=村井良大さん。
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勤めていた会社をクビになり、付き合っていた彼女にフラれ、色々と残念な彼がはじめたのが〈初恋探し株式会社〉。初恋の人を探してあげる会社です。
村井さん、前回稽古場にお邪魔した時とずいぶん顔つきが変わっていました。
髪型が変わったせい...だけじゃない、はず!
頼りなくてダメダメ君であるミニョクの"愛されキャラ"っぷりが、200%アップ、な印象です!
(村井さん、お楽しみのもうひと役のご紹介は記事後半で...)


ヒロイン、アン・リタ役=彩吹真央さん。
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新聞記者を辞めた彼女、そのことが厳しいお父さんの逆鱗に触れ、ぷらぷらしてるなら結婚でもしろ!とばかりにお見合い広告を出されてしまいます。
しかしそこでも乗り気でない彼女、さらに父親の怒りを買い、すったもんだのあげく連れていかれたのがミニョクの〈初恋探し株式会社〉。
...ということで、ミニョクとアン・リタは、アン・リタの初恋の相手"キム・ジョンウク"を探す旅に出るのです。


ちなみに村井さんと彩吹さんは、開演前のアナウンス(通称・影アナ)も担当。
こちら、録音じゃなく、ナマです! そして粗通し稽古でも、この部分からバッチリやっていました。
この日は村井さんの大好きなUSJの「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」が終わってしまう!という話を、彩吹さんが「そんな個人的は話はいりません」とそっけなく返すくだりに、スタッフ大笑い。
皆さん、上演開始時間よりちょっと前にお席についていることをおススメします


さて、彼と彼女に絡んでいく数多の人々を演じていくのが"マルチマン"=駒田一さん。
といってもマルチマンという役の登場人物はなく、様々の役を次々と演じていく俳優さんのことを"マルチマン"と呼んでいます。

マルチマン、カッコいいバージョン。
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歌舞伎俳優・中村勘九郎の息子の波野七緒八、波野哲之が来年2月に東京・歌舞伎座で初舞台を踏むのを記念し、5月29日に長野県松本市内で信州・まつもと大歌舞伎関連事業「二人桃太郎記念 田んぼアート」の田植えイベントが行われた。



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左から中村七之助、波野七緒八、中村勘九郎、波野哲之、永島敏行



この「田んぼアート」は、色の違う稲を植えて演目にちなんだ「鏡獅子」と「二人桃太郎」のデザインを描き出すもの。田んぼ近くに設えた展望台からデザインを見た勘九郎は「父(十八世勘三郎)が愛した松本の、この美しい地に子ども達の初舞台と父が田んぼになっています。本当に心が震えるほど感動しています」と感極まった様子でコメント。一緒に参加した弟の中村七之助も「松本の人たちがここまでしてくれたご恩に報いるために、彼らも厳しい修行で辛い事もあるでしょうが、芸道に精進していってもらいたいと思います」と感謝の気持ちを口にし、甥っ子ふたりへエールを贈った。



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左が「鏡獅子」



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右が「二人桃太郎」



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展望台より五円玉投げが行われた


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宝塚歌劇団OGを中心とする"BAD GIRLS"が、ひとつのジャンルのダンスをテーマに、異国の男性ダンサーとMeetするDANCE LEGENDシリーズ

第1弾『Bad GIRLS meets BADBOYS』ではバレエ、
第2弾『Argentango』ではアルゼンチンタンゴに挑戦したBAD GIRLS。
第3弾となる今回は、フラメンコに挑戦します!
タイトルは『フラメンコ・カフェ・デル・ガト』

ハイレベルなダンステクニックに加え、物語性のあるシアトリカルなショーにも人気の高いDANCE LEGENDシリーズですが、今回はシリーズ皆勤賞の湖月わたるさん水夏希さん、そしてシリーズ初参加にして、2015年に宝塚を退団し今回が退団後初ダンス公演となる緒月遠麻さんの3人に、お話を伺ってきました。
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◆ 湖月わたる×水夏希×緒月遠麻 インタビュー ◆


●宝塚OGの皆さん、フラメンコの魅力を教えてください!

――第1弾は"バレエ"、第2弾は"アルゼンチンタンゴ"と続いた「DANCE LEGEND」ですが、今回のダンステーマは"フラメンコ"とのこと。今日は、「フラメンコとは何ぞや」「フラメンコの魅力とは」を、ぜひ皆さんにお伺いしたいと思います! と言いますのは、フラメンコってあまり接点がなく、それこそ宝塚のスペインを舞台にした作品の一場面で拝見する、というくらいの触れ方しかなくて...。

「そうですよね、普通あまり接点がないですよね」

湖月「私たちも、スタートはそんな感じですよ」


――皆さん、宝塚歌劇団のご出身ですが、音楽学校でフラメンコは習うものなんでしょうか?

湖月「私、劇団レッスンで1年くらい習ったんです」

「私たちの時代は、なかったですよ~!」

湖月「ちょうどこのあたりが境目なのかな? ずっと長い間あったみたいなんですが、私たちが入ったころで、なくなってしまったみたいです。なので私は、チラっとは触れていましたが、公演で本格的にフラメンコを踊ってはいないですね...闘牛士とか、スパニッシュ系のダンスは色々とあるのですが」

「私は...踊ったことないです」

緒月「え? ちか(水)さん、ありますよね?」

「え?」

緒月「『情熱のバルセロナ』(2009年、水さんトップ時代の雪組公演)で...」

「あぁ、私はそこでは踊ってないの」

緒月「そうか。私はその公演で、少しやりました。と言っても、男性の動きでしたが」


――フラメンコって、どんな印象ですか?

「ひと言で言うなら、"世にも難しい"、です(笑)」

緒月「ちかさんがそれを言うかなあ...(笑)」

湖月「私、マリア・パヘスさんが『リバーダンス』の中で踊ったフラメンコの映像を観た時に、「なんなんだ!」と思いました、すごく情熱的で、でもすごく素敵なダンスで...」

「今までやったことのないダンスですよね。"感情のままに踊る"という印象」

緒月「うん」

「このあいだ、フラメンコ雑誌を見ていたら、「これ、絶対NGだよね?」って写真が載ってるんですよ(笑)。なんといいますか、"中途半端"な。でもその中途半端な格好がカッコいい世界」

湖月「わかる! そこ(のポジション)に行くまでの途中、みたいな瞬間を切り取るの」

「私たち、宝塚出身というのもありますし、特にバレエとかは動きが決まっていて、とにかく美しく、というものに慣れているんですけれど、フラメンコはそういうものがないんですよね。だからこそ、触れる機会はあまりないですけど、でも一度触れてみたら「何この世界!」となるんです」

湖月「うん、ハマりますね。やっぱり踊りたくなる。みなさん、フラメンコを知ると、見たくなるというより、踊りたくなるんですって」

「うっかり嵌らないようにしないと! ハマったら深すぎて大変(笑)」

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「生とは何か」「死とは何か」――
観る者の死生観を揺るがす激しくも美しいセリフの数々
砂を敷きつめただけのシンプルな舞台上に膨大なエネルギーが放出される。


2011年、ロンドン留学中に号泣しながら読んだという長塚圭史が、帰国後の新プロジェクト「葛河思潮社」の旗揚げ公演として横浜、松本、東京で『浮標』を上演。上演時間4時間の超大作にもかかわらず、連日立ち見が出るほどの大きな反響を呼び、2012年秋には東京、大阪、兵庫、仙台、新潟での公演を実現した。そして今夏、この三好十郎の渾身の戯曲を再々演が決定。

演出の長塚圭史さんに『浮標』への思いを熱く語っていただきました。


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一部新たなキャストを迎え、次なる『浮標』で再び長塚圭史が伝えたい想いとは・・・


3度目の上演となる『浮標』にかける熱意―

もともと『浮標』は一昔前の戯曲とも言われかねない作品ですが、それをト書きにあるような時代を帯びた具体的なセットでなく、もっとシンプルな形で上演出来ないかと考えていました。俳優さえいれば立ち上がる世界をつくりたかったのです。
2011年1月に初演しましたが、その直後に東日本大震災がありました。僕自身この『浮標』を再演したいとはその前から言っていましたし、初演だけでは終われないと思っていました。俳優たちからも"この膨大な劇も、真摯に立ち向かえばもっと先にいける"という実感が見て取れたので、「じゃあもう一度やりたいな」と。そこに残念ながら震災が起こりました。多くのものを失った中で、東北の方にも観ていただきたいという思いが後押しにもなり、異例なことですが、2年続けての上演ということになりました。そこで兵庫県立芸術文化センターでも上演し(2012年10月)、東北にも行くことができました。
田中哲司さんは、年齢的にもうそろそろ久我五郎役を演じるのは難しいのではないかと言ってます。五郎は30代の設定ですが哲司さんは50歳になります。でも僕はまだハッキリと哲司さんの久我五郎を追いかけたい。哲司さんは「じゃあこれで最後にしようか」ですって。僕はまだまだわからないと思っていますがね。さて、今回の再々演では作者・三好十郎の故郷の佐賀をはじめ、前回上演出来なかった西にも届けたいという思いから、期せずして九州にも行くことになりました。"「死」を前にして「生」を問う"ことや"日本の歴史"を感じられる深い4時間となると思います。

シンプルながらも印象的なセット―

『浮標』を初めて読んだ時から、全て砂の上で出来ないかとずっと考えていました。砂は僕にとっては記憶の象徴。さらさらと流れるけれども堆積するものであり、それは歴史や人にも当てはまるイメージです。美術家の二村周作さんや舞台監督の福澤諭志さんと延々と話し合い決めました。「舞台に砂を入れたい」なんて普通の劇場なら絶対嫌がるはずなのに、どの劇場も良いと言ってくれて本当に有難かったです。
砂、そして極端にシンプルなセットで4時間を観せ切る。それができると僕らは確信しています。


継続して出演するキャストと新しい面々―

5人は前回から継続して出演します。そのことだけでも、大いに前進する可能性を秘めている。3回連続主演となる田中哲司さんは、初演時は五郎のエネルギーを掴み取ろうと必死にもがきましたが、再演の時にはもう少し腰を据えていました。今回はもう三月位から準備を始めていると思います。3度目の出演でも今から向き合わないととても間に合わない。それほどの役なんです久我五郎というのは。新たに出演するキャストも準備せざるを得ないですよね(笑) 継続出演の僕らは既に様々なアイデアを獲得している。でもそれを一度取り払い、稽古を始めます。田中さんによって更に進化するであろう久我五郎の妻・美緒役を演じるのが、これまでで一番設定年齢に近い女優、原田夏希さんです。美緒は子供を産めずに死んでいった30代前半の女性ですが、彼女の生きているエネルギーと原田さんの現在への渇望に融合が生まれたら、と思っています。新しいメンバーもみなさん丁寧に集めていったメンバーですので楽しみです。


三好十郎が紡ぐ台詞―

なによりの魅力は三好十郎の台詞の美しさ、力強さ。詩的な台詞ではありませんが、具体的なことを語っていながら、人間への期待が込められている凄みのある言葉たち。それに対する自問が身体の中でぶつかり合う。それが火花を散らして三好十郎の劇は凄くなっていく。病みつきになる台詞ですが、その分扱うのが難しく、相当稽古しなければならない。諦めずにきちんと追い続けていくと、テクニックではなく、言葉の意味が浸透して表に出せるようになる。その喜びは必ずお客様に伝わると思います。
今、『浮標』を書ける作家はいないでしょうからね。「こんなにすごい人がいた」と単に紹介するのではなく、僕らを通して燃やさなければいけないし、その先にいきたい。初演・再演を通じてまだ先にいけるという確信があるのです。


女性たちの強さ―

作品に出てくる女性たちの強さ、激しさ、生命力が、五郎や男たちを照らしていくと思います。これからどうなっていくか分からない世界の中で女性たちがどう生きていこうとするか、その中で死にゆこうとする美緒がいる、ということが作品の核となっていくでしょう。
初演では久我五郎という人物に圧倒されて見つからなかったとことでもあります。再演で随分見えてきたので、今回大いに掴んでみたいところです。女性たちによって照らされる男たち。女性たちのつくり方でぐっと変わってくるでしょう、そこが楽しみですね。


2回目の上演となる芸術文化センター―

こんな大変な作品を前回に引き続き、今回も上演するなんて凄いですね!正常とは思えない(笑) 2度やっていただけて、しかも今回は2回公演していただけるなんて本当に有難いことです。
兵庫県立芸術文化センターが様々な作品を発信している姿勢を非常に信頼しています。阪急中ホールはサイズもちょうどよく、劇場として、一つの形だけでなく広く許容し多彩な形でやろうとする柔軟な姿勢を持っていることは、クリエイターにとっても魅力です。

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とても饒舌に、熱く語ってくださった長塚さんからは、『浮標』に懸ける想いが溢れていました。
砂の上に込められた長塚圭史の想い、美しい三好十郎の台詞―
シンプルな舞台で繰り広げられる、長く深く濃密な4時間。
暑い暑い夏に、熱い熱い舞台を目撃に、劇場へぜひ。

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2012年第二回「浮標」公演より 撮影:五十嵐絢也


<あらすじ>
軍靴の足音が次第に高まるなか、洋画家・久我五郎は、千葉の郊外にある海辺の借家で、肺を患う重病の妻・美緒の看病に明け暮れている。美緒の回復を信じながらも、その病状は悪化の一途をたどるばかり。さらに、美緒に財産の譲渡を迫る家族、五郎を組織の政治に利用しようとする画壇、経済的不安などといった逆境にさらされ、次第に追いつめられていく五郎。戦地へ赴く親友との再会に五郎の心は一時和らぐものの、その矢先に美緒の容態は急変するー。


【横浜公演】
8月4日(木)~7日(日) 
KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉
【豊橋公演】
8月11日(木・祝) 
穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【兵庫公演】
8月13日(土)・14日(日) 
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【東京公演】
9月2日(金)~4日(日) 
世田谷パブリックシアター

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■『キム・ジョンウク探し』#3■


村井良大彩吹真央駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』

稽古場取材など、多角的に本作の魅力を追っている当連載ですが、今回は村井良大さん、駒田一さんのインタビューをお届けします。
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村井さんは、何をやってもダメダメで、会社をクビになったあげく、"初恋の相手を探してあげる会社"をはじめた男性・ミニョクと、その会社にやってきたヒロインが探したい"初恋の相手"キム・ジョンウクのふた役を。

そして駒田さんは、ミニョクとヒロインが絡む様々な役(男も女も、動物も!?)を演じ分けていく"マルチマン"を演じます。

作品や役柄への考察から、お互いの第一印象、そして駒田さんの意外な過去まで飛び出し、大盛り上がりのインタビューになりました!
※稽古前に行ったインタビューのため、すでにお伝えした稽古場レポートと、時制が逆になっていますが、ご注意ください。


★村井良大×駒田一 ロングインタビュー★


●お互いのファーストインプレッションは?

――おふたりは、初共演ですよね? 

村井「はい。でも一度、飲み屋でご一緒してます(笑)」

駒田「去年の『ダンス オブ ヴァンパイア』の時の飲み会だよね。この仕事をしていると、共通の友だちが多いんですよ。それで、合流しようということになって」

村井「カンパニーの飲み会に、僕ひとり単身でお邪魔して。ホント、心苦しかったです...お邪魔じゃなかったですか?」

駒田「ぜんぜん! というか俺は半分記憶がない(笑)」

村井「マジですか~!たしかに途中で帰りましたよね(笑)」


――そんな"初めまして"の時のことを振り返っていただくのも恐縮ですが(笑)、お互いの第一印象は?

駒田「逆説的になってしまうのですが、今回『キム・ジョンウク探し』の脚本を読んで、村井君の普段の良さが出れば、この作品は面白くなるだろうなと思った...というような印象の人です。ぱっと見、いい感じで爽やかに見える方じゃないですか。でも本質はすごく強いものを持っていて、あまり周りに流されない人なのかなって。お芝居に対してもそういう熱意がある。ミニョクも、確かにダメダメな男の子かもしれないけど、熱意がないと会社を作ろうと思わないですしね」

村井「ありがとうございます! 僕は初めてお会いした時...なんと言うか...非常にたくさん、お酒を飲まれていたので(笑)」

駒田「(笑)! 否定はしない!」

村井「でもその時、「マジで、本当に面白いものにしような」って言ってくださったんですよ。そのひと言だけで、確実にお芝居に対して熱意を持っていて、絶対面白くするという自信もある、プロフェッショナルな一面が見えましたし、その気持ちがキレイに僕の中に入ってきたんです。お酒を飲んだときって本音が出ますしね。だから信頼できる大先輩です」

駒田「稽古場って人間性がすごく出るので、早く稽古をして、お互いを知りたいね。...それを見て「ごめんなさい、こないだ言ってたイメージと違いました」と言うかもしれませんが(笑)」

村井「僕も、いま良く言ってくださったイメージを守らなきゃいけないプレッシャーみたいなものが...!」
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