寺門敦子です。ゴールデン街劇場で日々『も字たち』っております。
新宿、ゴールデン街。
芝居でもやってなけりゃ縁がなかったであろう街である。
毎日、劇場入りするときはだいたい靖国通りを通って途中のローソンに寄り、レッドブルを仕入れ、東京信用金庫を曲がりゴールデン街劇場へと歩いていく。
「ゴールデン街劇場」と書かれた黒い看板が目に入るたび、どきどきする。今日も本番だ!ってね。
となりにはすぐ、「ゴールデン街」と書かれたアーケードがあり、小さいお店がこれでもかとぎっしり軒を連ねている。
しかしそのお店の看板たちは、明るいうちはまだ灯りがともっていない。
灯りはともっていなくとも、ゴールデン街ならではと言いたくなるようなはっ!とする人がたびたび通りかかる。
今日は、帽子とマントを身に着けた、中原中也のような出で立ちの男性と目が合った。片耳には月のピアス。
嗚呼、新宿。嗚呼、ゴールデン街。