はじめまして、菊川恵里佳と申します。
今作品がデビュー作になります。
普段は東京某所の製本工場に勤めている訳なのですが、ですので、
岡崎藝術座の作品に出演するなんて、いわばシンデレラガールのようなものです。
シンデレラなんて誰にも言われていませんが、
この場を借りて自分で言ってみました。yes!yes!
さて、西巣鴨の稽古場ともお別れして、昨日からいよいよ小屋入りしました。
仕込み作業も着々と進み、舞台、照明、音響、そうして立ち現れてきた舞台世界は、ハッと息をのむほど、なんだかすごく、凄いことになっています。
そこに立つことになるのは、役者なのですが、こんな喜びは他に例えようがありましょうか。
岡崎藝術座は、神里雄大氏は、瞬間瞬間においてとてもクリエイティブ、
そして必ずと言っていいほどミラクルを起こします。
そう、ミラクルは起きる、ものではなくて、起こす、ものなのです!
(あれ、なんだか胡散臭い宣教文句みたいになっちゃった***)
本番の日は近付いているわけですが、なんのその、この作品、まるで彫刻を作るかのように、絵を描くかのように、とったりつけたり投げたり掘ったり、塗ったり消したり、固めたりつぶしたり、食べたり呑んだり、冷凍したり解凍したり、冷やしたり冷やしたりやっぱりでも冷やしたりして、初冬なのに、もうけっこう寒くなってきたのに、そんなことはなんのその、初日を迎え、ブザーがなり開演するその瞬間まで、呼吸をするかのように形を変え続け、進化していくことになるでしょう。
人間がまるごとそこに立っている、その様を、ぜひ劇場へ観にいらして下さい。