2019年4月アーカイブ

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■音楽劇『ライムライト』vol.1■


チャップリン晩年の傑作映画として名高い『ライムライト』
その名作を2015年に世界で初めて舞台化、好評を博した作品が、4年ぶりに上演されます。
 
映画でチャップリンが演じた老芸人カルヴェロに扮するのは、初演に引続き石丸幹二
カルヴェロと心を通わすバレリーナ、テリー実咲凜音
テリーに想いを寄せる作曲家ネヴィル矢崎広と、爽やかなふたりが初参加。

ほか吉野圭吾、植本純米、保坂知寿、佐藤洋介、舞城のどかというベテラン勢が初演から続投し、ノスタルジックな『ライムライト』の世界を作り上げます。

3月末の某日、稽古場を取材してきました!
 
 
物語は1914年、ロンドンが舞台。
かつて名声を得ていたものの、いまは落ちぶれた老芸人カルヴェロが、自殺をはかったバレリーナ・テリーを助けるところから始まります。01_AAA1791.JPG

......もちろん原作がありますし、基本的にストーリーは初演と変わらないのですが。
どうやらセットも変わりそうですし、幕開きから初演と違います!

具体的にどこがどう違うか......は、実際観てのお楽しみにしていただきたいのですが。
ポエティックに描かれていた初演に対し、2019年版は物語の輪郭がくっきりとし、より伝わりやすくなった、という感じでしょうか。

初演時、ご自身のパブリックイメージを覆す"老人"役に挑んだ石丸さん。
稽古場の石丸さんは、いつもの品のある素敵なビジュアルなのですが、芸人らしい調子の良さ、かつての栄光を捨てきれないプライド、アルコールに溺れる弱さ......といった、幾重にも重なるカルヴェロの心の層を、見事に立ち上げていきます。limelight2019-01-13_AAA2120.JPG

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薮宏太(Hey! Say! JUMP)が主演を務めるミュージカル『ハル』が4月1日に開幕した。

本作は、脚本・作詞を高橋亜子、演出を栗山民也、音楽を甲斐正人でつくりあげたオリジナルミュージカル。病を乗り越えボクシングに挑戦する主人公・ハル役を約10年ぶりの単独主演となる薮、ヒロイン・真由役を北乃きいが演じるほか、安蘭けい、栗原英雄、七五三掛龍也(Travis Japan / ジャニーズJr.)、梅沢昌代、今井清隆らが出演する。

高校生のハル(薮)は、再開発が頓挫し寂れた小さな田舎町で母(安蘭)と二人で暮らしている。子供の頃に患った病を乗り越え、元気な体を手に入れたハル。しかしどこか虚しい日々を過ごしていた。そんなとき、真由(北乃)と出会う。真由に誘われ、ボクシングを始めるハル。その楽しさにのめり込んでいくうちに、ハル自身はもちろん、彼を囲む人々も少しずつ変化していく。母との関係、過去のトラウマ、世間との葛藤...ハルが自らの人生と向き合い始めた頃、町にも変化がおとずれる───。

「病を克服した少年」という言葉から自動的に連想される、希望や輝きなどとはある意味逆の面持ちで暮らすハル。病気になる前までは無邪気で元気だったのに、病気を克服してからは心を閉ざした覇気のない生活をしていた。それはなぜなのか。本人だけではなく、母親や親友という周りの人間たちの思いが絡み合い生まれた複雑な状況が、歌で、芝居で、丁寧に描かれる。そこに突然現れる真由という存在。ハルの過去とも現在ともつながっていない新しい人物との出会いは、ハルの閉鎖的な気持ちに大きな風穴を開ける。真由の「あなたを知りたい」という言葉から生まれる安心、正直になる心、初めて口に出す言葉......。たった一人の存在がもたらす変化、広がっていくハルの世界は、観ていて救われるようだった。

さまざまな思いを抱えるハルを演じる薮の歌声と、北乃ののびのびとした歌声が、時に離れ、時に重なりながら物語は動いていく。さまざまな立場の人たちの前向きな気持ちも後ろ向きな気持ちも掬いながら結末へと進んでいくなかで、幅広い楽曲の数々が登場人物それぞれの繊細な気持ちをあぶり出し、物語をより深いものにしていた。

関西テレビ放送開局60周年記念 ミュージカル「ハル」は4月14日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアター、4月22日(月)から 28日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演中。

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1990年代の長崎を舞台に、同じ刻に生を受けた双子の兄弟が、家族を愛しながらも愛に飢え、さながら聖書のカインとアベルのように、葛藤とすれ違いの中紡がれてゆく人間ドラマ、舞台『黒白珠』。2019年6月にBunkamuraシアターコクーンで上演され、青木豪さんの書き下ろし脚本を、河原雅彦さんが演出するという注目の新作です。
また、双子の兄弟役で出演する松下優也さんと平間壮一さんが、風間杜夫さんをはじめ村井國夫さん、高橋惠子さんら実力も華もあわせ持つベテラン俳優陣とともに、ストレートプレイでどんな姿をみせてくれるのかも、とても楽しみ。

今回、脚本の青木豪さん、演出の河原雅彦さん、出演する松下優也さん、平間壮一さん、風間杜夫さんからコメント動画が到着しましたのでお届けします!

⇒【コメント動画】脚本:青木豪さん

⇒【コメント動画】演出:河原雅彦さん

⇒【コメント動画】松下優也さん

⇒【コメント動画】平間壮一さん

⇒【コメント動画】風間杜夫さん


公演は6/7(金)〜23(日)のBunkamuraシアターコクーンを皮切りに、兵庫、愛知、長崎、久留米で上演します!



<公演情報>
舞台『黒白珠』

脚本:青木豪
演出:河原雅彦
出演:
松下優也 平間壮一 清水くるみ 平田敦子 植本純米
青谷優衣 村井國夫 高橋惠子 風間杜夫

【東京公演】
2019年6月7日(金)~23日(日)
Bunkamura シアターコクーン
【兵庫公演】
2019年6月28日(金)~30日(日)
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【愛知公演】
2019年7月6日(土)~7日(日)
刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
【長崎公演】
2019年7月10日(水)
長崎ブリックホール
【久留米公演】
2019年7月13日(土)~14日(日)
久留米シティプラザ ザ・グランドホール

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方南ぐみの作・演出を手がける樫田正剛さんにとって「THE面接」は自信作。これまでも上演を重ねてきました。

『固定給50万円。プラス歩合。賞与年7ヶ月。約束します。』急成長を遂げる某イベント会社の中途採用試験の最終の最終の最終試験日。一癖も二癖もある最終の最終の最終面接者たちは思っていた。ここまで来たんだ、 何としても受かりたい、どんな手を使って...ズルをしても泣き落としをしても ...。その彼等の前に現れたのは一癖も二癖も三癖もある最終の最終の最終の面接官。生き残るのは誰だっ!!

今月4/24(水)からの公演に出演する寿里さん、舘野将平さん、遊佐航さんから熱いメッセージが届きました!
新元号になっても色褪せることのない普遍のテーマ。働くことの意味を問い、考えさせられる「THE面接」にご期待ください!

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寿里さん

方南ぐみ企画公演「THE面接」に出演することになりました寿里です。毎日、樫田さんに熱く指導頂いております。この作品、実はまだ現時点で僕を含め何人かの配役が決まっておりません。樫田さんが毎日、役者の特性やアプローチを見ながらベストの布陣を敷く為に役をシャッフルしながら稽古に臨んでおります!僕にとっても初めての事なので楽しみながら戦っております。台本の持てる力を存分に引き出して皆様にお届け出来るように頑張って参りますので、皆様、何卒、応援よろしくお願い致します!!

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舘野将平さん

「THE面接」この作品は僕が人生で初めて観た舞台でした!

とにかく笑って、舞台って面白いなーって思いました!

今回、役者として初めて台本を読んだ際、改めて作品の面白さと難しさを再認識しました!

作品の面白さは自信持って言えるので「役者が凄かった」と言っていただけるよう必死に作品に挑みたいと思います!

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遊佐航さん

絶賛稽古中、いや、激闘中の「THE面接」。作品を深めれば深めるほどに、今作の難しさを実感する日々。面接の域を超えた、戦場と化してます。沢山の方々に愛され、演じられてきた今作、沢山の想いを胸に...生き残りたい!その一心で「THE面接」を皆様にお届けします!熱き面接会場でお待ちしてます!

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公演は2019年4月24日(水)~4月30日(火・祝)に東京・下北沢OFF・OFFシアターにて上演。チケットは発売中!

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不条理劇の傑作に挑む柄本家の親子3人をカメラが追った!

「柄本家のゴドー」

4月20日からユーロスペースにて公開

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撮影 演出 山崎裕


人気俳優として映画、テレビで活躍する一方で、演劇ユニット"ET×2"を組む柄本佑・時生兄弟。2014年、ふたりはサミュエル・ベケットによる不条理劇「ゴドーを待ちながら」の公演に挑んだ。
2017年、父親の名優・柄本明を演出に迎えて、再びゴドーに挑戦する。
その稽古場にドキュメンタリーカメラの名手・山崎裕が立ち会った。
演出家と俳優の関係を超え、父から子への芸の伝承の厳しさと暖かさに溢れる時間の記録である。

キャストコメント)

「柄本家のゴドー」

出演 柄本明 柄本佑 柄本時生
   劇団東京乾電池のみなさん
撮影・演出 山崎裕 構成・編集 五十嵐久美子 撮影助手 小寺安貴
カラコレ 織山臨太郎 選曲 増子彰 プロデューサー 橋本佳子/山崎裕

制作: 104 co ltd 配給: ドキュメンタリージャパン
2017年/64分/Blu-ray/カラー
4月20日からユーロスペースにて公開

キャストコメント)
「何もやらないという時間をみつけたということじゃないかな。
待つという時間・・・待っている人・・・」

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柄本 明(えもと あきら)
1948年生まれ、東京都出身。
1974年、自由劇場に参加し俳優活動を始める。1976年、劇団東京乾電池を結成。座長を務める。1998年、映画「カンゾー先生」(今村昌平監督)にて第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。以降、数々の映画賞を多数受賞する。映画のみならず、舞台やテレビドラマにも多数出演するとともに、舞台の演出も数多く手がけている。2011年には紫綬褒章を受賞。


「一生続けていける作品に出合ったなという手応えみたいなものを、ふたりとも感じた・・」

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柄本 佑(えもと たすく)
1986年生まれ、東京都出身。
2003年公開の映画『美しい夏キリシマ』(黒木和雄監督)で主演デビュー。同作品で第77回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第13回日本映画批評家大賞新人賞を受賞。2018年に公開した主演映画3作品で第92回キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞、また『きみの鳥はうたえる』(三宅唱監督)で第73回毎日映画コンクール 男優主演賞を受賞

「自分の中で最高峰、やるんならゴドー、やるんなゴドーでしょ、というのがでかかった」

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柄本 時生(えもと ときお)
1989年生まれ。東京都出身。
2003年、映画 Jam Films S『すべり台』(主演/2005年公開)のオーディションに合格し、デビュー。2008年、『俺たちに明日はないッス』で初主演。同年数々の映画で活躍し、第2回松本CINEMAセレクト・アワード 最優秀俳優賞を受賞。舞台、映画、テレビドラマと幅広く活躍している。最新作に『旅の終わり、世界のはじまり』(2019年初夏公開、黒澤清監督)がある。


本作演出:山崎 裕(やまざき ゆたか)
1940年生まれ。東京都出身。
1963年日本大学芸術学部映画学科卒業。以後、フリーランスカメラマンとして、記録映画、CM、テレビドキュメンタリー、テレビドラマ等で活躍。1988年、是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」で劇場用映画の撮影を担当、以降、映画、ドキュメンタリー、コマーシャル、ドラマ と幅広く仕事を続けている。
2010年、劇場映画「Torsoトルソ」を自らが監督、撮影を行う

著名人コメント
柄本明さんが息子たちの目の前で自らやってみせる芝居を見ながら、異才の人 の元に生まれることもまた残酷だなあ、 と思った。それでも息子たちは屈託もなく楽しげで、父もまた、愛おしそうに彼らを眺めている。
−西川美和(映画監督)

柄本さんの禅問答のような、宇宙のような、森羅万象のような...。 言葉や存在の有り様に戦き、その引力に否応無く惹かれます。
−李相日(映画監督)

俳優柄本明が、ふたりの息子の演じる芝居の稽古をつけながら、クック、クックと肩をゆらして笑っている。実に楽しそうに。そして、急に顔に両手の握りこぶしをあてて、真顔で睨む。やっぱり柄本明は、なかなか変で素敵に面白い。こんなオヤジの息子は大変だ。二人掛かりで立ち向かおうと、必死だね。
−串田和美(俳優・演出家)

『ゴドーを待ちながら』は、その時代の潜在的不安や希求が表れてくる作品だが、『柄本家のゴドー』は、まさに平成のぼんやりとした不安が醸し出されている。
−石橋蓮司(俳優)

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