歌、ダンス、芝居、ミュージカル、スケッチ(コント)が盛りだくさんのエンターテイメントショー"CLUB SEVEN"!
2003年の初演以降、大人気のシリーズですが、その最新作となる『CLUB SEVEN ZERO Ⅱ』が6月15〜30日にシアタークリエで上演されます。シリーズ12弾となる今作は、前作『CLUB SEVEN ZERO』に続き、レジェンドメンバーとも言われる玉野和紀、吉野圭吾、東山義久、西村直人が出演。そこに2度目の参加となる大山真志と、初参加の北翔海莉、沙央くらまが加わります。
「よぅし!」と言いながらインタビューの場にやってきたのは、出演者の男性5名。さっそく写真撮影がはじまりますが、レジェンドたちは2年ぶりに集まったそうでとても楽しそうです(笑)。カメラマンが「では好きなポーズで!」と言えば、吉野さんがクールな真顔で片足だけをお茶目に上げ、西村さんは後ろの壁を向いてだるまさん転んだのポーズになり、東山さんがそれにツッこみ、大山さんが困り果て、玉野さんがそんなみんなを見て嬉しそうに笑う......とバラバラかと思えば、「こんなのどう?」と玉野さんの座るイスを全員で御神輿のように持ち上げたり、息の合った一体感です。
和気あいあいとした5名は撮影を終え、「チャッチャッチャ〜」と陽気に歌いながらインタビューが始まりました。
----ひさびさの共演、いかがですか?
玉野「見てのとおりの感じです(笑)"CLUB SEVEN"の原点に立ち返って「少人数でがんばろう、おじさんたち!」という感じ。16年一緒にやってきた4名は、一を言えば十わかってくれるのでやりやすい人たちです」
----「やっぱりこのメンバーだな」という魅力は?
西村「それぞれのポジションが決まっていて、どう反応するのかわかるので、まかせられます。それに乗っかって、自分もどう動くか考えられる。あまり考えなくても、互いを認め合うという段階はとうに過ぎているので、不安もないし、気負わなくていい。新しい人が入ると流れが変わるけど、この四人でいると、出口はお客さんが喜んでくれる方にいけると自信がある。家族みたいな感じです」
玉野「お互いにリスペクトしているから、任せられるし、自分が前に出なきゃいけない時も出られるんです。"CLUB SEVEN"では自分のキャラのイメージを一回壊して、踊りも、歌も、コントも、芝居も、なんでもやる。自分のキャラに合わなくても、じゃあどうするのかともがくことで引き出しが増えていく。舞台人として原点に立ち返る作品なのかなぁ」
吉野「必死ですけど、たくさん刺激がもらえるし、新たな引き出しもできる。みんなすごいなって思うんです。でもとにかく、必死!成長しますね」
東山「バカなこともやってるけど、安心して見れて楽しい。他の現場ではリーダー的な立場になったりすることもありますが、ここでは関係ない。かっこつけず、全部さらけ出しているので、僕も「裸で温泉に入ろう」という気分になります。隠すことがない」
大山「僕も楽しみでしょうがないです。この作品は、おもちゃ箱みたいな、いろんなものが飛び出してくる作品なので、僕もその仲間に戻ってきて、自分の持っているものを出せるのは楽しみでしょうがないですね」
----大山さん出演の決め手は?
玉野「若いけど、このメンバーに入っても引けをとらない。考え方も大人だし、若手というか中堅以上になっているんだろうな。一線に並べると思いますよ。出すぎたらガーンとやられるけどね(笑)」
大山「嬉しいです。第一線で戦ってきているメンバーのなかに僕もいられて本当に幸せです」
吉野「(大山君は)すごく出演してるイメージあるなあ」
東山「そう言うけど、圭吾さんまだ共演したことないでしょ(笑)」
大山「10thで出演させていただいたんですが、今回2度目の出演です。」
玉野「キャラクー的にすごく助かっています。踊れるデブって最高ですよ」
大山「あはははは、そうですね、前回出演よりまた太りました」
玉野「もうちょっと太ってほしいなあ」
大山「勘弁してください!(笑)」
----公演はAとBの2バージョンありますね。内容は違いますか?
玉野「一番大きな違いは、3つあるスケッチの内容が変わりますね」
西村「衣装もぜんぜん違うでしょう。前回のスケッチはタイツ履いたなあ」
東山「僕が出演した時も女装しましたよ。本番前はまず網タイツの仕込みからだよね(笑)」
----宝塚の元男役のふたりが出演しますね。彼女たちも男装を?
玉野「どうでしょうね(にやり)。ふたりのダンスもあるかもなぁ」
----今回は『ZERO Ⅱ』ですが、『Ⅱ』ならではの見どころは?
玉野「今までやってきたことが進化して、これまで『CLUB SEVEN』をご覧になった方も、初めての方も楽しんでいただけると思います。構成的には前回の『ZERO』と同じで、1幕はオープニング、二曲目、スケッチ、ダンス、ソング。2幕はミニミュージカル、五十音ヒットメドレー......でもやる内容が違う。スケッチは新しいバージョンを考えていますけど、まだ言えないんですよねぇ〜」
みんな「おお〜。なにやるんだろう!」
東山「"CLUB SEVEN"のいいところは、出演者からインスピレーションを受けた僕たちがアンサンブルにもなったり、真ん中に立ったりして、ミックスアップしていく。出演者が変わるとぜんぜん違いますよね」
玉野「このメンバーならではの"CLUB SEVEN"をお届けしたいので、どうぞお楽しみに!」
【公演情報】
シアタークリエ 2019/6/15(土) ~ 2019/6/30(日)
日本特殊陶業市民会館 2019/7/3(水)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2019/7/5(金) ~ 2019/7/7(日)
取材・文:河野桃子
撮影:源賀津己
ヘアメイク:福島久美子 後藤満紀子