■ミュージカル『1789』2018年版特集vol.3■
ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』、稽古場レポートの後半です!
3月上旬、まだ全体稽古が始まったばかりでしたが、非常にテンポよく進んでいく稽古場でした。
稽古場レポート、前半はコチラ→★
王妃を助けるためとはいえ、関係のない無実のロナンを投獄させてしまったオランプは、彼を救出しようと動き出します。
一方で王弟アルトワ伯は、事件の真相――本当は王妃マリー・アントワネットと、その愛人のフェルゼンが逢引きしていた――に薄々感付き、オランプを問い詰めます。
オランプ(Wキャスト)=神田沙也加さん
オランプ(Wキャスト)=夢咲ねねさん
オランプは仕える国王一家への忠誠心がありながらも、人としての善悪の判断はしっかり持っている聡明な女性。
神田さんも夢咲さんも、可憐さの中にその聡明さをきちんと作り出しています。
シャルル・アルトワは吉野圭吾さん。
享楽的な性格で、マリー・アントワネットの遊び仲間だったアルトワは、史実でも「兄(ルイ16世)と違いハンサム」と記されていて、吉野さんの華やかさがピッタリなんです!
そのアルトワの部下である秘密警察のラマールは、坂元健児さん。
ラマールはオランプのことが好きで、その「好き好き攻撃」が劇中、笑いを呼ぶスパイスになっています。
初演をご覧になった方は覚えているでしょうか、ラマールさんの「オっランっプちゃ~~~ん!」。
坂元さんのよく通る声、身体能力の高さがあいまって、なんともチャーミングなキャラクターになっています、ラマールさん。
部下のトゥルヌマン(岡田亮輔さん)、ロワゼル(加藤潤一さん)とのトリオも、味があってナイス!なのです。
別のシーンになりますが、客席と絡むシーンや......
秘密警察の長官なのに見張りにわかってもらえないシーンなども、今回もバッチリあります!
秘密警察トリオ、今年も変わらず、可愛いです!
しかしちょっと笑いも起こるこんなシーンでも、小池修一郎さんの演出は鋭い。
銃を持つ兵士に「もっと緊張感を持って。今のだと、ちょっと狩にいく人みたいですよ」と厳しい指摘も。
アルトワやラマールの疑いをかわし、ロナンを助けようとするオランプは、父であるデュ・ピュジェ中尉(松澤重雄さん)に助けを求めます。中尉は、バスティーユ監獄の武器庫を警護している軍人。
前シーン同様、スピーディにどんどん作り上げられていくこの現場ですが、ただ初演の動きをなぞるのでは、もちろんありません。
小池さんは「『信用しよう』というセリフを言ってから動いたほうがいい」etc、と細かく演出をつけていきます。
Wオランプも、真剣な表情。
こちらはロナンの動きを再検証中......。
そしてオランプは、ロナン(小池徹平さん、加藤和樹さんのWキャスト)を牢獄から助け出すのですが......。
さて、最後に稽古場のオフショットをお届けし、今回の稽古場レポートの締めといたします!
▽ 革命家3人組、三浦涼介さん、上原理生さん、渡辺大輔さん。
▽ Wオランプは可愛いショットを頂きました!
▽ Wロナン、小池徹平さんと加藤和樹さん。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
4月9日(月)~5月12日(土) 帝国劇場(東京)
6月2日(土)~25日(月) 新歌舞伎座(大阪)
7月 博多座(福岡)
【『1789』2016年公演バックナンバー】
# 製作発表レポート速報
# 製作発表レポート詳報
# 神田沙也加ロングインタビュー
# 加藤和樹 インタビュー
# 顔寄せレポート
# 稽古場レポート Part1
# 稽古場レポート Part2
# 初日前会見レポート
【『1789』2018年公演バックナンバー】
# 製作発表レポート
# 顔寄せレポート
# 稽古場レポート Part1