2016年9月アーカイブ
Dステがシェイクスピア没後400年に贈る、青木豪×シェイクスピア×Dステの本格的喜劇作品 Dステ19th「お気に召すまま」。Dステにとっては『ヴェニスの商人』『十二夜』に続くシェイクスピアシリーズ3作目です。
来月の本番を前に、熱がこもる稽古場からキャストの皆さんからメッセージが届きました!
さて今回、メッセージを寄せていただいたのは、
シーリア役を演じる西井幸人さんと、、、
ロザリンド役の前山剛久さんのおふたり!
まずは西井幸人さんから。
Q1 青木豪さんの演出はいかがですか?
西井「本当に分かりやすく、アドバイスをくださるんですよね。演出家としてだけでなく、人としてもいろいろとお話ししたくなる魅力的な方。稽古がすごく楽しいです」
Q2 御自身の役どころを教えてください。
西井「おてんば、破天荒、どこかネジが抜けているというのをテーマに役を作っていて、それがどう作品に影響を与えられるかが楽しみでもあり、不安でもあります!役者同士のちょっとした反応なんかも楽しんでいただけたらと思います」
Q3 稽古をしていてどんなことを感じますか?
西井「稽古前のアップやゲームを通じて、日に日にチームワークが出来上がり、それを受けて芝居のテンポや間合いもいい形で変化してきています。このカンパニーでどんな『お気に召すまま』が出来上がるのか、ご期待いただけたらと思います」
Q1 Dステ19th『お気に召すまま』のここが面白い!というポイントは?
前山「この作品はそれぞれの役がとても分かりやすく、若者たちの恋愛がメインの物語になっているので誰が観てもなじみやすい作品だと思います。今回僕たちが作るDステ版『お気に召すまま』はさらにそれをかみ砕いて、より分かりやすい作品に仕上がっていると思います」
Q2 御自身の役どころを教えてください。
前山「僕は女性のロザリンドを演じます。そのロザリンドがアーデンの森で男のふりをして、さらに恋するオーランドーの前では男が女を演じているように見せます。その複雑さこそがロザリンドの面白さであり、演じる上でとても楽しいところです」
Q3 稽古をしていて感じることを教えてください。
前山「稽古ではシェイクスピアの長いセリフをどれだけわかりやすく表現するかということにこだわっています。ただしゃべるだけでは伝わらないものも、ジェスチャーや色々な表現の仕方で一度観ただけで分かるように工夫されています」
最後におふたりからメッセージを!
西井「シーリア役の西井幸人です!今回初のシェイクスピア、初の女性役で新しいものづくしに対する不安もありますが、それも楽しみつつ全力で挑みたいと思います。ぜひ観に来てください!」
前山「"シェイクスピア"と聞くと難しいものというイメージがあるかもしれませんが、このDステ『お気に召すまま』は喜劇であり、とても分かりやすいです。観る方に恋の面白さを伝えられるよう、全力で臨んでいますので、皆さん是非お楽しみに!」
【公演情報】 Dステ19th「お気に召すまま」
2016/10/14(金)~10/30(日) 東京・本多劇場
2016/11/19(土)~11/20(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
11月より始まる『錦秋特別公演2016』の見どころを、僕、中村鶴松がご案内する短期連載企画! 3回目は中村七之助さんと中村勘九郎さんがそれぞれ出演される『汐汲』、『女伊達』をご紹介します!
七之助さんがこの演目に挑むのは2014年以来、今回で二度目。ただ、前回は坂東玉三郎のおじさまとの『村松風二人汐汲』という形でした。ですから、ひとりで踊るのはこれが初なんですね。それに七之助さんはこの2年の間にたくさんの長唄の大曲を経験されているので、以前とはまた違った『汐汲』になるでしょうし、どんな舞台になるのか、僕もすごく楽しみですね。
一方、『女伊達』ですが......これは正直、僕も出たかった演目なんです!(笑) 個人的に大好きな作品ですし、なんといっても勘九郎さんが女形で出られるんですよね。実は、おふたりがちょうど僕ぐらいの年齢の頃って勘九郎さんが女形で、七之助さんが立役を演じていて、いまとは逆だったんです。お客様のなかには初めてご覧になる方も多いでしょうし、僕も実際に勘九郎さんが女形を舞台で演じられるのを見るのは久々なので、僕も皆さんと同じように本番を楽しみにしています。また、題名からもわかるように、この作品は挑みかかってくる男どもを女性が颯爽とあしらうという、華やかさと粋が詰まった内容でして。それだけに、勘九郎さんのなかにあるカッコよさと美しさの両方を存分に楽しんでいただけると思います。......と、こうやって作品の説明をしていると、共演できないことが心底悔やまれます(笑)。あ〜、やっぱり僕も出たかった!
前回は女形でしたが、今回は立役の化粧です。
化粧はこれで完成!
衣装とかつらをつけるとこうなります。
【公演情報】
Dステがシェイクスピア没後400年に贈る、青木豪×シェイクスピア×Dステの本格的喜劇作品 Dステ19th「お気に召すまま」。Dステにとっては『ヴェニスの商人』『十二夜』に続くシェイクスピアシリーズ3作目です。
来月の本番を前に、熱がこもる稽古場からキャストの皆さんからメッセージが届きました!
さて今回、メッセージを寄せていただいたのは、
オリヴァー役とコリン役を演じる三上真史さんと、、、
チャールズ役とジェイクイズ役の加治将樹さんのおふたり!
まずは三上真史さんから。
Q1 Dステ19th『お気に召すまま』のここが面白い!というポイントは?
三上「単に人の善悪を描くのではなく、宮廷と自然とを対比させることで、豊かな宮廷暮らしは心を狭め、自然の中での質素な暮らしは心を寛大にしてくれることを伝えているように感じます。現代社会にも通じるところがあって、巧みな言葉遊びと相まって味わい深く面白いです」
Q2 青木豪さんの演出はいかがですか?
三上「役者の自主性を重んじ、僕らの個性を引き出し伸ばしてくれます。時に厳しく、時にユーモアを持って的確に演出してくださり、志高くカンパニーが一丸となれます。尊敬する演出家さんです」
Q3 御自身の役どころを教えてください。
三上「オリヴァーは身分や周りの目にとらわれてばかりの心が狭い人間臭い男です。そんなオリヴァーを宮廷側と表すなら、自然側を表すのがコリン。セリフは当たり前のことを言っているのですが、それが深い。観劇後にコリンと、改心した将来のオリヴァーとが重なって見えてくれたら幸いです」
Q1 青木豪さんの演出についてお聞かせください。
加治「Dステ×豪さん×シェイクスピアは3作目ですが、とにかくお客様の笑いが多い気がします。それは豪さんがとてもわかりやすくしてくださっているおかげだと思います。豪さんと松岡先生のありがたい作品解説に可能性を感じ、楽しくやらせてもらっています。その場その場をとにかく楽しんで!」
Q2 御自身の役どころについて教えてください。
加治「僕が演じるチャールズはとにかく笑ってくれればうれしい限りです。ジェイクイズはとにかく苦戦しています。未知です。しかし楽しいです。こんな奴いるのかよと思い、でも妙に説得力があったり、本当に不思議な男です。いや、男かどうかもわかりません。本当に不思議な力を持った人です。お楽しみに!!」
Q3 共演者のここがおすすめというところを教えてください。
加治「山田悠介の底力、成長をすごく感じています。悠介の引き出しの多さには、感激しました。西井幸人は女性を心の底から楽しそうに演じていて見てると、こっちを楽しい気分にさせてくれる素敵な女優さんです(笑)」
最後におふたりからメッセージを!
三上「400年経った今もなお、生きた言葉として共感を呼び上演され続ける作品。ああ現代でもこんなことあるなー、こういう人いるいると笑いながら、恋の甘さやほろ苦さ、人間味溢れる物語をお気に召すままにお楽しみいただけたら嬉しいです。ぜひ劇場でお会いしましょう」
加治「今回も激しく楽しい作品を作りますので、どうかお楽しみにしていてください。全員の個性がこんなにも爆発しているのは、今回が初なのではないでしょうか?!」
【公演情報】 Dステ19th「お気に召すまま」
2016/10/14(金)~10/30(日) 東京・本多劇場
2016/11/19(土)~11/20(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
◆ 瀬奈じゅん INTERVIEW ◆
遂に、12月の公演『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』でシリーズ最終章を迎える『Club SLAZY』。
2013年9月からスタートしたこのシリーズは、深い悲しみを持った女性のみがたどり着ける"Club SLAZY"を舞台にした、
歌ありダンスあり笑いあり涙ありの作品です。
その6作品目となる最終章が発表された日に、「SLAZY」のパフォーマー・Deepとして1作目から出演してきた加藤良輔さん、裏方で店を守るミスティック・Qとして2作目から出演してきた法月康平さんにお話を伺いました。
――最終章は驚きのニュースでしたが、おふたりはそれを聞いていかがでしたか?
法月 「寂しいだけじゃない気持ちです。オリジナルで、みんなで作り上げてきた作品がここまで人気になって、達成感というか、駆け抜けてる感がすごくあるので」
加藤 「そうですね。寂しさはありますけど、康平の言うとおり『やりきった』っていう方が大きいかもしれない。
SLAZYはパッと見かっこいい感じですけど、いい意味で笑えるシーンがあったり、わちゃわちゃしてるのも魅力なので、最後は笑って終わりたいと思っています」
――では改めて、おふたりの役どころから教えてください。
加藤 「僕のDeepっていう役は、(SLAZYのパフォーマーの中でも選ばれし5人が所属する)『LAZY』の4thスターです。
ショーをやらせてもらえるポジションにいるけど、あまりやる気がないと言いますか、ちょっと怠けている役です。
でも、回を重ねるごとに、なぜこうなったのかが明かされてきて。自分を紹介する歌でも『浅く見えて実は深い』って歌詞がありますが、過去にいろんなものを背負っていたから今こうしてる、っていう深みのある役に成長しました」
法月 「僕はLAZYたちと違って、裏方でずっとみんなを見守ってきた役です。あまり自分を出さない役なんですけど、Deepさんと一緒で、作品を重ねるごとにQちゃんが持ってる人間らしい部分だったり、喜怒哀楽というものがだんだんと出てきて。
今は、DeepやBloom(太田基裕)...ハチ、相手によっては感情を出せる。っていうところが演じていてすごく楽しい部分ですね」
――この作品に出演する上での楽しさってどんなところですか?
加藤 「台本にはない部分の芝居作りです。メインの芝居のじゃまにならないところでやる裏のお芝居みたいなのが、俺はこのSLAZYやってて好きなところで。すごく楽しいんですよね。やりすぎると怒られるんですけど(笑)」
法月 「やりすぎる側ですよね」
加藤 「そう、そのギリギリのせめぎ合いを(笑)。時間があくと、遊べる関係性の役の人に『あそこちょっとこれやってみない?』って。そういうことをやるのが俺は好きなんですよね。
あとは楽曲と振り付けが素晴らしい。それをやらせてもらえることはこの上ない幸せです。歌が難しいので、そこは毎回苦戦しますけどね」
法月 「Deepさんはね、大変だと思いますよ。(加藤さんは)歌って踊れて芝居できるって3つ揃ってる人なので」
――歌とかダンスは入る前に訓練したりするんですか?
加藤 「LAZYはないですね」
――じゃあ早いスピードで覚えなきゃいけない。
加藤 「早い早い」
法月 「(笑)。悪ふざけをしてるのを全然笑わないで見れるので」
加藤 「康平が笑うことあんまないもんね」
法月 「いや、楽しいんですよ。楽しいんですけど、割とスンとね」
――加藤さんは1作目から、法月さんは2作目から出られてますが、その中で変化していったことはありますか?
法月 「カンパニー力は本当に強くなっていってると思います、これは胸を張って言えますね」
――なにかきっかけがあったんですか?
法月 「多分、きっかけは3なんですけど」
加藤 「確かにそうかもしれない。劇中で実力を試されるバトルのシーンがあって、SLAZYのストーリーの中でも一番熱いよね。そこで掴んだものは大きかったな」
――どういうところが変わったんですか?
法月「小さなことではあるんですけど、本番前に円陣組むとか、そういうことをするようになった」
加藤 「なったねえ」
法月「それをすることで引き締まるというか、全員でやっていると感じられるポイントかなって思います」
――皆さん仲良さそうですね。
加藤 「ほんと仲いいよね」
法月 「特に12月公演のメンバーはめっちゃ仲いいですよ。怖いもん、俺」
加藤 「あははは!」
法月 「余計、僕が引き締めないと。B(太田基裕)C(米原幸佑)D(加藤良輔)E(井澤勇貴)O(藤田玲)は揃うとすごいんです(笑)」
加藤 「今回、大変だよね、康平(笑)」
法月 「だから僕はほんとにスンとしてますよ」
――お客さんにとって"Club SLAZY"は悲しみを癒してくれる場所だと思いますが、おふたりにとっての「"Club SLAZY"」はどういう場所ですか?
法月 「自分に満足しない人たちが集まる場所。だからそういう意味では...沼にハマってますよね(笑)。
お客さんと一緒で、SLAZYという沼にハマってるかなっていう気がします。ただ、すごくやりがいがあります」
加藤 「憧れの場所です。きらびやかな世界って自分自身の求めてる場所でもあるし、勝負がある世界ですから。自分が進んでいる道と照らし合わせられるし。こういう世界で輝いていたいっていう憧れのポジションであり、憧れの人たちみたいな」
――ご自身にとっても憧れの人を演じている?
加藤 「そうですね。もちろんストーリー的にはいろいろあるけど、でもやっぱりこの選ばれし5人の『LAZY』は憧れです」
――次で最終章になっていますが。
法月 「どうでしょうね。香さんのことだから、すべてが解決することは決してないかも(笑)」
加藤 「確かに(笑)」
法月 「どのようなストーリーになっても最後だからと言って、特別に何かやらなきゃいけないことはないと思います」
――今まで通り。
法月 「はい」
加藤 「そうですね。がんばります」
公演は、12月7日から13日まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。
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公演情報
『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』
日程:2016年12月7日(水)~13日(火)
会場:品川プリンスホテル クラブex
脚本:三浦 香/伊勢直弘
演出:三浦 香
楽曲制作:Asu(BMI Inc.)
振付:當間里美
出演:太田基裕、米原幸佑、加藤良輔、井澤勇貴、法月康平/藤田 玲/倉貫匡弘(TRASHMASTERS)ほか
公式サイト:http://www.clie.asia/CSL-Fin5
大阪でのライブが決定!
詳細は順次発表!