パーカッショニスト・長谷川友紀さん INTERVIEW
2014年7月アーカイブ
2012年の新演出版を経て、いよいよ帝国劇場に登場した"最新"演出版『ミス・サイゴン』。
市村正親さんの休演という残念なニュースもありますが、劇場では連日連夜、熱いステージが繰り広げられているとか。
そんな劇場から、「今回のオーケストラ、特にパーカッションが凄いことになっている!」というお知らせをいただいて、さっそく見学に行ってまいりました!
通常ミュージカルのオーケストラは、皆さまご存知のとおり舞台と客席の間の"オーケストラピット"で演奏をしています(例外は多々ありますが)。
すでにご観劇された方は「あれ?普通にオケピにオーケストラいたよ?」と思うかもしれません。
はい、『ミス・サイゴン』、指揮者の方もオーケストラも、オケピで演奏しています。
しかしパーカッションはそこにはいないのです。
どこにいるかと言うと...
奈落(舞台の下)です。
しかも本格的にパーカッション用の小屋が作られています(空調ダクトまでちゃんとある!)。
中はこんなです。
すごい楽器の数!!
オケピに入りきらないからこんな離れ小部屋になっているんでしょうか。
そのあたりを含め、パーカッショニスト・長谷川友紀さんにお話を伺ってきました。
――隔離されていますね(笑)。寂しくないですか?
「寂しいです!(笑)」
――そうですよね(笑)。こういう形で、奈落に演奏場所が設置されるというのはよくあることなのでしょうか?
「珍しいです。オーケストラ全員が舞台上や舞台袖といったピット以外の場所で...という事はままありますし、パーカッションだけ皆さんとの間に少しスペースをあけて、離れて演奏をしたということは今までにもありましたが、ここまで隔離されているのは『ミス・サイゴン』が初めて。前回(2012年)のめぐろパーシモンホール公演の時はパーカッションだけリハーサルルームで演奏していたのですが、今回の帝劇では、奈落に"大きなお家"を建てられてしまいました(笑)」
『王家の紋章』で知られる、少女漫画界の大御所・細川智栄子あんど芙~みん氏。その代表作のひとつである『伯爵令嬢』が、100周年を迎えている宝塚歌劇団で初めて舞台化されます。
19世紀のフランスを舞台に、新聞王として名をはせる公爵家の子息アラン、孤児院で育ち海難事故で記憶を失った少女コリンヌ、アランに復讐を企むフランソワ、かつてコリンヌと愛を誓い合った盲目の青年リシャール、女スリのアンナなど、個性豊かな登場人物たちが織り成すロマンチックで波乱万丈な物語。
この公演より雪組トップスターに就任する早霧せいなと、同じく雪組トップ娘役に就任する咲妃みゆのお披露目公演ということもあり、話題満載の本作の制作発表が7月22日、都内にて行われました。
ブロードウェイにて「ナイン」「屋根の上のバイオリン弾き」の振付を担当。
また、現在公演中の宝塚歌劇星組公演『The Lost Glory―美しき幻影―』の振付を担当するなど、幅広いジャンルの振付で世界的に注目を集めるグスタヴォ・ザジャック氏と「アルジェンタンゴ」に出演の湖月わたるさんよりメッセージが届きました!
劇団青年座創立60周年記念公演第二弾
Act3D ~役者企画 夏の咲宴~
Act3「台所の女たちへ」始動です!
初めまして。
青年座の松熊つる松です。
いよいよ始まりました!!
8月21日~8月31日の日程での公演、Act3Dの3本目!
7月16日に稽古に突入しました~♪
「台所の女たちへ」の企画が立ち上がり、実現に至るまでの経緯を稽古場の様子も含めてお伝えしていきたいと思います。
御注目下さい。
まずは稽古初日の食事会♪
あ、女だらけ...
写真がお好きではない作・演出の田村さんにも入って頂き記念すべき日の1枚!!
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劇団青年座 第213回公演
「台所の女たちへ」
【作・演出】田村孝裕(劇団「ONEOR8」)
【公演日】2014年8月21日(木)~31日(日)
【会場】青年座劇場
【出演】久松夕子、山本与志恵、上杉二美、増子倭文江、ひがし由貴、小林さやか、松熊つる松、片岡富枝、野々村のん、加茂美穂子、尾身美詞、山﨑秀樹
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蘭寿とむさんの宝塚歌劇団退団後初主演公演、『ifi』のアフタートークが決定致しました!
■蘭寿とむ&KENTO MORI アフタートークショー■
蘭寿とむさん
KENTO MORIさん photo by Takashi Kamei (FEMME)
宝塚歌劇団在団時に、蘭寿さん出演シーンの振付を担当されたKENTO MORIさん。
下記対象公演終演後に、待望の初共演となるお2人のトークショーを開催します!
【対象公演】9月13日(土) 18:00公演
【出席者】蘭寿とむ/KENTO MORI
※該当公演のチケットをお持ちのお客様は皆様ご参加いただけます。
※都合により、出席者が変更となる場合がございます。
※終演後、約15分間を予定しております。閉じる
福田雄一が手掛けるブロードウェイ・ミュージカル[title of show]!
夏真っ盛りの8月1日(金)に開幕するこの作品、現在カンパニーは稽古真っ最中です。
その稽古場の様子を取材してきましたので、お届けします!
※作品の成り立ちや簡単なストーリーは先立ってUPした
をご覧ください。
取材にお伺いした日は、冒頭のナンバーの振付稽古をしていました。
まず最初に結論から...
すごく、カワイイ!
ポップでキュートな作品になりそうです!!
[title of show]稽古場レポートの続きを読む
キャラメルボックス、2014年のサマーツアーは時代劇2本立て!
3度目の上演となる人気作『TRUTH』と、
その前日譚を描く新作『涙を数える』を交互上演します。
時代劇はキャラメルボックスの屋台骨のひとつとなっており名作も多数ありますが、その中でもドラマチックなストーリー展開で重厚な印象がある『TRUTH』。
その重みは、キャラメルボックスでは珍しく"敵役"として登場する<長谷川鏡吾>のキャラクターに寄るところも大きいと思われます。
新作『涙を数える』は、その<長谷川鏡吾>の若き日の物語。
国許の上田で暮らしていた21歳の鏡吾が遭遇した、悲しい事件を描きます。
キャストは、鏡吾に多田直人。
さらに辻本祐樹、池岡亮介というフレッシュな若手俳優を迎えて贈る本作、『TRUTH』に負けない熱くドラマチックな物語でありながら、やはり若者らしい"青春"も感じられそうな予感がします!
7月某日、その『涙を数える』の稽古場を取材しました。
鏡吾役:多田直人さん
明一郎役:辻本祐樹さん
聞多役:池岡亮介さん
キャラメルボックス『涙を数える』稽古場レポートの続きを読む
ミュージカル俳優たちが"ミュージカル"という共通言語のもと、パフォーマンスを通じてお互いを深め合い、最高のステージを作り上げるコンサート「ミュージカルアクターズLIVE」。
3月に青山劇場で行われた第1弾では、日本からは岡田浩暉、坂元健児、野島直人、原田優一、福井晶一が、韓国からはイ・ギドン、イ・フンジン、オ・スンジュン、キム・ボミンが参加し、日韓ミュージカル界それぞれの素晴らしさを高らかに歌い上げ、時には笑わせる盛りだくさんのステージを展開してくれました。
そして、待望の第2弾がまもなく開催!
今回の出演は3名。
まず、『ウェルテルの恋』タイトルロールで来日、韓国ミュージカル界きっての貴公子キム・ダヒョン。
現在は韓国で10周年を迎えた『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』記念公演と、韓国初演作『プリシラ』に立て続けに出演!
(ドラァグ・クイーン続きですねぇ...それも美しさゆえ!?)
続いて第1回にも出演、『レ・ミゼラブル』マリウス&アンジョルラス役で知られる野島直人。
韓国ミュージカル界とのつながりも深く、現地で韓国ミュージカル『パルレ~洗濯~』にも主人公役で出演。
8月からは再度『パルレ』に挑戦するとのこと!
そして劇団四季で活躍した木村智秋(韓国名:ファン・ジヘ)。
『ウィキッド』のエルファバ、『キャッツ』のグリザベラなどを演じた実力派です。
初顔合わせとなる3人の個性がソロ、デュエット、メドレーを通じて交差する最上のヴォーカル・ショーに乞うご期待、です。
●キム・ダヒョンさんからのメッセージも届いています
「ミュージカルアクターズLIVE」第2弾! の続きを読む
いつまでも観ていたいほどの家族劇
「母に欲す」
日本映画界に衝撃を走らせた「愛の渦」などのビビッドな作品作りに定評があり、時代を、人間の本質を抉り出す、類稀な才能・三浦大輔(ポツドール)。
ロックバンド・銀杏BOYSの峯田和伸と大注目の若手俳優・池松壮亮とタッグを組み、「息子にとっての母親」をテーマに演劇作品づくりに挑む!
そんな大注目の公演に公演レポートが到着しました。
大阪公演は8月2日(土)・3日(日)より。全国の皆様、チェックです。
撮影:引地信彦
感情を強く揺さぶられる
母を亡くした家族の風景
いつまでも、いつまでも、見続けていたい。約3時間10分(途中休憩あり)という上演時間を長く感じるどころか、まだまだ観ていたい、という感情が湧き上がる。そんな不思議な体験ができる舞台『母に欲す』が、まもなく大阪で幕を開ける。7月10日より東京・PARCO劇場で開幕、早々に4本もの新聞劇評が出た。もちろん賛否はある。しかし数多く上演されている現代劇の中から本作を選んでいることで、演劇の目利きたちが「書きたい」「伝えたい」気持ちに駆られたのかが分かる。それほど感情を強く揺さぶられる作品だ、という証しだともいえる。
「マザコン讃歌、マザコン万歳という芝居」と語る作・演出の三浦大輔は「息子にとって母親とは」をテーマに、急に母を亡くした兄弟が、その深い悲しみをどう昇華させていくのかを描いている。この作品、観劇するというよりも「風景を眺める」「感情を空気で感じる」「覗き見る」という感覚で、客席に身を置いて欲しい。すると、あなたにしか見えない景色が見え、あなたにしか分からない感情が生まれるはずだ。胸が締め付けられたり、内臓が震えるような感覚を味わったり、センチメンタルになったり、ノスタルジックになったり、ジリジリと、ザワザワと......それはもう言葉では言い表せないほどの複雑な感情を味わえる。
撮影:引地信彦
峯田和伸・池松壮亮ら
俳優の熱演に心打たれる
その効果を生んでいるのは、やはり兄弟役を演じている峯田和伸と池松壮亮の力が大きい。兄を演じる峯田は、今回初舞台。若者から絶大なる人気を誇るロックバンド「銀杏BOYZ」のボーカルだ。音楽ファンはきっと、芝居よりもライブを願っているだろう。しかし、俳優として舞台に立つことも、ミュージシャンとして歌うことも「表現する」という意味では変わりはない。初めて知る者も彼の熱演を見て、カリスマ性の理由が納得できるはずだ。彼のファンは、1幕終盤に興奮するだろう。また彼が歌う主題歌は、座席から立てなくなるほどの力を持つ。
弟役の池松は、子供のころから映画やドラマで活躍、最近ではドラマ『MOZU』での怪演が話題になった。舞台上の彼のあまりにリアルな演技には舌を巻く。まさにそこに生き、この家族の弟として存在しているからだ。いじらしい弟像が浮かび上がり、愛おしくてたまらない。多くの映画監督が、彼を指名する理由が頷ける。
また、田口トモロヲが作り出す兄弟の父親も秀逸。田口だからこそ、愛嬌のある父親となった。片岡礼子が演じる、新しい母として家族に受け入れられるよう努力する女性の危うさは、観客の男女で意見が分かれるだろう。それが芝居の面白いところだ。
京都造形大学在学中より注目を集める新人女優・土村芳、三浦大輔主宰の劇団ポツドールのメンバーである米村亮太朗、三浦作品には欠かせない古澤裕介の演技も、ドラマに膨らみを与える。この出演者7名全員で緻密な劇空間を作り上げている。
撮影:引地信彦
大友良英の音楽で際立つ
三浦大輔のホームドラマ
また音楽も素晴らしい。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽でも知られる大友良英の劇伴が、登場人物たちの心境を際立たせ、観客へ優しく且つ強く届ける役割を果たしている。
これまでの三浦大輔作品は、舞台も映画も過激な部分を取り上げられることが多かったせいか、敬遠している人は少なくないと思う。しかし本作は、山田太一や向田邦子が描いてきたホームドラマを好む大人たちにも勧めたい。これは現代の日本の家族劇だから。ありきたりな言葉ではあるが、百聞は一見に如かず。なぜ多くの見巧者たちが綴りたくなったのか、なぜ多くの観客たちが涙したのか。大阪でたった2公演という貴重な機会、劇場空間の中に入って確かめて欲しい。大阪公演の幕が下りると、もうこの兄弟に、この家族に会えない......それを考えるだけで寂しい。そんな感傷的な気持ちになったところで筆をおく。
(文=金田明子)
■FBI捜査官の潜入捜査日誌 vol.9■
皆さんお久しぶりの、超大型新人ダラー捜査官(海宝直人)であります!
「Catch Me If You Can」東京公演は皆さんのお陰で無事幕を降ろしたわけですが、
我々はまだまだフランクを追い続けていたのであります!
いざ、新幹線に乗って名古屋へ!
フランクは一体どこに!?
おー! なんだこのひろーい会場は!?
なになに...愛知県芸術劇場...。
ここにフランクが隠れてる??