この8月に日本初演されるブロードウェイ・ミュージカル[title of show]。
ミュージカルを3週間で作り上げ、ブロードウェイまで持っていこうとする青年ふたりが題材に悩んだあげく、自分たちがミュージカルを作り上げる過程をそのまま作品にする...という内容の、バックステージもののミュージカルです。
もともとはNYのフェスティバルで上演され、その後オフ・ブロードウェイ、オン・ブロードウェイと作品の内容同様に成長していった作品でもあります。
舞台には4人の俳優と1台のピアノのみ。
この日本初演作に、浦井健治、柿澤勇人、玉置成実、佐藤仁美という魅力的なキャストが集結。
さらに翻訳・訳詞・演出は福田雄一が手掛けます。
なんだかフツウのミュージカルとはひと味違うものが誕生しそうな予感...!
7月某日、この作品の"顔寄せ"が行われるということで、その稽古場に潜入してきました。
作曲家・ジェフ役は浦井健治さん。
台本作家・ハンター、柿澤勇人さん。
ミュージカルを作りたいジェフとハンターが、その作品の出演を頼む女性ふたりがハイディとスーザン。
ハイディ役は玉置成実さん。
スーザンに扮するのは佐藤仁美さん。
作中、女性ふたりの間にも友情が生まれてくるようですよ。
そしてピアニスト・村井一帆さん!
この作品のピアニストは単なる「演奏者」ではなく、「5人目の出演者」といった存在です。
その真意は...ぜひ本番の舞台でご確認ください!
その真意は...ぜひ本番の舞台でご確認ください!
ご挨拶では、まず主催者の東宝の方が「私もブロードウェイでたまたまこのショーを観ました。出演者4人とキーボードひとり、椅子が4脚。非常にコンパクトなんですがたしかに面白い。ミュージカルの色々なエピソードが散りばめられていて、4人が力を合わせてブロードウェイを目指そうという意気高らかな作品であったという印象が非常に強く残っています」と話しつつ、
「そして誰か解決してくれないかと思ってるのですが...。この[title of show]という題名、[title of 「a」show]でも[title of 「the」show]でもない。なんで冠詞がないんだろうなとずっと気になっていました。もしかするとまだショーになっていない、これからショーになるんだ、これから生まれてくる作品で、その産声を上げるまで...と、あえて冠詞が抜かれているのかなと思うのですが、...福田さんどうですか?」
といったところで福田さん、
「全然考えていませんでした!(笑)」
同じく主催のシーエイティプロデュースさんからは「いかに日本の方にわかりやすく、楽しいミュージカルだと伝えられるかを念頭に作っていますのでぜひご協力のほどお願いします」と意気込みが語られました。
実際、(もちろん全体の筋は変わらないまでも)日本版仕様、このメンバーならではの仕様になっている...模様です!
乞うご期待!!
そして本作の演出は、ドラマに映画にとひっぱりだこの福田雄一さん。
「今まで誰も手をつけないようなくだらない作品をやらせていただいておりまして、裏街道をひた走りここまで来たのですが、ようやく東宝という表舞台に立つことができました。これでもう、演劇人生が終わってもいいと思います。東宝の輝かしい歴史に黒い歴史を残さないように、それだけを気をつけて力を入れて頑張りたいと思います(笑)」という決意表明!
福田さんのユニークな発言に稽古場も明るい笑いが起こる、和やかな顔寄せでした。
引き続き、稽古場の様子もレポートします!
【公演情報】
8月1日(金)~11日(月) シアタークリエ(東京)
8月12日(火) 名鉄ホール(愛知)
8月14日(木) サンケイホールブリーゼ(大阪)
玉置さん・佐藤さんにカメラ目線いただきました!