マテ・カマラスさんファンイベントレポート

■『エリザベート』への道 2012 第39回【番外編】■


今年は5月から東宝ミュージカル『エリザベート』、
そしてつい先日までは『ウィーン版ミュージカルエリザベート20周年記念コンサート』と立て続けにトート役として日本の舞台に出演していたマテ・カマラスさん。

もう日本のファンにもおなじみですよね!
出身はハンガリー、その後ウィーンを拠点に活躍しているマテさんですが、パワフルでパッショネイトな歌声で、日本のミュージカルファンの心もガッチリ掴んでいます。

11月4日、そのマテさんのファンイベントが行われる...ということで、取材に伺ってまいりました。
このイベント、もともとは2回開催の予定でしたが、応募者殺到でなんと全4回に追加。
マテさんパワー恐るべし。mate2012110401.JPG

今年は「トートにとり憑かれているのです」と、マテさん。
3月から稽古が始まり、10月まで。
なんとほぼ8ヵ月、ずっとトートだったワケですね!
「でも今トート閣下はお休みね。休みましょう、トート閣下」

...というマテさんは、この日はこんな格好で登場。
着物のような作務衣のような...?和装です。
mate2012110402.JPGマテさん曰く「タカスタイルですね。お兄ちゃんのスタイルです。高嶋さんは『エリザベート』でルキーニを演じて、友だちになりました」
とのこと。
京都で高嶋政宏さんにこのお店を教えてもらったそうなんですが、その時はマテさん、足袋しか買わなかったそうなんです。

...ということで足元もよく見ると地下足袋です。mate2012110403.JPG
で、そのあと、東京にも同じ店を見つけて、そこで買ったそうです。
高嶋さんに写真を送ったら「あのひとはとてもうれしくなりました」だそうです(笑)。


...というようなことを、マテさん、日本語で話してます。
他の回にはドイツ語通訳さんもいらしたそうなんですが、私が伺った回には通訳さんはいらっしゃらず、そのせいかほとんど日本語でコミュニケートしていました(少し、英語で話してスタッフさんが通訳していましたが)。

mate2012110404.JPG
と、どんどん日本語も上手くなっていくマテさんですが、日本のことも大好きで、今回の旅公演中は伊勢神宮にも行ったそうです。
「名古屋から電車で1時間かかりました。川で泳ぎました。(えー?とそこここであがる声に対し)本当のことです!伊勢神宮の入り口に橋ありますね。わかりますか? 前に長い通りあります。たくさんおみやげやありますね。あそこから川にいった」

...川、泳げるんですかね?
しかも、金魚と一緒に泳いだそうです。
スタッフさん曰く「私たちも鯉じゃないかと言ったんですが、本人、金魚だと言ってます...」とのこと(笑)。
しかも「キンギョ」が出てこないマテさん、「キンジョ...? キン、サカナ」と漢字で説明をしていました!

漢字もだいぶ覚えているみたいで、「私の名前は漢字で、サムライの漢字と同じ」という話も。
...あれ、ちょっと違いますよ?
ザワザワする皆さんに「みてください!こうでしょ!」と空に字を書くマテさん。
mate2012110404b.JPG「これが待つ?サムライは?(1本)ない?...おー、間違えちゃったね...」


でもマテさんの名前、漢字では「待」じゃないそうなんです。
「漢字で面白い字みつけた。馬と刀。すごいですね。使わなきゃなりません。いい漢字。とても大好き!」
...「刀」って「テ」って読むんですかね?
後ほど調べたところ、「マテ貝」を「馬刀貝」って書くみたいです。知らなかった!
ハンガリー人に漢字を教えられてしまいました...。


それからマテさん、永平寺にも行ったそうです!
「泊まりました。3時20分、起きました。3時半に朝ごはんをもらいました。あとで座禅しました。私の体はちょっと固いから、たいへん。外国人の体はちょっと固いです、話しました。ぴしっ!...とても面白かった」
警策で叩かれたってことですよね(笑)
そんな日本ダイスキトークも弾みます。

mate2012110405b.JPG

 

またこの回で一番熱心にマテさんが語っていたのは、なんと"絵"についてです。

マテさん、今後、個展をひらいたりもしたいそうで、それを最初に日本で出来れば...とのこと。
「わたしの家族はたくさんアーティストがいます。おじいさんは作家です。たくさん本を書きました。私の母は子供の頃にとてもたくさん歌った。でも私が生まれた、大学を忙しいからやめていました。いまはラジオのナレーターです。私の母からミュージックのtalentをもらいました。父が画家でした。絵は私のさだめです。描くことでとても父を感じられます」とのこと。

マテさん、お父さんが画家で、お母さんが歌手を目指していたということで、17歳のときに大学でミュージカル系に行くか、美術系に進むかで迷ったけれど歌手を選んだんだそうです。
ご両親は美術学校を勧めたそうなんですが、すでに音楽の仕事が入り始めていたから歌手を選んだとか。
でもお父さんが亡くなり、絵を描くことでお父さんを近くに感じられる、ということもあり、今まで描きためていたものを発表する準備をしているそうです。

その、マテさんの絵のポストカードもグッズとして出したそうで、それを手に話をするマテさんでした。
mate2012110406b.JPG
さらにイベントでは、マテさんのお母様がミシュコルツにあるご実家の様子を撮って送ってくれたビデオを流したり、盛りだくさん。
また、この回には、なんとハンガリー大使館の方も来場。
大使館の方と、「ミシュコルツはこのあたりです」とマテさん。

mate2012110407.JPG大使館の方からは「マテさんは我々の誇りです。オーストリアだけでなく遠い日本でこれだけ成功したハンガリー人として、我々は彼を本当に誇りに思います」との言葉も。


後半ではサイン会や写真撮影会なども行われ、ファンのみなさんも、マテさん本人もとても楽しそうに盛り上がっていましたよ!
mate2012110408.JPG
最後に今年のマテさんを振り返りましょう。
【げきぴあ】も今年はマテさんの取材にずいぶん伺わせていただきました。

『エリザベート』製作発表会見こぼれ話(2/6)

マテ・カマラスさん歌稽古に潜入!(3/27)
こちらはマテさん来日の翌日だったんですよー。

2012年『エリザベート』本格始動!顔寄せレポート(4/3)
マテさんがマテ茶...の写真が意外にも反響が多くてびっくりしました(笑)

『エリザベート』トート役 マテ・カマラスさんインタビュー(4/16)
イケメンです。

『エリザベート』トート役 マテ・カマラスさん動画メッセージ(4/19)

『エリザベート』稽古場見学会レポート(1)(4/25)
『エリザベート』稽古場見学会レポート(2)(4/26)

『エリザベート』トート役マテ・カマラスさんサイン会レポート(5/29)

ウィーン版『エリザベート』20周年記念コンサート出演 マヤ・ハクフォートさん&マテ・カマラスさんインタビュー(7/6)

...結構ありますねー。それだけマテさんが今年は日本にいてくれたってことですね!


そして来月はコチラの舞台でまた来日されます。
シアタークリエ 5th Anniversary ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL
公演は12月25日(火)から1月3日(木)まで。会場はシアタークリエです。 

チケット情報はこちら
mate2012110409.JPG

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