●よこやまのステージ千一夜●
今週月曜に立川談春 独演会「アナザーワールド Ⅲ」に行ってきました。
毎月3日間、半年にわたって成城ホールで行われるこの「アナザーワールド」シリーズは、談春ファンでもなじみの薄い演目(時にネタおろし)を取り上げ、古典落語を2席たっぷりと聞く会です。人気噺家のなかでも特にチケットが取りづらい談春さんの会ですから、チケットを死守できた人は「入場を許された勝利者」と言っても過言ではないのですが、なぜか成城学園前から小走りで成城ホール側へ向かう人のほとんどが談春ファン(そして自分も早歩き)。妙に気がせいている人ばかりです。会場に入ると、私の右も左もその前も「がっつりメモを取るぞ!」とばかりにメモ帳とペンを用意しているおじ様方。筋金入りの談春ファンに囲まれてます。
今日の演目は......
●竜太郎の演劇かわらばん●
現在、二兎社は、3年半ぶりとなる永井愛さんの新作「かたりの椅子」を上演中です。全国ツアーの締めくくりとして4月に行われる東京公演を前に、永井さんにインタビューしてきました。
その内容は、4月1日発売号の情報誌「ぴあ」でご覧いただくとして。取材の際、ポスト・パフォーマンス・トークの最新情報をキャッチしたので、取り急ぎ告知させていただきます。
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公演後、永井愛とゲストによるトークあり。
・4月3日(土)夜 ゲスト:堤幸彦
・4月7日(水)夜 ゲスト:竹下景子
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堤監督と永井さんの顔合わせって、意外ですよね。どんな話が飛び出すんでしょう。一方、竹下景子さんは「かたりの椅子」の出演者なので。客観的視点と、当事者目線と、ふた通りのトークが楽しめるわけです。

●竜太郎の演劇かわらばん●
情報誌「ぴあ」最新号が本日、発売になりました。

今号はすごいですよ。舞台の先行予約情報が満載なんです。
・ミュージカル「テニスの王子様」コンサート Dream Live 7th、
・ナイロン100℃「2番目、或いは3番目」、
・劇団SHA.LA.LA「DONNA SUMMER NIGHT」、
・ミュージカル「ファントム」、
・朗読活劇"一期一会"「義経」
どうです! しかもすべて、キャストへのインタビューあり。
ひとりでも多くの方に喜んでいただけるとうれしいです。
個人的に気になっている芝居は、P108に小さく写真入りで紹介している〈三匹の犬〉でしょうか。
「現実はきびしく私たちは若いけれど要求は唐突で思い切るという手もあるかもしれない」って、タイトル長っ!。作・演出は鈴江俊郎、出演者は金子岳憲&光瀬指絵。それぞれにキャリアを重ねてきた者同士が、なぜ今ユニットを組むんでしょう。3月25日(木)~29日(月)、pit北/区域(王子駅のそば)で上演されます。小劇場通の視線が集中するかも。
■おトク! チケット情報■
今週は、3連休。
もうご予定はお決まりですか?
「まだ決まっていない~!」という方に、耳寄りな情報です。
市川染五郎&片岡愛之助が熱愛か!?という
男同士の愛と絆と信義を描いた傑作歌舞伎が、
S席-12,600円→7,000円、A席-8,400円→5,000円と
とってもおトクな料金で観られます。
席種はA席のみの公演もありますが、今なら3連休全日あります。
人情モノですので、歌舞伎初心者の方にもおススメです。
「通し狂言 「染模様恩愛御書」細川の血達磨」について
各公演、公演前日の18:00までの販売です。
数に限りがありますので、お早めに♪

「謝罪の罪」小屋入り。
今回もいいセットが建った。
四方の壁がじわじわ迫ってきて、しまいに圧殺されてしまいそうな雰囲気がある。
怖い。
いや、でも芝居は怖いだけじゃなくて笑える。
いや、笑えるだけじゃなくて泣けるところもきっとあって......などと、あらゆる嗜好に媚びるような真似はやめよう。
この劇団にしか出来ない芝居をします。
●かねこのぶろぐ●
19時の開演だったので、18時45分ごろオーチャードホールに 入ると、ロビーの一角に何やら黒山の人だかりを発見。
何だろう?と思って覗きに行こうとしたけれど、人、人、人の頭で見えない。
近くにいたブロデューサーに人だかりのわけを聞いたら、雲南省の 少数民族の人たちが作った手作りのグッズを販売しているらしい。
しかも高い商品から売れているのだとか(!)
お客さんはどうやら事前情報をもとに集まってきているんじゃないかと言う話。
●竜太郎の演劇かわらばん●
3連休は話題の芝居ラッシュですね。
演劇ファンの皆さんはどう過ごすのでしょうか。
だって、ペンギンプルペイルパイルズでしょ、キャラメルボックスでしょ、「ヘンリー六世」でしょ、ままごとでしょ、「染模様恩愛御書」でしょ、カフカの「変身」でしょ、アル☆カンパニーでしょ、Ugly ducklingでしょ、「象」でしょ、「農業少女」でしょ、「ULTRA PURE!」でしょ、Studio Life でしょ、「相対的浮世絵」でしょ、イデソロリサイタルでしょ、「マクベス」でしょ、パラドックス定数でしょ、「ディートリッヒ」でしょ、新感線でしょ、マシュマロ・ウェーブでしょ、「いい加減にしてみました3」でしょ、歌舞伎座でしょ、中野成樹+フランケンズでしょ、MCRでしょ(順不同)? ......まだまだ書ききれないほどあるし。
私はアレとアレとアレとアレとアレとアレはもう観たし、ソレとソレとソレは3連休後に観るので、コレとコレとコレを観ることにします。
それにしても東京圏の公演数はハンパじゃない。
皆さんも大いに悩んでください。

●ヒラノの演劇徒然草●
先日、ニュース配信もいたしました「宝塚歌劇月組『THE SCARLET PIMPERNEL』」記者会見。
そこでは(文字数の関係もあって)書ききれませんでしたが、まだまだ面白いコメントが飛び出していましたので、ご紹介したいと思います。
「謝罪の罪」の稽古、終わる。
このブログ用に稽古中の写真を撮ってもらえないか、と、出番待ちの役者に携帯を渡したら、玉置、ぼくもと、吉川の三人で合計百枚近くも撮ってきた。
感謝したと同時に「あ、相当稽古に飽きてるな」とも思った。
一ヶ月もやってれば当然か。
採用した写真は玉置孝匡撮影。
舞台裏からの撮影だから、客席からは観られないアングルで貴重だ。
どれだけ貴重か知らないが......。