前回の記事では、『カム・フライ・アウェイ』がダンス・ミュージカルであることをお伝えしました。それでは今回は、作品のコンセプトを押さえることにしましょう。どこに主眼を置いて作られたのか。何が一番の特徴なのか。
コンセプトは実に明快です。ずばり、ある有名シンガーへのオマージュとして発想された作品なのです。全編にその人の歌声が流れ、それに呼応する形で、華麗なダンスが展開していきます。では、そのアーティストとはいったい誰でしょう?
ヒントを差し上げましょう。20世紀を代表するアメリカ人男性歌手のです。1915年に生まれ、1998年に82歳でこの世を去りました。おわかりでしょうか。