2019年6月アーカイブ

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げきぴあブログをご覧の皆さま、こんにちは。FUKAIPRODUCE羽衣です。

6月20日(木)~開幕の『ピロートーキングブルース』@本多劇場、
新メンバー・松本由花がご紹介する出演者、第四弾は、キムユス田島冴香です。

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主観ですが、意外にもクレバーなユスさん。粛々と、黙々と、何かをしていることが多いような気がします。黙々とマイクスタンドを解体し、また黙々と組み立てるなど。

男前を浪費するタイプなのでしょうか、そこまで武器にしていない様子なのにいつのまにか刃先がこぼれていて、それもまた黙々と研いでなんもなかったみたいな顔してるかんじです。そういうルーティンなのかもしれません、生き様が。

意外にもクレバー、の、意外にも、がとても失礼な気がしてきましたが続けます。もちろん外見云々の話ではないです。たまに情けない声が出たり、想定外の何かにぶつかった時のユスさんの挙動は、人としてのほどよい隙で、だからこそ心遣いもあるのだと思います。

想定外の何か、というのは、だいたいの人が察知した時点で押し黙ったり立ち止まったりしてしまうようなところを、中空を見つめながら堂々と真ん中を歩きぶち当たる、ようなイメージです。どうなっちゃうんだーと身を乗り出して見てしまいます。地下闘技場に来た人の気持ちってこんなかんじなのかな。いや、ユスさんは賭け馬にしちゃ意思があるので正確には違います。

そんなキレのあるユスさん節と、どこに連れて行かれるかわかんないジェットコースターに乗れる『ピロートーキングブルース』、おたのしみに。

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かっこいいたじまさん、ですが、中性的と言うには母性がありあまるひと。いつも自然体で飾り気ない雰囲気を持っていて、隅々まで行き届く気遣いにはあこがれます。

腰が抜けたように笑うところもすきです。舞台でも稽古場でも、その場の雰囲気に肩まで浸かって楽しんでいるのが伝わる振る舞いは見ていて気持ちよく、はっと気付かされたり、ここはたのしい場所だーと思わせられます。

たじまさんの自然体は舞台の上でも健在ですが、単なる「こういう人も必要」みたいなバリエーション的役割ではありません。歌い踊るたじまさんは、いつも全力で、鬼気迫るものすら感じます。良い意味で、今以外を生きることなんて考えてません!という光線が飛んでくるんじゃないかと思うほどです。

そういう全力さとか、かがんで肩を並べてくれるところとか、根っこの部分が深井さんに似ているようにも思います。お二人の空気感は独特で、ふと聞こえてくる会話に口元が緩むこともしばしば。


・・・と、なんだか大きな木とか空の話をしているような気分ですが、実はまだ羽衣2年生になりたてのたじまさん。もうずっといるひとのような大らかさと信頼があって、ついつい忘れそうになります。たぶん、みなさんのお墨付きのやつです。

昨年のワークインプログレス『瞬間光年』では衝撃のソロダンスを披露していましたが、なんとなんと本公演は初参加だそうです。時間とか事実って、案外あてになんないなーと思わざるをえません。

ここ数ヶ月ずーっと、瞳の奥の炎を静かに揺らしているたじまさん、本多への準備は着々と進んでいる様子です。やわらかな全力を浴びにきてください。

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文・松本由花(FUKAIPRODUCE羽衣)
撮影・金子愛帆

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げきぴあブログをご覧の皆さま、こんにちは。FUKAIPRODUCE羽衣です。
メンバー総出で新作に取り組んでおります『ピロートーキングブルース』は、6月20日(木)~本多劇場で開幕です。23日(日)までと短い期間ですので、ぜひお見逃しなく!
新メンバー・松本由花による、出演者紹介の第三弾は、岡本陽介浅川千絵です。

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時に筋トレメニューつくったり、時にフォーメーションつけたりと活躍しつつ、とぼけることも忘れないおかもっちさん。

深井さんや糸井さんと同じく大学の先生なのですが、おかもっちさんの授業はまだ受けたことがなく。ですがたまに学内で見かけるときの歩き方の独特さたるや、一度見たら忘れられないものがあります。名簿片手にスイスイと、釣り糸で引っ張られているかんじ。

お会いするといつも、ご自分の挙動が気持ち悪くないか、怖くないか、すごく気を遣ってくださっているような、怯えているような気がします。大丈夫ですよーと言いたいです。ですがお芝居になると臆する様子ひとつ見せず、清々しい立ち姿です。

身体能力が高いーというのはご本人ふくめ周知の事実ですが、あれだけの経験値があるのに羽衣内では時に邪険に扱われ、しかしそれを気にしない、むしろサッカーゴールの遥か上まで受け止めにいっています。志が。人柄が良いってこういうことを言うのかしらと思わせられます。

持ち前のフィジカルの強さを活かして、とってもワイドな視野で空間作りを支えているだけでなく、『ピロートーキングブルース』では澄み渡るような目と心が光っています。

え?よくよく見ると、すごいことしてる!を、観に来てください。

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羽衣に加入することが決まり、ちょくちょく現場に行くようになった頃、浅川さんについては「面倒見がいい」と「気をつけろ」という両極端な情報を他のメンバーさんから聞いていました。


それから数ヶ月経ち、わたしの目に映る浅川さんは、面倒見のよい心優しいひと、ですが爆弾を投げてくることも多い、かなり愉快なひとです。気にかけて声をかけてくれているのか、自然と天然にそれに至っているのか、まだわかりかねますが、気さくなおねえさんです。

突然ちょっかいをかけてきたり、この時間が永遠に続くのではないかと感じさせるオチのない話。あんまり楽しそうにお話しするので憎むことはありませんが「時間泥棒」と呼ばれる所以は納得です。

そんな浅川さんだからこそ、他の誰かでは思いつかないようなことをナチュラルにやってのけます。

1言えば10返ってくるとはよく言いますが、浅川さんの場合は、1言うとヤンバルクイナ返ってくるみたいな。え、なんで?!というどよめきと、ていうかそれ絶滅危惧種!という奇跡をはらんでいます。


そういう突拍子もない一撃を生む瞬間の中には、何にも代え難いわくわくがあって、舞台の上での浅川さんはその一瞬の連続で生きているからこそ輝くのだと思います。


『ピロートーキングブルース』ではどんな方法で意識の外を突いてくるのか、わたしも楽しみに、さらに突き動かされるまま、わくわくの向こうを覗きにいきたいとおもいます。

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文・松本由花(FUKAIPRODUCE羽衣)
撮影・金子愛帆

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げきぴあブログをご覧の皆さま、こんにちは。FUKAIPRODUCE羽衣です。
間もなく6月20日(木)~開幕いたします『ピロートーキングブルース』@本多劇場。

100%FUKAIPRODUCE羽衣メンバーでお送りする今作、新メンバー・松本由花による、出演者紹介の第二弾は、澤田慎司新部聖子です。

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澤田さんってスーパーマンかもしれません。空を見ろ!鳥だ!飛行機だ!いや、澤田慎司だ!です。

歌もダンスも上手いだけでなく魅力的で、羽衣の公演Tシャツのデザインを担当するなど芸術的なセンスもあり、たぶん空飛べるし、透視とかもできそうです。

それでも嫉妬させないところがまた稀有で、打算的でないからでしょうか。そう考えるとニクい気もします。手持ちのものを自らひけらかすことなく、けれど求められたらニッチな角度からでも攻め込んでくる、へんなお兄さん、みたいな印象です。


『ピロートーキングブルース』では、妙ージカルに欠かせない糸井さんの音楽、の、ハーモニーを作ったりもしています。

みんなで澤田さんを囲んで音程を教えてもらっている時間は、なんだかちょっと可愛らしい空間なのかもと思ったり。生意気ながら、家族のような。その時は真剣に覚えることで精一杯ですが、こういうのって羽衣ならではの空気な気がします。澤田さんは、そういう空気をつくれる人です。

たまの下ネタ、モノマネ、悪ふざけで笑いを誘うのもさることながら、親しみを与える少年心も持ち合わせています。


『ピロートーキングブルース』でも、さまざまな角度から世界を守っています。スーパーマンなので。器用すぎる、けれどそれだけに留まらないパッションを観にきてほしいです。

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ちっちゃくてダイナミックなにいべさん。

簡単に誰かの人生を成り代わりたい、と言うのは時に無神経ですが、パラレルワールドがあったらにいべさんになってみたいです。ダンスとか歌とか、無学なのでわからないのですが、教科書的なものでないにいべさんのパフォーマンスが好きです。

これは2018年のワークインプログレス『瞬間光年』を観たときから思っていて、なので最初のほうは緊張してうまく話せませんでした。

と、言うと半分うそです。聞けばなんでも答えてくれる人なのですが、「にいべさんの歌とダンスすてきです!」なんて、誰でも言えるような言葉で伝えていいのか、、と勝手にためらっています。

しかし当のにいべさんは、服かわいいーとか、手足が長いねーとか、雰囲気変わったー?とかなんとか感じたまま好き放題言ってくださる余裕っぷりです。

にいべさんが撮るお写真も素敵なのですが、目の前の人とかものを自分の目線でまっすぐ見られる人なのだとおもいます。


心の表現が魅力的です。まずハートがあって、それに体がついてきているのだと感じます。でも天秤にかけたらハートの方がどうにもこうにも大きくなっちゃって、その一生懸命さがキュートで、胸打たれます。


『ピロートーキングブルース』で、にいべさんのハートを観に来てください。

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文・松本由花(FUKAIPRODUCE羽衣)
撮影・金子愛帆

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■ミュージカル『SMOKE』2019年版 vol.3■
 
 

石井一孝、藤岡正明、彩吹真央が出演するミュージカル『SMOKE』が、6月6日、東京芸術劇場 シアターウエストで開幕した。昨年日本初演され、その濃密な世界観と美しい音楽に多くの中毒者が生まれた作品。大作ミュージカル常連の実力派3名で贈る今バージョンはファンの間では"大人SMOKE"と呼ばれているようで、彼らならではの力強く美しいハーモニーと、繊細かつ熱い芝居で、劇場をどこか浮遊感のある不思議な色合いに染め上げた。

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作品は、20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人、李箱(イ・サン)の遺した詩と彼の人生にインスパイアされた内容で、超(チョ/石井)と海(ヘ/藤岡)が、三越デパートの令嬢だという紅(ホン/彩吹)を誘拐してくるところから始まる。このサスペンスフルな誘拐劇をハラハラした気持ちで見つめていると、物語は予想もつかない方向へ。彼らは一体何者なのか? 何が目的なのか? ドラマチックな展開を見守るうちに観客は、結核をわずらった後日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で亡くなった李箱本人の心の葛藤を旅していくことになる。
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げきぴあブログをご覧の皆さま、こんにちは。FUKAIPRODUCE羽衣です。

間もなく6月20日(木)~、『ピロートーキングブルース』@本多劇場が開幕いたします。
是非お運びいただけましたら、嬉しいです。


FUKAIPRODUCE羽衣メンバーで挑む、新作公演。
新メンバーになりました松本由花が、最新の稽古場写真とともに、このメンバー総出の出演者の紹介をいたします!
まずは、鯉和鮎美高橋義和です。

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この世にある癒しはすべて、元はこいわさんから湧き出ているんじゃないかと思います。歌い踊り喋るこいわさんを見るということは、癒し源泉掛け流しということです。とても贅沢です。

そんな可愛らしさの中に灯って揺れる激情は、羽衣の作品や、糸井さんの楽曲にはなくてはならない要素なんだと思います。

こいわさんといえば歌、なのですが、心が鳴っているようですごくすごく美しいです。詩とメロディーとをいちばんおいしく響かせます。悲しく儚く、可愛らしく元気に、強くおおらかに、どんな歌い方をしていても(できてしまうのも憧れます)こいわさん節があって、しかも年々磨きがかかっているというのが恐ろしいです。


こいわさんの一挙手一投足を見ていると、"女性らしさ"みたいな、今の時代じゃ一歩間違えるといやな顔をされそうな価値観に、溺れちゃっていいやーと思えます。勝手に許された気分になれちゃいます。

もちろん大前提に、人として底知れぬあたたかさがあります。羽衣に入りたてで、右も左もわからぬわたしに、いつもさりげに寄り添ってくれていました。エスパーなの?と思いじわりと涙が浮かぶこともありました。深井さんが、こいわさんにお母さんを感じる理由がわかる気がします。はだかのことを"はだかんぼさん"と言うところとか。4文字増えてます。

『ピロートーキングブルース』で、本多劇場が、下北沢が、いや日本が、こいわさんのマイナスイオンでいっぱいになったらいいのにな、と思います。  

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大学で、深井さんの授業に歌人の枡野浩一さんがゲストでいらしたいらしたことがありました。

その際、高橋さんの作った短歌を紹介するとともに、若かりし高橋さんの破天荒エピソードを聞き、やさしげな面持ちとは裏腹に、鋭いナイフのような人なのかもしれない、、という印象を抱いていました。

実際は、熱さも優しさも並外れていて、鋭く突き刺すナイフというよりは、海外の火炎放射器のような。家庭用の。家庭用でその火力?!というところがミソです。

たとえば先日こいわさんがわたしに「たまには子どもらしくして良いんだよーおねしょしたって良いんだよー」と言ってくださった時、一緒にいた高橋さんがすかさず「俺も漏らすよ!」と宣言し、撃ち抜かれました。

すべてを包み込む優しさというより、一瞬で焼け野原になったかと思いきや花が一輪、そこに残った、みたいな、そのたくましい希望のような優しさが、救いになることが何度もあるんだろうと思います。

羽衣の作品にも分厚い層をたくさん堆積させていく高橋さん。誰よりもハリのある声と、大きな体で奇妙な動き、肩から上が上下しながら笑うところなどが好きです。

誰に対しても丁寧で、たまに男性であることを忘れます。どう見てもたくましいのに不思議です。


高橋さんの火炎放射で、本多劇場、焼けちゃうかもですが、やけどとかはきっとしないので安心してご来場ください。

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文・松本由花(FUKAIPRODUCE羽衣)
撮影・金子愛帆

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『レ・ミゼラブル』の世界ベストキャストに選ばれ、エリザベス女王の前でも歌を披露した島田歌穂が、8月7日にサントリーホール ブルーローズ(東京都港区)で、『Musical, Musical, Musical!!』を開催する。

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『Musical, Musical, Musical!!』は、「聴く」「学ぶ」「歌う」ことで"ミュージカルを感じる"、

まったく新しい「体験型音楽イベント」。

【聴く】Feelは、島田と夫でピアニストの島健によるDuoコンサート。海宝直人を特別ゲストに迎え、『レ・ミゼラブル』『メリー・ポピンズ』『アラジン』『キャッツ』など、人気ミュージカルから、お馴染みのナンバーが勢ぞろいする。

【学ぶ】Learnでは、美しい姿勢、深い呼吸を学ぶ。島田がいつも実践している発声法を習い、心を開放する

【歌う】Actionでは、ステージと客席が一体となり、イベントの参加者も島田と共に、ミュージカルの名曲を歌いあげる。観て聴くだけでなく、一緒に歌える『Musical, Musical, Musical!!』で、真のミュージカルの楽しさを体感しよう。

◆島田歌穂によるメッセージ

参加型のイベントが増える昨今。「聴く」「学ぶ」「歌う」をテーマに、私にとって新しい挑戦のコンサートとなります。まず、島健とのDUOコンサートでは、海宝直人さんを特別ゲストにお迎えして、ミュージカルの名曲をたっぷりとお届けします。そして、その後、お客様に簡単な発声法をお伝えしながら、ラストは会場全体で大合唱!いらして下さったお客様、皆様とご一緒に作るひと時。今までにない体験に私も今からワクワクドキドキしています。皆様、是非ぜひお越し下さい!

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◆公演情報

島田歌穂『Musical, Musical, Musical!!』

日程:2019年8月7日(水)

会場:サントリーホール ブルーローズ

開場13:30/開演14:00

出演:島田歌穂 ピアノ:島健

特別ゲスト:海宝直人 ※「聴く」コンサートにゲスト出演

料金:全席指定¥7,800(税込)

チケット一般発売日:2019年6月14日(金)

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