ミュージカル『グランドホテル』#9 藤岡正明 ビジュアル撮影レポ&インタビュー

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■ミュージカル『グランドホテル』vol.9■


昨年、『タイタニック』を大成功に導いた英国の鬼才トム・サザーランドが演出するミュージカル『グランドホテル』
キャストを〈GREEN〉〈RED〉の2チームに分け、それぞれのキャストから生まれるドラマを大切に、結末も2パターン用意する...という、注目作です。

ビジュアル撮影レポート&インタビューで、出演者の魅力に迫る当連載、本日はエリック役の藤岡正明さんがご登場!
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『タイタニック』でも美しい歌声でドラマを彩った藤岡さん、トム・サザーランド演出作へは連続出演。
藤岡さんは、シングルキャストで〈GREEN〉〈RED〉両チームに出演します。



◆ ビジュアル撮影レポート ◆


現場はこんな雰囲気です。
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藤岡さん演じるエリックは、<知性溢れる若きアシスタント・コンシェルジュ。出産中の妻を想っている>という役柄です。
ここにはいない妻(恋人)を思う...というのは、『タイタニック』で藤岡さんが演じたバレットもちょっと思い出してしまいますが...今回のエリックは、どんなキャラクターになるのでしょうか。
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ライティングを変えたバージョンの撮影も。
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これまでのキャストインタビューでも"光と影" "消える命があれば、生まれる命もある"というようなキーワードが出てきていますが、その対比でいくと、エリックは"光"を感じさせる存在ではないでしょうか。
藤岡さん、プライベートでも昨年末に第二子がご誕生になったばかりです♪

さて、藤岡さんにもお話を伺ってきました。



◆ 藤岡正明 INTERVIEW ◆



――『グランドホテル』という作品に、現時点ではどんなイメージを抱いていますか?

「色々な事件が起こって、中には殺したり殺されたり......という、血なまぐさいことも起こります。それに重たい過去や傷を抱えている人たちがたくさん登場する。でも最後に、"命"を謳うナンバーがあります。つまりこれは、血なまぐさいサスペンスではなく、命がひとつなくなり、そのかわりまたひとつ新しい命が生まれて......という、"生命"という大いなるテーマを扱った作品だという気がしています。でもそれはおそらくそんなに難しいメッセージではないし、「命は大切だ」という安易なものでもない。なんていうんでしょう、人間界だけでなく、世界、地球というものが、この"グランドホテル"なんじゃないかなと、僕は勝手に解釈をしているんです」


――"グランドホテル"が世界の縮図であると。それは素敵な解釈な気がします! その中で、藤岡さんの演じるエリックは希望の象徴ですね。

「そうですね。子どもが生まれる、という役柄です。もちろんエリックの中にも、そして僕もエリックとして色々な感情が入り混じっていくと思いますが、根底にあるのは、とにかく純粋に、奥さんの身体のことや子供のこと、生命のことを心配している。それを守りたいという一心でいる。それをまっすぐに思い続けることを心がけて演じたいと思っています」


――そして今回のカンパニーは『タイタニック』カンパニーが再結集、という感じですね。

「はい、キャストもスタッフも、見慣れた顔ぶれがいっぱいで嬉しいです。昨年参加させてもらった『タイタニック』は、悲しいお話なんですが、本当にこんなに仲が良くて、こんなに結束力のあるカンパニーが出来るんだな、っていうくらい、本当に仲が良かったんです。光枝明彦さんや安寿ミラさんといった大先輩方から、若いキャストまで、みんながみんな、仲が良かった。公演期間が終わったあとでも、みんなでバーベキューをしたり、いまだにグループLINEをやったりしていますよ。今回も、そのいい空気感と、いい精神性、いいモチベーションを引き継いで、『グランドホテル』が高みへ上っていけるんじゃないかなという期待感があります。それはおそらく、トムさんの力や、キャスト個々の力、制作側が作ってくれた環境のおかげだと思いますので、そこは安心して思う存分、この作品にどっぷり浸かっていければ」


――でも、同じ演出家・制作チームに"また呼ばれた"というのは、藤岡さんに対する信頼の証では。

「ははは...そうだと良いのですが。せいいっぱい頑張ります!」


――トム・サザーランドさんって、どんな方ですか?

「でっかいです(笑)。そして面白い人です。すごく存在感があって、でもその大きさに似合わず...と言うとナンですが(笑)、とても繊細な演出をされる方。本当にピュアで、すごく綺麗な心を持っている方なので、だからこそ惨劇や事件を、きっとそれだけではないものにしてくれると思っています。
......今の風潮って、舞台作品に限らず、衝撃的なことを扱って「衝撃作だ!」とか、"普通と違うから凄いでしょ"と見せる作品がけっこうあるじゃないですか。でも僕はそれはナンセンスだと思っています。衝撃的なことを取り扱うことがナンセンスなんじゃなくて、衝撃的なことを扱って衝撃的なものをやったつもりになってることがナンセンス。トム・サザーランドはその真逆にいる人。おそらく衝撃的な事件だろうが、すごく美しく表現してくれると思います。『グランドホテル』がどうなっていくのか、僕自身も楽しみにしています」
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取材・文・撮影:平野祥恵


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・4月9日(土)~24日(日) 赤坂ACTシアター(東京)
・4月27日(水)・28日(木) 愛知県芸術劇場 大ホール
・5月5日(木・祝)~8日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)

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受付日時:1/27(水)10:00~2/2(火)23:59

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