■ミュージカル『グランドホテル』vol.7■
ビジュアル撮影レポ&インタビューで綴っている、ミュージカル『グランドホテル』のげきぴあ連載ですが、本日は〈REDチーム〉でヘルマン・プライジングを演じる吉原光夫さんが登場です!
プライジングは<傾きかけた繊維工場の娘婿社長。グランドホテルで会社を立て直す会合があるが、かなり追い詰められている>という役どころです。
この『グランドホテル』、今までこの連載にご登場いただいた皆さんも「人間臭い」とインタビューで口々に語っていらっしゃいますが、プライシングは表も裏も、まさにその人間臭さが出ているキャラクターでもあります。
吉原さんはどんなプライシングを見せてくれるのでしょうか...。
◆ ビジュアル撮影レポート ◆
こんな感じで撮影は進みます。
渋い!
プライシングは、少々、横柄な部分もある男です。
しかし吉原さんの安定感&安心感はすごいですね。
そして、背中に哀愁を漂わせています...。
吉原さんといえば、やはり『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン&ジャベールの印象が強く、この日の撮影も渋く迫力のある横顔で臨んでいらっしゃいましたが、素顔はとても気さく。
インタビューでは冗談も交えながら、楽しく語ってくださいました!
◆ 吉原光夫 INTERVIEW ◆
――『グランドホテル』出演のお話が来た時は、どう思われましたか?
「なんで今、『グランドホテル』なのかな、と思ったんですよ。今の時代は昔と違い、新しいミュージカルがリアルタイムで日本に入って来ているじゃないですか。そういう意味では、古い作品ではありますので。ただ『タイタニック』を演出した方(トム・サザーランド)がやると聞いて、自分の中で繋がりました。『タイタニック』と『グランドホテル』って似ているんですよ。群像劇という点だったり。きっとこういう作品が好きな方なんだろうな、と。『グランドホテル』にスペシャルサンクスを贈っている映画もあるくらい、群像劇のベースにもなった作品ですので、楽しみです。音楽も良いですよね、日本人にしみる楽曲じゃないかなと思っているんです」
――演出のトムさんとは、お会いしましたか?
「会いました、『レ・ミゼラブル』を観に来ていただきました。大阪公演に急に来ていただけることになって、その開演前に、たくさんお話しました。でもどちらかと言うと『レ・ミゼラブル』の話で盛り上がって。ジャベール像とか、バルジャンについてとか、「僕だったらこう演出する」とか。すごくパッションを持った人です。彼と一緒に作品作りをするのが楽しみになりました。でも「『グランドホテル』のことは...」って聞いたら、「大丈夫だよ!」とだけ言って、終わりでした(笑)。終演後すぐ東京に帰らなきゃいけないそうで時間がなかったみたいです」
――失礼ながら吉原さんも実年齢より上に見られることが多いかと思うのですが、トムさんも実は31歳ということで...
「...えっ?」
――そんな部分ではおふたり、共感するところもあるのでは?
「31歳!? マジですかー。ホント、共通項ですね。俺、もっと若く見られるように頑張ります。...でも今回の役柄的には、若くなくて大丈夫なんですよね?」
――おそらくは、大丈夫かと(笑)。演じるのは、ヘルマン・プライジングという、繊維会社の社長さんですね。
「まだ全然、どんな役か掴めていないんですが(※脚本も出来ていない時点での取材でした)、撮った写真を見た感じでは、哀愁感と、渋さがありそうです。でも彼に限らず、今回の登場人物みんな、陰を持っている。そういうの、大好きです。僕自身、"陰のある男"なんで(笑)!」
取材・文・撮影:平野祥恵
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【公演情報】
・4月9日(土)~24日(日) 赤坂ACTシアター(東京)
・4月27日(水)・28日(木) 愛知県芸術劇場 大ホール
・5月5日(木・祝)~8日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
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