2016年6月アーカイブ

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■『マイ・フェア・レディ』2016 #5■


"リボーン版"『マイ・フェア・レディ』が待望の再登場!

霧矢大夢真飛聖を新ヒロインに据え、2013年に日本語訳・演出等が一新されフレッシュに生まれ変わったた名作が、ヒギンズ教授の寺脇康文、ピッカリング大佐の田山涼成らおなじみメンバー、そしてヒギンズ教授の母親役に高橋惠子、イライザに恋をするフレディに水田航生が新たに加わり、待望の再登場を果たします。

<稽古場レポーター>として任命された新フレディ・水田さんに、前回に引き続き密着しました。
今回は、キャストの皆さんに、水田さんが突撃インタビューをしていきます!
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まずはコチラの方!
水田さんが「今日は公開"稽古"ということで...」と、初レポーターにチャレンジしていたところ「あたし、ケイコです!」とカメラに入ってきたのは...。
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ヒギンズ夫人役の、高橋惠子さん!

高橋さん、ミュージカルは初挑戦とのこと。
「(普段やっている舞台とは)稽古場の雰囲気が違いますよね。踊っていたり、発声練習してたり。エネルギーが渦巻いている感じで、とても元気をもらいます」と話します。
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高橋さんの突然のフレームイン、本当に打ち合わせナシのサプライズ。
いや、しかし、大女優のお茶目な顔を見ることが出来ました。

突然のことに、水田さんも「いやぁ、ビックリした...」と呟きつつ、休憩時間中の稽古場を見渡し...。
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まだ"白い"キャラクターに挑む

原作ものではあるが、コミック一巻が発売されたばかりの本作。
主人公リッカ役の植田圭輔さんに想いを聞いた。


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「一見かわいらしい外見が目につきますが、内心何かの闇を抱えていて、それがふとした表情に出るとか。
そういうキャラクターって実は芯が強くて、僕はすごく愛せるタイプのキャラクターだと思います。
今まで意外とこういう役をやったことがなく、まず品のいいおぼっちゃまなので、僕とは完全に違いますね(笑)。
でも足にハンデを抱えている所とか、自分が挑戦するところはいっぱいありそうです。
稽古の中で見つけることがたくさんあると思うので、作っていく上で楽しみです。」


――植田さんは色々なキャラクターを演じることが多いですが、役をもらった時にどういう作業からはじめるのですか?

「最初から自分でキャラクターを固めすぎないことを大事にしています。演出家はじめ、原作関係者や舞台のスタッフさんたちそれぞれの思いがあると思うので。それらを総合して僕らが前にでて演じるので、本当に共同作業ですよね。
元々ビジュアルがあって、アニメの場合は声もあって、それがあるからこそ、そのキャラクターが好きな人がたくさんいるわけで、
そういった方々の期待にも応えたい。それを考えたらまず広い視野で演じるキャラクターを研究します。」

――余白を残して、色々なメッセージを受けとっていく感じですね。

「そうですね、そうじゃないと受け入れられないし、自分もそれほど強い人間ではないので、そういう部分を残しておかないと、とは考えてますね。」

――そうなるとオリジナルキャラクターを演じるより難しい部分もありますね

「みなさんの中にすでにキャラクターのイメージがあるという意味では難しさはあります。
ただ、"2.5次元などの原作ものと、舞台オリジナルものの違いは何ですか?"とよく聞かれますが、役者としては本当に違いはないと思っていて、作品作りの基本は一緒です。
『2.5次元作品だからこうしよう』といった気負いはなく普通に取り組んでいます。
今まで多くの作品でいろいろな役に出会ったからこそ言える事なんですけど。」


――今回の共演者についてお聞きします。

「自分にしかないものを確立されてるる方ばかりですね。
以外と年齢幅があり、、自分も頼るところ、頼られるところがあると思います。」


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――その中で今回は座長の立場になりますが。。。

「そうですね、舞台作品に出演する以上、真ん中に立ちたいとも思いますし、でも自分は必ずしも真ん中が似合うタイプではないとも思っていて、だからこそ、そういう自分にしかできない座長のあり方とか、振る舞いができればと思ってます。
今まで真ん中に立つ人の背中をたくさん見てきたので、その方々を参考にして、良いカンパニーになるよう気合いが入っています!」


――そして衣装についてですが、スーツやマントでビシッと決めたものが見られますね

「ゴージャスですよね!自分で見ても美しく見えます(笑)。
スーツ系はイベントとか以外ではあまり着てないですが、リッカはかなりフォーマルな衣装です。そして白髪のキャラクターは初めてなので楽しみですね。」


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――ビジュアルの白髪姿はお似合いでした!

「もちろん!色白に生まれて良かった!色白の自分を生かせるビジュアルになると思います(笑)。
衣装やヘアメイクのスタッフさんや、それをまとめるプロデューサーや演出家がキャラクターのビジュアルをはじめとしたカンパニー全体の色を作っていくので、それに上手に染まることが役作りにもつながるのではないかなと思っています。

また、演出家の西森さんは今回初めてご一緒するのですが、色々お話ししていいものを作れればと思います。
実は今年で俳優生活10年目なのですが、一度原点に戻ってまっさらな気持ちになれる自分を意識したいなと思っていたんです。
そんな時期に初めての西森さんとご一緒できるのは嬉しいし楽しみです。」



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――最後にメッセージをお願いします。

「連載が始まり、単行本1巻が出版されてすぐに舞台化されるのは、自分的に今までにない経験です。

『インフェルノ』という作品がますます世の中に広がっていって欲しいと思っているので、この舞台作品を絶対に成功させたい思いです。そして原作にもまだ語られてない余白部分があると思うので、舞台ではそれらもこれから全員で作っていけたらなと思います。
絶対お客様を楽しませますので、是非見に来てください。」



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●植田圭輔(うえだ・けいすけ)/1989年9月5日生まれ、大阪府出身。
07年『少年陰陽師<歌絵巻>』で主役を務めた後、『弱虫ペダル』シリーズや『K』シリーズ、ミュージカル『ヘタリア』といった作品で高い評価を得る。今年も『ノラガミ』、『弱虫ペダル~総北新世代、始動』、『曇天に笑う』、『戦国無双~四国遠征の章~』など注目作への出演が続いている。


《公演情報》
■舞台「インフェルノ」
9/3(土)~9/11(日)  東京ドームシティ  シアターGロッソ




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ギリシャ悲劇に比せられるべきイプセンの傑作『幽霊』で、未亡人役に挑む元宝塚歌劇団雪組トップスター・朝海ひかるが作品への熱い想いを語ってくれた。

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-戯曲を読んだ印象は?
重いテーマを扱った作品ではありますが、人間らしさが溢れていて、ドタバタコメディ的な部分もある面白い作品だと思いました。「よしっ!」と気合いを入れて読み始めたのですが、予想に反して楽しく読むことができました。また、イプセンの表現するきれいな言葉も魅力の一つだと思います。文章からは北欧ノルウェーのどんよりとした重い空気がイメージされます。そこで生まれ育った人物ですから、私たちより暗く陰湿な性格なのかなと思いましたが、読んでいてクスッと笑える人間臭さが感じられる部分もあります。ただ"重い"だけではないのが魅力ですね。繰り広げられていく心理戦が面白くて、物語にグイグイと引き込まれていきました。そして衝撃の最後が待っているという...。言えないのがもどかしいですが、最後は「あぁ...!」という感じですね。お客様には楽しみにして頂きたいです。

-ご自身の役について
今回、私は一人息子を持つ未亡人アルヴィング夫人を演じます。未亡人は独特の色気がありミステリアスで、様々な想像をかき立てられると思います。そんな未亡人を演じたいですね。夫の名誉を守る為に自分を偽り、体面を保つことに命をかけているのは衝撃的ですが、私にはその彼女の気持ちが分からなくもないなと感じました。表の顔と裏の顔というのは誰にでもありますし、体面を保つことは田舎の閉鎖的な空間ではなおさら必要ではないかと。そして彼女は息子を溺愛する母でもあります。息子のいる私の友達を見ていると、母と息子というのは誰も立ち入ることのできない強い絆で結ばれた独特の関係なのかなと感じます。この物語のような閉ざされた場所では、その絆はより深いものではないかと推測します。

-共演者について
皆さんとは初めての共演になります。息子役の安西慎太郎さんは、先日舞台を拝見したのですが、すごくピュアな雰囲気の魅力的な俳優さんで、共演するのが楽しみになりました。小山力也さんは声優さんでもあるので、稽古中にいろんなキャラクターの声を出して遊んでもらいたいです(笑)。皆さん大変実力のある方ばかりなので心強いですね。この5人でしかできない『幽霊』を創り上げたいと思います。練りに練って熟成させて、お客様に一番おいしいものを召し上がって頂きたいですね。

-演出の鵜山仁さんについて
鵜山さんとも今回初めてご一緒します。鵜山さんの作品はどれも骨太の素晴らしいものばかりで、始まってすぐにそのお芝居の中に観客を連れていってくれるという印象です。先輩の俳優さんたちも「鵜山さんとご一緒すると本当に勉強になるよ」とおっしゃっていて、ずっと鵜山さんの作品に出演させて頂きたいと思っていました。またこの様な戯曲をやりたいと以前から思っていて、その願いがこの作品で叶うのはとても嬉しいです。本当に貴重な機会ですので、貪欲に食らいついていきたいです。吸収できることはすべて吸収したいという、"ダイソンの掃除機"みたいな気持ちでいます(笑)。

-兵庫県立芸術文化センターについて
芸術文化センターでの公演はもう5回目となります。最初は2007年の宝塚退団後初コンサートの時です。「こんなに素晴らしい劇場が西宮にできたんだ!」と感動しました。舞台と客席との一体感がすごくあって、とても居心地のいい劇場です。昨年の『國語元年』で伺った時は、共演者の方々もみんな口々に「いい劇場だ」と言って、舞台も大変盛り上がりました。またその作品の演出家・栗山民也さんはお気に入りの劇場だそうで、自分の家であるかのように「いいだろ、ここ!」とおっしゃっていました(笑)。お客様の反応が直に演者に伝わり、演者はそれをエネルギーにして返すという相乗効果が起きて、より素晴らしい舞台が上演できる空間ですね。自分たちのできるベストを、劇場の力も借りつつ演じさせて頂ければと思います。
西宮北口の思い出は、宝塚音楽学校時代にタップの教室に通った事! 私、当時タップが苦手で、そのレッスンが嫌で嫌で...。北口駅に降りると、どんよりとした気分になっていました。芸術文化センターでの公演で久しぶりに西宮北口に行くと、きれいな街になっていてびっくりしました。おかげで昔のどんよりとした気持ちは払拭されました(笑)。

-お客様にひとこと
イプセンの傑作を演じさせて頂くということで、今、武者震いをしています。私たちのエネルギーをお客様にダイレクトに感じて頂けるよう頑張りたいです。お客様には肩に力を入れず、私たちの熱意とイプセンの世界を感じに来て頂きたいです。平日の公演ですが、皆さん今から休みを取って(笑) 是非お越しください! お待ちしています!!

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【あらすじ】
ノルウェー西部、大きなフィヨルドに臨むアルヴィング夫人の屋敷では、翌日に控える孤児院の開院式の準備のため、マンデルス牧師が立ち寄っていた。愛する一人息子のオスヴァルもパリ生活から数年振りに帰省し、夫人はたいそう上機嫌である。
しかしそんな中で、夫人がおそれていた〈幽霊〉が屋敷に再び現れる。屋敷を出入りする指物師のエングストランや、夫人の小間使いのレギーネの屋敷との関係が徐々に明るみになっていく。夫人が長年ひた隠しにしてきた因襲の幽霊とは――?
リシャ悲劇に比されるべきイプセンの傑作を、数々の話題作を手掛ける鵜山仁を演出に迎え、描き出す!

【公演情報】
・9/29(木) ~ 10/10(月・祝) 紀伊國屋ホール
・10/13(木) ~ 10/14(金) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

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■『マイ・フェア・レディ』2016 #4■


"リボーン版"『マイ・フェア・レディ』が待望の再登場!

『マイ・フェア・レディ』は、下町育ちでひどい訛りのイライザが、言語学者のヒギンズ教授の特訓で、美しい言葉と上流階級の作法を身に着け、淑女となる...1956年にブロードウェイで初演、1963年には日本で初めて日本語で上演されたブロードウェイ・ミュージカルとして登場、以来長く愛され続けている、名作中の名作です。

2013年には日本語訳・演出等が一新され、今を生きる新鮮な作品として生まれ変わった本作。
今回は、映画でオードリー・ヘップバーンが演じたヒロイン・イライザに霧矢大夢真飛聖、ヒギンズ教授に寺脇康文という、好評を博した2013年版キャストが続投し、そしてヒギンズ教授の母親役に高橋惠子、イライザに恋をするフレディに水田航生が新たに加わります。

※先日披露された「公開稽古」の模様はコチラ→

さて、オフィシャルサイトの方で、どうやらその新キャスト・水田航生さんが、<稽古場レポーター>として任命された模様!
当げきぴあでは、水田さんのレポーターっぷりをレポートせんと、密着取材を敢行いたしました。
おそらくキャストならではの親近感で、カンパニーの皆さんの素の表情を撮っていただける...に、違いありません。期待!

ちなみに水田さんが扮する"フレディ"は、若手二枚目ミュージカル俳優の登竜門といっても良い役どころです。
初演は藤木孝さん。その後、川崎麻世さん、岡幸二郎さん、浦井健治さん、平方元基さんetc.etc...と、錚々たる面々が演じています。


▽ 公開稽古中、フレディに扮している水田さん
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昨年11月に上演した初のソロ公演「独立」に続き、

早くも第2弾の上演が決定!

前回同様、演出には小林顕作さんをお迎えします!

「独りで立ち」、「独りで歩く」。 

川本成の次なる挑戦に乞うご期待!!

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チラシのイラストは画家・浮世絵師の石川真澄さんの描き下ろし!!

きっかけは石川真澄さんの個展に行って原画を購入させてもらったところからなんです。

ギャラリーの方が石川さんを紹介してくれて、そこからなんだか意気投合してしまって。趣味や趣向が共通していてビックリだったのです。

ある日「実は自分の舞台があって、なんとか描いていただけませんか?」とお願いしたところ、快諾してくれました。


「独歩」の見所は?

今回は攻めます。

前回の「独立」では様々なシチュエーションを1人で立ってみましたが、今回の「独歩」はそこから正に覚悟の中歩き始めるというイメージでしたので、内容が決まってきた現在、これは大丈夫だろうか、ドキドキだなぁ、でもやってみたいなぁ、というモノが揃ったと思います。

ちょっと他で見た事がないようなモノもやります。前回同様オムニバス的に話は繰り広げられます。

前回来ていただいた方はニヤリの展開もありますし、もちろん初めての方は存分に楽しんでいただける内容になります。


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「げきぴあ」をご覧の皆様へのメッセージ

独りで舞台に立ち、独りで歩き始める今回。

独りきりで皆様と向き合える事が楽しみでなりません。とことん楽しんでもらえるように本番までまだまだ探りたいと思います。

是非とも劇場に会いにきてください!



《公演概要》

時速246億川本成ソロ公演「独歩」

【演出】小林顕作

【作】川本成、小林顕作

【出演】川本成


【日程】7月6日(水)〜10日(日)

【劇場】中野・テアトルBONBON

時速246億オフィシャルサイト http://www.jisoku246.com/

時速246億Twitter https://twitter.com/jisoku246oku

川本成Twitter https://twitter.com/Runarurunaru


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井上ひさしの戯曲『頭痛肩こり樋口一葉』(東宝・こまつ座提携特別公演)が、樋口一葉没後120年記念として8月から上演されます。

本作は、1984年の初演以来、これまでの上演回数755回(!)という女性6人による群像劇。前回は2013年に栗山民也演出版として上演されました。今回は、主演に永作博美さんを迎え、三田和代さん、熊谷真実さん、愛華みれさん、深谷美歩さん、若村麻由美さんは2013年公演に引き続き出演されます。

そこで、主演の永作さん、三田さん、熊谷さん、愛華さん、若村さんにお話を伺ってきました! 

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ラッパ屋の1年ぶりの新作が東京・紀伊國屋ホールで上演中だ。

タイトルの「筋書ナシコ」とは作・演出の鈴木聡曰く「この先の筋書きが見えない、あるいは決まっていない状態および人物」を指す言葉だそう。

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主人公は40代のフリーライターでバツイチ独身のナシコ。

少し前までーーそれこそバブルの頃は世の中みんながハッピーエンドの筋書を持っていたのに、いつの間にか仕事は減り、収入は不安定になり......。

人生の筋書を見失ってしまったナシコは、生き辛いこの世の中で、新たな筋書を見つけることはできるのか!?



鈴木が稽古中に語ったインタビュー記事はこちら

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夢や希望を持ちにくい今の時代だからこそ、自分なりの筋書を描いて欲しい。
そんな鈴木のメッセージがたくさんの笑いと一緒に詰まっている。
公演は6月26日(日)まで。
東京公演の後、7月17日(日)に北九州芸術劇場で上演。


■舞台写真 撮影:木村洋一


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宝塚歌劇月組トップスター・龍真咲(りゅう・まさき)の退団公演となるロック・ミュージカル『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』、シャイニング・ショー『Forever LOVE!!』が、6月10日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。

第一幕の『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』は、織田信長の生涯をロックテイストの楽曲で彩ったミュージカル。龍演じる信長が白装束をまとい、ひとりで『敦盛』を舞う冒頭のシーンから、赤い照明とロックな音楽にパッと切り替わり、羽柴秀吉役の美弥(みや)るりかを中心とする群舞で魅せる。音楽はもとより、ビジュアルも美しく、目で耳で楽しませてくれる。

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信長は龍が一度は演じてみたかったという人物。己を信じて前だけを見て突き進む信長と、そんな信長についていく者たちの姿が、龍のトップスター像と重ねて描かれ、信長が放つ言葉や、楽曲の歌詞にも投影されている。信長のカリスマ性、大胆さ、人を惹きつけるカッコ良さ...、龍の集大成にピッタリのキャラクターだ。

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トップ娘役・愛希(まなき)れいかは、信長の妻・帰蝶(きちょう)役。勝気な女性で、なぎなたを持って立廻りをする姿が勇ましい。信長へは愛情や尊敬の念を持ちながらも、故郷を滅ぼされた憎しみを潜ませ、バランスよく表現。次期トップスターの珠城(たまき)りょうはローマ出身の騎士・ロルテス役で、信長を滅ぼそうと計画する人物。龍から珠城へ、ふたりを繋ぐラストシーンの粋な演出が見どころのひとつとなっている。また、凪七瑠海(なぎな・るうみ)は知的で頭脳明晰な明智光秀をクールに、美弥は秀吉を明るく、時には野心をのぞかせながら好演。さらに、専科・沙央(さおう)くらまが足利義昭役で出演し、舞台の空気をピリッと締める重要な役どころを担っている。

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第二幕のショー『Forever LOVE!!』は、プロローグから壮観。ピンクの衣装をまとった男役がズラリと並んで踊る景色は迫力満点だ。さらに、愛希と娘役が加わった後、龍がひとりゴージャスな衣装で笑顔いっぱいに歌い上げる。夢と愛を持って走り続けてきた龍の心情を表す歌詞が、観る者の心をグッと掴み、その後も、龍はほぼ出ずっぱりで駆け抜ける。女役に扮した凪七、美弥、沙央とのダンス、大勢の仲間に見守られながら龍が光の中へと進んでいく演出など、サヨナラ公演ならではの見どころ満載だ。念願の役をイキイキと演じる芝居に、愛を込めて全身全霊で歌い踊るショー。龍真咲のラストステージは、輝きに満ちている。

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兵庫・宝塚大劇場公演は7月18日(月・祝)まで。また、8月5日(金)から9月4日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。


取材・文:黒石悦子

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デビュー15周年を迎え、今年8月には『王家の紋章』で、帝国劇場初単独主演も控えている浦井健治さん
8月3日に初のソロアルバム『Wonderland』がリリースされることはすでに発表になっていますが、その中に収録される楽曲が発表になりました。
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デビューから15年のあいだに携わった作品からの楽曲や新曲、未発表曲の全10曲入り、とのことですが、中でも注目は、劇団☆新感線「五右衛門ロック」で浦井さんが演じた人気キャラ、シャルル・ド・ボスコーニュの後日談にあたる「シャルルの小冒険」!!

この曲は、このアルバムをリリースするにあたり、劇団☆新感線の中島かずきさんがプロットを作成し、作詞:森雪乃丞さん、作曲:岡崎司さんという、劇団☆新感線「五右衛門ロック」シリーズお馴染みの豪華メンバーが書き下ろしたとのこと。
さらに新感線の劇団員である右近健一さん、高田聖子さん、粟根まことさん、河野まさとさん、礒野慎吾さん、吉田メタルさんというメンバーが参加する贅沢な一曲とのことです!!

ほか、本人作詞のオリジナル楽曲「Color of Dream」や、「ホール・ニュー・ワールド~ミュージカル「アラジン」より」での、濱田めぐみさんとのデュエット、出演作『二都物語』『デスノート』『エリザベート』など、自身が演じてきた様々なミュージカル作品の楽曲も。

9月29日(木)東京国際フォーラム・ホールAでの初ソロコンサートとともに、リリースが楽しみです!
■『マイ・フェア・レディ』2016 #3■


クラシックな魅力はそのままに、フレッシュな感覚で生まれ変わったミュージカル『マイ・フェア・レディ』
この秋、好評を博したリボーン版が待望の再登場。
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6月14日に行われた公開稽古レポートの後半です。
後半は囲み取材の模様をレポートします。
※前半はコチラ→
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イライザ役、霧矢大夢さん。
「2回目の参加ですが、今回改めてこの作品と向き合い、色々な発見をしています。2013年からさらにバージョンアップしたイライザを、そして『マイ・フェア・レディ』をお見せできたらと思います」
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同じくイライザ役、真飛聖さん。
「私自身もイライザをやりながら、毎日とても楽しく、イライザとして生きられることがとても幸せです。その幸せな気持ちを見てくださるお客さまが一緒に感じていただいて、『マイ・フェア・レディ』って本当に幸せな気持ちになるな...と感じていただける舞台を全員で作っていきたいと思っています」
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