2016年2月アーカイブ

【チケットぴあニュース】

劇団四季が今年12月に海外新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』を上演することを発表した。

ミュージカル『ノートルダムの鐘』は世界的文豪ヴィクトル・ユーゴーの代表作『Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)』を原作に、2014年に米国で開幕した作品。1996年のディズニー劇場版長編アニメーションをもとに、『美女と野獣』『アラジン』等を手がけたアラン・メンケンが音楽を、『ウィキッド』等を手がけたスティーヴン・シュワルツが作詞を担当している。15世紀のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂の鐘楼に住む男カジモド、その彼を密かに世話する大聖堂聖職者フロロー、同警備隊長フィーバス、そして3人が愛するジプシーの娘エスメラルダを中心に、人間が抱える暗部と、その中に輝く愛の美しさを描き出す。今回上演されるディズニー製作版は、大掛かりで機械的な舞台機構に頼らず、世界観を簡潔にまとめた装置の中で、クワイヤ(聖歌隊)を舞台上に終始存在させるなど、きわめて演劇的な演出が見どころ。なお、劇団四季は1996年の長編アニメーションの日本語吹き替え版を担当しており、ファンにとっては待望の上演と言えそうだ。

同時に、この上演に向け、全キャストを公開オーディションで決定することも発表された。応募資格は18歳以上、国籍不問。応募締切はメインキャスト・アンサンブルキャストは3月18日(金)18時、クワイヤ(聖歌隊)は3月29日(火)18時。詳細は劇団四季ホームページにて。

公演は2016年12月、東京・四季劇場[秋]にて。チケット発売情報などは後日発表。
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【劇団四季公式サイト】

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4月6日(水)から16日(土)まで京都劇場にて上演される市川海老蔵特別公演『源氏物語 第二章~朧月夜より須磨・明石まで』の製作発表会見が2月22日、京都市内のホテルにて行われ、市川海老蔵が出席した。

2014年春の南座で初演された市川海老蔵特別公演『源氏物語』では、「歌舞伎」と「能」と「オペラ」、という斬新な取り合わせを「源氏物語」の世界に表現。敷居が高いとも言われる三つの伝統芸能を昇華させた舞台は大きな話題を呼び、その後全国でも上演を重ねた。

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今回満を持しての第二弾の上演ということで企画から本公演に携わる市川海老蔵は「光源氏を演じるうえで表現したいのは前回同様"心の闇"。そして日本四季の美しさをこの『源氏物語』で表現していきたい」と力強く意気込みを語った。また前回に続き脚本を担当する今井豊茂は「続編ではありますが一つの作品として楽しんでいただけるものに仕上がる予定。前半はオペラと歌舞伎、後半は能と歌舞伎でみせていくという構成で考えています」と、構想中の内容にふれた。また海老蔵は「京都にもぴったりの演目だと思うので、文化に触れてもらうきっかけになれば。アクセスのいい京都駅で途中下車していただいて、新しいお客様にもぜひご覧いただきたい」と公演をアピールした。

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今回は、「源氏物語」に登場する女性の中でも最も人気が高いと言われる朧月夜との恋から「須磨」「明石」の巻を中心に、再び、日本最古のラブストーリーを"歌舞伎×オペラ×能楽"の奇跡のコラボレーションにより、市川海老蔵が新たな魅力とともに描き出す。


チケットぴあでは一般発売に先駆けて、ぴあプレミアム会員限定WEB先行抽選先行(いち早プレリザーブ)を3月1日(火)11時まで受付。WEB先行抽選先行(プレリザーブ)を2月26日(金)11時から3月3日(木)11時まで受付。

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シアタークリエ開場10周年の第一弾として、マイケル・メイヤー演出によるシェイクスピアの名作喜劇『お気に召すまま』の上演が決定しました!

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 マイケル・メイヤーといえば、トニー賞最優秀演出賞受賞作『春の目覚め』を始め、『アメリカン・イディオット』『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』など、パンチの効いた演出で知られる鬼才。その彼が日本で初めて演出を手がけるのですから、ワクワクが止まりません!舞台を1967年のアメリカに置き換え、アーデンの森はサンフランシスコに10万人のヒッピーを集めたロックフェスティバル「サマー・オブ・ラブ」に、宮廷はニューヨークの上流社会に...と構想からして実に刺激的。マイケル・メイヤーの共同会見をレポートします。

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――設定を1967年のアメリカに設定を変えた理由は?
 数年前『お気に召すまま』をニューヨークでやりたいと考えていた時、サマー・オブ・ラブの時代にしようと思いつきましたが、実現には至りませんでした。東宝の方からオファーをいただいてこのアイディアを話し合ううちに、いけるのではないかと思うようになりました。
 私はワシントンDCの出身で、60年代を経験しました。当時の社会不安、そして友人やいとこなど上の年代の人たちがヒッピームーブメントに身を置いていたことを覚えています。子供の頃、ラジオから流れてきた音楽はラブ、ピース、そしてハピネス。テレビには紛争や学生運動の一方で、ヘイト・アシュベリーやウッドストックに若者達が集まり、表現の自由を謳歌する様子が映し出されました。当時のワシントンDCは保守派が強く、1969年にはニクソンが大統領に就任。そのニクソンも敵のリストを作っていたわけで、シェイクスピアの芝居に近いものがあります。
 たとえば『お気に召すまま』のオリバーやフレデリック公爵は保守に囚われているニクソンと同じ価値観の人物ではないでしょうか。50年代の残像がまだワシントンDCには残っていたのです。しかしワシントンDC以外では、新たな風が吹いていました。ロザリンドやシーリアは、ニクソンの娘トリシア・ニクソンやケネディ家のマリア・シュライバーのように政治家一族の娘だったと想定します。そしてアーデンの森ではなく、長距離バスのグレイハウンドに乗って、サンフランシスコに旅立ったら?NYのセントラルパークにもムーブメントはありましたが、東から西にアメリカを横断するほうが面白いと思いました。そこで服装も変わり、話が大きく変容します。きちんとした服装の女の子が、パンツやベルボトムのジーンズを履き、花柄を身につけるようになる。それに対して、タッチストーンはフリルやペイズリーのついたビクトリア調ファッションで装うことも考えています。
 また『お気に召すまま』にはシェイクスピアのどの作品よりも、歌がたくさん出てきます。そこでママス&パパス、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング、スコット・マッケンジーみたいな曲、柔らかいフォークロックでシェイクスピアを表現したらどうかと考えています。


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――トム・キットが作曲を手がけるとのこと。作品にどのような効果をもたらすとお考えですか。
 トムとは『エブリデイ・ラプチャー』で初めて仕事をし、その後『アメリカン・イディオット』も一緒に手がけました。他にニューヨークではシェイクスピア・イン・ザ・パークの『冬物語』『シンベリン』、『ネクスト・トゥ・ノーマル』『ブリング・イット・オン』『ハイ・ファディリティ』などで知られています。
 トムはアイディアを尊重しながら自分の個性を出すことに長けています。この作品についても、楽器の種類、俳優が楽器を演奏するのかなど、話し合っています。

――この作品の魅力とは?
 最も魅力を感じたのは、宮殿から森へ入っていくところです。もうひとつ、老公爵のように温かい心を持つとても良いリーダーが結局追放されて家臣たちと出て行くことになる展開に、60年代のピースムーブメントに近いものを感じました。
 アメリカは二大政党制ですが、フレドリック公爵は共和党、老公爵は民主党のように感じます。今アメリカは大統領選の真っ只中。この作品の稽古が始まる頃には私はアメリカに嫌気がさしてアイスランドに移住しているかもしれません(笑)。もしくはアメリカ初の女性大統領を誇りにしているかも。いずれにせよ、非常にポジティブなメッセージをお伝えできる作品になると思います。

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――今回はフラワーチルドレンの時代ということで、カラフルでポップな世界になるのかと期待していますが、舞台美術や衣裳について構想を教えてください。
 今、日本人のデザイナーたちにお会いしているところです。私が手がけた『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』はパンクでグラムロック、デヴィッド・ボウイを思わせる70年代テイストの世界観でした。この作品はもっと柔らかく、ファミリーショー的かと。まだわかりませんが、カラフルでサイケデリックな衣裳になるかとは思います。ジェイクイズは50年代を引きずっている役で、他の役とは対照的です。ビート世代で皮肉屋、厭世的。ビートはパンクに近いですが、ヒッピーはそれほどアグレッシブではありません。これはあくまで今の構想で、稽古に入って変わる可能性もあります。

――『お気に召すまま』が今なお多くの人の共感を呼ぶ理由はなぜだと思われますか。
 ロザリンドですね。彼が描いた女性の役で一番、いや彼が生んだ役の中で一番かもしれません。その知性、愛の度量の大きさ、世の中の人たちと関わる中で非常にポジティブな性格です。よく喋りますが、要点のある内容です。ジョージ・エリオットの小説『ミドルマーチ』に出てくるドロシアに近い。清く寛容な心を持ち、恋人にどのように自分を愛して欲しいかを教えます。私たちも皆そうできればいいんですけどね(笑)。人間味に溢れ、男に扮することで男女共に共感できる魅力があります。たとえば『十二夜』のヴァイオラや『ヴェニスの商人』のポーシャ、ハムレットとは違い、自己中心的ではありません。ロザリンドはすべての人にポジティブなメッセージが伝えられる役だと思います。

――東京での初演となりますが、クリエイティブに影響はありますか。
 あるでしょうね。物語は物語で俳優は俳優、どこでも同じです。ただし、日本語でどのように伝えられるかが一番難しい。ウィーンでの『春の目覚め』はドイツ語上演で、私はドイツ語ができません。観客が笑うポイントがいつもと違うのはなぜかと思っていたら、ドイツ語は動詞が一番最後に来るんです。ドイツ人はユーモアがわからないと思ったけど、言語のせいなのか。動詞が最後に来るとジョークが言えないから、ドイツ人はユーモアがないのか!と(笑)。英語ではシェイクスピアの台詞を音節で紡ぎますが、日本語の場合ひとつひとつの音になる。そこは大きく違います。英語は台詞の読み方に流れやリズムがあり、それも変わってくるかもしれない。どうするかはこれからです。
 黒澤映画『蜘蛛巣城』『乱』でわかるように、シェイクスピアの世界観は日本の観客に受け入れられています。日本での設定ではない中で喜劇がどう働くのか、とても楽しみにしています。

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『お気に召すまま』は2017年1月シアタークリエで上演予定。

(取材・文/三浦真紀)


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東京芸術劇場シアターウエストにて上演していた

舞台『オーファンズ』の東京公演が千秋楽を迎え、

鳴りやまない拍手にカーテンコールは5回にもおよび、称賛の中、スタンディングオベーションで幕を閉じました。

口コミで話題となり日ごと動員を伸ばし続け、ついには立ち見客も出るほど人気に!

そんな中、キャストの3名から千秋楽を終えてのコメントが到着いたしました!

神戸公演に向けて手応えは十分のようです!


☆柳下大さん

「口コミの評判が良くて、観に来て下さる方がどんどん増えているのが目に見えて分かりました。1カ月間必死で稽古してきたので、

本当に嬉しかったです。僕にとってはケガからの復帰作であり、役者として10年目最初の作品。

お芝居というものを改めて見つめ直す機会になったし、いろいろな発見もでき、再スタートにふさわしい作品になったと思います。

神戸公演はさらに進化した『オーファンズ』をお見せいたします。映像化もされない、二度と観られない作品です。

残り3回限りの"孤児たち(オーファンズ)"の物語を目撃してください」


☆平埜生成さん

「東京公演は11日間ありましたが、こんなに時の流れを感じなかったことはなく、千秋楽という気がしないです。

いつまでも自分の中に『オーファンズ』という作品が強くありすぎて、今は不思議な感覚です。まだ失いたくない感覚なので、このまま神戸公演を迎えられるのは嬉しいですね。

3人ともがトランス状態を超越した演技をぜひ観に来てほしいです」


☆高橋和也さん

「東京公演を乗り越えることが出来て思うのは、15公演分の旅だったなと。毎回スリリングでどう変わっていくかわからない、

気の抜けない舞台です。3人の呼吸もあってきて、芝居の完成度もどんどん良くなっていると思います。

ぜひ皆さん、期待して観に来てほしいなと思います。神戸に行く機会も中々ないので、僕も楽しみにしています」


兵庫公演は2016年2月27日(土)〜2月28日(日) まで新神戸オリエンタル劇場にて。


<アフタートークスケジュール>

終演後も「オーファンズ」の世界をお楽しみください。

■2月27日(土)13:00公演

柳下大×平埜生成×高橋和也×宮田慶子

■2月27日(土)18:00公演

柳下大×平埜生成×高橋和也


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「ETERNAL CHIKAMATSU」稽古場レポート

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ポケットに手を入れたルヴォーさんが稽古場に現れ、俳優陣がスタンバイしているところまで出向いて、本日の稽古について話し始めた。端から見ると、世間話でもしてるみたいにリラックスした表情で、キャストから笑いまで取っている。繊細かつ緻密で求心的なルヴォー演出のイメージを覆す、フランク&フレンドリーな雰囲気だ。
 「すいません、いいですか」という、そのきれいな発音の日本語のひと声で始まったのは、『心中天網島』のおさん(伊藤歩)が、治兵衛(中島歩)に金策用の着物を持たせて送り出そうとする場面。夫の愛人のために粉骨砕身する妻と、恐縮しつつもそれに甘える夫の会話には、ちょっと現代人には理解しづらい歯がゆさがある。ルヴォーさんは伊藤さんと中島さんに質問を投げかけたりしながら、両者の真意を少しずつ探ってゆこうとしているようだ。
 こうした『天網島』の各場面を、現代からやって来たハル(深津絵里)と、謎のジジイ(中嶋しゅう)が傍観している。そしてハルはこの後、近松が描いた心中物語にどんどん介入してゆくという、この作品ならではの大胆な展開となる。ルヴォーさんと話し合いながら脚本を執筆した劇作家/演出家の谷賢一さんは、稽古にもつねに立ち会い、日英のせりふの表記の確認や変更に対応している。この日も、ラストシーンの一部のせりふを変更することになり、ルヴォー、深津、七之助、演出助手、通訳の5人が、ラップトップPCを開く谷さんを囲んで、鳩首会議を始めていた。稽古に入る前も入ってからも、脚本はとめどなくアップデイトされているそうだ。ちなみに、今回ルヴォーさんの通訳をつとめているのは、演出家の小川絵梨子さん(!)。谷さんと小川さん、いま日本演劇界でめざましい活躍を続けている二人の若手演劇人が顔を揃えた現場は、将来語りぐさになるんじゃないだろうか。
 さて、本日はいよいよラストシーンに突入。ハルの主体性がより明快になってゆくにつれて、深津さんの凛とした美しさが際だってゆく。七之助さんの、歌舞伎の女方の完成された表現美がこれに拮抗して、異なる二つの強烈な個性が、絶妙なハーモニーを醸し出す。花道と廻り舞台の機能を合体させたような装置もフル稼働し、歌舞伎のスペクタクル性を意識した趣向に富む演出が、いろいろ試されていた。
 「これでひとまず全体の絵ができました。ラブリー。素晴らしいです」とルヴォーさんが満足気な表情で全員に声を掛けて、本日の稽古は終了。順調に進んでいるようだけど、今日見た光景が、そのまま本番に反映されると思ったら大間違いな気もする。これからどのような進化を遂げるのか。ますます初日が楽しみになってきた。 

(文=伊達なつめ)


『ETERNAL CHIKAMATSU』-近松門左衛門「心中天網島」より-
[作]谷賢一 [演出]デヴィッド・ルヴォー 
[出演]深津絵里 / 中村七之助 / 伊藤歩 / 中島歩 / 入野自由 / 矢崎広 / 澤村國久 / 山岡弘征 / 朝山知彦 / 宮菜穂子 / 森川由樹 / 中嶋しゅう / 音尾琢真 / 他 

【大阪公演】2016/2/29(月)~3/6(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【東京公演】2016/3/10(木)~27(日)シアターコクーン

★東京追加公演は明日20日に一般発売!

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当サイトではすでにインタビューや記事で、作品の魅力を追っている『ジャージー・ボーイズ』ですが、ついに2月15日、日本版ボーイズたちが一堂に会しました!
 
本日は都内ライブハウスにて行われた記者会見の模様をお届けします
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『ジャージー・ボーイズ』は、『君の瞳に恋してる』『シェリー』など、誰もが知る名曲の数々を生み出し、レコードは世界中で1億枚以上売り上げ、世界ナンバーワン人気に上り詰めた(ビートルズ以前、世界でもっとも人気のあったグループと称されています)4人組ボーカルグループ、ザ・フォー・シーズンズの実話をもとにした物語。
 
60年代アメリカン・ポップスらしい、キラキラしたフォー・シーズンズのサウンドとともに、グループの盛衰を春夏秋冬の4場面で描く物語の妙で、2005年のブロードウェイで開幕以降、トニー賞最優秀ミュージカル賞、グラミー賞など数々の賞を総なめに。
2014年にはクリント・イーストウッドの手による映画版も好評を博しました。
この人気作が、ついに日本版として登場します。
 
 
 
今回はメインボーカルであるフランキー・ヴァリ役の中川晃教さん以外の3名は、ダブルキャスト。
その、計7名のボーイズが、この日は集結しました!
 
 

<チームRED>
中川晃教/藤岡正明/矢崎 広/吉原光夫

<チームWHITE>
中川晃教/中河内雅貴/海宝直人/福井晶一

 

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『君の瞳に恋してる』『シェリー』など、アメリカン・ポップスの代名詞のような数々の名曲を生み出した4人組ボーカルグループ、ザ・フォー・シーズンズ
彼らの大ヒット曲約30曲で、グループの成功からメンバー間の格差、プライベートの不幸まで、彼ら自身の真実の物語を綴っていくミュージカル『ジャージー・ボーイズ』がいよいよ今年、日本初演を迎えます。
2005年にブロードウェイで開幕し、トニー賞最優秀ミュージカル賞、グラミー賞など数々の賞を総なめした、世界的大ヒット作で、2014年にはクリント・イーストウッドの手による映画版も好評を博しました。
昨年には来日公演も行われましたが、日本版ボーイズの誕生を心待ちにしていた人も、多いのではないでしょうか!?
 
2月15日、都内ライブハウスにて記者会見が行われましたが、この日は一般のお客さまを入れてのPV撮影もありました。
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記者会見で語られた皆さんの意気込みは後ほど改めて掲載しますが、
まずはそのPV撮影の裏側の様子を、ちょこっとだけご紹介!
 

宝塚歌劇団月組公演『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』『Forever LOVE!!』の制作発表が2月15日、都内にて行われた。本作は月組トップスター龍真咲のサヨナラ公演。会見では、宝塚のテーマでもある"夢"と"愛"を、龍と月組メンバーが一丸となって描き出す意気込みが語られた。
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2012年から月組トップスターとして数々の舞台で主演を務めている龍。宝塚歌劇団創立100周年という大きな節目であった2014年4月時点のトップとして、大いに劇団を盛り上げたひとりである。5つある組のうち、この時トップを務めていたほかのスターたちはすでに退団しているため、龍は最後の"100周年トップスター"。また今回の月組公演はかんぽ生命が協賛につき、<簡易生命保険誕生100周年 かんぽ生命 ドリームシアター>と銘打たれていることから、小川友次 歌劇団理事長が「(龍は)100周年の申し子のような気がする(笑)。ツキを持った月組のトップ」とコメント。それに呼応するように、龍本人も「100周年の申し子の名に恥じぬように最後まで責務をまっとうしたい」と意気込んだ。

公演は芝居とショーの2本立てで、前半は戦国乱世を駆け抜けた織田信長を主人公にした『NOBUNAGA』。「単純に織田信長を演じてみたかったんです。ただ、彼が抱いた天下統一という夢は、私が宝塚歌劇に入ってひとつの夢を成し遂げるラストには相応しいのでは」と龍。様々な愛の形を綴るショー『Forever LOVE!!』については「宝塚で15年やってきましたが、私がテーマとしてきたものは、ハートであり愛でした。愛を形にするのはとても難しいですが、私たちが宝塚の舞台で演じることで、決して見ることのできない"愛"を、最後に皆さまにどのようにプレゼントできるのかと考えて、今からとてもワクワクしています」と話した。
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会見には月組トップ娘役・愛希れいか、男役スター珠城りょう、凪七瑠海、美弥るりからも出席。「全身全霊でしっかり龍さんについて頑張っていきたい」(愛希)、「本当に寂しい思いですが、最後まで龍さんの背中を追い続け、支え、龍さんの愛を感じ、龍さんに自分の愛を伝えながら演じたい」(珠城)、「いま月組は龍さんを中心としたいいピラミッドが出来ていますので、それを最後まで支え続け、お屋形さま(信長役の龍)についてきたい」(凪七)、「自分の演じる秀吉は、懐で草履を温めて信長様に差し出したというエピソードがあります。真咲さんは大人気なので、みんなで草履の争奪戦になると思いますが、秀吉として一番に草履を奪い、毎日温めて差し出したい」(美弥)と、それぞれ龍のさよなら公演への思いを語っていた。
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公演は6月10日(金)から7月18日(月・祝)まで兵庫・宝塚大劇場、8月5日(金)から9月4日(日)まで東京宝塚劇場にて。チケットは兵庫公演が5月7日(土)、東京公演が7月3日(日)に一般発売を開始する。




げきぴあでは、制作発表会見の模様を、もう少し詳しくお届けします。


会見は、月組メンバー5名によるパフォーマンスからスタート。
会見で、主題歌等が披露されることは多々あるのですが、なんと今回は、15分超!の充実の内容で、龍さんも「皆さま本日は、制作発表をご観劇...と言っていいほど長いパフォーマンスでしたが(笑)...。お越しくださいましてまことにありがとうございます」とご挨拶で述べるほど。

まずは『Forever LOVE!!』の、おそらくテーマ曲になるであろうナンバーを龍さんが歌います。
「ステージこそ愛」「愛を感じすぎると泣いてしまいそう」「時に涙し汗を流した」といった歌詞が、サヨナラ公演を思わせて、やっぱりぐっと来てしまいますね。
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ここで歌われる歌詞については「...あたってる...。と、思いました(笑)」と龍さん。
「私がまだ振りが覚えられない、歌詞が難しいとピヨピヨ泣いたり笑ったりしていた時期から、(演出の)藤井先生は温かく見守ってくださっていたんだなと。すべての思いが込められている歌詞だと思います。特に前半で歌っていた歌詞は、私そのもの」とのこと。
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劇団四季『ウェストサイド物語』新演出版が開幕!


劇団四季『ウェストサイド物語』が2月14日、東京・四季劇場[秋]で開幕した。映画でもおなじみ、世界で愛される定番のミュージカルだが、劇団四季は今般、演出にジョーイ・マクニーリーを迎え、"新演出"で上演。1974年からコンスタントに上演され続けていた劇団四季版『ウェストサイド物語』が、新たな装いで登場する。
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『ウェストサイド物語』は、『ロミオとジュリエット』をベースに場所をNYのウェストサイドに移し、敵対するふたつの若者グループの抗争と対立、そしてその中に生まれた悲恋を描くもの。『トゥナイト』『アメリカ』『クール』といった、誰もが耳にしたことのあるレナード・バーンスタインの名曲群、エネルギッシュで個性的なジェローム・ロビンス振付のダンスなどが物語と見事に融合し、ミュージカル界屈指の傑作として半世紀以上、世界中で上演され続けている。新演出を手がけるマクニーリー氏は、『ウェストサイド物語』のクオリティを守るために、ジェローム・ロビンス財団から選ばれた数少ない"公認振付師"のひとり。今回彼は、作中に流れるスピリットは変えることなく、社会からつまはじきにされている若者たちの爆発しそうなエネルギーを凝縮したかのように、エネルギッシュに、スピーディに、作品を作り上げた。その演出に応えるかのように、俳優たちも感情を爆発させ、切ないほどにパワフルな熱演を見せる。『ウェストサイド物語』らしさはそのままに、まぎれもなく新世紀版のステージとなっていた。
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無事初日を開けたマクニーリー氏は「四季の皆さんに、この作品を次の世代に受け継ぐ機会をいただき、光栄に思っています。今回、『ウェストサイド物語』の新時代を四季のメンバーと共に拓きました。『ウェストサイド物語』はこの50年間、多くの方々にとって、それぞれの人の心に残る作品となってきた歴史ある作品です。人々は、最初に観た記憶を、ずっと持ち続けているものです。同様に、今回のお客様はこの先この公演の記憶をずっと持ち続けるでしょう」とコメントを発表。伝説のミュージカルが、新たな伝説の1ページを作るその瞬間を、お見逃しなく。

公演は5月8日(日)まで、同劇場にて。チケットは発売中。

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geki_bat1.jpg宝塚歌劇団星組の次回作の制作発表が2月8日、宝塚バウホールにて行われた。今回上演するのは、名曲の数々で彩られるオペレッタの傑作『こうもり』をミュージカル化した『『こうもり』...こうもり博士の愉快な復讐劇...』と、星組の魅力を余すところなく見せるショー・スペクタキュラー『THE ENTERTAINER!』。会見では最初にトップスター・北翔海莉(ほくしょう・かいり)、トップ娘役・妃海風(ひなみ・ふう)、紅ゆずるがパフォーマンスを披露。トップコンビが滑らかなハーモニーを聴かせたり、思わず身体が揺れるアップテンポの爽快な楽曲で楽しませてくれた。

geki_bat2.jpg『こうもり』の作・演出を手掛けるのは谷正純。2013年にオペレッタとして有名な『メリー・ウィドウ』を谷がミュージカル化し、北翔主演で上演した際、北翔が「今度は『こうもり』をやってみたい」と谷に話したことが上演に繋がった。「夢を叶えていただいて、本当に光栄です。私が演じるのは物理学者のファルケ博士で、計算違いのない愉快な復讐劇を繰り広げていきます。いつもの発声とは異なるクラシックな発声で、なおかつ歌の中できちんとストーリーをお伝えすることを大切にして取り組み、お客様に楽しんでいただける作品にしたい」と北翔。相手役の妃海はアイゼンシュタイン公爵家に仕えるメイド・アデーレ役だが、ファルケ博士との恋模様も描かれる。「本格的なオペレッタは初めてですので、大きな課題だと思っています。初日までにハッピーな気持ちで演じられるように日々全力で取り組みたい」とコメント。そしてファルケ博士にさまざまな復讐を仕掛けられるアイゼンシュタイン公爵役の紅は「復讐を仕掛けられていることに気付かず、欲望のままに動く楽しいおじさんの役です(笑)。周りの状況にうまく巻き込まれていきたい」と語った。

geki_bat5.jpgまた、第2幕は作・演出家、野口幸作の大劇場デビュー作で、北翔主演の星組にとって初めての大劇場ショー作品。そして、102期生の初舞台公演でもある。「トップハット、羽根扇、大階段といった王道アイテムを詰め込んだプロローグ、初舞台生のロケット、盆やセリを使った100人以上の大スペクタクルな人海戦術。北翔のマルチぶりを見せる歌、ダンス、笑い、楽器演奏、他にも...」と、とめどなく出てくる野口の構想を聞くだけでも期待が高まる。そして野口の「初舞台生に対する応援歌を紅に歌ってもらう」という言葉を受け、紅は「初舞台を踏んだときの初心を、ここでまた思い出せるのではないかなと思っています。初舞台生への応援歌を自分自身に向けても歌いたいと思います」と語った。

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兵庫・宝塚大劇場公演は3月18日(金) ~ 4月25日(月)まで。チケットは発売中。また、東京宝塚劇場公演は5月13日(金) ~ 6月19日(日)まで。チケットは4月10日(日)より一般発売開始。

取材・文:黒石悦子 撮影:三上富之


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