2016年3月アーカイブ

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『クリスマス・キャロル』や『二都物語』といった名作を数々生み出した、イギリスの国民的文豪チャールズ・ディケンズ
彼が死の間際に記し、そして完成させることなくこの世を去ってしまった作品、それが『エドウィン・ドルードの謎』です。
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タイトルからわかるとおり、ミステリー仕立ての小説で、主人公の青年エドウィンと婚約している美しい娘・ローザをめぐり、エドウィンの叔父でありローザを秘かに愛するジャスパー、同じくローザに一目ぼれしたインド出身の青年ネヴィル、その双子の姉妹のヘレナ、ローザといわくがありそうな阿片窟の女主人パファー......と、なんとも怪しげな人物をたっぷり配し、そしていかにも何かが起こりそうな荒れ模様のクリスマスの晩を最後に、エドウィンが行方不明になってしまう......という物語。

つまり文豪ディケンズは、曰くありげなフラグを立てるだけ立て、結末を用意せずに絶筆

続きは一体どうなるの? エドウィンを殺した犯人は誰なのか? そもそもエドウィンは本当に死んでるの?
...それについては、イギリス文学の研究者が山ほど研究しているところでもありますが、このミュージカルでは、なんと観客が投票によって結末を決めます!
犯人に加え、探偵役も、そしてハッピーエンドに向かうことになるカップルも、すべて観客の投票が決めます!
その数、なんと288通り
これ、大げさだと思いますか?
本当です。
資料用に借りた台本も、「○○が選ばれた場合→何ページへ」といった具合で分岐が山ほどありました(その分、ぶ厚い)。
そして担当、稽古場を取材してきました!

本日はその稽古場レポートをお届けします。
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...なのですが。
ミステリーといえば、もちろんネタばれ厳禁。
その上このミュージカル、設定は<劇場支配人の山口祐一郎率いる一座が、ここ・ロワイヤル音楽堂で、『エドウィン・ドルードの謎』という芝居を上演する>というもの
つまり俳優の皆さん、ご本人自身として舞台に立っているところもある、という構造

さらに、演出は、ドラマに映画に引っ張りだこ、コメディをやらせたら現在の日本で右に出るものはいない福田雄一
福田さんならではの、現実世界とリンクする小ネタが満載なのです...!
...ストーリーもネタばれ厳禁なら、ストーリーに関わりなさそうな小ネタもネタばれ厳禁な感じで...。

(どう書けば...)という心の声を押し殺し、ウンウン唸りながらもとりあえず、キャスト紹介をしつつ、雰囲気をお伝えしていきましょう!

劇場支配人、山口祐一郎さん。
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山口さん、狂言回し的に、舞台に出ずっぱり!
舞台上で起こっていることの解説をしたり、茶々を入れたり、大車輪の働きです。
そんな忙しい山口さんですが、この日の稽古開始前、キャストがたむろしている稽古場外の待合室に「明日の稽古、お休みだっていま福田さんから発表が~!」と飛び跳ねてご報告しにくる姿がなんとも微笑ましかった。ミスター・チャーミングですね♪
そんなチャーミングな山口さんの素顔に近い表情も、舞台ではたっぷり見られそうなんです。

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げきぴあブログをご覧のみなさま、こんにちは。

FUKAIPRODUCE羽衣です。


出演者File第6弾からは、FUKAIPRODUCE羽衣メンバーの登場です。

今回は、メンバー同士で、浅川千絵岡本陽介が紹介いたします。


メンバー同士ならではの紹介文になっていますでしょうか。

ぜひご覧ください


FUKAIPRODUCE羽衣が総力を上げて取り組んでおります『イトイーランド』。

チケットは絶賛発売中です。



岡本です!こんにちは!

僕が紹介するのは羽衣メンバーの浅川千絵です。


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最初の出会いはサロメvsヨカナーンの顔合わせの時でした。

見た目はとても大人しい印象だったのですが、

結構突然僕に当時の若者流行言葉?

「テヘペロ」

のやり方を丁寧に教えてくれたのを覚えています。


それからは、急に恋人親子という設定でエチュード(即興劇)を始めてきたり、私お笑い大好きなんで漫才やりましょうって言ってきたり、急にどアップで写真を撮ってきたり、、、


って書いていくとこの子厄介な子なのかなって思われるかもしれないのですが、、、(笑)

でも全然悪い気がしないんですよね。


根が優しいいい子だからというだけではなく、人に愛される不思議な魅力が、彼女にはあると思います。


一緒にいて、退屈しないんですよね!


イトイーランドの世界ではどんな浅川千絵が見られるか、僕も楽しみです!皆さんもどうぞお楽しみに!


そんな千絵ちゃんの、大好きなものを最後に羅列させていただいてから、失礼させていただきます!!


スパゲッティ屋さんの五右衛門

お笑い(ライブによく行くみたいです!)

クッキングパパ


ありがとうございました!


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FUKAIPRODUCE羽衣第20回公演

『イトイーランド』

2016/4/14(木) ~ 4/24(日) 東京/吉祥寺シアター

2016/4/28(木)~4/29(金・祝) 伊丹/AI・HALL 

[プロデュース]深井順子  [作・演出・音楽]糸井幸之介 

[出演]深井順子 日髙啓介  鯉和鮎美 高橋義和 澤田慎司 キムユス 新部聖子 岡本陽介 浅川千絵(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)

/ 伊藤昌子 幸田尚子 高山のえみ 大鶴佐助 岡森 諦(扉座)


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フランス生まれのポップでセンセーショナルなミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』、いよいよ開幕が近づいてきました!

ロナン&革命家たちの稽古場に潜入したレポート、後半をお届けします。
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★稽古場レポート、前半は→コチラ★


前半でもお伝えしましたが、この時の稽古場は、「武器を持って起ち上がれ」と動き出した革命家(市民)たちを、将校・ペイロールが蹴散らさんとするシーンの振付をやっていました。


ロナン振付中。
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小池徹平さん。
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加藤和樹さん。写真右は、振付の桜木涼介さんです。
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げきぴあブログをご覧のみなさま、こんにちは。

FUKAIPRODUCE羽衣です。


出演者File第5弾は、幸田尚子さんをFUKAIPRODUCE羽衣の

新部聖子がご紹介いたします。


幸田尚子さんは、「耳のトンネル」初演/再演に引き続きまして、羽衣へは3回目の登場になります。映像作品でもご活躍ですが、舞台上で花開く幸田さんの魅力も満開です。ぜひお見逃しなく


『イトイーランド』のチケットは絶賛発売中!



FUKAIPRODUCE羽衣の新部聖子です。私からは美しい女優さん幸田尚子さんを紹介させていただきます。


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今回初共演の幸田さんとはこれまでは対面よりもよくテレビ越しにお会いしていました。幸田さんはテレビのCMにもよく出演されています。テレビを点ける度にお会いするほどです。CMでも幸田さんはちゃんと幸田さんで、でも、色んな幸田さんです。


幸田さんはすごく美人なのに、ユーモアが溢れ過ぎて困っちゃうくらい面白くて、チャーミングで、すごく優しくて、美人の先輩なのに美人恐怖症の私も全く緊張せずにお話させてもらってます。よく声をかけて下さって、すごくうれしいです。だけどちょっぴりミステリアス。もっとお話したいです。お酒、呑みたいです。幸田さんとお話していると、私は女の人が好きだったり、男性じゃなくてよかったと思うことがあります。そうだったら、この魅力から抜け出せないかも。幸田さんの太ももで寝たいかも。

大好きな女優さんです。

稽古している姿を見ていると、幸田さんが美しいのは生まれ持ったものだけじゃなくて、美意識や色々な意識がすごく高いからなんじゃ、、と感じます。他人以上に冷静に客観的に自分のことを見ていて、禁欲的に魅力を追求している姿には痺れます。

今回、共演させていただけて、とってもうれしいのですが、一瞬だけ二人で踊るシーンもあって、それもとってもうれしいです。見つめ合ったら石ころになってしまいそうな瞳。もしも覚えていたら、見付けてください。


イトイーランドではあんな幸田さんこんな幸田さんも観られます!この世に一瞬だけしか現れないみたいな『イトイーランド』にぜひ遊びに来てください!


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FUKAIPRODUCE羽衣第20回公演

『イトイーランド』

2016/4/14(木) ~ 4/24(日) 東京/吉祥寺シアター

2016/4/28(木)~4/29(金・祝) 伊丹/AI・HALL 

[プロデュース]深井順子  [作・演出・音楽]糸井幸之介 

[出演]深井順子 日髙啓介  鯉和鮎美 高橋義和 澤田慎司 キムユス 新部聖子 岡本陽介 浅川千絵(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)

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宝塚歌劇団星組公演のミュージカル『『こうもり』...こうもり博士の愉快な復讐劇...』とショー『THE ENTERTAINER!』が、3月18日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。本公演は第102期初舞台生のお披露目公演でもあり、幕開きには羽織袴姿で口上を行い、ショーではラインダンスを披露した。

『こうもり』は、ヨハン・シュトラウス二世の傑作オペレッタ『こうもり』をミュージカル化したもので、笑いがたっぷり散りばめられた大人の喜劇だ。ある夜、友人のアイゼンシュタイン侯爵と共に仮装舞踏会へ出かけた、高名な物理学者・ファルケ博士。美酒に溺れ、酔いがまわった彼らは飲み明かす約束をするが、侯爵は迎えにやってきた執事アルフレードから、妻が鬼の形相で帰りを待っていることを聞かされ、我に返る。妻が怖くて帰宅すると言いにくい侯爵は、こうもりの扮装をしたままの博士を公園のニケ像に縛り付けて置き去りに。翌朝目覚めた博士は"こうもり博士"と笑われて怒りが収まらず、侯爵に仕返しをすることに...。

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いたずらを仕掛けていくファルケ博士を演じるのはトップスター・北翔海莉(ほくしょう・かいり)。歌、ダンス、芝居と3拍子揃った北翔は、クラシックの発声を使いながら、聴き心地のいい温かみのある歌声で歌いこなす。そしてこの笑いたっぷりの喜劇で魅力を発揮したのが、アイゼンシュタイン侯爵役の紅ゆずるだ。博士にいたずらされているとは気づかず、翻弄される姿をコミカルに演じ、楽しませてくれる。侯爵家に仕えるメイド役を務めるトップ娘役の妃海風(ひなみ・ふう)も、高音域の歌を安定した歌唱力で歌い届ける。ファルケ博士との恋模様も宝塚らしいアレンジとして取り入れられ、見どころのひとつとなっている。さらに、専科から参加の星条海斗(せいじょう・かいと)が、ロシア皇太子オルロフスキー侯爵役を務め、芸達者な演技で笑いを誘い、歌唱力の高さでも魅せる。

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第二幕のショーでは、北翔を中心とした星組のメンバーがそれぞれに"エンターテイナー"ぶりを発揮。シルクハットにケーン、羽根扇を持つ王道スタイルで、幕開けから観客を宝塚らしいショータイムに引き込んでいく。他にも、北翔扮するエンターテイナーになりたい男の子が、どんどん成長していく過程をショーで表すストーリー性のあるシーン、ラテンの中詰め、セリと盆を使って100人以上で魅せる壮大なシーン、北翔がピアノで弾き語るシーンなど、盛りだくさんで展開。両作共に、個性あふれる星組の魅力が余すところなく引き出されたステージになっている。

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兵庫・宝塚大劇場公演は4月25日(月)まで。また、5月13日(金)から6月19日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。


取材・文:黒石悦子 撮影:三上富之

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フランス生まれのポップでセンセーショナルなミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』、いよいよ開幕が近づいてきました!

昨年、宝塚歌劇団で上演されていますが、宝塚版とはまた違う、帝国劇場版が生まれます!
「新曲がある」とか「同じナンバーでも、歌う人が変更になっているものがある」とか、会見やインタビュー記事などで少しずつ情報は伝わってきていますが、実際どんな舞台が生まれるのか、楽しみですね。

「ミュージカル界に革命を起こす」意気込みの大作である本作、稽古場も熱気を帯びているようです。
その稽古場を、少しですが取材させてもらいましたので、本日はそのレポートをお届けします!
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物語は、フランス革命の動乱の時代が舞台。
日本でフランス革命を題材にした作品といえば『ベルサイユのばら』などが有名ですが、本作は、革命を起こす市民側を主人公にしています。


●ストーリー●
パリに咲き、バスティーユに散った美しき愛の物語。

民衆は貧困にあえぎ、貴族は贅沢に溺れる18世紀末のフランス―。
農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、 パリへ飛び出し、革命派に身を投じる。
デムーラン、ロベスピエール、ダントンら熱き仲間を得て、新しい時代に希望を燃やす。

一方、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプは マリー・アントワネットとフェルゼン伯の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。
マリー・アントワネットをつけ狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンは オランプと運命の出逢いを果たす。

決して出逢う筈のなかった二人は強く惹かれ合うも、対立する身分が壁となる。
そして、愛に悩む彼らの心を揺さぶるかのように革命の足音が近づいてくる...。

1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃。 遂に革命の火蓋が切って落とされる―。
(公式サイトより)


『1789』のお稽古場、複数の部屋を使い同時進行で行われている、とのこと!
だいたい舞台作品の稽古場は、出演しないシーンのキャストが端で見ていたりするもの。
この稽古場でも、キャスト用の机と椅子はあるものの、その場所には誰もいませんでした。つまり、全員が何かしらの稽古に参加しているということ。
無駄にする時間は一瞬たりともない、ということでしょうか...!

その中で、お邪魔したのは、「武器を持って起ち上がれ」と動き出した革命家(市民)たちを、将校・ペイロールが蹴散らさんとするシーン。
民衆と貴族の対立が激化していく重要シーンです。
そして、ばりばりのダンスナンバーです!

中心にいるのは、この3人の革命家たちです。
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げきぴあブログをご覧のみなさま、こんにちは。

FUKAIPRODUCE羽衣です。


出演者File第4弾は、伊藤昌子さんをFUKAIPRODUCE羽衣の

高橋義和がご紹介いたします。


伊藤昌子さんは、FUKAIPRODUCE羽衣の作品をご覧になったことがある方にはお馴染みの女優さんといえる方ですが、ご覧になったことのない方には、ぜひFUKAIPRODUCE羽衣の世界にいる彼女を観ていただきたい!そんな素敵な女優さんです。もちろん既知の方も、本作の伊藤昌子さんもお見逃しなく、です。


『イトイーランド』のチケットは絶賛発売中!


こんにちは、羽衣の高橋義和です。

私が紹介させていただくのは、ご存知、伊藤昌子さん。羽衣メンバーではないけれど、私より以前から羽衣にゆかりのある姐さんです。


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写真を見れば分かるとおもいますが、サービス精神気遣いを忘れない方です。

一枚目。稽古でたくさん踊った後で疲れているにも関わらず、ポーズをたくさんとってくれました。一枚しか出せないのが悩ましいくらいにいい写真が撮れました。

二枚目。サングラスは、昌子さんが着ているセーターの柄の女性たちとお揃いにするためにかけてくれました。

憧れのエンターティナーです。


一度聞いた人の血液型家族構成エピソードを忘れない。コメントはウィットに富み、場を白けさせない。ブログなどの公の文章だけではなく、個人に当てたメールにもユーモアがふんだんに散りばめられ構成までしっかり練られていて笑ってしまう。

時々弱音も出るけれど、聞いてもいやな気持ちにならない。それは元々持っているチャーミングさの成せるわざ。

深井さんが時々言っていますが、昌子さんはコミカルな部分に焦点があたることが多いけれど、とてもかわいらしい女性です。そんな面も、「イトイーランド」ではたくさん見られるはず。軽やか昌子さん。しっとりとした昌子さん。アンニュイ昌子さん。

注目です。


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FUKAIPRODUCE羽衣第20回公演

『イトイーランド』

2016/4/14(木) ~ 4/24(日) 東京/吉祥寺シアター

2016/4/28(木)~4/29(金・祝) 伊丹/AI・HALL 

[プロデュース]深井順子  [作・演出・音楽]糸井幸之介 

[出演]深井順子 日髙啓介  鯉和鮎美 高橋義和 澤田慎司 キムユス 新部聖子 岡本陽介 浅川千絵(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)

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時は18世紀末。フランス革命と、貴族と市民という対立する身分の間に生まれた恋愛模様を描いたフレンチ・ロック・ミュージカル「1789-バスティーユの恋人たち-」。フレンチ・ロックでつむぐ新時代のミュージカルは、2015年に宝塚歌劇団で上演され、話題を呼んだ。そして2016年、小池修一郎潤色・演出で上演が決定。父を貴族に殺害されたことを機に革命に身を投じる農夫ロナン役を、ミュージカルは2作目となる小池徹平が演じる。

小池徹平_DSC_7329-(1).jpg――宝塚歌劇団の『1789』をご覧になったそうですが、ご感想をお聞かせください。

友人を取るか、恋人を取るかという、ロナンの気持ちを表す部分がすごく分かりやすく描かれていて、フレンチ・ロックが非常にカッコイイなという印象と。あとは、すごく華やかなステージで、テンポが速いなという印象です。本作は、宝塚版とは冒頭から違う演出になっていまして、男性のキャストが入ることによって力強さみたいなものが出ていると思います。また、ダンスもあるので、宝塚版とは全く別物になるんじゃないかなと思います。

――小池修一郎先生から、農夫・ロナンについて何か具体的なご指導はありましたか?

ロナンは田舎からパリという都会に出て行く男ですが、「キミはまだ都会過ぎ」と。その意味をずっと追求してて。今回、Wキャストなので、加藤和樹くんが演じているときもめちゃくちゃ必死に見ています。"先生がおっしゃったヒントが加藤くんの芝居の中にあるのかな"という見方ができるのもすごく楽しいです。

――加藤さんと、役についてのお話は?

ふたりで話しているのは、「相反するものと、どこか共通した部分があるといいよね」と。稽古が始まったばかりなので、もう少し固まってきた段階で詰めていこうかなと考えています。

--宝塚版との違いはどこにあるでしょう?

宝塚版では使っていない楽曲を入れたり、脚本も宝塚版とは違うような。もちろん同じシーンもありますが、宝塚版を見た方も別の雰囲気で楽しめると思います。ダンスも全然違います。力強いダンスが入ってくると思います。

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――初のWキャストですが、いかがですか?

お互い切磋琢磨して別のロナンを作っていくんだろうなと思います。あとはもう、体調を整えやすいのはありがたいですね。

――フレンチ・ロックの印象は?

バラードのナンバーが素敵で。カッコよくて、滑らかにすっと入ってくるような感覚です。今回、日本語訳で歌わせてもらうのですが、歌っているだけで気持ちが入るような。これから稽古を重ねて、自分の体から自然と出てくるようになるとすごく気持ちいいだろうなと思います。

――東京の会場は帝国劇場。"帝劇初主演"ですね。

歴史ある場所ですから、もちろんプレッシャーもありますが、ミュージカル経験の浅い自分が立たせていただけるのであれば、今いただいている役を必死にやって、堂々と立ちたいなと思っています。舞台(出演)はここ2、3年ですが、ありがたいことに毎年出させていただいています。まさか自分がこんなミュージカルをやるとは思っていませんでした。

――役者としてこの舞台経験がどのように生きていると思われますか?

舞台って1ヶ月~1ヶ月半、稽古を重ねて、本番も1ヶ月ぐらい立って。同じ芝居をこんなに追求できるのは役者冥利につきるというか。同じ役にどっぷりつかって、毎日の変化をみんなで楽しんで。それで拍手をいただいて。大変ですが、こんなに楽しくてストイックになる仕事はないなと思います。共演者も毎日一緒にで、それぞれの考えを深く聞いたり、知ったり、仲良くなったりして、後々の付き合いにつながっていく気がします。"昨日より1ミリでも前進しよう"くらいの気持ちで追求できるのはすごく面白いなと思います。

――ミュージカルはこれからも?

出られる場があるのでしたら、チャレンジしたいです。ずっとミュージカルをやっている方と比べたら、知識も浅いし、分からないことだらけなんですけど、ミュージカルを経験することで、ミュージカルが大好きな方とか、愛している方と出会うことによって、すごくいい知り合いが増えて、どんどんのめり込んでいく感じがしています。初めはただ圧倒されるだけだったのが、"どういう発声をしてるんだろうな"とか、見方が変わったり。

――ミュージカル作品に出たことで、新たな自分を発見したということはありましたか?

再認識なんですけど、やっぱり自分は負けず嫌いだと思いますね。相手役や、自分より歌が響く人を見るとすごい...!って思って。練習してあからさまにうまくなったり、半音でも上がったかなというのが見えるとテンションが上がるんです。頑張り甲斐があるというか。練習も大好きだし、ハードル高いものを見るとやる気が出ます。

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――最後に大阪公演を楽しみにしている方へのメッセージを。

今回、ロナン、オランプ、そしてマリー・アントワネットもWキャストなので、様々な『1789』が楽しめると思います。小池修一郎さんの演出は観やすいですし、フレンチ・ロックの魅力を堪能してもらいたいので、『1789』ファンの方も、初めて観る方も、ぜひ劇場に足を運んでもらいたいと思います。
 
撮影/河上良(bit Direction lab.)


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プロフィール


小池徹平(こいけてっぺい)●1986年1月5日生まれ、大阪府出身。2001年に第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。2002年、ドラマ『天体観測』で俳優デビュー。出演映画『サブイボマスク』が6月11日(土)から公開予定。7~8月に東京、大阪で上演されるブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』で主演を務める。

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げきぴあブログをご覧のみなさま、こんにちは

FUKAIPRODUCE羽衣です。


出演者File第3弾は、高山のえみさんをFUKAIPRODUCE羽衣の澤田慎司がご紹介いたします。


高山のえみさんは、『よるべナイター』(14年10月@青山円形劇場)以来、FUKAIPRODUCE羽衣へは2回目の登場になります。前作で存分に発揮していただいた、その美しさと幅広い魅力は本作でも健在です。

新たに『イトイーランド』の世界で生き生きする高山のえみさんにご期待ください。


チケットは絶賛発売中です。


青山円形劇場で上演した「よるべナイター」から1年半ぶり、2回目の羽衣出演となります、高山のえみさん。


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はい、もうお分かりだと思いますが、面白い方なんです。

写真を撮る時、セクシーな感じで、と注文したら、カメラ目線でグルグル回り始めましたからね。手がブレてるのはそのせいです。

いや写真だって言ってるでしょ!

ポーズとってよ!笑

この他にも上下逆さまの状態の写真なんかもあり、それなんかやたらセクシーなんですが、ちょっと面白すぎてボツです!笑


と、のっけからつっこんでしまいましたが、のえみさんは、面白くて、さらにセクシー可愛らしくカッコ良く優しくて、あまりにいろんな要素がありすぎて、文章で紹介するの大変なのです。


なのでフォーカスを絞って、個人的に好きな所をあげるとしたら、


ボケるときの温度の低さがやたら面白い


という所です。

僕は、ボケたり、一笑いとってやろうとする時、ついテンション高く入っちゃうのですが、のえみさんは、なんか、それまでのトーンと変わらない温度でしれーっとボケたり、別に面白いことやってないですよみたいな顔して変なことしたりするんです。

その力の抜け具合がたまらなく面白く、これはなかなか出来ない芸当だなぁと尊敬すらしてしまいます。


今回の「イトイーランド」も、羽衣らしく、色々な心の機微が見られる作品になりそうですので、文章には載せきれない、のえみさんの様々な魅力を堪能できると思います。

是非劇場に、それを目撃しにきてください!


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2016/4/14(木) ~ 4/24(日) 東京/吉祥寺シアター

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[出演]深井順子 日髙啓介  鯉和鮎美 高橋義和 澤田慎司 キムユス 新部聖子 岡本陽介 浅川千絵(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)

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■ミュージカル『グランドホテル』vol.13■


1920年代のベルリンの豪華なグランドホテルを舞台に、様々な事情を持った人たちのドラマが交錯する――。
名作ミュージカル『グランドホテル』が、英国の鬼才トム・サザーランドと、日本の才能ある俳優たちによって蘇ります。

『グランドホテル』といえば、群像劇の先駆けとなった作品であり、こういった様々な人々が交錯していくタイプのドラマを"グランドホテル方式"と呼ぶほど。
その、日本初演は、1993年の宝塚歌劇団月組でした。

ということで、今回の出演者の中で、宝塚歌劇団出身のお三方...安寿ミラさん、湖月わたるさん、樹里咲穂さんにお集まり頂き、インタビューをしてきました!

今回は〈GREEN〉〈RED〉の2チーム制で上演されますが、
安寿さん・樹里さんは〈GREEN〉チーム、
湖月さんは、〈GREEN〉〈RED〉両チームへの出演です。

※インタビューは、稽古開始前に行っていますので、ご了承ください。


安寿ミラ×湖月わたる×樹里咲穂
INTERVIEW ◆

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△左から 樹里咲穂、安寿ミラ、湖月わたる

●宝塚月組版を観た安寿さんと湖月さん、そして出演していた樹里さん

――『グランドホテル』、日本初演は1993年の宝塚月組公演でした。宝塚歌劇団出身のお三方ですが、作品はご覧になっていますか?

湖月「はい、観ています!」

樹里「出演していました!」


――あっ、そうなんですね!

樹里「そうなんです、出てました(笑)。」

安寿「(今回の出演者の中で)唯一じゃない? 過去にこの作品に出ている人」

樹里「だから、ふとした時に、前の時の歌詞が出てきちゃうかもしれなくて...(笑)」

湖月「それくらい、心にも身体にも刻まれてるってことでしょ?」

樹里「刻まれていますね...!」

安寿「いくつの時?」

樹里「研4の時です」

安寿「えー! ...私も、月組のを観ています。(湖月さんに)あれ、宝塚にもう入ってた?」

樹里「わたさん(湖月)の方がひとつ先輩なので...私のほうが上級生に見えます(笑)?」

安寿「うん、見える(笑)。そうなんだ~、じゃあ、観てるよね」

湖月「はい。お稽古場から、特別な雰囲気がありました。トミー・チューン(オリジナル版の演出家)さんがいらしてて、みんなが椅子を持っていて。すごい熱気がありましたよ」
※トミー・チューン版は、椅子を巧みに使ってシーン展開をしていくのが、印象的でした。

安寿「あれ、かなめ(涼風真世)の退団公演で...それに、(79期生の)初舞台公演だよね?」

樹里「そうです、そうです」

安寿「『グランドホテル』(1993年4-5月)と、星組の新・宝塚大劇場のこけら落し公演(『宝寿頌』/『PARFUM DE PARIS』:1993年1-2月)の狭間に、私たち(花組)がやったのよ」

湖月樹里「あぁ、そうでした!」

安寿「こけら落としと、かなめの退団という話題の公演の谷間に、何の話題もない『メラコリック・ジゴロ』があったの(笑)」

湖月樹里「わ~、大好きな作品」

樹里「今でも(再演を)やってますもんねぇ、『メラコリック・ジゴロ』。私は『グランドホテル』でベルボーイをやってました。ベルボーイは8人くらいいたのかな? 要するに荷物運びですよね。椅子がいっぱい出てくる演出だったので、椅子をひたすら出し入れして、筋肉がついてムキムキになったのを思い出します(笑)」

安寿「樹里、(1989年の宝塚の)NY公演は行ってない?」

樹里「参加していないんです」

安寿「あれ、そうなんだ。私はそのNY公演に参加していて、NYに着いた日に観させられたのが、『グランドホテル』だった。時差ボケで、ほとんど覚えていないんですが(苦笑)」

湖月「あ~...、それは寝ちゃいますよね(笑)」

安寿「だから私、ブロードウェイ版と、月組版を観ているんですよ。でもそれ以来観ていないし、何せ記憶も薄いので、今回の上演、"とうとう来たか"と思いました。自分も出るのに、"やっと観られる"って」

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