2014年11月アーカイブ



演劇・舞台系動画のニュースサイト・エントレが開催している第3回クォータースターコンテスト(以下QSC)の授賞式が11月8日に行われ、各賞が発表されました。

QSCとはWEB上に投稿された15分・ノーカットの演劇動画を競う大会です。

3回目となる今年の応募数は84作品ありました。
審査方法は、事務局が選んだ10作品程度のノミネート作品を審査員の方々に観ていただき、その中からよいと思った作品について1位~3位の順位をつけてもらいます。
それぞれ1位→3点、2位→2点、3位→1点とし、最も獲得点数の高かった作品をグランプリとします。

今年の審査員はこちらの4名です。

鴻上尚史さん(作家・演出家)
坂口真人さん(演劇ぶっく編集長)
鈴木裕美さん(演出家)
行定 勲さん(映画監督)

※50音順

今回も日本全国からユニークな作品やアイディア満載の作品、高いクオリティの作品など、様々な"演劇動画"が集まりました。

そして、栄えある第3回QSCのグランプリは、、、


週刊パラドックスの『会話劇2014』に決定しました!




本作は、LINEの会話(画面)だけを見せる手法で、俳優は"指"以外登場しないという異色作です。
"果たしてこれを演劇と呼んでいいのだろうか?"という葛藤は審査員の方々や事務局スタッフにもありました。
が、それでもこの作品が評価されたということに意味があるように思います。
審査員の選評を簡単に抜粋すると、

「今回すべての応募作品の中で一番インパクトがあった。ひとつの表現のパターンを作った革命的な作品」(鴻上さん)

「これをアリにしていいのか?戯曲の面白さのみになってしまうが15分間退屈しないで見られた。非常に面白い試み」(鈴木さん)

「映像作品として単純に面白かった。緊張感があったし画期的。映画祭で出しても評価されるかもしれないと思った」(行定さん)

とそれぞれコメントされていました。

詳しくは公式サイトの【結果発表】をご覧ください。


さて、グランプリを受賞した週刊パラドックス『会話劇2014』ですが、今回<げきぴあ賞>もダブル受賞しています。
事務局側と事前の情報交換は一切していませんでしたが、偶然にも同じ作品となりました。
げきぴあの選評も【結果発表】ページに掲載しています。


そこで、げきぴあ賞を受賞された作・演出の中村允俊さんと明美(指)役の小川千尋さんにお話を伺いました。

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作・演出中村允俊さん
明美役:小川千尋さん
インタビュー

 

『ALTAR BOYZ』観劇レポート

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「あなたの心を浄化する?!神に仕える5人のイケメンたちのエンタメ・ショー」


ミュージカル『ALTAR BOYZ1121()、新宿FACEにて開幕した。

5人の実力派若手俳優たちが、2時間一度も休むことなく踊るそのステージはまさに圧巻!観劇後に思わず口ずさみたくなるキャッチーな曲と、ひとクセもふたクセもあるキャラクターたち。そして、人種や宗教、移民、差別などに鋭く、真正面から切り込むそのストーリーは、中毒性があり、リピーターも続出しているとか!

本作は『RENT』や『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を生み出したオフ・ブロードウェイ発祥の作品であり、エスプリが効きつつもエンタテインメントとして完成されているという、バランスの良さも秀逸。アメリカはもちろん、韓国やフィリピンなど、世界8ヵ国で繰り返し上演されている。

日本でも過去4回上演され、毎度大好評を博してきた。日本版は、自身もタップダンサーとして活躍する玉野和紀が演出を手がけ、各国に比べ激しくノリの良いダンスで、さらに魅力的な舞台となっている。

この2014年のツアーでは、『ALTAR BOYZ RED』と『ALTAR BOYZ LEGEND』の2チームに分かれての開催で、さらに12月には両チームが出演する『ALTARBOYZ Special Christmas』の公演も決定している。

今回はそんな、『ALTAR BOYZ RED』の観劇レポートをお届けします!


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 (c)引地信彦

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<ストーリー>

福音書を記したとされるキリストの使徒、マタイ・マルコ・ヨハネ・ルカに相当する名前を持つマシュー、マーク、フアン、ルーク。

それにユダヤ人であるアブラハムを加えた5人の青年が、神様の言葉を伝えるためにボーイズ・バンドを組み、ライブを訪れた観客たちの迷える魂を《浄化》する。

はじめは順調(?)に進んでいた「魂の浄化ライブ」だが、とある瞬間から暗雲が立ち込める。それには、彼らの秘められた事実が関係していて・・・・・・。

人種や宗教、移民、LGBTへの差別や非行などをはじめ、各々の問題を抱えたALTAR BOYたちは、コミカルにではあるが、決してそれらを軽んじるわけではなく、真正面から爽やかにそれを乗り越えていく。そんな、観る人たちに笑いと感動を与えてくれるストーリーとなっている。

 

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今回観劇したALTAR BOYZ RED』。

出演は、大久保祥太郎、大山真志、川原一馬、法月康平、山下翔央という五人の人気若手イケメン俳優である。

彼らは全員、ALTAR BOYZ初出演!

同時に上演しているLEGENDはもちろん、過去のORANGEGREENチームともまた違ったALTAR BOYZとなっている。

ここでは、そのひとりひとりについて触れていく。

 

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(c)引地信彦


■マシュー(大山真志)

ALTAR BOYZのリーダーとなる存在である。

他の4人に比べて、際立った悩みや問題があるわけではなく、演技が難しい役どころではあるが、リーダーらしく、まわりのメンバーを引っ張り、時には包み込む風格はバッチリ!

また、彼の"エンジェル"とのほろ苦い恋愛経験を描いたソロナンバー「Something About You」では、深みのある声を活かしたセクシーな歌唱を披露している。同じく新宿FACEで上演された「CLUB SLAZY」でも堂々とした演技・歌・ダンスを見せていた大山だが、さらにパワーアップした姿を見ることができるこの舞台。ファン必見!

 

■ルーク(川原一馬)

"ストレス"に苦しむ非行少年。

彼が"ストレス"と名づけるむしゃくしゃに突き動かされ、自分でも思いのよらない非行に走ってしまう。そんな彼も「神」との出会いで光を見出し、大事なのは魂を鍛えること!という結論に至る。

ソロナンバーの「Body Mind & Soul」では、そんなルークのはちゃめちゃさが爆発!舞台上を駆け回り、そのパワフルさを見せ付ける。さらに、川原の演じるルークは過去に日本で演じられてきたどのルークともまた違う、天真爛漫で非常にチャーミングな、今までにない解釈がなされている。

 

■フアン(大久保祥太郎/ D-BOYS

幼い頃に両親に捨てられた孤児で、メキシコからの移民。(スペイン訛りは、日本版では関西弁で表現されている)。

彼の両親にまつわる秘密が明らかになった後に、披露されるのが「La Vida Eternal」。劇中のどの曲とも違う、ラテン系の楽曲で、ラストに向けての盛り上がりが楽しい一曲である。

演じている大久保は、19歳というチーム最年少ながら、すべてにおいて安定感があり、そのキレのあるダンスは思わず目で追ってしまいたくなるほど!

 

■マーク(法月康平)

情が深い上に芯が強く、リーダーであるマシューに熱い視線を送る登場人物。

彼が劇中に何度も言う言葉、「自分を恥じないで」という想いが強くこめられた楽曲が、終盤で歌われる「Epiphany」である。長い独白を終えた後、虹色に輝く十字架の前で朗々と歌いあげるその姿は、神々しささえ感じる。法月の高く伸びる歌声と相まって、非常に感動的なシーンだ。

また法月は、自身の代表作と言える「ROCK MUSICAL BLEACH」での黒崎一護役と一味違った役どころを演じることで、その演技の幅の広さを見せ付けている。

 

■アブラハム(山下翔央)

一人、ユダヤ人である彼が、何故キリスト教のバンドにいるのか・・・・・・。

その理由こそが、この物語の核となる。劇中、騒がしい四人に比べて、物静かな印象だったアブラハムであるが、

その秘めた想いをぶつけて歌い上げる「I Believe」は、胸打つ楽曲となっている。大きくて澄んだ瞳を持つ山下が、訥々と語る仲間への想いは不思議な説得力があり、実直で、実は誰よりも熱いアブラハムの役にぴったりであると言えよう。

 

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劇中で観客たちから日ごろの「懺悔」を集めて浄化してくれるお楽しみコーナーもあり、

何度も通いたくなる演出も。また、上記で紹介した楽曲以外にも、魅力的な楽曲がたくさんある。

 

ちなみに、筆者が一番好きな楽曲は、物語中盤で歌われる「Everybody Fits」。キリスト教のモチーフとして頻出する「羊」の可愛らしいパペットを持った5人のイケメンたちがぴょんぴょんダンスをする姿はユニークで可愛らしく、「みんなだいじょうぶ!」という歌詞も相まってほっこりする場面となっている。


チケットぴあでは、1219()21()まで東京・AiiA Theater Tokyoにて行われる「ALTAR BOYZ Special Christmas」のチケットは11月30日(日)発売。こちらは、REDチームとLEGENDチームがコラボしたスペシャル公演であり、それぞれのチームでの公演を終えた彼らのパワーアップしたパフォーマンスに期待大!



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次世代クリエイター×若手舞台俳優が銀河劇場に殴りこみ!!!!!

全く異なるタイプの朗読劇を二週にわたって贈る銀河劇場のチャレンジ企画。

ライトノベル「僕とあいつの関ヶ原」は、その勢いが止まらない劇団『柿喰う客』の中屋敷法仁。

イベントが決定いたしました!!


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★その1★ アフタートーク&キャストと集合写真撮影ができる抽選会!

 新たなこの試みを記念して、演出家を交えたトークショーを終演後に実施します。

 トーク終了後、抽選に当選した20名の方を舞台上にお呼びし、

 登壇キャストと記念撮影を行います!(写真は後日郵送いたします)

 【実施日】

  ・12月6日(土) 16:00の回終演後

    登壇者:高橋正徳、相葉裕樹、木戸邑弥、栗原類、武田航平、中島歩、笹本玲奈、横田美紀

  ・12月15日(月) 15:30の回終演後

    登壇者:中屋敷法仁、高橋正徳、木戸邑弥、武田航平、玉城裕規、三上真史、宮下雄也

 *トークショーはこの日のチケットをお持ちの方はどなたでも参加できます。



★その2★ 千秋楽「See you!」イベント

 このシリーズが次回に続き、またお客様とお会いできることを願って、

 各作品の千秋楽に、全キャスト&演出家による、ロビーでのお見送りを行います。

 さらに、ご来場者全員に、それぞれの回の作品の全キャストが

 開演前に舞台上で撮影した集合写真からできた「See you!」フォトをプレゼント!

 【実施日】

  ・12月7日(日) 16:00の回終演後

    お見送り&写真メンバー:「春のめざめ」全キャスト(お見送りは演出家も)

  ・12月15日(月) 18:30の回終演後

    お見送り&写真メンバー:「僕とあいつの関ヶ原」全キャスト(お見送りは演出家も)


 *キャストお見送り中のサイン・握手・ハイタッチ・撮影等は

  進行の妨げになってしまいますので、ご遠慮下さい。

 *会場内の移動は係員の誘導に従って頂きますようご協力をお願いいたします。



≪ニュージェネレーションシリーズ始動 第一歩を目撃しようキャンペーン≫

 各作品の初日公演【6日(土)16時、14日(日)16時】のいずれかのチケットを、

 キャンペーン期間中に購入したお客様に、

 『お好きなキャストの舞台写真(全身orアップ)』をプレゼント。

 どちらの作品を購入しても、以下の中から好きな写真をお選びいただけます。


  *特典写真*

  「春のめざめ」......相葉裕樹、木戸邑弥、栗原類、武田航平、中島歩

  「僕とあいつの関ヶ原」......木戸邑弥、玉城裕規、武田航平、三上真史、宮下雄也

   計10名×2パターン=20種の中からお選びください。

 公演当日にロビー内受付にて券面を提示すると、

 ご希望のキャストの写真(全身orアップ)の申込みいただけます。

 *特典写真はチケット一枚につき1種類です。

 【キャンペーン期間】

  11月20日(木)20:00~12月1日(月)18:00


≪「春のめざめ」123キャンペーン 稽古場写真プレゼント&抽選でツーショット撮影!≫

 「春のめざめ」は、今から123年前に書かれた戯曲です。

 その作品を、今の私たちに正に響く脚本、そして演出で皆様へお贈りいたします。

 いまを生きる多くの方に観ていただきたい!

 そこで、その名も123キャンペーンを実施致します。


 〔1〕 お好きなキャストの稽古場写真を1枚プレゼント!

   (期間内に対象公演日のチケットを購入された方限定!)

 〔2〕 キャストとの2ショットチェキ撮影を、

 〔3〕 この日にご来場のお客様の中から抽選で30名の方にプレゼント!


 *稽古場写真&チェキ撮影対象キャスト*

   相葉裕樹、木戸邑弥、栗原類、武田航平、中島歩、の計5名


  【〔1〕稽古場写真プレゼントの概要】

   ○対象公演日: 12月7日(日)13:00の回

   ○チケット購入対象期間: 11月28日(金)18:00~12月3日(水)18:00

   ○お申込み方法

    1.上記購入対象期間内に銀河劇場オンラインチケットにて、

     対象公演日のチケットをご購入下さい。

    2.【12月4日(木)23:59まで】にginga@gingeki.jpまでメールにて下記内容にてご応募ください。

     *件名に『春のめざめ123』と本文に(1)~(3)を必ずご記入ください。


       (1) 申込みチケットの日時、座席番号、予約番号

       (2) チケットご予約時のお名前

       (3) 希望キャスト名


  【〔2〕〔3〕2ショットチェキ撮影の概要】

   ○対象は【12月7日(日)13 時の回】にご来場されたお客様です。

   ○【開演前】に劇場ロビー内の応募コーナーにて、応募用紙にご記入ください。

   ○カーテンコールでキャストが当選者を発表します!

   ○撮影はこの回の終演後に行います。


≪3回コンプリートキャンペーン≫

 3回すべてをご覧くださるお客様へ、感謝の印として、

 お好きなキャストの「扮装写真ポスター」をプレゼント!

 【初日公演】に、ロビー内特典引換所にて、残り2回のチケットと合わせて【3枚のチケット】をご提示ください。

 お申込書をお渡し致します。ポスターは郵送させて頂きます。


 *コンプリート対象キャスト*

  相葉裕樹、木戸邑弥、栗原類、武田航平、中島歩、の計5名


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公演期間:2014/12/6(土) ・ 2014/12/7(日)

会場:天王洲 銀河劇場 (東京都) 

出演者など[作]フランク・ヴェデキント

 [脚色・演出]高橋正徳

 [出演]相葉裕樹 / 木戸邑弥 / 栗原類 / 武田航平 / 中島歩 / 笹本玲奈 / 横田美紀 / 金沢映子 / 櫻井章喜

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みなさま、はじめまして。わたくし、間瀬英正と申します。

こちらのブログに、初めての投稿をさせていただきます。よろしくお願いします。

12月10日より、ミナモザ『みえない雲』が三軒茶屋のシアタートラムにて上演されます。

僕はその出演者の1人なのですが、今日は少し、現場の様子をお伝えしたいと思います。

まずは、何と言っても、作家、演出家である瀬戸山美咲さんですね。ミナモザの主宰、代表です。

彼女のひとつの気持ちが、いろんな人生を歩んできたメンバーを集めて、今、上演に向けて進んでおります。


ようやく稽古も2週間くらいですかね、先日、少し特徴的な光景、時間がありました。稽古を止め、作品についてみんなで、話し合いをしたんです。

作品の内容についてのみならず、今の私たちの生活について、日本について、そして、主人公が生きているドイツについて。それは、僕たちが、この作品をなぜ上演するのか、社会の中で、おこがましいかもしれませんが、演劇に何が出来るのか......といった話にまでに発展したように思います。

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(写真は、稽古初期におこなわれた「ドイツの方にドイツについて聞く会」の様子!)


みんな話す話す!

これはミナモザのひとつの特徴だな......と初参加の間瀬は感じております。

社会性とエンターテイメントとのバランスの中で、『みえない雲』がどう着地するのか、ご期待ください。


あ! 上白石萌音ちゃん、主演です!

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公演期間:2014/12/10(水) ~ 2014/12/16(火)

会場:シアタートラム (東京都) 

出演者など[演出]瀬戸山美咲(上演台本・演出) [出演]上白石萌音 / 陽月華 / 塩顕治 / 中田顕史郎 / 大原研二 / 浅倉洋介 / 橘花梨 / 石田迪子 / つついきえ / 佐藤真子 / 間瀬英正 / 大森美紀子

注意事項:未就学児童は入場不可。

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【チケットぴあニュース】
加藤和樹、ミュージカル初主演で「魂の叫びを届けたい」


ミュージカルへの挑戦が続く加藤和樹。2013年に『ロミオ&ジュリエット』で本格ミュージカルに初挑戦した後、『レディ・ベス』『ボンベイドリームス』と大型ミュージカルへ次々と出演。そして来春上演される『タイタニック』では、オーディションを経て、ついに主役を掴んだ。 
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"夢の豪華客船""沈まぬ船"と讃えられながら、処女航海で海に沈んだタイタニック号の悲劇。この史実をもとにした作品としてはレオナルド・ディカプリオ主演映画が良く知られているが、このミュージカルはその映画公開に先駆け1997年にブロードウェイにて初演されたものだ。今回日本に上陸するのは、2013年にロンドンで開幕した新バージョンで、ロンドン同様、トム・サザーランドが演出を手掛ける。加藤は「映画のようにラブストーリーではなく、タイタニック号に夢と希望を乗せて乗船した人たちの、人間臭い物語です。サザーランド版は登場人物が代わる代わる出てくる。"超・群像劇"だと思いました。場面が変わっても音楽が繋がっていって、この波はいつ途切れるんだろう、と思うくらいぐいぐい物語の中に入り込んでいってしまうんです。すごく面白いと思いました。お客さんも見入ってしまうと思いますよ」と、その魅力を語る。 

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【公演レポート】

ミュージカル『モーツァルト!』が現在、東京・帝国劇場にて上演中だ。『エリザベート』『レディ・ベス』等を手掛けたゴールデンコンビ、ミヒャエル・クンツェ(脚本)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)の作品で、日本でも2002年の初演以来上演を重ねる人気作。4年ぶり、5演目となる今回は、主人公のヴォルフガング・モーツァルトに井上芳雄、山崎育三郎をWキャストで配している。ここでは井上ヴォルフガングを観た感想を記す。
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タイトルの通り、モーツァルトの半生を綴ったミュージカル。描かれるのは、自身の才能を自覚し、周囲と軋轢を生みながらも自由に作曲をすることを追い求め、天上的な音楽を生み出し、35歳で夭折した天才音楽家の鮮やかな生き様だ。今年の流行りではないが、彼の才能に惹かれ集まる様々な欲望・思惑の中、"ありのまま"の自分であることを望み葛藤する若者の姿は、18世紀を舞台にしつつも今の時代にこそビビッドに響く。また主人公・ヴォルフガングのそばに、子役が演じる「アマデ」がその才能の象徴として常に寄り添っており、二人一役というトリッキーな見せ方から、肉体と才能との葛藤という深遠なテーマを描き出しているのが、この作品の最大の特徴だ。
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■『ロンドン版 ショーシャンクの空に』vol.2■


映画でも大名作として知られる物語が、2009年にダブリン&ロンドンで舞台化。
大絶賛を浴びたその舞台『ロンドン版 ショーシャンクの空に』が、いよいよ日本に上陸します。

ショーシャンク刑務所という閉じられた世界の中で、絶望と希望を描いた物語。
佐々木蔵之介、國村隼をはじめとする個性的かつ実力派揃いの男優18名がどんな世界を創出するのか、楽しみでなりません。

その中で、若い囚人トミー・ウィリアムズを演じるのが三浦涼介
主人公・アンディの無罪を証言できる存在だと判明するのですが、トミーの身の上にも思いもよらない展開が...。
物語のキーマンとなる役どころであるとともに、物語の外でも、男くさい『ショーシャンク』カンパニーで三浦さんの爽やかさが清涼剤となりそうな...!?


そんな三浦さんのプログラム撮影現場を取材してきました!
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●三浦涼介 撮影風景レポート●


まず最初に、デザイナーさん・カメラマンさんとイメージを共有します。
「笑顔は一切、なくていいですので」
という説明が。
囚人の役ですからね。
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イキウメ「新しい祝日」稽古場レポートが到着!

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11/28(金)~東京芸術劇場シアターイーストで、イキウメの新作「新しい祝日」(作・演出 前川知大)が開幕する。
「新しい」、「祝日」と、タイトルは肯定的ともとれる言葉の連なりだが、イキウメの新作となると、そうそうオメデタイだけのものでもなさそうだ。

ある会社、
働き盛りの男が一人で残業している。
男はふと不安に駆られる。
自分はなぜここにいるのだろうと、立ち止まる。
見慣れた社内を見渡していると、いつの間にか道化のような奇妙な男がいることに気がついた。
道化のような男は、会社員の男に現実の見直しを迫る。
今見えてる現実は本物なのかと、その「現実」を壊し始めた。
男は道化に誘われるまま、立場も名前もない「世界」へ入っていく_。

イキウメと前川知大、今年も精力的に活動をした。
2014年、その関連を振り返ると、
2月、イキウメの短篇「賽の河原で踊りまくる亡霊」をベースにした無言劇「SAI NO KAWARA」をカタルシツ名義でTPAM in YOKOHAMAに参加(作・演出 前川、出演 イキウメ俳優部)。
3-4月、前川は、市川猿之助主演のスーパー歌舞伎Ⅱ「空ヲ刻ム者」を作・演出。
5-6月、改訂・新演出によるイキウメ「関数ドミノ」を東京・大阪・新潟で上演。
7-8月、前川脚本、蜷川幸雄演出「太陽2068」が、Bunkamuraシアターコクーンで上演。
7-8月、こどものための舞台「暗いところからやってくる」(前川脚本、小川絵梨子演出、出演イキウメ俳優部)、八都市の公共劇場でのツアー。
そして秋冬の公演が、今回の「新しい祝日」となる。
年の瀬を締めくくるのは、1年ぶりの劇団新作である。

稽古前の時間に劇作・演出の前川氏に話を聞く。
「新しい祝日」にどう取り掛かったのか、その始まりからを迸るように話し出した。

"人間の人生をメチャメチャ抽象化して描いてみる"

「ドラマづくりは皆そうだと思いますが、大まかなプロットを作ったあと、登場人物個々のサブテキストとして出自や背景などの情報をたっぷり詰め込んで膨らませ、台詞を紡ぎ出していく、というのが普段の僕のつくり方。
そのギュウギュウに詰めた個人情報を排し、周囲の人間との関係性だけで一人の人間の人生を抽象化して語る。
そういうものができたら、これまでとは違う『世界』の捉え方ができるのではないかと思ったのが、今回のはじまりでした。

一人の人間の人生を描く。それは、つまり"人がこの世に生まれ落ち、成長とともに変化していく発達段階を追いかける"ということ。
考えてみると"生まれる"ということは、未知の、不可解な世界に投げ込まれるようなものですよね? 
そんな寄る辺ない状況で、人がまず探り、身に着けていかなければいけないのが"世界のルール"だと思った。 

それこそスポーツのように、既に先人によって決められている条項から、もっと曖昧な暗黙の了解、果ては属する集団のなかで"空気を読む"というような行為まで、人は生きるために必要な大小さまざまなルールを身につけながら成長していく。
そういう風に考えてみると、僕らが生まれ落ちてきたこの現実こそが、これまでイキウメの作品で描いてきた種々の異世界のように見えてくる。

イキウメではこれまで、日常の中に異世界がスーッと侵入して、いつの間にか非日常へと入れ替わってしまう、という構造の作品をつくってきました。
今回の異世界は登場人物にとっての現実や社会です。人生が"人が異世界に馴染んでいく過程"に見えた瞬間、作品がスタートしました」

確かに、人は学びながら成長していく生き物だ。言葉、道具の使い方、他者との関係のつくりかた、集団の中での立ち位置の確保......, etc.
つい先ほどまで当たり前かつ前向きと思っていた学習行為が、「異世界への適応のための学び」と定義されると、途端に剣呑な空気が匂い立つのが興味深い。

"「演劇」とそれを取り巻く「世界」の成り立ちを疑う"

「今回の登場人物は、異世界に迷い込む人と異世界の住人にスッパリ分けられるんです。
迷い込むのは浜田(信也)、安井(順平)の二人。
この二人には自分たちのいるところが舞台上で、両脇に舞台袖があるとか、舞台ツラはここまででその先は客席だとか、"世界"の境界線が見えている。
いわば観客と同じ状況です。

でもそれ以外の登場人物たちは、基本的に演劇で言う"見立て"をしていて、目の前の空間が部屋だと言われれば玄関から出入りし、壁を突き抜けないように歩く。
浜田と安井は次第にそれらルールに気づき、理解し、周囲(異世界)に溶け込むため、ルールに沿った行動をするようになる。

舞台上で浜田たちが『観客と同じように"見えていないものを見る"ようになる』ということが描ければ、演劇を観ている人たちが自然にやっている"見立て"について、『普段僕たちは、日常を浜田たちと同じように見ていますよね』と提示できると思ったんです。

ただ、このメタ構造をどう見せていくかが予想以上に難しくて。
どこまでを物語の内側に入れ、どこまで客席にはみ出していくか、非常に繊細なさじ加減で計らなければいけない。
そこはとにかく、役者たちと実際にやってみながら探していく他ないと思っています」

虚構である戯曲の中に、さらなる虚実の境界を設け、そこを往還しながらドラマを進めることで「演劇」を、その周囲を取り巻く現実の「世界」の成り立ちを疑う。

言葉にすると大仰だが、稽古を見ると前川氏も俳優たちも戯曲中の4つに分けられた人の成長段階、それぞれに設けられた設定とルールにリアリティと不条理の両方を、いかに肉づけするかにただ楽しげに没頭している。ある場面ではスポーツの試合形式を、ある場面では集団心理の歪みをベースにしながら、まるで新しい遊びをつくり出そうとするかのように。
同時に、これまでとはひと味違ったイキウメと、その作品も生まれ出ようとしているのかも知れない。

「新しい祝日」の正体を是非、目撃してください。 
(取材・構成 尾上そら)

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[東京公演]
 11月28日(金) - 12月14日(日) 東京芸術劇場シアターイースト
[大阪公演]
 12月19日(金) - 12月21日(日) ABCホール
[作・演出] 前川知大
[出演] 浜田信也  安井順平  伊勢佳世  盛 隆二  岩本幸子 
     森下 創  大窪人衛 澄人 橋本ゆりか

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作家三谷幸喜が「作家」についての舞台に挑む。
登場人物は全て「オンナ」。
紫式部と清少納言の才媛をめぐるオンナの戦い。

主演は長澤まさみ・斉藤由貴。この二人×三谷幸喜なんて絶品の組み合わせ。
東京公演開幕レポートをお送りします。

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撮影:阿部章仁

とにかくチャーミング。長澤まさみと斉藤由貴が、非常に魅力的なのだ。
作・演出の三谷幸喜が取材や公演パンフレットなどで語っている思惑通り、俳優の魅力を存分に味わえる舞台に仕上がっている。
誰もが知る女流作家、清少納言と紫式部が現代に生きていたら......という設定。ふたりが審査を務める文学賞の前夜、清少納言(斉藤由貴)紫式部(長澤まさみ)をホテルの地下にあるバーに呼び出すことから物語は始まる。《女流作家ふたりが言葉をぶつけ合ってバトルする物語》と聞いて、正直、開演前は少し構えていた。女性ふたりの侃侃諤諤にハラハラドキドキしながら、その火の粉が客席側にまで降り掛かり、自らも痛い感情を持ち帰らなくてはいけないのでは......と。その浅はかな予想は、いとも簡単に裏切られる。もちろん良い意味で。

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撮影:阿部章仁

セリフだけ書き出すと冷や冷やするほどの言葉のバトルが痛く感じないのは、しっかりとエンターテインメントとして作り込まれているから。そして、俳優の力によるものがやはり大きい。開演早々、清少納言の不器用さに笑わされる。「いかにスマートに振る舞えるかを準備する」だけの場面。間と動きが絶妙で、品がある。一歩間違えるとガサツさにイラッとさせられてしまう行動が、とても可愛いく微笑ましい。芝居の巧さに定評のある斉藤は、コメディエンヌとしてもいかに素晴らしいかがよく分かる(テレビドラマファンには周知のとおり)。この絶品の演技で魅せる斉藤を相手にする長澤も、負けてはいない。まずは美しい。持って生まれたスタイルのみならず、目が離せないほど一挙手一投足が美しいのだ。そして大胆。清少納言を振り回す若い紫式部というキャラクターが浮かび上がる。

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撮影:阿部章仁

舞台セットはバーカウンターとイスとソファーのみ。そのバーカウンターが回転し、顔と背中側の両面が味わえるという仕掛けになっている。この優れたふたりを余すところ見せたいという三谷の思いが感じられた。特筆すべきは背中側。観客も同じバーにいて、ふたりの会話に聞き耳を立てているような感覚になり、ドキドキ度が増す。ここで、「足」の動きに注目してほしい。セリフとしては書かれていない紫式部と清少納言の内面が見え隠れし、「それぞれどういう心情でいるのだろう」と想像を掻き立てられる。清少納言に同情したり、紫式部に共感したり......この「足」の芝居が、観る者の感想の分岐点のひとつとなっている気がした。

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撮影:阿部章仁

長澤まさみと斉藤由貴は、同じ事務所に所属する先輩・後輩の関係。カーテンコールのふたりの表情を見て、「楽屋での様子はどうなんだろう。もしや、舞台裏でもバトルを......!?」なんてことを考えてしまうのは、もしや三谷の罠か――。そういう様々な妄想の時間をも持たせてくれる、ふたりの女優の巧みさとパワーに舌を巻いた。(金田明子)

東京公演は~11月30日(日)までPARCO劇場にて、大阪公演は12月11日(木)~21日(日)まで森ノ宮ピロティホールにて。その他愛知、福岡、長野、広島公演あり。
詳しくは下記チケット詳細にて。

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ミュージカル『タイタニック』、スチール撮影現場レポート最終回。
お待たせいたしました、主人公である設計士・アンドリュース役の加藤和樹さんの撮影風景の模様をお送りします。


●加藤和樹 撮影風景レポート●


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撮影風景はこんなかんじ。
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