たしかに 師岡広明
そう、それは確かに師岡広明であった。
彼の事を知ってから、まだ半年ほどしか経っていない。
昨年末のはえぎわを見てくれて、そこで挨拶してもらったのが初めてだった。
それから、4月に出演させていただいた「その族の名は『家族』」にて共演、競演した。
そこでの師岡くんと田村くんコンビ(葬儀屋役)は、抜群に面白く、
とある大御所に、葬儀屋の二人を見れただけでも価値があったと言わせていた。
「いえいえ、脚本がいいんですよ~」などのそういった言葉は一言も言ってなかった。
そう、それは確かに師岡広明であった。
でも本当に、羨ましいほどの素敵な個性を持ち合わせている。
スキルの部分もあるし、クセの部分もあるのだろうけど、
強いて言うなら、個性の上にスキルとクセのミックスを乗っけてる感じ。
よくわからないか。
たまに個性の上に個性を乗っけて、突飛な生き物になってる時がある。
その様相はさしづめ地球外生物。
想像力を喚起してくれるタイプの役者さん。
演出家としては嬉しい。
彼を見ていると、演出のイメージがどんどん膨らんでしまい、
「試しにこんな感じで」
師岡演る。