たしかに 師岡広明
そう、それは確かに師岡広明であった。
彼の事を知ってから、まだ半年ほどしか経っていない。
昨年末のはえぎわを見てくれて、そこで挨拶してもらったのが初めてだった。
それから、４月に出演させていただいた「その族の名は『家族』」にて共演、競演した。
そこでの師岡くんと田村くんコンビ（葬儀屋役）は、抜群に面白く、
とある大御所に、葬儀屋の二人を見れただけでも価値があったと言わせていた。
「いえいえ、脚本がいいんですよ～」などのそういった言葉は一言も言ってなかった。
そう、それは確かに師岡広明であった。
でも本当に、羨ましいほどの素敵な個性を持ち合わせている。
スキルの部分もあるし、クセの部分もあるのだろうけど、
強いて言うなら、個性の上にスキルとクセのミックスを乗っけてる感じ。
よくわからないか。
たまに個性の上に個性を乗っけて、突飛な生き物になってる時がある。
その様相はさしづめ地球外生物。
想像力を喚起してくれるタイプの役者さん。
演出家としては嬉しい。
彼を見ていると、演出のイメージがどんどん膨らんでしまい、
「試しにこんな感じで」
師岡演る。
二秒くらいで
「あ、さらにこんな感じは？」
師岡演る。
また二秒くらいで、
「あ、ごめん、かつ、こんなのも」
みたいな事によくなる。
波に乗ったと思いきや、サーフボードを取り換えるみたいな。
それで翻弄された彼は、また地球外生物となっていくのであった。
今日の稽古後、無事地球に戻ってきたかしらと、写真を撮って見てみた。
そう、それは確かに、師岡広明であった。
かどうかは、皆さんの目で確かめていただけたら。
この顔は若干、あやしいところです。
今回唯一の初出演者・師岡くんを、どうぞお楽しみにです。
今日から水天宮にて稽古。
二週間後の今日は、初日です。
暑くなってまいりました。
体に気を付けて頑張りましょう～。
あ、はえぎわＷＥＢにおいても、役者さんの稽古場日誌展開中です。
そちらも併せて宜しくお願いいたします。
