2019年1月アーカイブ

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"森 新太郎 チェーホフシリーズ 第1弾"と冠した注目作『プラトーノフ』。その濃密かつ笑いが絶えない(!?)稽古が連日、行われている。
チェーホフが10代後半で手掛け、日本では上演記録の少ない幻の処女戯曲を、森新太郎演出、藤原竜也主演、手練れな面々のタッグで送る本公演。「チェーホフって高尚なんでしょう? 難解そうだな......」なんて杞憂は皆目ご無用!観客は稀代のモテ男・プラトーノフを巡る愛憎劇を前に、「いつの世も、男女は、そして人間は、変わらないのね......」という共感を覚えること請け合いだ。

"稽古場=試しの場"で、魅惑のキャラクターが立ち上る

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たっぷり時間をかけて積み重ねられていく稽古では、舵取り役の森が、各場面の背景や、登場人物それぞれの心情をきめ細やかに解説。しばしば森自身が動いて見せ、同役を演じる俳優と話し込み、着地点を探していく。

俳優陣からも、動作や発声やアイデアが続々と出てくる。中でもタイトルロールの藤原竜也が持つ引き出しの多様さたるや! 例えばある日の稽古では、物語の後半、怪我を負い、精神的にも追い詰められゆくプラトーノフ青年の苦渋を体現すべく、稽古場狭しと上手から下手まで横切ったり床をのたうち回ったり。予測がつかない一挙手一投足に、その場にいるスタッフ&キャスト中からクスクス、ゲラゲラと笑い声が起こっていた。

人間味溢れる登場人物たちにご注目!

プラトーノフを取り巻く女性四人に扮する女優たちも、実に多彩な魅力を放っている。

若くして未亡人となったアンナ役の高岡早紀は、凛とした女性像を芯に持ちながらもプラトーノフに惹かれゆく心の機微を繊細に表出。

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プラトーノフの元カノで、新婚ながら再び彼に心揺さぶられるソフィアを演じる比嘉愛未が、時に可憐なイメージを覆す豹変を見せるのも驚きだ。

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また、プラトーノフの清廉な妻サーシャに成り切る前田亜季は、夫の一挙手一投足にてんてこまいとなり観る者の笑いを誘う。

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ウブな大学生マリヤ役に体当たりしている中別府葵も、これまでにない弾けた表情や声色を放つなど、女優として脱皮している様子を覗かせる。

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男性陣からも目が離せない。サーシャの父であるイワン大佐役の西岡德馬が要所要所に登場するや、その場の空気をさらいゆく。西岡の、俳優としての潤沢な経験を生かした的確なアドバイスに皆が聞き入る。サーシャの弟でマリヤへ想いを寄せるニコライには浅利陽介。その持ち前の演技力、瞬発力を武器に稽古場を駆け回り、物語にスパイスを与えていく。そしてアンナに求婚し続けるポルフィリの一途さを神保悟志が滑稽なくらい真面目に演じる。

......ほかにも物語を彩る個性的なキャラクターはまだまだ登場! きっと誰かに感情移入し、気付けば劇世界に没入していることだろう。
日本の演劇史に、演劇ファンが共感できる演目として『プラトーノフ』が加わること必至! この好機をお見逃しなく。

取材・文:山田美穂
(C)ホリプロ

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2018年、歌舞伎座や主要都市で松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎の襲名披露を行なったおふたりが、今春、全国各地の劇場で襲名披露公演を行います。
公演に先立ち、都内で会見が行われました。 

  

白鸚は「昨年は高麗屋三代襲名を37年ぶりにさせていただきまして、皆様方のお力のおかげで無事に終わりました。ありがとうございました。4月の公演は1日限りでございますので、一期一会の思いで一瞬一瞬を大事に勤めたいと思います」と挨拶。

 

幸四郎も昨年一年の襲名興行が無事終わったことに感謝の念を述べたあと「襲名披露で伺いますのは、私にとりまして一生に1回のことでございます。ご当地の皆様方がご観劇いただくのも1日のご縁ではございますが、その1日で歌舞伎に少しでも興味を持っていただいたり、また現実と違う時間を楽しんでいただければと思います。父と私くしとで、高麗屋なりの"歌舞伎のおもてなし"をさせていただきますので、ぜひとも多くの方にご観劇いただきたいと思っております」と意気込みを語りました。

 

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今回の演目は、白鸚と幸四郎の「襲名披露口上」からはじまり、『菅原伝授手習鑑』「加茂堤」「車引」、そして『奴道成寺』の3つ。 

出し物の順番について白鸚は「1日1日が舞台を通してお客様と交流する機会ですので、最初に俳優が出てご挨拶するのがいいんじゃないかと思いまして、そのようにさせていただきました」と「口上」を最初にもってきた理由を明かしました。
また、「車引」で勤める松王丸については、「度々勤めさせていただいているお役ではございますが、幸四郎と白鸚に名前が変わってからは初めてとなります。皆様へお見せすることができて大変光栄でございます」とにっこり。

 

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「車引」の梅王を勤める幸四郎は「やはり荒事の役といえば高麗屋代々の得意の芸として演じているお役でございます。襲名をご披露させていただくお役としましては、昨年演じました演目と同じくらい高いハードルです」と身を引き締める様子をみせていました。もうひとつ勤める『奴道成寺』については「曽祖父、七代目幸四郎が『奴道成寺』を上演されたときに作られた壺折(衣裳)がありまして、それを身にまとっていつか演じたいと願っていた演目でもあります。高麗屋にとりましても大事な大事な役でございます。まずは私の第一歩を多くの方に観ていただきたいと思っております」と熱く語りました。

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2月14日より、日本初演のミュージカル『最終陳述 それでも地球は回る』 が上演されます。

天動説が信じられている時代に地動説を唱えた偉大な科学者ガリレオ・ガリレイと、今なお生み出した作品が世界中で上演され続けている偉大な劇作家ウィリアム・シェイクスピア
同じ1564年生まれのこの偉人ふたりが、天国で出会ったら......という"if"から、自分の信念を貫くこと、夢を追いかけることの難しさや尊さを描く物語です。

出演者は2名のみ。
主人公のガリレオ役の俳優と、
シェイクスピアをはじめコペルニクス、ミルトンからフレディ・マーキュリーまで、ガリレオ以外の登場人物すべてを演じる"マルチマン"役の俳優だけ。

ガリレオ役はトリプルキャストで佐賀龍彦さん(LE VELVETS)、伊勢大貴さん、山田元さん
シェイクスピア役ほかはダブルキャストで野島直人さん、加藤潤一さんが演じます。

浅草九劇の緊密な空間で、ふたりの俳優が生み出すドラマ。
トリプル×ダブルですので組み合わせの妙もありそうですし、どんな世界が広がるのか、楽しみです。

1月中旬の某日、この作品の稽古場に伺ってきました!saisyuchinjutsu-01-09_4657.JPGsaisyuchinjutsu-01-09_4674.JPG

 
物語の背景は「ガリレオ最後の旅路」。
ガリレオ・ガリレイが、当時の常識だった天動説を否定し、コペルニクスの地動説(地球が太陽の周りを回っている)を擁護したことで異端とされ、宗教裁判にかけられたことは有名なはなし。
彼は最終的には自分の考えを放棄――ただし「それでも地球は回る」と呟いたというのもまた有名ですね――、つまり自分の信念を曲げてしまったのですが。

このミュージカルはそこからスタートします。
裁判後、満身創痍で故郷フィレンツェに帰るガリレオの旅路が、いつしか彼の妄想なのか、天国への道なのか、夢か現かわからないものになっていき......。
さて、ガリレオのたどり着く先は一体どんな地点なのでしょうか?

まだ稽古は本格スタートしたばかりというこの日の稽古場は、歌稽古+芝居読み稽古といったもの。
キャスト5名と演出の渡邉さつきさんがコの字になって座り、1シーンごと台本を読み(歌い)進めていました。saisyuchinjutsu-01-01_4676.JPG

近年、演劇界での名だたる賞を立て続けに受賞し、2018年には紫綬褒章を受章、2019年には第26回 読売演劇大賞 優秀作品賞・優秀演出家賞を受賞するなど、その勢いが留まることを知らない、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。

KERA作品は、どこかシニカルさを漂わせ、その世界観は独特で唯一無二。ナンセンス・コメディをベースとしながら、30年以上の執筆活動の中で鮮やかに変遷し、一つの作風に留まらず、一人の作家が産み出したとは思えない程の多様な作品を世に送り出して来た。

その数々の戯曲の中から、選りすぐりの名作を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる、シアタークリエ連続上演シリーズ「KERA CROSS」(東宝 キューブ)。その第一弾として『フローズン・ビーチ』を、鈴木裕美演出で上演することが決定した。

左)ケラリーノ・サンドロヴィッチ
右)鈴木裕美 撮影:栗原論KERA宣伝写真.jpeg

『フローズン・ビーチ』は、1998年、KERAが作・演出をし、劇団「ナイロン100℃」公演として新宿・紀伊國屋ホールにて初演された。女優4人で紡ぐミステリー・コメディであり、世相を鋭く映し出しながら、16年にわたる女性同士の心の機微を描く密室劇の傑作として、第43回岸田國士戯曲賞を受賞した。女性の心理を繊細に描く名手と言われるKERAの、その才能を世に知らしめた、ナイロン100℃初期の代表作である。

その傑作が、人間群像を深く描き切る人気演出家・鈴木裕美の手によって、今、新たに命が吹き込まれる。

キャストには、第24回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞し、演劇界を牽引する鈴木杏、独特なメイク・ファッションでお茶の間に大ブレイクし、今回、女優として初舞台を踏むブルゾンちえみ、ドラマ『下町ロケット』の好演も記憶に新しく透明感のある存在感で映画・TV・舞台で活躍中の朝倉あき、ミュージカルでの活躍はもとより舞台・映像問わず強い存在感を放つシルビア・グラブ、と彩り鮮やかでバラエティに富んだメンバーが名を連ねた。

物語は、1987年の夏。大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾート・アイランドの別荘の一室から始まる。島を開発している資産家の娘・愛を訪ね、バカンスにやって来た幼馴染の千津とその友人・市子。そして、愛の双子の姉・萌もいる。

そこに、予定より早く愛の父と、その後妻の咲恵が旅行先から戻ってきた。咲恵のせいで母が自殺したと思っている愛は、咲恵と、父の愛情を独占する姉・萌を憎んでいるようだった。

千津は愛と何かを企み、陽気だがエキセントリックで癇癪持ちの市子もまたある目的を持ってこの別荘にやって来たようだった。それぞれの思惑と目的が交差し、彼女達には思いも寄らぬ数奇な運命が待ち受けていた。

1987年、1995年、2003年、のある夏の日を切り取り描き出された、それぞれの憎しみと赦し、拒絶と理解、偶然と因縁に翻弄される女達を描いたミステリー・コメディの傑作。

「KERA CROSS」の第一回に相応しい記念碑的な作品を鈴木裕美の演出、そして華やかなキャストでの上演に期待はふくらむ。

公演は、7月12日~14日(予定)神奈川公演を皮切りに、東京公演は、7月31日~8月11日に東京・シアタークリエにて上演、その他、8月23日 名古屋・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、8月16日~18日大阪・サンケイホールブリーゼ他、各地を巡演予定。
東京公演チケットは、5月18日一般発売開始。
詳細はオフィシャルサイトhttps://www.keracross.comにて随時更新予定。


作・ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)、演出・鈴木裕美、キャストの鈴木杏、ブルゾンちえみ、朝倉あき、シルビア・グラブから熱いメッセージが届いた。


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峰倉かずや氏の大人気コミック『最遊記』シリーズを原作としたミュージカル『最遊記歌劇伝』シリーズ。2008年の初演『最遊記歌劇伝-Go to the West-』、2009年の『Dead or Alive』、その後、2014年に『最遊記歌劇伝-God Child-』、2015年1月に『最遊記歌劇伝-Burial-』、2015年の『Reload』 から約4年......遂に!続編『最遊記歌劇伝-Darkness-』が今年6月に!そしてその続編となる『最遊記歌劇伝-Oasis-』が2020年早春に!上演されることになりました!!!

待ってました!という皆さんの気持ちに応えるキャスト陣にも注目です。『Darkness』には玄奘三蔵役に鈴木拡樹さん、孫悟空役に椎名鯛造さん、沙悟浄役に鮎川太陽さん、烏哭三蔵役に唐橋 充さんという、これまでのシリーズにも登場したキャストが出演!そして過去作で王老師役などを演じたうじすけさんが新たにフィルバート司教役で、初期2作で猪八戒役を演じたさいねい龍二さんが同役で限定復活します(『Oasis』では、3作目から同役を演じてきた藤原祐規さんが出演します!)。→くわしくはこちら

その『Darkness』『Oasis』で新登場するのが、死者を甦らせる術を持つ異国の司教・ヘイゼル役の法月康平さんと、その従者・ガト役の成松慶彦さん。大事な役割です!

げきぴあでは、法月さんにお話をうかがってきました!

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――『最遊記歌劇伝』に出演が決まっていかがですか。
 出演者の皆さんからも、お客さんからも、かなり愛されている作品が帰ってくるということで、そこに新しい、しかも核となるキャラクターとして呼んでいただいたことは光栄ですし、とても楽しみで幸せです。個人的には脚本・演出が三浦 香さん、音楽が浅井さやかさんという部分も胸熱ですね。両方ともお世話になっている方なので。

――過去作をご覧になっていかがでしたか。
 三蔵一行のキャストがかなり自分の役を極めているという印象は、シリーズのどの作品を観ても変わらなくて。みんながこの作品を高めようとしている、そういう熱さを感じました。

――そこに新キャストとして入っていくのはどうですか?
 中途半端には入っていけないですよね。でも、その覚悟はあります。

――ヘイゼルを演じるうえで特に考えなきゃいけないと思っているのは?
 ヘイゼルは闇を抱えているのですが、普段はニコニコしているんですよ。じゃないと崩れちゃうから。でもそれってガトがヘイゼルのことをヘイゼル以上に理解してくれているから、三蔵一行との前でニコニコしていられるんだと思います。

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2016年3月に初演、2017年12月に第二夜を上演した人気シリーズ・浪漫活劇譚『艶漢』の第三夜が、2019年4月に上演されます。

原作は、「ウィングス」(新書館)で連載されている尚 月地の人気漫画。ノーフン(フンドシをはいていないってこと!)がちで柳腰の美少年で傘職人の吉原詩郎(女ったらしの助平)と、熱血正義感の巡査殿・山田光路郎(筋肉質で無類の猫好き)、そして詩郎の兄貴分で無敵な色気を放つ吉原安里の物語を軸にした、エログロナンセンスな昭和郷愁的アンダーグラウンド事件簿です。

舞台版は、ストレートプレイの「浪漫活劇譚」と、歌謡エンターテインメントショーの「歌謡倶楽部」という2パターン(いずれも同キャスト)で展開されていて、「浪漫活劇譚」は脚本・演出をほさかよう氏が手掛けています。

そんな本作に初演から出演する主人公・吉原詩郎役の櫻井圭登さん、山田光路郎役の末原拓馬(おぼんろ)さん、吉原安里役の三上俊さんにお話をうかがいました!息の合ったトークをお楽しみください!!


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――浪漫活劇譚『艶漢』の第三夜が動き始めるということで、今、どんな気持ちですか?
三上:実は三上、もう身体できあがってます。
末原:まだ5か月前なのに。
三上:ええ。
櫻井:(笑)
三上:もうね、楽しみで楽しみで。
櫻井:1年ごとに上演できるのが嬉しいですよね。
三上:単純に集まれることもうれしいし。
末原:うん、そういう感じになってきたよね。
櫻井:地元に帰ってきたみたいな(笑)。

――今回、なにをやるんですか?
三上:僕らもまだ知らないんですよ(笑)。でも既に発表されているキャストで、早乙女水彦役堀越 涼(花組芝居)くんは初演ぶりなので。
末原:みんな反対したんですけどね。
櫻井:みんな待ってましたよ!(笑)
三上:佐倉春澄役の(村田)恒も出るから。
末原:その辺りからどの辺りのお話になるのか仮説を立ててるけど。
三上:まだわからないね、本当に。
櫻井:でも、(初演の劇場である)シアターサンモールに帰ってこれるのはすごく嬉しいです。成長して帰ってきたいと思っているので。
末原:うん同じ場所だと変化を感じそうだよね。

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2019/2/7(木)~2/17(日)に東京・サンシャイン劇場、2019/3/1(金)~3/2(土)に大阪・メルパルクOSAKAにて上演される、メサイアシリーズの最新舞台「メサイア トワイライト ー黄昏の荒野ー」。
このシリーズ初、敵方の北方連合に焦点を当てた物語となる。主演のサリュートを演じる山田ジェームス武と、スーク役の宮城紘大が作品にかける思いを語った。

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――昨年秋に、舞台「メサイア ー月詠乃刻ー」、昨秋に公開された映画「メサイア ー幻夜乃刻ー」と話が続き、「メサイア トワイライト ー黄昏の荒野ー」はその後日譚ですね。
山田 はい。「幻夜乃刻」は舞台と同じ毛利亘宏さんの脚本で、より舞台と映画の連動性が上がりました。映画の最後に決意するシーンがあり、何に対しての決意なのか...。そこが今回の舞台で解き明かされていくと思います。
宮城 北方連合は、いわば悪役。シリーズ物で悪にスポットが当たる舞台はなかなかないですよね。
山田 確かに。僕としては、今まで何かを秘めている役作りをしてきて、自分の中で芝居しながらスッキリしない部分もあったんです。悪は悪なりの正義や信念があることを伝えられたら、やっと解放されるかなぁって。ただし、いかに同情されないで、悪としてやり切れるかもポイントだと思います。好いてくれるのは嬉しいけど、同情はされたくない。
宮城 僕はザ・正義が苦手で。正義が少しでもピンチになるならいいけど、勝つんでしょ?みたいな流れが嫌(笑)。悪役は何をするにしろ意味が出てくるし、深掘りしがいがあって面白い。
山田 人間って100%善という人はいないでしょ? むしろ悪要素の方が勝っていたりして。僕なんか、90%闇ですよ(笑)。
宮城 僕の闇率は30%ぐらいかなぁ。
山田 この間、外の喫煙所でタバコを吸っていたら、通りがかりの女性と目があって。すると「公害が!」って怒鳴られてびっくりした(笑)。
宮城 こわっ!でも、そうやってズバッと言える人、好きだな。他の人が真似できない、独自の道を行く人ってエネルギーが素晴らしい。女の子も個性的な子が好きです!(笑)

ーーお互い、どんな俳優だと思われますか。
山田 紘大はもっと小手先の役者さんかな?と思っていたけど、メサイアで共演してから見る目が変わりました。必死に打ち込む姿に、お芝居好きなんだなぁって。表情がすごくいいんですよ。2人のシーンでも、この顔をお客さんに見せたいなってとよく思う。
宮城 僕はずっとジェーくんはセンスの塊で苦労知らずの人だと思っていて。ジェーくんでも苦労してそれを乗り越えて、今のジェーくんがあるんだなぁってわかったよ。殺陣もセンスが良くて独特。普通の人が考え付かないリズムで立ち回りができる。
山田 いや、演技にも自信がないし、リズム感が全くないから殺陣も苦手。ある部分はサクサク進めて、大事だからインパクトを残したいと思う部分は強く入れて...と、意識してやっているところがテンポの違いや緩急につながっているのかもしれない。スークはそろそろ武器を持ちたくない?
宮城 いや、スークは、関節技やアクロバットな動きが武器だから。演じていると、関節技のバキバキ!って効果音がめちゃ気持ち良くて。本当に折っている感覚になるんですよね。
山田 それを喜んでいるお前、ヤバいな(笑)。
宮城 ズバッ!ボコッ!はよくあるけど、バキッ!は自分だけの技だ!って幸せを感じました。今回、そういう技が増えたらまた楽しいでしょうね。バク宙など、派手な技をどんどんやりたいです。
山田 うん。映画をやって、舞台でもサンボやマーシャルアーツの組み技や徒手、打撃もやれたらいいなぁって思いました。あとナイフをもっと小洒落て使いたいかな。

ーー読者へのメッセージをどうぞ。
宮城 今回、メサイアシリーズが始まって初、北方連合がメインの話になります。メサイア大好きな皆さん、メサイアを知らない皆さんも絶対満足する作品になると思います。個人的にはアクションで迷惑をかけないように頑張りたい。「悠久乃刻」「幻夜乃刻」を経て、掘り下げたスークをお見せしたいです。楽しみにしていてください。
山田 北方連合の魅力を存分に伝えつつ、それぞれの信念、理由をしっかりお見せしたいです。伝統のメサイアをいい意味で壊して、また新しいメサイアを届けられるように精一杯頑張ります。ぜひ見に来てください。

(取材・文/三浦真紀)

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FMラジオ局J-WAVEと劇団ゴジゲン主宰・松居大悟がコラボレート。ラジオ番組「JUMP OVER」(J-WAVE/CROSS FM 毎週日曜23:00-23:54 ON AIR)にて、本作「みみばしる」という舞台をリスナーと共に創っていく、ラジオと演劇の垣根を越えるプロジェクトは、まさに白紙の状態からスタート。出演者を演技経験不問のオーディションで選出、応募総数は824名。宣伝コピーも集まった1,041案の中から決定。主演の本仮屋ユイカとの台本打合せや、音楽監督の石崎ひゅーいとの音楽会議、舞台スタッフとの美術打合せまでラジオで公開。さらに作品タイトル『みみばしる』の定義までもリスナーと相談!"受信者だったリスナーが主役になる!?"という境界線を越える舞台公演を創り上げています。そんな本作について松居大悟さんと石崎ひゅーいさんに聞きました!

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----「みみばしる」のチラシには主演の本仮屋ユイカさんと作・演出の松居大悟さんと音楽監督の石崎ひゅーいさんの3人が写っていますね。

松居 そうそう。舞台に出ない2人が表に出てるっていう(笑)。

----(笑)そこなんですよ。演劇のチラシとしては珍しい形だと思いますが、松居さんは本作の制作を始まるにあたって、まず最初に石崎さんに声をかけました。その理由からお伺いできますか。

松居 単純に、J-WAVEと演劇を作るっていうお話をいただいたときに、まず、J-WAVEには15分に一回、音楽を流すっていう慣例があるし、お芝居も絶対に音楽は必要だなって思って。そこで、いろんなところから曲を寄せ集めたりするよりは、音楽家と一緒にがっつり組んで、この劇のための音楽、その音楽のための劇を作れたらいいなと思って。しかも、2018年の2月にレギュラー番組「JUMP OVER」がスタートしてから、1年かけて作るってなった時に、ひゅーい以外に考えられなかったです。ひゅーいとは気を遣わないで全部言いあえるし、音楽で何かを変えてくれたりする。一緒に並んで走れる。例えば、尾崎世界観(クリープハイプ)だと、どうしてもぶつかっちゃうんで。
石崎 あははははは。
松居 お互いに「手の内、明かしたくない」ってなっちゃうから(笑)。同じ方向を見て作りたいなと思って、一昨年(2017年)の秋に、下北沢の三日月ロックっていう焼き鳥屋さんで話をして。
石崎 また松居くんらしい、イカれた企画だなって思いましたね(笑)。僕もやったことがないことなので、今も試行錯誤っていう感じなんですけど、めちゃめちゃおもしろそうだなって。本当に"音楽を作る脳"と"劇を作る脳"でキャッチボールをしてるので、まだどんなものになるのかはわからないけど、たぶん、誰も作ったことのないものになるだろうなと思います。
松居 ひゅーいが「なんかおもしろそう! やるやる!!」って言ってくれて安心したし、そこからもうワクワクして。僕の映画にひゅーいが出てもらうとか、ひゅーいの曲に僕が映像をつけるっていうことじゃなくって、一緒にものを作るっていう試みに。

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----ひゅーいさんが出演した松居監督の映画「アズミ・ハルコは行方不明」やひゅーいさんのMVを松居監督が手がけた「花瓶の花」とは違う関係性っていうことですね。

石崎 そうですね。でも、やっぱりやりやすいですね。こうやって、誰かとがっつりものを作るっていうことってなかなかないチャンスなんですけど、松居くんは「なんかワードちょうだい」って言うと、ワードをくれたりするんですよ。そこから広がったりもするし、ソングライティングとしても、新しい扉を開いてもらってる感じがして。今の所、めちゃめちゃ楽しんでやりそうなだなって。喧嘩はしなそう。
松居 揉めてないですね。脳みそが全然違うから、いい意味で振り回されるんですよね。それが劇に影響されていくっていうのは初めての感覚ですね。例えば、ワードちょうだいって言われて、「流れ星が昇る」って言うと、そんな感じの曲を作ってくれて。それがまた、すごくいい曲だったりして。
石崎 松居くんがくれた言葉に僕がメロディをつけるっていう。松居くんが考えていることをどう音にしていくかっていうような作業がすごく面白いですね。
松居 昨日の夜に送ってくれた曲もすごくよかったな。僕が悩んでた芝居のシーンが、その曲の方向性によってこうすればいいんだっていう解決作が浮かんだりして。結構、往復しながら作ってる感じ。
石崎 そうやって、僕が発信したことも受け止めて、劇が変わったりすることもわかったので、これはやり合いだ! と思って(笑)。しかも、松居監督は「稽古の最中も人によっても変わってくるだろうから、あまりガチッと決めないで」とおっしゃってて。そこも面白いなと思ってますね。

----一度、作り上げたメロディラインや曲の構成を稽古場で変えていくこともありですか?

石崎 うん。全然変わっていっていいと思うし、そうじゃないと、この舞台はダメなんだろうなって思いますね。キャストを選んだ時も、これをどうやって松居君は束ねていくんだろうってくらい、すごい個性に溢れてて。顔合わせで一人ずつ挨拶していったんですけど、もう濃すぎて、僕は、その段階で舞台を見ているみたいな印象を受けたんですよ。変な話、みんなの挨拶がセリフに聞こえてくるくらい、一人一人の個性が濃くて強いから、僕が持っていった音楽や松居くんが考えた本もどんどん変わっていくんだろうなって思ってます。
松居 脚本もすでに変わってますし、変わっていくべきだと思ってて。脚本を作るのって、基本は一人で書いて、出来上がったものをスタッフと共有して、役者と合わせたりするので、本当に0から1の部分を一緒に作ったりするは今回が初めてなんですよ。まだどこにたどり着くのかが見えないのがすごく楽しいですね。

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nego_t15.png T-works「THE Negotiation」丹下真寿美&村角太洋インタビュー

丹下真寿美のユニット T-worksの第2回公演『THE Negotiation』が3月8日から大阪・HEP HALLで、3月13日から東京・シアターグリーン BOX in BOX THEATERで上演される。

T-worksは関西を拠点として活動している丹下真寿美の魅力を全国に発信するために、女優・丹下真寿美とプロデューサー・松井康人により結成されたプロデュースユニット。 第1回は、後藤ひろひとが1996年に書いた「源八橋西詰」を上演。3つのストーリーからなる作品で、丹下は全く異なる3つの役を見事に演じ切り、大阪のみならず東京のファンからも好評を博した。 そして、第2回となる今回のT-worksは、関西の人気劇団 THE ROB CARLTONの村角太洋が作・演出を担当する。 とある高級ホテルの一室での交渉事がテーマとのことだが、いったいどんな作品になるのか、丹下真寿美と村角太洋に話を聞いた。【動画5分】
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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井上芳雄
さんがホストを務め、日本ミュージカル界のレジェンドたちをゲストにトークをする「レジェンド・オブ・ミュージカル」

松本白鸚さんをゲストに迎え、昨年12月14日に開催された「vol.3」のレポートをお届けします。
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ここ数年、日本ミュージカル界には追い風が吹いています。
上演される作品もブロードウェイ作品、ウェストエンド作品のみならず、バラエティに富んだタイプの作品が上演され、さらにミュージカル俳優の映像進出も広がり、客層もどんどん広がっています。

長年 "ミュージカル界のプリンス" の称号と重責を背負っている井上さんは、「この状況をありがたく思う度に、日本ミュージカルの創生期に活躍された先輩方の情熱に思いを馳せて」きたそうで、「どうやってここまでたどり着いたのだろう」「過去を知ることは、未来を知ること」「これから先、どうすれば日本のミュージカル界はもっと盛り上がっていけるのか探りたい」と、このシリーズを自ら企画。第1回は草笛光子さん、第2回は宝田明さんをレジェンドとして迎え、先人の苦労やエピソードを紐解いてきました。
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そして第3回の今回、「最高潮に緊張しています」と話しながら、白鸚さんのプロフィールを紹介。


★松本白鸚
初代松本白鸚の長男。初舞台は3歳。
歌舞伎だけでなく現代演劇、映画、ドラマとあらゆる方面で半世紀以上第一線を走り続けている名優。
1949年に市川染五郎(六代目)、1981年に松本幸四郎(九代目)を襲名。
そして昨年・2018年1月に「二代目松本白鸚」を襲名した。

なお、東宝が初めて海外ミュージカルを上演したのが、1963年の『マイ・フェア・レディ』。
その2年後の1965年に22歳で白鸚さんは日本初演のミュージカル『王様と私』(日本初演)に初主演。
翌1966年、『心を繋ぐ6ペンス』を芸術座で初演。
1967年、日本初演の『屋根の上のヴァイオリン弾き』にモーテル役で出演。
1969年、日本初演の『ラ・マンチャの男』に主演。
1970年には、『ラ・マンチャの男』で、日本人として初めてブロードウェイで主演。
1972年、オリジナルミュージカル『歌麿』に主演。
1990-91年、『王様と私』でウェストエンドで主演。


白鸚さんのミュージカルでの代表作でもある『ラ・マンチャの男』は今年・2019年公演も発表になっています。
実に半世紀にわたり演じてきた『ラ・マンチャの男』の話、歌舞伎俳優である白鸚さんがミュージカルに出演することになったいきさつ、「ブロードウェイ」といっても日本人の大半がピンと来なかった当時の話etc...を、軽快な井上さんのMCで、たっぷり語ってくださいました。
 


 

白鸚さんの第一声は、自身の登場前にそのプロフィールを語った井上さんに対し、「あなた上手いですね、司会が」
その後、この日の会場である日比谷・シアタークリエの客席を見渡し「この劇場、懐かしい。昔は芸術座と言いましたが、19歳の時に出演していたんです......その頃、井上ヨッシーなんていなかったもんね」という話から、「娘の松たか子がヨッシーと呼ぶから......。ヨッシーでいいですか?」
井上さん、恐縮しきりです。
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劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

劇団四季

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劇団 石塚朱莉