2018年11月アーカイブ

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Wgkj015.jpg名だたる文豪の名作を"朗読演劇"として、毎回独特の世界観で届ける「極上文學」シリーズの最新作が12月13日(木)から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演されます。
今回が第十三弾となる人気シリーズの最新作は、夏目漱石の「こゝろ」。実はこの作品、お客様からのリクエストが一番多かったという、満を持しての上演です!
脚本は神楽澤小虎氏、演出はキムラ真氏。朗読劇と演劇と中間のような演出、「極上文學」節ともいえる空間や衣裳、さらにマルチキャストという日によって違う組み合わせなど、ほかの朗読劇とはまた違う魅力を持つ本作について、今回で6作目の出演となる藤原祐規さんと、初出演の白石康介さんにお話をうかがいました。

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文学作品の美しさを視覚的にも表現する

――白石さんは「極上文學」シリーズに出演するのは初めてですが、どう思われましたか?
白石 率直に嬉しかったです。2.5次元作品以外に役付きで出演するのは初めてなので、ちょっぴり不安もありますけど、平成最後の冬にこうして夏目漱石さんの名作に携われることが本当に嬉しいです。
――藤原さんは6度目のご出演ですがいかがですか?
藤原 また声をかけていただけることが本当にありがたいです。『こゝろ』という作品は、お客様のアンケートでリクエスト1位らしいので、そのぶん期待値も高いと思いますし、どんな作品になっていくのかも楽しみですね。
――以前、演出のキムラ真さんを取材したときに、藤原さんのことが大好きだっておっしゃっていたんですよ。
藤原 ええ!?(笑)嬉しいです。キムラのことはよくわかっているつもりなので、あいつをくすぐれるような芝居をしていきたいなと思っています。
――「あいつ」という仲なんですね。
藤原 「あいつ」ですね。もちろん演出を受けてるときは「はい!」って感じですけど(笑)、
でも戦友というか、一緒にいろんな作品をやってきたなと思います。

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――そのうえでキムラさんが演出する「極上文學」シリーズの良さってどのようなところですか?
藤原 毎回、なにかしらのチャレンジをしているところが素敵だと思っています。文学作品の美しさのようなものを視覚的にも表現していて、だから例えばDVDや写真で観てもとても映えるシーンがある。そういう部分は作品の色にもなっていると思いますね。

――演じるうえではどうですか?
藤原 感情がきちんと見えるお芝居が好まれるなと思います。「匂わせる」というよりは「こぼれちゃった」「ぶちまけた」というようなお芝居。野球で言うと、ストライクかボールかわからない球よりも、直球ど真ん中みたいな。
白石 僕も過去作品を拝見して、すごくわかりやすいなと感じました。『こゝろ』自体は複雑で深い物語なので、そこまでちゃんとわかりやすくお客さんに届けられるようにがんばりたいです。
――白石さんはこの作品を演じるという視点では、過去作品を観てどのように感じましたか?
白石 朗読劇ではありますが、通常のお芝居と融合させたような作品だと思いました。だから例えばどのタイミングで本(台本)に視線を落とすかなども重要になってくると思うんですね。そういうところまでしっかり意識してやっていけたらいいなと感じました。

『こゝろ』は、ドロドロしてる

――文学作品が原作というのは、オリジナル作品を演じるのとも、漫画やアニメ原作の舞台を演じるのとも違うものがあるのかなと思うのですが、いかがですか?
藤原 僕は「極上文學」をやるときは、原作を読まないようにしているんですよ。ただ、基本的に原作ものをやるときに思うのは、お客様それぞれのイメージを持って観に来てくださるから、それを裏切らないようにするにはどうしたらいいのかっていうことで。そこを考えると、やっぱり物語の肝だったり、登場人物の関係性はちゃんと押さえておかないとなと思っています。その作業はすごく繊細に詰めていきます。
――では『こゝろ』もまだ読まれていないのですね。
藤原 中学生くらいの頃に読んだのであらすじは覚えていますが、細かい描写はほとんど覚えてないです。
――記憶に残る『こゝろ』ってどんな感じですか?
藤原 昼ドラみたいな、ドロドロした人間関係。
――昼ドラ(笑)。
藤原 だからあまり読んで楽しくなるようなものではなかった印象ですね。それを今回、「極上文學」の台本として読んだときにどう感じるかはまだわからないですけど、新鮮な気持ちでやれそうだなと思っています。
――白石さんは原作を読まれたそうですが、どうでしたか?
白石 僕も「ドロドロしてる」という印象です(笑)。ただ、最初に読んだのはたしか中学の教科書で、その頃は単純にそのまま理解していたのですが、21歳になって読むと印象が変わっていました。それが面白かったです。
――どう変わりましたか?
白石 教科書で読んだときは、"先生"がただ悪い人っていうイメージだったんですよ。でも今読むと、罪の中にもいろいろあると気付かされましたし、先生も考えた末にああいう行動を取ってしまったんだなと思いました。

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「いいものをつくる」という一点

――おふたりは今日が初対面だそうですね。
藤原 21歳でしょ?ちゃんとしてますよね...。僕、こんなにしっかり受け答えできなかったですよ。
――藤原さんも若いときからしっかりしてそうですが。
藤原 いやいや。24、25歳で先輩にめちゃくちゃ怒られて、それを経ての今ですから(笑)。
――白石さんは2016年にデビューされて2年ですが、もともとお芝居が好きでこの仕事を始めたのですか?
白石 僕は高校生のときに芸能スクールに通っていて。そのときは歌がやりたくて通っていたんですよ。
藤原 歌、絶対うまいよね。この声、絶対うまいでしょ。
白石 (笑)。ありがとうございます。歌が好きなんですよ。でもその芸能スクールでお芝居の勉強もして。楽しいなと思っていたら今の事務所に声をかけてもらって、そこから俳優の道に進み始めました。
――実際に演じてるようになってどうですか?
白石 最近やっとお芝居の楽しさを感じられるようになってきました。芝居の中で歌ったり踊ったりもできますし、いろんな人の人生を生きられることが今は幸せです。
――先輩の藤原さんから「極上文學」をやるうえでアドバイスはありますか?
藤原 面白いことをするのは好き?
白石 嫌いではないです。
藤原 「極上文學」って日替わりコーナーがあるんですけど、そういうの大丈夫?
白石 別の作品でやったことはあります。
藤原 じゃあ大丈夫!
白石 え、めちゃめちゃ怖い!(笑)
藤原 そこさえできたら大丈夫!
白石 ......精一杯頑張ろうと思います!

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――(笑)。では最後に意気込みをお聞かせください。
白石 僕にとっては今まで出演してきたものとはまた違うジャンルの作品で、今までとは違う層のお客様にも観ていただけるのではないかと思うんです。その方々の心も打てるような芝居ができたらなと思っています。
藤原 白石くんが入ることで、またお客さんの間口が広がると思うんです。それで観に来てくれたお客様が、舞台面白いなとか、「極上文學」面白いなとか、『こゝろ』って素敵な作品だなとか、最初の目的以外のところでも楽しんでいただけたら嬉しい。だから「いいものをつくる」という一点に向けて、がんばっていきたいです。

極上文學「こゝろ」

日程:2018年 12月13日(木) 〜 18日(火)  紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

演出:キムラ真(ナイスコンプレックス)

脚本:神楽澤小虎(MAG.net)

音楽:橋本啓一

出演:内海啓貴、櫻井圭登、白石康介、芹沢尚哉、釣本 南(Candy Boy)、東 拓海、平野 良、藤原祐規、松井勇歩(劇団Patch)

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歌姫グロリア・エステファンの波乱万丈の人生を、彼女のヒット曲に乗せて綴るミュージカル『オン・ユア・フィート!』。1幕に続き、2幕の稽古風景をお届けします。

「Conga」で世界的大ヒットを飛ばし、スターダムにのし上がったグロリア。グループ名をマイアミ・サウンド・マシーンからグロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンと変えて、快進撃を続けていきます。

2幕前半は次から次へとグロリア(朝夏まなと)のパワフルなステージが描かれ、名曲の嵐!まさにライブコンサートを見ているようで、自然に身体がリズムを取ってしまいます。

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「Get on Your Feet」いわばタイトル曲。自分の足で立って人生を歩んできたグロリアの生き様が表れたタイトル曲。前向きパワーをもらえます!

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振付が愉快で、グロリアの勢いに乗っている感がものすごい。朝夏さんのカッコいいこと!見惚れます。アンサンブルの皆さんが大活躍。踊りっぱなし!

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「Live for Loving You」では、ステージ上でグロリアの活躍はこの人のおかげ!と、祖母コンスエロ(久野綾希子)が紹介されます。一緒に踊り、嬉しそうなおばあちゃん。

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最新アルバムが100万枚を売り上げ、飲めや歌え、大騒ぎの「Party Time」。みんなイケイケ!

グロリアは妹のレベッカの将来を考え、ワールドツアーに連れていきたいと母グロリア・ファハルド(一路真輝)に頼みます。しかし、そもそもグロリアがショービジネスに関わっていることも気に入らない母親は激怒。母娘関係は決裂してしまいます。

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初めての170都市、四大陸を巡るワールドツアーが始まります。ノリノリの「Cuba Libre」。グロリアのルーツを感じる名曲。

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2年間ツアーの日々が続き、疲労を感じ始めるグロリア。そんなグロリアを元気づけ、母親に電話することを勧めるエミリオ(渡辺大輔)。エミリオは優秀なプロデューサーであり優しい夫、渡辺さんの雰囲気とぴったり。

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栄光の真っ只中に、急転直下。なんとツアーバスが事故に遭い、グロリアは生死の境をさまようことに...。病室で不安を隠せないエミリオと息子ナイーブ(宏田力(Wキャスト))、妹のレベッカ(青野紗穂)。いやいや、なぜこんなことに?!

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数年間、絶縁状態だったグロリアの母親・ファハルドが病室に駆けつけます。後悔するファハルドと、グロリアへの愛を語るエミリオ。この悲劇的な状況で初めて、二人の心が通うように。この二人のデュエット「If I Never Got to Tell You」が心底美しい。泣かされます。

9時間にも及んだグロリアの手術。手術中、グロリアは夢を彷徨います。心配そうに見守る家族を、不安げに見るグロリア。

幼い日の自分リトル・グロリア(リチャーズ恵莉(Wキャスト))と。ミディアムバラードの名曲「Wrapped」の重唱が心に沁みます。個人的にこの曲が大好きなので、この大事なシーンで登場するのが嬉しいし、アレンジも素敵。

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大好きな父ホセ(栗原英雄)とリトル・グロリア。幸せな記憶が蘇っているのでしょうか。

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手術後、車椅子に乗った傷心のグロリアを母親が励まします。大成功から一転、大怪我のダメージで身体が動かなくなったグロリア。絶望しかない表情...。

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と、この日の稽古はここまで。うーん、この先の行方が気になりますね。果たしてグロリアはどうなるのか?是非、劇場でお楽しみください!

文:三浦真紀
撮影:川野結李歌

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■『レベッカ』特別連載vol.5■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が8年ぶりに上演されます。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

主人公である大富豪、マキシム・ド・ウィンターを演じるのは、初演から変わらず、山口祐一郎

「わたし」を優しく包み込むようでいて、謎めいたところもある上流紳士のマキシム。
8年ぶりにマキシム役に挑む、山口さんにお話を伺いました。
 

◆ 山口祐一郎 INTERVIEW ◆

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―― 8年ぶりの『レベッカ』です。ずいぶん久しぶりの上演ですね。

「本当に光栄なことだと思います。よく生きてこの日を迎えることが出来ました、という感じでしょうか(笑)。また皆さんとこの『レベッカ』という作品を通じて、劇場空間で、時をともに過ごせる。それは一体どんなことが起こるんだろう、そういう思いでいます」


―― 日本初演は2008年4月。シアタークリエのオープニングシリーズでした。何か思い出深いことはありますか?

「人の鼓動をマイクを通じて聴いた......という、生まれて初めての体験をしました。どなたのかは、申し上げられませんが」


―― それは......何らかの効果ということではなく?

「いえいえ、偶然の産物です。でもサスペンスなので、それもアリかもしれません。その時は、マイクって人の鼓動まで拾うんだな、と思ったのですが。今考えるとその心臓の音が、この作品に命を吹き込む何かの合図だったのかもしれません」
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スーパー・エキセントリック・シアターが主催する戦国TAPミュージカル「TAKEDA」が東京芸術劇場シアターウエスト開幕。初日に先駆けて、ゲネプロが行われた。

公演は、作・演出を務める赤堀二英が、2009年に「タイツマンズ番外公演さくら組LIVE」にて、当時は全身タイツ姿で上演された作品をベースに、演出・キャスト・衣装を一新。戦国時代を駆け巡る「馬」たちが主人公という設定はそのままに、戦国時代を駆け巡るこれまでにない視点での物語を作り出した。
コミカルな作風で、戦乱の世を生き抜いた馬たちを描くのは、赤堀二英。時々にストーリーに沿ったなぞかけを披露する菊蔵としても出演する。タップダンスと歌を中心に繰り広げられる本作、振付にはタップダンスの名手であるHIDEBOHが参加し、出演者としてパフォーマンスする、その迫力に思わず息を呑むようなタップダンスは見所のひとつだ。

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出演には、「滝沢歌舞伎2018」でもタップダンスを披露した長谷川純。風太郎という精悍な若者を演じながら、ダイナミックなタップダンスで作品をもりあげる。
不思議な力をもつ「うつけ」を演じるのはAKB48・中野郁海。ちょっとヌケたキャラクターをかわいらしく演じながら、歌・ダンスもこなすギャップが魅力だ。
他にもミュージカルでの活躍目覚しい芋洗坂係長、水谷豊監督「TAP THE LAST SHOW」で主演を務めた清水夏生など、豪華キャストが揃い、歌あり、タップダンスあり、コメディありの作品を作り上げた。

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タイトルの「TAKEDA」は、その名のとおり甲斐・武田軍で戦に励む馬たちのこと。戦乱のさなかをかける馬たちが身を投じる合戦もタップダンスで表現され、キャスト総勢で踏み続けるタップの迫力、音は圧巻。タップダンスだからこその、馬の駆ける音に聞こえるような、殺陣だけではない新しい時代劇、そしてパフォーマンスの形を見せてくれる。

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公演は12月2日(日)まで、東京芸術劇場シアターウエストにて。毎公演当日券を、開演の1時間前より受付にて販売。

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T1project『素敵な世界』『殺し屋は歌わない』に続くT1projectのオリジナルミュージカルの第三弾!

人生の素敵な時間があなたの心に響きます。

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 T1projectは、2001年にワークショップクラスとしてスタートし、ストレートプレイからミュージカルまで60作品以上上演し、2017年にはミュージカル『素敵な世界』(下北沢 本多劇場)を上演。全6公演で、2,000名以上を動員し2018年のミュージカル『殺し屋は歌わない』(下北沢 小劇場B1)では「マイクを使わないミュージカル」として生声にこだわり、全10公演(同時公開『シーチキンサンライズ』計20公演)で、2,100名以上を動員(動員率:93%)し大きな話題となりました。

 T1project Musical『幸せな時間』は、尾藤イサオ氏を主演に迎え、
ミュージカル界の新鋭 石川新太(『エリザベート』『ジャージー・ボーイズ』他)をはじめ、
咲山類(DIAMOND☆DOGS)、池谷京子( 『マイ・フェア・レディ』 『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』他)、今泉りえ( 『キャッツ』『ライオンキング』他)、石原慎一(『星の王子様』『RENT』他)
など、多彩なキャストと共に上演いたします。

《ストーリー》
36年前に相方を亡くした引退間際の老漫才師が、妻の死に臨んで、己の人生の時間を振り返っていく。
私は、果たしてちゃんと生きてきたのだろうか...?
2019年、1980~1983年、1975年、1960年という四つの時代が交錯しながら、漫才師に関わってきた
様々な人々が鮮やかに蘇り、人生の中に封印されていた新たな真実が今、明らかになる!

T1project Musical『幸せな時間』

2019.2.28thu-3.5tue 下北沢本多劇場

《チケット(全席指定)》
S席 7,800円 A席 6,800円 U-25 4,800円
★プレビュー公演 S席 6,800円 A席 5,800円 U-25 3,800円 ※U-25はT1projectのみ取扱い。25歳以下。要証明書。

チケットはこちらから☆→ぴあ

脚本・演出 友澤晃一

音楽監督 松本俊行

出演 尾藤イサオ 咲山 類 石川新太 池谷京子
   迫田萌美 春日 希 仲里美優 小池樹里杏 佐々木名央 吉村新一 藤谷時生
   秋野紗良 山田梨佳 中村枝里香 宮崎ちはる 生田和也 若林 純 古澤利人
   今泉りえ 白木原しのぶ あべみずほ 児玉奈々子 松岡美桔 石原慎一

   古庄美和 大橋苑夏 植杉美紅 小林 都 大久保千恵 渡部美幸 大類果恋 林 もも 藤岡まゆみ
   吉村美絵 木山明子 林 彩加 蒼乃 輝 荒巻昇紀 古川雅達 阿野一人 堤 慎一 箕輪達昭 五十嵐勝行

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《お問い合わせ》
T1project TEL:03-5301-2708 MAIL:t1stage@t1project.co.jp http://www.t1project.co.jp

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今年1月から始まった少年社中20周年記念シリーズのファイナルとなる、少年社中第36回公演「トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~」が2019年1月に東京・大阪・福岡で上演されます。

主宰の毛利亘宏氏が脚本・演出を手掛ける完全新作は、オペラ「トゥーランドット」をモチーフに、厳格に管理され人々が感情すら失う世界に疑問を抱き始める統治者トゥーランドット姫(生駒里奈)と、レジスタンスの少年カラフ(松田凌)が出会い、"演劇で世界を変える"と世界と立ち向かう物語になるそう。

W主演のひとりである生駒里奈さんと、劇団の経ち上げメンバーである井俣太良さんにお話をうかがってきました。たっぷりご覧ください!

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『オン・ユア・フィート!』の稽古場に潜入してきました。キューバ出身の歌姫グロリア・エステファンの半生を綴った物語。音楽はイカしたグロリアのヒット曲が続々。彼女を知らない人でも、メロディを聞けば「ああ、知ってる!」となるでしょう。今では大スターのグロリアですが、キューバ革命の際に一家でアメリカに逃れた過去も。移民として成功するまで、そして成功した後もその人生は波乱に満ちています。

この日の稽古は、1幕粗通し。まだ細かいところまで詰めているわけじゃないけど、ひとまず流れを掴もう!という段階です。レコード盤をイメージした盆を使い、流れるように展開するスタイルなので、何度も通すことが大切と言えるでしょう。とにかくショーシーンが満載で、全員踊って歌って、すこぶる熱気!では、1幕通し稽古の様子をご紹介しましょう。

物語は1990年のワシントンD.C.から始まります。エミリオとナイーブ(グロリアとエミリオの息子)が舞台袖からグロリアのステージを見ているシーン。エミリオは宿題をやったのか、ナイーブに問いただしています。渡辺大輔さんがパパの顔!この日のナイーブは『ビリー・エリオット』で最年少ビリーだった木村咲哉くん。大きくなってビックリ!

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ここから物語は一気に過去、グロリアの子供時代に飛びます。洗濯をしながら歌うリトル・グロリア役藤巻杏慈ちゃん。可愛い!その上、歌がすこぶる上手い!『ライオンキング』ヤングナラ、『アメリ』ヤングアメリを演じてきただけあり、少女時代を演じるのはお任せ!といったところでしょうか。子供の頃から評判だったグロリアの歌声を見事に表しています。

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成長した17歳のグロリアが登場。朝夏まなとさん、のびのびと歌い踊る姿が最高です!

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マイアミ・ラテン・ボーイズのエミリオがグロリアの歌に興味を持ち、家を訪れます。グロリアの母グロリア・ファハルド(一路真輝)はちょっと不機嫌。でもグロリアの祖母コンスエロ(久野綾希子)がにこやかに応対。

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エミリオはグロリアにバンドの練習に誘いますが、いまいち気乗りしない様子のグロリア。しかしコンスエロが背中を押します。恋の話になり、おじいちゃんを思い出して、コンスエロはうっとり。久野さんのチャーミングな表情!

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マイアミ・ラテン・ボーイズが演奏中。ノリノリのサルサで特上の笑顔の渡辺さん。

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エミリオに歌ってくれと頼まれて、シャイなグロリアは躊躇します。心配そうな祖母、母、妹レベッカ(青野紗穂)。

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グロリアの母と父ホセ・ファハルド(栗原英雄)がリビングルームで、寛いでいます。父親は戦争で負傷し、体に麻痺が残った状態。そんな夫のお世話をしつつ、グロリアが歌ったことを報告する母。グロリアの前とは違う顔を見せているような。

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エミリオのバンドに参加することになったグロリアは、ダンスの猛特訓を開始。ハードなレッスンにくじけそうになりながらも、頑張るグロリア。ここで流れるのが、名曲「1-2-3」ですよ。見ているこちらも踊りたくなっちゃう!

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弾むビートと歌詞が楽しい!夢いっぱいに未来を切り拓こうとするグロリア、明るく前向きな素の朝夏さんと重なります。次第にエミリオへの恋心も芽生えて...。

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グロリアが歌手活動に力を入れるうちに、母親との関係に溝が。そんなグロリアに、コンスエロが実は母親は昔歌手を夢見ていたことを伝えます。

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ハバナのラウンジで歌う、若き日の母グロリア・ファハルドのステージ「MI TIERRA」。艶やかな一路さんに惚れ惚れしますね。アンサンブルのダンスもカッコいい!

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歌い終えたファハルドにホセが伝える危機、迫るキューバ革命・・・。歴史がグロリアの一家に大きな影を落とすことに。

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エミリオは自分のグルーブの売り出しに奔走しますが、なかなか上手くいかず。同時にグロリアとエミリオの距離は縮まっていくばかり。メキシコ料理店でイチャイチャ。キスをせがむエミリオ。3人のマリアッチの表情がツボ!

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二人のロマンチックなデュエット「HERE WE ARE」。朝夏さんと渡辺さんの伸びやかな美声で満たされます。

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家族と友人総出でラジオ局やクラブに曲の売り込みを開始。コンスエロは旧知の大物に...って、このおばあちゃん、何者?!めちゃクールなんですけど!

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父親ホセの面倒を見ながら、エミリオにプロポーズされたことを話すグロリア。若い頃のホセが現れます。

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栗原さんの心温まる歌「WHEN SOMEONE COMES INTO YOUR LIFE」。父親の娘への想いに、思わずジーン...。

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グロリアはついに、ラテン、ファンク、ポップをミックス、英語の歌詞をつけた「CONGA」を生み出します。この曲は瞬く間にヒットチャートを駆け上がり、ついにラスベガスへ。皆さん、ガシガシ踊りますよ!1幕ラストは熱いビートで盛り上がること請け合いです!しかし「CONGA」の歌詞の英文のフレーズは早口言葉みたいに難しい。私もトライしたけど歌えませんでした。皆さん、頑張れ! (2幕に続きます)·

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加藤和樹さん・鎌苅健太さん・河合龍之介さんが、ミュージカル『テニスの王子様』卒業から10年の節目に再集結し、上演する舞台project K『僕らの未来』

加藤さんの楽曲「僕らの未来~3月4日~」(アルバム『Face』収録/2007年)を原案に、ほさかようさんが脚本・演出を手掛け、12月6日(木)から東京と大阪で上演されます。

現在は絶賛稽古中の本作......ということで、げきぴあでは先日行われた顔合わせ&読み合わせに潜入していきました。まずは顔合わせの模様をお届けします!

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脚本・演出のほさかようさん、出演者の加藤和樹さん、鎌苅健太さん、河合龍之介さん、なだぎ武さん、吉高志音さん、そしてスタッフの皆さんがズラリと揃う顔合わせ。始まる前から和やかな雰囲気で、リラックスした空気のまま自己紹介と挨拶がありました。

006.jpg△鎌苅さんとなだぎさんの掛け合いに笑いが起きる場面も。

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2018 PARCO PRODUCE "三島×MISHIMA"シリーズの第二弾『命売ります』が11月24日(土)に開幕する。

原作は三島由紀夫が1968年に「週刊プレイボーイ」に連載したエンターテイメント小説で、ある日ふと「死のう」と思い立った27歳の羽仁男(はにお)が新聞に「命売ります」という広告を出す。すると訳ありげな人間たちが次々現れ――という物語。

脚本・演出はノゾエ征爾。その通し稽古に潜入した。

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△稽古場の様子

東啓介が演じる主人公・羽仁男と関わる人々は、上村海成が演じる吸血鬼の母親のために羽仁男の命を買う高校生・薫や、馬渕英里何が演じる間貸しする女・玲子、莉奈が演じる謎の老人の妻・るり子、樹里咲穂が演じる吸血鬼の女、家納ジュンコが演じる図書の貸出係の女など、役柄を並べるだけでも面白そうな本作。さらに、最初に羽仁男に接触する謎の老人を温水洋一、るり子を愛人にしている男を不破万作が演じるほか、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエがさまざまな役柄で登場する。

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組まれたセットは上下2段で等間隔に並んだ扉と、同じく床に等間隔に並んだ長方形の台で、スーパーマーケットの売り場のようにも見える。オープニングではそこにキャストたちが等間隔に並び、オリジナルの曲を全員で歌った。

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「妻といい仲になって、嫉妬した愛人から殺されてほしい」など、依頼内容はどれも個性的。羽仁男は毎回命を懸けて遂行するもなぜか生き残ってしまうため、オムニバスのように次々と出来事が描かれていく。

命を買いに来る人たちはユーモラスでありながら切実で、依頼の一つひとつに人間の欲望や業がカラフルに詰まっている。そして個性的なキャストたちの芝居により、そこに人間の持つおかしさや愛おしさ、そして残酷さが感じられた。そのなかで東は、死が迫り妙に生き生きしたり、死にたいのに死ねず苛立ったり、出会いと別れを繰り返すうちにある変化が訪れたりと、あらゆる依頼を渡り歩く姿が危うくセクシーだ。

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エンタテインメント小説と呼ばれる原作とノゾエによる演出の掛け算で、物語はポップに進んでいく。だからこそ浮き上がってくる三島由紀夫の死生観は、芝居に笑わされながらも心にグイグイと迫ってくるため、観終わった後には何とも言い難い気持ちになった。ぜひ劇場で味わってほしい。

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公演は11月24日(土)から12月 9日(日)まで東京・サンシャイン劇場、12 月22 日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。

撮影:森恒河
取材・文:中川 實穗

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■『レベッカ』特別連載vol.4■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が8年ぶりに上演されます。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

これまでも桜井玲香さん、保坂知寿さん、平野綾さんのインタビューを掲載してきた当連載ですが、今回は稽古場レポートをお届けします!

▽ 左から 山口祐一郎、大塚千弘
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◆ 稽古場レポート ◆

 
稽古場に伺ったのは11月上旬の某日。
まだ初日まで20日以上あるタイミングのため、脚本の理解をキャストみんなで共有したり、ステージングをひとつひとつ確認したりという段階で、いわば作品の土台を作っている最中......というところか。

この日、まず最初にあたっていたのは、2幕後半・マンダレイの「書斎」のシーン

『レベッカ』という作品は、山口祐一郎扮するマキシム・ド・ウィンターの前妻・レベッカの死の謎が全編を覆っており、そもそもその死は事故死とされていたが、物語後半、レベッカのヨットが発見されたことで、話は大きく舵を切る。マキシムは「レベッカの事故死を再調査する予備審問」に召集され、そこで、レベッカの死の真相に迫る重大な事実が発覚する。

事故死でないとしたら、自殺か殺人か。
殺人だとしたら、誰が犯人か。


▽ 左から 山口、平野綾REBECCA04_31_0599.JPG

▽ 左から 山口、桜井玲香REBECCA04_32_0656.JPG

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