歌姫グロリア・エステファンの波乱万丈の人生を、彼女のヒット曲に乗せて綴るミュージカル『オン・ユア・フィート!』。1幕に続き、2幕の稽古風景をお届けします。
「Conga」で世界的大ヒットを飛ばし、スターダムにのし上がったグロリア。グループ名をマイアミ・サウンド・マシーンからグロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンと変えて、快進撃を続けていきます。
2幕前半は次から次へとグロリア(朝夏まなと)のパワフルなステージが描かれ、名曲の嵐!まさにライブコンサートを見ているようで、自然に身体がリズムを取ってしまいます。
「Get on Your Feet」いわばタイトル曲。自分の足で立って人生を歩んできたグロリアの生き様が表れたタイトル曲。前向きパワーをもらえます!
振付が愉快で、グロリアの勢いに乗っている感がものすごい。朝夏さんのカッコいいこと!見惚れます。アンサンブルの皆さんが大活躍。踊りっぱなし!
「Live for Loving You」では、ステージ上でグロリアの活躍はこの人のおかげ!と、祖母コンスエロ(久野綾希子)が紹介されます。一緒に踊り、嬉しそうなおばあちゃん。
最新アルバムが100万枚を売り上げ、飲めや歌え、大騒ぎの「Party Time」。みんなイケイケ!
グロリアは妹のレベッカの将来を考え、ワールドツアーに連れていきたいと母グロリア・ファハルド(一路真輝)に頼みます。しかし、そもそもグロリアがショービジネスに関わっていることも気に入らない母親は激怒。母娘関係は決裂してしまいます。
初めての170都市、四大陸を巡るワールドツアーが始まります。ノリノリの「Cuba Libre」。グロリアのルーツを感じる名曲。
2年間ツアーの日々が続き、疲労を感じ始めるグロリア。そんなグロリアを元気づけ、母親に電話することを勧めるエミリオ(渡辺大輔)。エミリオは優秀なプロデューサーであり優しい夫、渡辺さんの雰囲気とぴったり。
栄光の真っ只中に、急転直下。なんとツアーバスが事故に遭い、グロリアは生死の境をさまようことに...。病室で不安を隠せないエミリオと息子ナイーブ(宏田力(Wキャスト))、妹のレベッカ(青野紗穂)。いやいや、なぜこんなことに?!
数年間、絶縁状態だったグロリアの母親・ファハルドが病室に駆けつけます。後悔するファハルドと、グロリアへの愛を語るエミリオ。この悲劇的な状況で初めて、二人の心が通うように。この二人のデュエット「If I Never Got to Tell You」が心底美しい。泣かされます。
9時間にも及んだグロリアの手術。手術中、グロリアは夢を彷徨います。心配そうに見守る家族を、不安げに見るグロリア。
幼い日の自分リトル・グロリア(リチャーズ恵莉(Wキャスト))と。ミディアムバラードの名曲「Wrapped」の重唱が心に沁みます。個人的にこの曲が大好きなので、この大事なシーンで登場するのが嬉しいし、アレンジも素敵。
大好きな父ホセ(栗原英雄)とリトル・グロリア。幸せな記憶が蘇っているのでしょうか。
手術後、車椅子に乗った傷心のグロリアを母親が励まします。大成功から一転、大怪我のダメージで身体が動かなくなったグロリア。絶望しかない表情...。
と、この日の稽古はここまで。うーん、この先の行方が気になりますね。果たしてグロリアはどうなるのか?是非、劇場でお楽しみください!