2018年版『ジャージー・ボーイズ』稽古場レポート第3弾! BLUEチーム ピックアップ

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2016年に日本初演され、その年の演劇賞を総なめしたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』 の2年ぶりの再演が近付いてきました。
 
前回の稽古場レポートではWHITEチームの稽古の様子をお届けしましたので、今回はBLUEチームを、、、と思っていたのですが、取材に伺ったこの日は「冬」の章の稽古の日。
初演や映画版を観ている方はご存知かと思いますが、トミーもニックもほぼ登場しない...!
 
...とはいえ、なるべくBLUEチームをピックアップしつつ、また(後半ですので)なるべく物語の核心には触れないようにレポートします!
 
※ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』はアメリカの国民的グループ、ザ・フォー・シーズンズの成功への道のり、そしてグループの崩壊までを、彼ら自身のヒット曲を織り込み描いていく作品です。おおまかなあらすじや作品の構造などは、前回のレポートをご覧ください。
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トミーが語るグループの誕生の「」、成功への道のりをボブが語る「」、そしてニックが語るメンバー間の亀裂の「」の章を経て、オリジナル・メンバーであったトミー、ニックがグループから去り、ザ・フォー・シーズンズはフランキー中川晃教さん)とボブ矢崎広さんBLUE)だけになっています。JB2018_03_12_04203.JPGJB2018_03_13_04226.JPG

『Opus 17』のナンバーから始まる、冬の章。

去っていった恋人に向かって歌う失恋ソングですが、このミュージカルでは、次々と仲間が去っていったフランキーの心情が重なります。
このあたりの構成は、ミュージカルらしい巧みさ。JB2018_03_11_04194.JPG
 
トミーとニックのかわりに新しく入れたメンバーは、ジョー・ロングとチャーリー・カレッロ(山野靖博さん、石川新太さん)。JB2018_03_16_04149.JPG 
余談ですが、ミュージカルでは4人のオリジナルメンバーを中心に描き、ほかのメンバーはこの場面で名前があがるくらいですが、実際はニックの代役としてチャーリー・カレッロが入り、その後ジョー・ロングが加入しているという時系列。なお、カレッロはザ・フォー・ラヴァーズ時代のメンバーであり、その後もアレンジャーとしてザ・フォー・シーズンズに関っている人物です。
 
 
さらにボブは、自分はプロデューサーとして表舞台からは身をひき、フランキーが表にたってやるべき......と話します。

矢崎ボブ(BLUE)と...、JB2018_03_21_04233.JPG

こちらは、海宝直人さんのボブ(WHITE)。JB2018_03_23_04282.JPGJB2018_03_25_04261.JPG

 
急遽、ピアノのまわりに集まって、「きっかけ」のキーワードを確認するフランキー&ボブ。
このセリフのこの部分で音楽がスタートする、など、ひとつのミュージカルを作っていくのは決め事が多くて大変です。JB2018_03_27_04255.JPG
 

トミー、ニック、ボブが次々に抜け、フランキーは独りになる。
「冬」の章は、フランキーの苦悩の章。
もともと、そういう作品の構成ではあるのですが、この日の稽古を見ていて、初演よりさらに「フランキーの孤独」が浮き彫りになっているようで、胸が痛くなりました。
 
グループだけでなく、家族との関係も壊れていくフランキー。JB2018_03_31_00420.JPG
 
娘のフランシーヌはまりゑさん
ここで歌われるナンバーは『Bye, Bye, Baby』なのですが......。
フランシーヌが一方的に切った電話のビジートーン(ツー・ツーという音)が、『Bye, Bye, Baby』のイントロの出だしの音になる妙!JB2018_03_32_04337.JPG

 
恋人のロレイン(小此木まりさん)との関係も、転換期へきているようです。JB2018_03_35_04365.JPG
 

そんな風に人生もグループも、「冬」たるシーズンへ突入しているのですが、このミュージカルの素敵なところは、それぞれのシーズンに、次の季節への予感が描かれているところ。
耐えしのぶ季節の次には、花開く明るい春が来る。
そんな予感が、このナンバー。
劇中きってのキラーチューン『Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)』は、この「冬」の章で登場します!
 
バックバンドにホーンセクションを入れることは、フランキーの夢でもありました(「夏」の章で話していた内容がここに繋がってる!)。JB2018_03_41_00439.JPG
 
ジャージー・ガールズにボーイズの皆さん、ここでも大活躍。
前列はガールズ、小此木さん、遠藤瑠美子さん綿引さやかさんJB2018_03_42_04644.JPG
 
新海絵理子さん、振り付け中。
初演と同じように見えても、ちょっとずつそれぞれのセクションでプロたちのこだわりが追求されていて、バージョンアップされていますよ!JB2018_03_45_04388.JPG
 
演出の藤田俊太郎さんも、フットワーク軽く動いています。
藤田さん、相変わらずのドット柄シャツ。ジャージー愛が溢れています。JB2018_03_47_04684.JPG

 
さて、『Can't Take My Eyes Off You』は今の私たちも知っているとおり、大ヒットとなったのですが、曲が売れるまでは苦労の連続でした。
 
同時に作った『C'mon Marianne』の方に、業界関係者は反応していたのです。
この時のグループは、「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」。
リードボーカルのフランキーと、コーラスメンバーの形態です。
メンバーは白石拓也さん大音智海さん石川新太さん、山野靖博さんJB2018_03_48_00429.JPG
 
ボブ(ゴーディオ)は、『Can't Take My Eyes Off You』を売るために奔走します。
 
まず、プロデューサーのクルーを説得し、味方に引き入れ......。JB2018_03_49_4595.JPG

ボブ・クルー太田基裕さん
変わり者だけれど、味方にしたら強い!JB2018_03_50_04486.JPG
 
レコード会社の社長(畠中洋さん)に売り込みに行き......。JB2018_03_51_04555.JPG

ラジオ局のDJ(阿部裕さん)にも売り込む!
畠中さんも阿部さんも、食えなさそうな業界人っぷりが楽しいです。
特に阿部さんは、前回とは違った角度から "いかにも" なギョーカイっぽさを出していて、演出の藤田さんも「阿部さん......ありがとうございます。アリだと思います!」とお礼(!)を言っていました。JB2018_03_52_04581.JPG

WHITEの海宝ボブでの同じシーン。JB2018_03_53_04459.JPG

 
......と、この日も、お稽古はずいぶんテンポ良く進んでいる様子でした!
藤田さんが演出をつけている間も、なごやか。JB2018_03_55_04625.JPG

 
 
以下、オフショットです。

稽古を見ている、トミー役の伊礼彼方さん(BLUE)。JB2018_03_61_04727.JPG
前述のように「冬」の章は、トミーとニックは後半部分の登場のため、この2役を演じる俳優さんは、ほかのメンバーより稽古の入り時間が遅めに設定されていましたが、伊礼さん、ずいぶん早く稽古場に入って自主稽古をしていたようです。
皆さん限られた稽古時間の中で、それぞれ最善をつくすための努力を重ねています。

 
BLUEチームの皆さんに、カメラ目線も頂きました!
フランキー・ヴァリ=中川晃教さんJB2018_03_62_04748.JPG

トミー・デヴィート=伊礼彼方さんJB2018_03_63_04763.JPG

ボブ・ゴーディオ=矢崎広さんと、ニック・マッシ=spiさんJB2018_03_64_04758.JPG

「よし、復活だ!」(フランキー)JB2018_03_67_04379.JPG

   
取材・文:平野祥恵(ぴあ)
撮影:源賀津己

 

【『ジャージー・ボーイズ』バックナンバー】
●2016年
# 『ジャージー・ボーイズ』で"天使の歌声"フランキー・ヴァリに!&10年ぶりのスタジオ録音CDリリースも決定――中川晃教インタビュー
# 日本版『ジャージー・ボーイズ』誕生! PV撮影の裏側をちょっと見せ!!
# 日本版『ジャージー・ボーイズ』ついに始動! 記者会見レポート

●2018年

# ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』イン コンサート、熱狂の開幕!
# 2018年版『ジャージー・ボーイズ』本格始動! 稽古場レポート
# 稽古場レポート第2弾! WHITEチームの稽古場に潜入

 
【公演情報】
9月7日(金)~10月3日(水)シアタークリエ(東京)
10月8日(月・祝)大館市民文化会館(秋田)
10月17日(水)・18日(木)日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(愛知)
10月24日(水)~28日(日)新歌舞伎座(大阪)
11月3日(土・祝)・4日(日)久留米シティプラザ ザ・グランドホール(福岡)
11月10(土)・11日(日)神奈川県民ホール 大ホール(神奈川)

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