2016年5月アーカイブ

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■『ラディアント・ベイビー』#4■


今も世界で愛され続けているポップ・アートの先駆者、キース・ヘリングの生涯を、疾走感溢れるロックミュージックで綴ったミュージカル『ラディアント・ベイビー~キース・へリングの生涯~』

その日本初演が、6月の上演に向けて本格的に動き出しています!

4月末の某日、柿澤勇人平間壮一知念里奈松下洸平ら出演者、演出の岸谷五朗をはじめとするスタッフが一堂に会する"顔寄せ"が開催されました。
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すでに稽古は始まっているようですが、関係者一同が顔を揃えるとやはり、いよいよ作品がここから動き出す感じがします。現場も、心地のよい緊張感がありました。
radiantbaby04_01_5907.jpg主催の池田篤郎東宝株式会社取締役からも「キースが生きていた1980年代のNYは荒れていて犯罪も多かった時代。その中でも特に危ないところだった地下鉄からはじまった彼のアートが"サブウェイ・ドローイング"と呼ばれ、どんどん大きく取り上げられていったのは、閉塞感を抱いていた人々に、キースの才能、アートが、自由と光を与えたからじゃないかなと思います。
この作品はもちろんキースの生涯ですが、その生涯を影で支えていくキースの素敵な仲間達も描かれています。温かくて、ブロードウェイの香りがする素晴らしい作品を、パワー溢れるフレッシュなキャストの皆さん、そして岸谷さんと一緒に出来て光栄です。チーム岸谷が今日から始動します」とご挨拶が。

主人公キース・ヘリングを演じるのは、柿澤勇人さん。
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ダンスをはじめ、映像やストレートプレイでも活躍をみせる大貫勇輔。今回、舞台『フラメンコ・カフェ・デル・ガト』では、フラメンコに初挑戦する。ジャズ、コンテンポラリー、ストリートダンスなど何でも得意の彼が、どんな踊りを見せてくれるのか。稽古を目前に、その心意気を聞いた。

湖月わたる、水 夏希、原田 薫で結成されたユニット『BAD GIRLS』が、異国の男性ダンサーと共演する舞台「DANCE LEGEND」シリーズ。今回はその人気シリーズの第3弾で、構成・演出・振付をフラメンコの名手ホセ・バリオスが手掛ける。大貫はスペインのフラメンコダンサーとともに参加する。「フラメンコは今まで踊ったことはないんです。スペインには以前から興味があり、現地で稽古があると聞いて『やったー!』と声を上げてしまいました(笑)。以前、パリに行きたいと思っていたら、ストリートダンスの大会で優勝してパリに行けたり、自分がやりたいと思うと何かつながる瞬間があるんです。今回もスペインに呼ばれているような気がして、運命的なものを感じました」。フラメンコ初挑戦に「もちろん不安はあります」というが、どこか余裕を感じさせる。「水 夏希さんが、フラメンコのテクニックを学んだだけでは、外国人が付け焼刃で日本舞踊を踊るみたいになってしまう。それよりも、どれだけスペインの文化を愛し、フラメンコの血を自分の中に入れられるかが大事だとおっしゃっていたんです。僕も同感で、自分の内側から出て来るものが一番大切。それがダンスだと思うんです」。フラメンコは、ジプシーと呼ばれるロマ族をはじめとする多数の民族が培ってきた伝統文化だ。「僕は、ダンサーの母親の胎内にいるときから舞台に立っていて、生まれながらのダンサーだと思っています。言葉にならない思いや、つらかったことを肉体を通して変換し表現してきた。フラメンコも現地の人が生きる上で、必要としてきた踊りです。そこは通じる思いがあるんです」。核が同じなら、ダンスのジャンルが違っても踊りこなせる。そんな自信が彼の中に脈打っているのが伝わってくる。

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今作は第1幕が『ロミオ&ジュリエット』のように愛や闘いを描く物語で、大貫もある役柄を演じ、第2幕は、スペインの地方や都市を巡るショー形式の舞台になる予定だ。

「いいダンサーは日本で食べていくのは難しいから、まず、海外に出て日本に帰ってくる。それは熊川哲也さんがすでにされているから負けず嫌いの僕は、逆の発想で(笑)、日本を拠点にして世界に行きたい」と言い切る。「僕と同じ踊りはほかの人にはできない。僕にしかできないものを持っている」ともいう。大貫ならではのフラメンコに注目したい。

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公演は、6月25日(土)・26日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、6月29日(水)から7月4日(月)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。チケットは発売中。

取材・文:米満ゆうこ
撮影:河上良

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