5月19日(木)の開幕を目前にした、
WBB vol.10『懲悪バスターズ』の稽古場に直撃!
佐野瑞樹さん、田村亮さん(ロンドンブーツ1号2号)、五十嵐麻朝さん、有澤樟太郎さんにお話をうかがってきました!
――ご自身の役柄の紹介をお願いします。
瑞樹「人間で天才科学者の館合(たてあい)役です。人と付き合うのは苦手な、ちょっと変わり者です」
田村「悪霊のレイヴン役です。落ちこぼれだけど人がいいプラス思考の悪霊です」
五十嵐「悪霊のススス・ムシュフシュ役です。本人はエリートだと思っているけど落ちこぼれ、という感じの役です。家柄はいいらしいです(笑)」
有澤「人間で研究員の高坂役です。ポジティブで人懐っこいキャラです。館合さんの助手役なんですけど、なんかあったら『たてあいさん、たてあいさーん』って」
田村・五十嵐「クセになる(笑)」
――瑞樹さん以外はWBBは初参加ですが、稽古はいかがですか?
有澤「今まで同年代が多い現場しか経験したことないので、大人な雰囲気というか。稽古場もいい意味で静かで、話す時も意味のある話をしていて。すごいなーって」
田村「今まではもっとキャッキャしてたの?」
有澤「はい、してました(笑)」
瑞樹「でも確かにWBB作品の中では今までで一番平均年齢が高いかもしれないです」
有澤「すごく色々学べるし、たくさん吸収していきたいなと思います。あと、笑いもひとつ上の笑いっていうか」
瑞樹「おお(笑)」
――それは舞台の笑いが?
有澤「雑談です」
田村「え!(笑)」
有澤「プロの田村さんがいらっしゃるので、ひとつ上の笑いが...」
瑞樹「あはははは!」
田村「(笑)そう感じてんのやもんな。嬉しいな」
有澤「(大真面目に)そういう尊敬もありますね」
――五十嵐さんはいかがですか?
五十嵐「ビジュアル撮影の時に大樹さんと瑞樹さんとお会いしたんですけど、朝一だったんでテンションが低くて...」
瑞樹「それ、毎回言われる。しょうがないでしょう!(笑)」
五十嵐「怖いかなと思って稽古場に入ったら、アットホームでみんなやさしくしてくれてよかったです。今回は大樹さんが脚本・演出をやられてるんですけど、瑞樹さんはお兄ちゃんだから口挟むのかなとか思ってたんですけど。そんなことなかった」
瑞樹「あれは歯食いしばって我慢してるの。前回大げんかやらかしちゃってるから(笑)。あれでみんなドン引きしちゃったんで、もう二度とやるまいと決めてね」
五十嵐「そういう関係性も見れて、勉強になります」
田村「僕は客演で出るということ自体が初めてなので、楽しいことだらけです。キャストには原(金太郎)さんもいらっしゃるので、こういう風にアプローチしていくんやとか。土屋(佑壱)さんも、この脚本でこういうところに自分らしさを放り込んでくるんや、みたいな。こういう風にやっていくんだなって、勉強になってます」
――制作発表の時に「遠慮しないでほしい」とおっしゃってましたがどうですか?
田村「それはぶっちゃけ言うと、いかんせん年齢も大樹さんより上だし、ちょっと気遣ってる部分はあるのかな、とは感じてます」
瑞樹「あ、気は遣ってますけど、大樹は言いやすいと思いますよ。聞く姿勢がすごいから、亮さんって。緊張はしてると思うんですよ。大樹からしたら大先輩だし。でも見てるとすごく話しやすそう。亮さんが真面目だし、すごく大樹の気持ちを汲み取ってやってくれるので、やりやすいんじゃないかな。亮さんいい人でよかったねって」
田村「弟にいう感じで(笑)」
――瑞樹さんは、稽古場で今までと違う部分はありますか?
瑞樹「やっぱり規模が大きい。あと、いつもより個性が強い人が集まってる感じがします。すごく確立されてる方というか、単独で生きていける人が集まってる。それが大人な印象になってるのかな。変な話だけど、今までで一番プロの現場っていう印象があります。キャスティングもそうですが、公演の規模とかいろんなものが加味してるのかな」
――今回、今までになくダンスもたくさん取り入れてると聞きましたがいかがですか...って田村さんが首を横に振られてますが(笑)。苦手ですか?
田村「超苦手です。役柄上、麻朝と(鈴木)勝吾は一緒に踊ることが多いのですが、OH-SEさんが教えてくれてて2人が覚えた時の『もういけました!』みたいな感じがちょっと癪に障るんですよ!(笑) OH-SEさんがやってくれてる間はそんな言わんと俺に付き合ってくれたらいいやんって思うんですけど」
全員「(笑)」
――仲よさそうですね。
五十嵐「ふふ、楽しいです」
田村「でも悪霊の最初のダンスはすごいですよね。キャラクターに合った振り付けってあるんだって思いましたもん」
五十嵐「人間の方は難しそうなかっこいいダンスですよ」
――瑞樹さんはジャニーズでダンスもやられてきたから。
瑞樹「楽しいです。不思議な感覚なんですけど、(ジャニーズJr.)当時は本当に嫌だったんですよ。でも久しぶりにやると、踊るって楽しいなあ! 気持ちいいなあ! って。1ヶ月かけて少しずつみんなでやりながら、じゃあここはみんなで揃えようかとかここがポイントだねとか言いながら身体動かして。あの頃とは違う楽しさがあるなと。不思議な感覚にはなりますね」
――大樹さんの演出はいかがですか?
有澤「大樹さんの頭の中の高坂を丁寧に教えてくれます。もちろん僕自身で作り込むところは作っていかないといけないんですけど、そうやって教えてくださるので、ダメかもしれないことでも挑戦してみようという気になります。すごく温かいです」
五十嵐「言われたことを全部やるのは当たり前だけど、僕も僕で『こういうこともできます』っていうものは出したくて。そうやってやりながら一緒に作れてる感はあります。いい意味で頑固だなと思うし、大樹さん。だからそれに負けずに食らいついてやってます、今」
田村「僕は導いていただいてる感じですかね。こういう風にやってくださいっていうより、まずはどうですかって聞いてくれる。すごくやりやすいです」
瑞樹「これだけいろんな個性の人たちを集めて演出できる幸せっていうのは絶対にあると思うんですよ。だからこそ限界点を突破して、本当に苦しい中でやってほしいです。絶対に自分のやりたいことやらなきゃだめだと思う」
――最後に意気込みを。
有澤「10回目という記念公演に呼んでいただいたので、しっかり自分の存在感も出しつつ、チーム感も大切に、お客さんに最高に楽しんで帰っていただきたいなと思っています。先輩方に食らいついて、最高のものにしたいです」
五十嵐「ベテランがたくさんいる現場ですから、その中で空気にならずに爪痕残せるように頑張ります!」
田村「WBBの二人に呼んでよかったって思ってもらえるようなことを残したいなと思います。本番は僕、楽しむ能力が異常に高いので、出演者の楽しんでる感は伝わる自信があります」
瑞樹「観に来てくれた人たちが『来てよかった、観てよかった、楽しかったね』って言って帰ってもらえる作品にしたいですね。お話はすごくわかりやすくて楽しいけど、きっちり作ったプロの芝居をお届けしようと思っています。ぜひ観に来てもらいたいです」
WBB vol.10『懲悪バスターズ』は5月19日(木)から5月22日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。
その後、兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。
<おまけ・・・>
撮影時、カメラマンの指示で田村さんの肩に手を置こうとする有澤さん・・・。
構える田村さん・・・。
肩に手を置かず何故か両手で触る有澤さんに爆笑!
無事に手を置いてばっちり撮影できました!笑
文:中川實穗
撮影:源賀津己