●よこやまのステージ千一夜●
先週木曜(1月13日)に初日の幕を開けた
新国立劇場演劇「わが町」を観て参りました。
撮影:谷古宇正彦(以下同)
宮田慶子芸術監督が、自身のシリーズ
「JAPAN MEETS...-現代劇の系譜をひもとく-」の第3弾に選んだのは、
ソーントン・ワイルダーの「わが町」。
あまりにも有名な戯曲です。
昨年、本公演でやられた文学座さんは付属の研究所で毎年上演しているという、
現代劇のバイブル的存在の戯曲。
演出はもちろん宮田慶子芸術監督です。
出演者は小堺一機さん、鷲尾真知子さん、相島一之さん、佐藤正宏さん、中村倫也さん、
佃井皆美さん、中村元紀さん、山本亨さん、斉藤由貴さんほか。
また、町のひとびとの役で、
あの さいたまゴールドシアターの渋い皆さんが出られていたのも印象的。
老いた体をそのまま活かしているのは素敵ですね。
しかも年々、皆さん上手くなっている......。飽くなき向上心がうかがえます。
そして、生演奏でセリフの余韻は消さずに、空間を見事に埋めていたのは、
稲本響さんのピアノ生演奏。
...毎回生演奏というぜいたく。しかも既存の曲ではなく、全てオリジナル曲です。