皆さん、こんにちは。
劇団青年座 黒岩亮です。
今回は作家の中島淳彦氏との出会いについてお話したいと思います。
※写真(『タカラレ六郎の仇討ち』稽古の様子。写真左より:小暮智美、小林正寛)
中島氏との出会いは劇団道学先生の『無頼の女房』という作品を演出したのがきっかけです。古くからの芝居仲間が道学先生のメンバーだったので、その関係で『無頼の女房』を演出したんです。
その前に観ていた道学先生の、というか中島作品の印象というのは、一つのアパートを舞台にして、割とむさくるしい哀しげな男たちがボソボソとわびしく、ほろ苦く、そこはかとなく可笑しいという世界がとても魅力的でした。
うちの劇団の湯浅実さんが以前から「道学先生っていう面白い劇団があるから、青年座にも書いてもらったらどうだ」という事を言っていたんですね。そうしている内に縁あって道学先生の演出をすることになったというわけです。