■『ビッグ・フィッシュ』vol.6■
川平慈英さん主演、ティム・バートン監督映画を原作にしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の稽古場レポート、後半です!
★稽古場レポート前半は→コチラ
父・エドワード(川平慈英さん)の壮大なホラ話を聞いて育った息子・ウィル。
大人になり、そして自分に息子が生まれること、また父が病にかかっていることがわかったことから、ウィルは「父の真実を知りたい」と思うようになります。
ついに、「でっちあげの話ばかりするのは、隠したい真実があるんじゃないか」「母さんや僕をケムに巻くための偽装だったのでは」と考えるウィル=浦井健治さん。
ウィルの妻・ジョセフィーン(赤根那奈さん)はジャーナリスト。
聡明な女性で、時にぶつかりそうになる夫とその父親の間の緩衝材になったりも。
さて、この日の稽古場でもっとも時間をかけてあたっていたのは、エドワードの語る「戦争」のエピソード。
もちろん、現実の戦争ではなく、エドワードらしいファンタジーに彩られています。
どの物語の中でもヒーローであるエドワードは、ここでは敵が将軍を暗殺しようとしている情報を入手!
将軍を助けられるのは自分しかいない!
...というエピソードを語りだすエドワード。
「また、パパの話~?」とちょっとうんざりぎみのヤング・ウィル=鈴木福くん。
こちらはヤング・ウィル=りょうたくんバージョン。
暗殺の標的になっているとは知らない将軍がやってきました!
将軍=ROLLYさん。
ROLLYさん、出てくるたびに目で追ってしまう存在感。さすがです。
暗殺の現場になっているのは、慰問団によるショーが行われている場所。
華やかなダンスと歌の中、大激闘が...!?
怪しい暗殺者(!?)...見覚えのある顔ですね~。
ショーの真ん中にいる歌手も...見覚えのある方ですね~。
ヤング・ウィルの「パパの話に出てくる"美人"って、いつもママ(霧矢大夢さん)なんだ...」という言葉、クスっとしてしまいましたが、なんとも素敵じゃないですか?
女性陣、ショーのダンスの振付中...。
このシーンの振付は原田薫さん。
ヤング・ウィルも、ふたりそろって振付練習中!
霧矢さんと赤根さんも(このシーンのダンスではなさそうですが)稽古場の隅でふたりで組んでダンス練習していました。
(というか、おふたりが組んでのダンスではない、気が、するのですが...笑)
(おふたりは宝塚歌劇団で、同じ時期に同じ月組に所属していたこともあります)
ヒーロー・エドワードは無事暗殺者をやっつけて、将軍とがっちり握手!
エドワード、強いぞ!
そしてこの場面、見ごたえのあるショー・シーンになりそうで、ワクワク!
数シーンのご紹介でしたが、『ビッグ・フィッシュ』の繊細な人間模様、そしてそこから飛翔して壮大にファンタジックに紡がれる回想(?空想?)の場面。
繊細さと大胆さの両面を持つこの舞台の魅力が伝わりましたでしょうか。
現実から一瞬にしてファンタジックな世界に飛ぶというのは、ミュージカルという手法に非常にマッチしていて、とてもミュージカルらしい作品になっています。
開幕を期待して待ちましょう!
最後にキャストの方の稽古場でのちょっとした表情をお届けします!